2014年07月30日

ファミマ・レディ−スデ− (2) 経過報告


ファミマ・レディ−スデ−の違法性を示すために、
東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項と、その逐条解説を記す。
私企業に対する拘束性という点では、
憲法の拘束性は弱いが、条例の拘束性は強いと、ある弁護士が言った。

 【東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項】
  ・・・「何人も、あらゆる場において、性別による差別的取り扱いをしてはならない。」

 【第14条第1項の逐条解説】(東京都生活文化局発行)
  ・・・「本項の『差別的取扱い』には、その取扱いの結果として、性別による差別がもたら
   されるものすべてが含まれる。性別による差別の意図を明確に有している場合に限ら
   れるものではなく、種々の状況から差別を容認したと推認される場合も含まれる。」

先回記したように、ファミリ−マ−トは、水曜がレディ−スデ−で、
ファミマTカ−ドのショッピングボイントは、水曜に、女性限定で2倍となる。
取得したポイントは、1ポイントが1円分として還元されるため、
女性は、男性より多額の割引を受けられることになる。
購入価格に関わる、明白な男性差別。

このような主張をすると、法務局人権擁護部局の職員さえもが、
口には出さぬが心の中で、
「こいつ、男のくせにそんなことを言っているのか ・・・」などと、つぶやくような気がする。
男性差別の、嘲笑のハラスメント。
男性は差別されても我慢をするのが当然であるかの如き価値基準が、
我々の生活の、様々の場面で男性を呪縛し、
男性差別とのたたかいに、障壁をつくる。
差別は悪であるというのに、男性差別を批判する男性が揶揄され、
女性優遇、女性の特権階級化が進行する。

上の条文から見て、ファミマ・レディ−スデ−は明らかな条例違反であるが、
にもかかわらず、ファミリ−マ−トは、
「レディ−スデ−を男性差別とは考えていない」などと言い張り、
厚顔無恥に、レディ−スデ−を続けている。
それは、東京生活文化局都民生活部男女平等参画課(以下、男女課と略す)が、
ファミマ・レディ−スデ−を「男性差別」と認定しないからである。
男女課は、ファミマ・レディ−スデ−が条例違反であるか否かについて、発言をしないのである。
「条例はあくまでも差別の予防効果を期待して作られたものであって、ファミマ・レディ−スデ−
が14条に違反するかどうかについては、男女課は、判断をしない。」 などと言っているのである。
条例は作ったが、実効性を持たせるべき場面では、男女課は責任を回避する。
実質的には、男性差別の容認であり、男性差別を拡大させる。

既に述べてきたように、
内閣府男女共同参画局は、男女共同参画社会基本法第3条を擁するくせに、
自らが、それに抵触する男性差別の施策を行っている。
東京生活文化局都民生活部男女平等参画課は、
東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項を策定しておきながら、
男性差別を、男性差別と認定せずに、実質的には、男性差別の拡大を容認している。

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6月にファミマ・レディ−スデ−の話を聞いてから、
私が、上のような認識を持つまでの経過を、次に記す。

【経過】

 @ 6月下旬、私は、東京都男女平等参画条例・第14条第1項と、その逐条解説を根拠
  として、ファミリ−マ−ト・レディ−スデ−の不当性を訴えるために、東京生活文化局
  都民生活部男女平等参画課(男女課)に電話を入れた。電話を受けたのはAという人で
  (Aさんと書かないのは失望感が強いからである)、彼女は、「課として事実を確認し、
  対応を協議する。」 と言った。

 A 7月中旬、私は、状況を聞くために、男女課に電話を入れた。Aさんの話によれば、
  事実確認の後、7月2日に、男女課の担当者が、男女課でファミマの担当者と会い、条
  例について説明を行ったとのことであった。はじめ私は、男女課がファミマを呼んだと
  解釈していたが、実際はそうではなく、男女課は電話で済ませようとしていたようであ
  る。ところが、ファミマが、「そういうことならば、ぜひ男女課にうかがって話しを聞
  きたい。」 と要望し、ファミマの担当者が男女課に出向いたとのことであった。

 B 先週の前半のことになるが、私は、男女課の説明に対するファミマの見解を聞くため
  に、「お客様相談室」に電話を入れ、責任者のBと話した。しかし彼は、「現在も、レデ
  ィ−スデ−は男性差別ではないと考えている。」 とくり返すばかりで、見解の詳細は全
  く聞くことができなかった。「知りたければ男女課に聞いてもらいたい」などと、彼は
  言うのである。

 C 翌日、男女課に、詳細を聞くために電話を入れた。Aさんによれば、「趣旨説明は行
  ったが、その後のファミマの見解は聞いていない。」 とのことであった。続いて、ファ
  ミマに電話を入れたが、Bは、私に、前日には全くしなかった質問をくり返した。「男
  女課は、ファミマのレディ−スデ−を男性差別であると認定したのか。男性差別である
  と言ったのか」。そういう意味の質問である。私は、自分の不備を突かれた形であった。
  私はその確認に、注意を払っていなかった。

 D 続いて、私は、再び男女課に電話を入れた。そしてAから、男女課の対応について、
  上記のような発言、くり返せば、「条例はあくまでも差別の予防効果を期待して作られ
  たものであって、ファミマ・レディ−スデ−が14条に違反するかどうかについては、
  男女課は、判断をしない。」 という発言を聞いたのである。

 ファミリ−マ−トは、明白な男性差別、明白な「東京都男女平等参画条例違反」を行いな
がらも、男女課がそれを男性差別と認定しないために、逃げ道を得て、営業利益最優先の、
女性優遇戦略を続けている。平等な人権尊重の理念など、ありはしない。

 恐らく私は、また、法務局の人権擁護部局に、この件について人権救済の申し立てをする
ことになるだろう。時期はたぶん、1ヶ月以上先になると思う。

 それとも、ほかに、何か良い方法がありますか? このブログを呼んでくださっている方、
もしあれば、それを私にご教示いただけないでしょうか?

 男性差別が拡大する時代、明白な男性差別さえも打破することが難しい状況の中にあって、
私は、苛立つ自分、怨恨の深まる自分を自覚する。

2014年07月21日

ファミマ・レディ−スデ−(1) 拡大する男性差別の中で


6月に、ある人から、
ファミリ−マ−トがレディ−スデ−を実施する、という話しを聞いた。
抗議はいくつかあったようだが、
予定通り7月5日から実施されて、
毎週水曜日は、「女性限定」で「ポイント2倍」となっている。
1ポイントが1円分として還元されるそうだから、
価格に関わる、明白な男性差別。
女性集客のための女性優遇戦略が、
男女平等という倫理を破壊している。

個人の経済状況を比較して、女性は誰もが男性より低いのならば、
レディ−スデ−の批判にも、ためらいを覚えるが、
今の時代に、そんな単純なカテゴライズが通用するはずもなく、
旦那の収入も含め、いや、自分の収入だけでも、
男性より豊かな女性はたくさんいる。

関連して、男性が置かれている厳しい現実を再び書けば、
記事「男性の自殺(3)(4)」に記したように、
平成20年から25年までの6年間の、経済生活問題を原因とした自殺者数は、
男性が、女性の8倍から10倍に達している。
彼らは恐らく、男性であるが故に一層、心理的にも社会的にも追いつめられ、
頼る術なく、命を絶っていった。

レディ−スデ−の優遇額に対する評価は、
その人の経済状況や、コンビニエンスストアの利用状況や、
価値観によって異なるだろうが、
問題は、金額だけで終わるはずはなく、
ファミリ−マ−トの知名度を考えれば、
その社会的影響力によって、女性優遇是認の風潮が一層拡大する。
女性ならば優遇されて当たり前、
社会も個人も、女性を優遇するのが当たり前というような、
いわば女性の特権階級化に、
ファミリ−マ−トが拍車をかける。

今の日本の女性優遇を、国の政策について見れば、
私は既に、このブログの記事の中で、
内閣府男女共同参画局の、さまざまの施策に見られる女性優先・女性優遇・男性差別を、
事実を取り上げて批判してきた。
その中の一つ、数値目標達成を最優先としたポジティブアクションに関わって、
安倍晋三の「光り輝く女性」発言の一部を、ここで再び取り上げれば、
平成26年度国家公務員採用者女性割合30%を必ず達成するという彼の発言は、
恐らくは間違いなく、女性優遇不正採用に拍車をかける。

国家公務員採用試験の最終合格者名簿は、人事院に保管される。
その名簿に登録された人たちが、各個人の希望の部局に、
基本的には面接だと聞いたが、最後の試験を受けに行く。
そこで、つまりは、「面接で女性が優秀だったから」と答えれば済んでしまう場面で、
安倍晋三の発言が、男性差別の、女性優遇不正採用に拍車をかける。
学校教育の男女平等は完成したと言っても過言ではない日本の社会にあって、
その、到達点の一つとしての国家公務員採用試験で、
安倍晋三が、男性差別の、女性優遇不正採用を拡大する。

一般企業の営業戦略という点で言えば、
レディ−スデ−だけではなく、さまざまの女性優遇戦略が、
デパ−トや、ショッピングモ−ルや、道の駅や、高速道路のサ−ビスエリアで進んでいる。
施設は、女性ばかりに配慮して拡充が進み、
女性専用パウダ−ル−ムやフィッティングスペ−スのような、
女性だけに、幸せや、安らぎや、暮らしやすさを提供する空間ばかりが、
美しさと共に増えてゆく。
一部の地域だけではない。
私は、男性差別の問題でストレスの強い時、
全国の「いのちの電話」にアクセスしてきたが、
どの地域に電話をしても、女性相談員は、必ず同じ現象を答える。

先日、東京に行き、地下鉄のトイレに立ち寄った時、30代と思われる男性が、
トイレの鏡の前で、人から見える状態のまま、上半身を着替えていた。
彼は、素肌の上にワイシャツを着て、ネクタイを結ぼうとしていた。
もしも彼がスラックスを着替えるなら、
人に見えないだけではなく、不潔な床より一段高くなったスペ−スがなければならない。
フィッティングスペ−スが必要なのは、
ストッキングを履き替える女性だけではない。

個人的な話になるが、私は、アイブロ−で眉を描いている。
外出時には、決して整美されているとは言いがたい男性トイレの鏡の前で、
女性用パウダ−コ−ナ−を羨みながら眉を直す。
気になる時は、メイク落としのシ−トで拭いて、新しく、眉を描く。
髪の毛は、2年ほど前から、以前より伸ばすようになって、
長さはうなじにかかる程度にしてあるが、
後ろでまとめてヘアゴムで縛り、首に近接する位置で留めている。
形が気になることがよくあって、
トイレの鏡の前で、手鏡を使って確かめたりする。
今の私は、男性化粧品を使うことはなく、
エッセンスもロ−ションもクリ−ムも、すべて某エステサロンの製品であるが、
普通の男性でも、おしゃれな人は、パウダ−コ−ナ−がほしいだろうと思う。
スポ−ツクラブの男性用パウダ−コ−ナ−は、
たくさんの人が普通に使っている。

トイレの設置についても、男性差別が拡大している。
すべてのコンビニエンスストアで確認はしていないが、
少なくとも、ファミリ−マ−ト・セ−ブオン・セブンイレブンが、
私の居住地域で、近年展開している新店舗のトイレはすべて、
二つのうちの一つは女性専用で、もう一つは男女兼用なのである。
コンビニの利用者は明らかに男性に多いというのに、
女性だけに専用トイレが用意され、男性には専用トイレがない。
使用頻度の問題だけではない。男性は、プライバシ−までが完全に軽視されているのである。
敏感な男性の人権を著しく軽視した、女性集客のための、男性差別の女性優遇戦略。

改めて言うまでもなく、トイレは排泄の場なのであって、
羞恥を伴い、人間の尊厳に関わる場所である。
そういうことに無頓着な、鈍感な男性がどのくらいいるかは知らないが、
そういう人は、敏感な男性の存在に気づいてほしい、
そして、男性は我慢すべきだなどという、不当な、男性差別の性別観は捨ててほしい。
その性別観は、たとえば災害対応の如き場面でも、
敏感な男性に対して、顕著な人権侵犯を引き起こす。
女性に対しても、同じことを言いたい。
敏感な男性、羞恥心の強い男性の、存在に気づいてほしい。
そして、そういう男性の、人権を守ってほしいのである。

関連して、女性には生理があると、反論する人もいるが、
そういうことではない。
それ以前に、くり返し言うように、トイレは排泄の場なのである。
排泄の羞恥を伴うが故に、性別とは無関係に、
人間の尊厳に関わる場所なのである。
男性だからという不当な偏見によって、男性の人権を、軽視してはならない。
男性トイレの設置は、感受性の強い男性を基準にして、行われなければならない。

コンビニエンスストアで、男女両方の人権を尊重し、
時間の問題も解決するトイレの設置は、難しくない。
私の家の近くの、あるストアが行っているように、
二つのトイレの一方に男性用の、そしてもう一方に女性用の表示板を貼り、
さらに両方に、男女共用の表示板を貼ればよいのである。
二つのトイレは、基本的には男女別であるが、
緊急時にはどちらを使ってもよい、という表示になる。
こういう私の要望を聞いてくださった、あるファミリ−マ−トの店長さん。
私はあなたに、非常に感謝している。
しかし一方で、上層部に伝える形でファミリ−マ−トに出した要望は、
全く実現しなかった。

日本の社会の、男性に対する人権無視・人権軽視については、
語らずにはいられないもう一つの問題がある。
それは、男性の痴漢冤罪被害に対する対策が、完全に欠落した状態で、
あたかも、女性優遇是認の象徴であるかのように、日々走り続ける「女性専用車両」。
痴漢冤罪が原因となって自ら命を絶った原田さんのような男性がいるにもかかわらず、
鉄道会社は、痴漢冤罪対策を全く行っていない。
「男性専用車両」が存在しないのである。
この件については、
「差別ネットワ−ク」が指摘してくださっている「専用」という言葉の問題点等があるが、
私の思いについては、このブログの、4月8日の記事に詳しく書いた。
お読みいただければ幸いである。

ファミリ−マ−ト・レディ−スデ−の問題から始まって、
やや広範囲に渡って、男性差別の問題を取り上げることとなった。
それは、くり返し語らずにはいられない私の思いの証である。

ところで、この、レディ−スデ−の問題に関わって、私は、
「東京都男女平等参画基本条例・第14条・第1項」の存在を知った。
そして私は、徒労に終わることを予見しつつも、
この条文を足ががりとして、具体的な取り組みを始めている。
次回はそれについて、具体的に書きたいと思う。
仮にその取り組みが徒労に終わったとしても、
その記録は、事実として、何らかの役に立つはずだと思う。

 

2014年07月12日

被災地における、女性の悩み・暴力相談事業(3)

  この事業を担当している内閣府男女共同参画局推進課の現在の係長は、新任のAさん
 であるが、彼女とは、なかなか落ち着いて話ができない。今週の月曜日に電話をしたと
 きには、水曜ならば時間がとれるとの話であったが、当日は別の会議が入ったようで、
 夕刻になっても不在であった。男女局は、開かれた部局という印象があって、職員の方
 も、一部を除けば話をしやすい人が多いのであるが、Aさんの予定を、同じ課の人は掌
 握しておらず、いつになったら話ができるかわからない。             

  しかし、被災3県(岩手・宮城・福島)の男女共同参画部局の担当者とは、すでに連
 絡がとれ、この相談事業に関わる情報を収集した。それを、今回と次回の記事に分けて
 漸次記すが、その内容には、昨年の12月、当時の推進課係長のBさんから得た情報と
 は異なる部分がある。Bさんの認識には誤りがあったようだ。           

  今回得た情報によれば、内閣府男女局の「被災地における、女性の悩み・暴力相談事
 業」は、3県とも、県の男女局の相談事業とは別の事業として、次のように、NPO法
 人等の協力を得て行われている。対象者は、その名の通り女性だけであって、男性は、
 相談したくても、相談することができない。(ただし、次回の記事に記すように、この
 事業とは別の、各県独自の相談事業は、男女双方を対象として行われている。法律相談
 は女性だけを対象としているという話もあったが、今回取り上げた相談事業とは、重複
 内容を持ちつつもやや異質と判断し、今回の記事の対象から外した。)       

 岩手:NPO法人「参画プランニング岩手」が、女性だけを対象とした電話相談を担当。
    一般財団法人「大阪府男女共同参画推進財団」が、広報活動を行っている。  

 宮城:女性だけを対象とした予約制の面接相談が、下記6カ所を窓口として、それぞれ、
   月に1〜2回行われている。                        
        気仙沼男女局・石巻男女局・名取男女局              
        法テラス南三陸・法テラス東松島・法テラス山本          

 福島:NPO法人「ウイメンズスペ−ス福島」が、女性対象の電話相談を担当。(月〜金)

  この、女性だけを対象とした相談事業を「男女共同参画」局が行うことについて、私
 は、「男女共同参画社会基本法第3条」に謳われた男女双方の人権の尊重や、男性に明
 らかに多い自殺、そして、男性にも決して少なくはないDV被害の存在等の事実等をふ
 まえて批判してきたが、そういう、正論であるはずの論理が通用しないのが、現在の内
 閣府男女共同参画局なのである。全くその、想定外であった事実、今回取り上げた問題
 だけではなく、実に様々の施策に見られる同様な事実を前にして、私は、ある時は煩悶
 や憤りの極に達し、ある時はまた、あきれるばかりなのである。          


◆「言いわけ」をするかどうかは知らないが・・・・・                 

  自殺の実態を取り上げた私の批判について、男女局が、「内閣府には別の部局として
 自殺対策推進室がある」とか、「平成19年に自殺総合対策大綱がつくられた」とか、そ
 ういう「言いわけ」をするかどうかは知らないが、「自殺対策推進室」や「自殺総合対
 策大綱」の存在があっても、「自殺は明らかに男性に多い」という現実は、全く変わっ
 ていないのである。ちなみに、今回取り上げた「被災地における、女性の悩み・暴力相
 談事業」を、今年度もそのままの形で継続すると決定した昨年度の、もちろん男女局が
 知り得たはずの警察庁自殺デ−タをここに記せば、次の通りである。見ればわかる通り、
 男女の差に改善はない。この数値を見ただけでも、悩み相談の場から、男性を疎外して
 よいはずはないのである。      

  年次  自殺者総数  男性   女性  【男女比】 ( )内は自殺率の男女比 
  H 24  27,858  19,273  8,585  【男性:女性=2.24:1】 (2.37:1)

  あわせて、H25年までの震災関連自殺者数を再記すれば、次の通りである。   
  東日本大震災に関連する自殺者数(全国合計及び男女別)           
              小計   男   女                
        平成23年  55   42   13                
        平成24年  24   18   6                
        平成25年  38   23   15
        (合計)  117   83   34 ・・・・・ 男性:女性 = 2.44:1 


◆ 男性の自殺にも「積極的改善措置」を・・・・・                  

  ところで、男女共同参画社会基本法の第2条第2項には、「積極的改善措置」が記さ
 れている。その条文は、たとえば、安倍晋三が「光り輝く女性」発言の中で目標の一つ
 としている、国家公務員採用者女性割合30%の達成のような、女性優遇不正採用のポ
 ジティブアクションを正当化するための、詭弁の法的根拠として使われており、私は、
 この条文は廃止すべきと考えるが、もしも、男性の自殺に見られる深刻な実態に、この
 積極的改善措置を適用して考えるとすれば、記事「男性の自殺(2)(4)」に記したよ
 うに、私が調べた1978年から2013年までの36年間、男性の自殺は、毎年毎年、例外
 なく、そして明らかに、男性に多いという事実があり、1977年以前についても、恐ら
 くは同じであろう。そしてこの事実は、日本の社会の中に、男性が「いのちを守りにく
 い」という、男性にとっての明確な不利益が存在することの証である。だとすれば、こ
 の不利益に対して、男女共同参画局は、積極的改善措置を講じるべきなのではないか。
 しかし今回取り上げた相談事業について言えば、そのような気配は微塵もなく、逆にそ
 れは、女性だけに対する手厚い配慮の施策なのである。勿論これだけではない。第三次
 男女共同参画基本計画そのものがそうなのである。たとえば、すでに書いたことのある、
 第10分野「生涯を通じた女性の健康支援」、その文章に見られる明らかな男性軽視。明
 白な性差である「男性の短命」に対する配慮の、圧倒的な不足。自殺問題については、
 第3分野の「自殺対策強化月間広報啓発経費」の計上しかない。女性優先・女性優遇・
 男性軽視・男性無視・男性差別の内閣府男女共同参画局。それは、男女平等を実現する
 機関ではなく、自己本位のフェミニズム運動の拠点である、と言って、決して過言では
 ないような事実を、私は今までこのブログで取り上げてきた。そして、同様の状況が、
 私がまだ取り上げていない分野にもあるのである。

2014年07月03日

男性の自殺 (4) 2013年の状況と、就職失敗による若者の自殺

 ◆ 警察庁生活安全局生活安全企画課のデ−タに基づく「平成25年中の自殺の状況(H
 26.3.13)」が、内閣府自殺対策推進室のHPに掲載されている。今回は、まず、それ
 を、今までの記事と同じ観点で整理し(下記 T・U・V)、続いて、Vで7項目に分
 類された「原因・動機」を、更に52の小項目に分類したデ−タを、特に男女比に着目
 して掲載する(下記 W)。また、小項目の中から、特に、「就職失敗による自殺」を、
 20代の若者について取り上げ、H20年からH25年までの6年間のデ−タを掲載する
 (下記 X)。Xについては、昨年の春、警察発表のニュ−ス「就活失敗し自殺する若
 者急増」として報道された。                         

   T.自殺者数と男女比                          
   U.自殺の「原因・動機特定者数」と「原因・動機不特定者数」       
   V.原因・動機特定者の「原因・動機別自殺者数(大分類:7項目)」と男女比  
   W.原因・動機特定者の、「原因・動機別の自殺者数(52項目)」と男女比   
   X.就職失敗による若者(20代)の自殺者数と男性の割合          

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

T.自殺者数と男女比                 
                           男女比【男/女】    
      総 数      男       女    自殺者数(自殺率)    
      27,283    18,787    8,496    2.21 (2.33)    
               (自殺率は、人口10万人あたりの自殺者数を示す)

U.自殺の「原因・動機特定者」と「原因・動機不特定者」            

      総 数     原因・動機特定者     原因・動機不特定者    
      27,283    20,256(74.2%)    7,027(25.8%)    

V.原因・動機特定者の「原因・動機別の自殺者数(大分類:7項目)」と男女比。   

     (原因・動機)  (計)  (男性) (女性)  【 男性 : 女性】  
      家庭問題    3,930  2,477  1,453   【 1.70 : 1 】  
      健康問題    13,680  7,909  5,771   【 1.37 : 1 】  
      経済生活問題  4,636  4,147   489   【 8.48 : 1 】  
      勤務問題    2,323  2,069   254   【 8.14 : 1 】  
      男女問題     912   552   360   【 1.53 : 1 】  
      学校問題     375   271   104   【 2.60 : 1 】  
      その他     1,462  1,052   410   【 2.56 : 1 】  

   (注意) 遺書等の自殺を裏付ける資料により、明らかに推定できる原因・動機を、
     自殺者一人につき3つまで計上可能としているため、原因・動機特定者の原因
     ・動機別自殺者数の和と、原因・動機特定者数(20,256)とは一致しない。

◆ 経済状況の若干の好転が主因であろうと私も推測するが、昨年・一昨年は、年間自殺
 者数が3万人を割った。しかし、1日の自殺者は、両年とも75人前後に達しており、
 状況は今も深刻である。そして男女比を見れば、相変わらず、男性の自殺が明らかに多
 いのである。しかし、内閣府男女共同参画局は、このような、男性が置かれた状況につ
 いて、踏み込んだ施策を行っていない。この件については、記事「男性の自殺(2)」
 に、具体的な事実を交えて書いたが、自殺問題に限らず、たとえば、東日本大震災関連
 の災害対応全般についても、既にこのブログで取り上げてきた様々の事例からわかるよ
 うに、男女局は、女性の困難に対しては、非常に手厚い配慮と共感性を持って、意欲的
 に施策を行おうとするが、男性の困難に対しては、関心の低さ、或いは無関心が目立つ
 のである。                              
  最近の例で言えば、担当係長が新任であるために、確認の話が進んでいないが、5月
 14日に掲載した記事、「被災地における、女性の悩み・暴力相談事業(2)」に記した
 ような実態がある。この事業については、名称を、たとえば「被災者の悩み・暴力相談
 事業」のように修正し、男女双方を対象とした相談事業であることを明示しなければ、
 男性の人権は無視されたままであるが、昨年の12月に、前任の係長と、あれほど話し
 をしたにもかかわらず、結局わかっていただけなかったようなのである。被災した男性
 の心の状況については、男女局自身の調査デ−タもあり、担当者はそれを十分承知のは
 ずであるし、仮にデ−タがなかったとしても、「男女共同参画」局が行うこの相談活動
 の対象から、男性を外してよいはずはない。ちなみに、内閣府自殺対策推進室のデ−タ
 によれば、東日本大震災に関連する自殺者数は、今年の5月までの累計で、男性が89
 人、女性が38人、性比は、男性:女性=2.34:1 となっている。               

◆ 自殺対策や災害対応に限らず、このような批判をいつまで続けなければならないのか
 と、憲法第14条の存在にまで疑義を抱かざるを得ないような日々があり、率直なとこ
 ろ疲労感が強いのであるが、要するに、内閣府男女共同参画局は、概括的には、と一応
 書くが、初めに結論ありきの、女性優先・女性優遇・女権拡大・男性軽視・男性無視・
 男性差別の部局であると感ぜざるを得ないような事実が、非常に多いのである。私が初
 めて「男女共同参画」という言葉を意識したのは、今から10数年前であったと思うが、
 当時の私は、このような実態は想定していなかった。男女双方の人権が尊重され、男女
 が信頼関係で結ばれる社会、それを、憲法第14条に則って推進するのが、「男女共同参
 画」だと思っていた。しかし現実はそうではなかった。内閣府男女共同参画局は、「男
 女共同参画」という美しい言葉によって、男性に対する人権軽視・人権無視・男性差別
 を隠蔽した、憲法第14条違反の、そして、男女共同参画社会基本法第3条違反の、自
 己本位のフェミニズム運動の拠点である、と言って、「概括的には」という言葉を、と
 りあえずもう一度つけ加えるが、誤りはないと感じている。            

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

W.原因・動機特定者の、「原因・動機別の自殺者数(51小項目)」と男女比。    

 ◆ 各項目の人数から男女比を求め、性差が大きい順に配列した。51の小項目のうち、
  自殺者が男性に多い項目は48に及ぶ。圧倒的な多数である。改めて、男性が困難に
  直面しやすい社会状況を感じるが、同時に、男性が抱える脆さ、弱さを感じる。男性
  が強いのは、筋力だけではないかと思ったりもする。状況適応能力の弱さ、自己防衛
  能力の弱さ、逸脱傾向。そして、表面には現れにくくなっているかもしれないが、「男
  性は強くなければならない」とか、「責任がある」とか、「家庭を守らなければなら
  ない」とか、「一人で苦しみに耐えなければならない」とか、そういう固定的性別観
  が、恐らくは今も社会の中に根強く残り、男性を呪縛している。先日、ある若い女性
  と話しをした、彼女は今、一人の男の子の母親である。そしてもうすぐ、二人目の男
  の子の母親となる。彼女は、私との会話の中で言った。「男の子だから、強く・・・・・」。
  私は、彼女の言葉に、さりげなく頷く。しかし心の中では、特にこれからの社会の中
  で、二人が男の子が歩まなければならない難しい道と、彼らの母親としての彼女の、
  安らかになれない生活を思う。                        

 ◆ 下表の男女比は、少ない方を1として示してある。各項目が属する大項目は、表中
  の語尾に、次の略記号で示した。         
     家庭問題:K1  健康問題:K2  経済生活問題:K3  勤務問題:K4  
     男女問題:D1  学校問題:G1  その他:S1             

(原因・動機)  (男 女 比)    (人 数)      
                 【 男性 : 女性 】 (男性) (女性) (計) 
倒産:K3             【 45.00 : 1 】   45   1    46   
負債(連帯保証債務):K3     【 20.00 : 1 】   20   0    20   
負債(多重債務):K3       【 15.78 : 1 】  647   41   688  
事業不振:K3           【 15.77 : 1 】  568   27   438  
失業:K3             【 14.67 : 1 】  411   28   439  
職場環境の変化:K4        【 12.17 : 1 】  280   23   303  
就職失敗:K3           【 10.91 : 1 】  251   23   247  
犯罪発覚:S1           【 9.87 : 1 】  158   16   174   
仕事疲れ:K4           【 9.46 : 1 】  587   62   649   
その他:K4            【 8.85 : 1 】  354   40   394   
負債(その他):K3        【 8.49 : 1 】  773   91   864   
借金の取り立て苦:K3       【 7.83 : 1 】   47   6    53   
自殺による保険金支給:K3     【 6.66 : 1 】   60   9    69   
生活苦:K3            【 5.51 : 1 】 1,081  196  1,277   
子育ての悩み:K1         【 1: 4.62 】   24  111   135   
職場の人間関係:K4        【 4.28 : 1 】  437  102   539  
その他:K3            【 4.20 : 1 】  244   58   302   
教師との人間関係:G1       【 4.00 : 1 】   4   0    4    
その他:S1            【 3.55 : 1 】  462  130   592   
そのほかの進路に関する悩み:G1  【 3.53 : 1 】   92   26   118   
病気の悩み・影響(アルコ-ル依存症):K2【 3.46 : 1 】  163   47   210   
入試に関する悩み:G1       【 3.28 : 1 】   23   7   30   
学業不振:G1           【 3.09 : 1 】  102   33   135   
夫婦関係の不和:K1        【 2.67 : 1 】  729  273  1,002  
身体障害の悩み:K2        【 2.57 : 1 】  198   77   275   
家族からのしつけ・叱責:K1    【 2.51 : 1 】  108   43   151   
失恋:D1             【 2.40 : 1 】  207   86   293   
その他:G1            【 2.27 : 1 】   25   11   36   
病気の悩み(身体の病気):K2   【 2.03 : 1 】 2,993 1,470 4,463   
その他:D1            【 2.00 : 1 】   36   18   54   
家族の将来批判:K1        【 1.89 : 1 】  384  203  587  
その他:K2            【 1.88 : 1 】  166   88   254   
その他:K1            【 1.82 : 1 】  217  119  336  
孤独感:S1            【 1.75 : 1 】  339  193  532   
近隣関係:S1           【 1.71 : 1 】   36   21  57   
そのほかの家族関係の不和:K1   【 1.61 : 1 】  277  171  448  
介護・看病疲れ:K1        【 1.57 : 1 】  164  104  268  
結婚をめぐる悩み:D1       【 1.43 : 1 】   53   37  90   
病気の悩み・影響(薬物乱用):K2  【 1.40 : 1 】   35   25   60   
家族の死亡:K1          【 1.36 : 1 】  313  229  542  
いじめ:G1            【 1.33 : 1 】   4   3   7   
親子関係の不和:K1        【 1.30 : 1 】  259  198  457  
犯罪被害:S1           【 1.25 : 1 】   5   4    9    
不倫の悩み:D1          【 1.22 : 1 】   91   74   165   
病気の悩み・影響(統合失調症):K2 【 1.21 : 1 】  694  571  1,265  
病気の悩み・影響(他の精神疾患):K2【 1.20 : 1 】  721  600  1,321  
そのほかの学友との不和:G1    【  1: 1.14 】   21   24   45   
そのほかの交際をめぐる悩み:D1  【 1.13 : 1 】  165  145  310  
後追い:S1            【 1.13 : 1 】   52   42   98    
病気の悩み・影響(うつ病):K2   【 1.01 : 1 】 2,939 2,893 5,832   
被虐待:K1            【  1 : 1 】   2    2   4    

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

X.就職失敗による若者(20代)の自殺者数と男性の割合

 ◆ 昨年の春、インタ−ネットで、警察発表のニュ−ス「就活失敗し自殺する若者急
  増」を見た。2008年から昨年までのデ−タを見れば、下表の通り、その8割から
  9割を男性が占めている。このような現実があるにもかかわらず、安倍晋三は「光
  り輝く女性」発言ばかりをくり返し、例えば、今年2月の記事「国家公務員採用試
  験」に記したような、男性差別の不正女性優遇採用を推進している。彼の口から、
  呻吟する若い男性に配慮する言葉は聞こえてこない。私に聞こえてこないというこ
  とは、若い男性にも聞こえていないということだ。経済政策がどうのとか、若者支
  援がどうのとか、そういうことではない。苦しむ若い男性を救う直接的な愛の言葉
  が、今の日本にあるかどうか、そういう言葉を、安倍晋三が発しているかどうか、
  そういう問題なのである。

 ◆ カ−ラジオを聞いていれば、今日も、人身事故が原因の、列車の遅延情報が聞こ
  えてくる。私はそのニュ−スを聞いて、既に述べてきた固定的性別観や、日々進行
  する不当な女性優遇の中で、就職失敗という、男性にとって厳しい現実を前にして、
  線路に投身する彼らの姿を思う。                      

         年次別    総数  男性  女性  男性の割合       
       2008(H 20)   86   69   17   80.2 %       
       2009(H 21)  122   98   24   80.3 %        
       2010(H 22)  153  138   15   90.1 %        
       2011(H 23)  141  119   22   84.3 %        
       2012(H 24)  149  130   19   87.2 %        
       2013(H 25)  104   95   9   91.3 %

        
posted by 翠流 at 22:23| Comment(16) | 自殺関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月20日

男性更衣室 (6) 浴室にまで 【その3】

 店長Kに要望を伝えたのは土曜日であった。週が明けて、1月20日、月曜日に、私は、
Sスポ−ツクラブのお客様相談室に電話を入れ、各店舗でのスタッフの雇用や清掃会社へ
の要望に、本社がどのように関わるのかを聞いた。電話対応は、1年前と同じNにお願い
した。彼女によれば、雇用については、「店舗の正社員数は本社が決めているが、アルバ
イトについては各店舗に裁量権がある」とのことであった。従って、アルバイトスタッフ
を増員して、男性用プライベ−トスペ−スの清掃を男性スタッフが担当するように手配す
ることは、店長の裁量で可能なはずである。また、清掃会社への要望については、「各店舗
が、それぞれの責任で行い、本社が清掃会社へ要望を出すことは、基本的に、ない」との
ことであった。これらの話を聞いて、私は、本社への働きかけをやめた。取り組みに弱さ
があったかもしれない。                             

 私は、この件に関わって、Nに、私の色々な思いを話している。日本の社会に、今も根
強く残る「男性に対するプライバシ−軽視・無視」の風潮、男性の感受性の、職場での実
例をふまえた多様性、そして、私が取り組んできたこと、Kスポ−ツクラブのこと、内閣
府男女共同参画局の災害対応の、男性無視・男性軽視のこと・・・。 初めからそういう話を
しようと思っていたわけではないが、いつの間にか話は、そういう方向に進んでいた。実
りの少ない活動の中にあって、どうにかして相手の共感を得たいという渇望のような思い
が、私にはある。その思いは苛立ちを生み、苛立ちは時として強い怒りを生む。実は先週、
今回とは全く別の件であるが、ある医療機関で、私は、ある男性検査技師の対応に、強い
憤りを顕わにした。この件について、検査技師と院長は、私に謝った。         

 お客様相談室への電話の後、私は、店長Kに電話をかけ、次のような申し入れを行った。

  ◆ 男性更衣室に女性清掃員が入る問題が解決しなければ、私はもう、そちらの  
   店舗には行かない。浴室は論外である。しかし、色々な感受性の男性がいるこ  
   とを考慮し、更衣室(パウダ−ル−ムを含む)と浴室の扱いを分け、改めて、  
   次のように要望する。
    1.再確認になるが、私は、男性用プライベ−トスペ−スは、すべて男性   
     が清掃をするよう、強く要望している。                 
    2.もしもそれができないのであれば、色々な感受性の男性がいることを   
     鑑み、少なくとも男性浴室の清掃は、男性が行うよう手配する。      

 Kは私に、今週の金曜までに検討して、連絡すると言った。            
翌々日、水曜の午後7時頃、Kから私に電話が入った。内容は次の通りであった。   

【T】 アルバイトスタッフの雇用など、調整を3月までに行い、遅くとも4月からは、
   男性用スパ(浴室)の整備は男性スタッフが行い、女性清掃員は入れないようにす
   る。この件について、清掃会社との話し合いは済んでいる。          
【U】 男性更衣室の清掃までも男性にするようなスタッフの雇用は、現状ではできない。
   清掃会社は、こちらが要請すれば対応するであろうが、清掃員の交通費等のコスト
   増を考えると、そこまでの要請はできない。                 
【V】 時代は、(翠流)さんが主張するような方向に進むことはあっても、逆はないだ
   ろうと思う。そういう社会状況も考えて、上記のような対応をとった。     

 私の思いからすれば、男性浴室に女性清掃員を入れないなどという当然すぎる配慮は、
男性更衣室の清掃も含めて、営業開始時点からなされるべき必須事項なのであるが、とり
あえず、浴室への配慮については感謝するなどと私は言い、しかし、解決されない男性更
衣室の問題は、「不当な性的偏見に基づく人権侵犯」であることを告げ、1月20日にNに
話したような自分の立脚点と共に、今回の件に関わる今後の私の行動は、これから考える
旨を伝え、電話を終わりにした。                                 

 2月6日、私は東京法務局に赴き、今回の件について、人権救済の申し立てをした。私
の思いをできるだけ伝えたいと思い、後日の送付にはなったが、ブログにも記事として掲
載した三つの文章、「投稿原稿:男女共同参画に翻弄される日々【T】」、及び「同【U】」、
そして「男性更衣室(3)」に掲載した【意見書】」を送付した。           

 申し立てから2ヶ月余りの後、私にしてみれば早すぎる感の決定であったが、4月16
日の日付で、東京法務局から次のような書類が送られてきた。人権侵犯事実不明確の決定
である。                                    

◆ (翠流)様から平成26年2月6日に人権救済の申立がありました件につきましては、
 調査の結果、人権侵犯の事実があったとまでは判断することができませんでしたので、
 平成26年4月16日に、侵犯事実不明確の決定をしました。

          
 
posted by 翠流 at 13:21| Comment(0) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月13日

男性更衣室 (5) 浴室にまで 【その2】

 経過の続きを書く前に、改めて言っておきたいことがある。私は、男性更衣室に女性清
掃員が入る施設が現在もあるということを、どうしても理解できないのである。私たちの
暮らしの中の基本的なマナ−を振り返って、たとえば、更衣室ではない部屋に入ろうとし
てドアを開けたとき、中に着替え中の人がいれば、たとえそれが同性であっても、ためら
いや動揺を持って、まず、「あっ、すみません」とか「あっ、失礼しました」とか、謝り
の言葉を発するのが普通ではないかと思う。それは、形式的な礼儀ではない。私は、着替
え中の人が同性であって、着替えているのが上半身であれば、謝りの言葉と共に、たとえ
ば、ドアを少し閉めながら、相手が見えない位置に自分を置き、了解を得てから、「失礼
します」とか「すみません」とか言って中に入る。もしも彼が、スラックスであるとか、
下半身を着替えていれば、私はドアを閉め、着替えが終わるまで中へは入らない。もしも、
私が着替え中で、入室しようとする人が同性の場合、私は彼に、同じ配慮を要求する。そ
して、着替えが上半身であっても、肌や下着を見せなければなならない状態であれば、「あ
っ、ちょっと待って・・・」のように、いったん入室を断るだろう。着替えは、私にとって
はそういう性質のものである。異性間での性的刺激とか、そういうこととは全く無関係に、
それ以前に、たとえ同性であっても、人に着替えを見られるのは嫌なのである。それが、
着替えに関わる私の感受性であって、更衣室での着替えも、その延長線上にある。   

 実は私は、ある有名な消化器系の検査クリニックで、1〜2年に1回、検査を受けてい
るが、そこの男性更衣室は、プライバシ−への配慮が行き届いている。私が使ってきた更
衣室は、中に入ると、10数個程度だったと思うが、個人用ロッカ−が並んでいる。そして、
部屋の随所に、長いカ−テンが下がっているのである。この更衣室を同時に使う男性は、
多くても4〜5名であった。だから、カ−テンによって、人に全く見られない状態で着替
えができ、精神的に非常に楽なのである。私は、このクリニックにたいへん感謝している。
更衣室は、まわりに同性しかいなくても、このように配慮されるべきなのである。   

 スポ−ツクラブの更衣室も、本来、そうあるべきである。私は、退会したKスポ−ツク
ラブのI(アイ) 支店の男性更衣室で、目隠しの役割を果たしていた中央列のロッカ−がな
くなったとき、中央に仕切りをつくってほしいと要望したことがあった。この要望には、
結局返信もなく、私もそこまで期待するのは無理かもしれないと思い、我慢をしたが、あ
る時、この支店で、男性従業員が、男性が着替え中なのに、新任と思われる女性清掃員を
男性更衣室に連れ込んで、説明を始めたことがあった(記事「男性更衣室(2)」)。私にし
てみれば、全くの想定外の出来事で、今思い出しても言葉がないが、以前書いたように、
私は、この二人を大声で怒鳴りつけた。それが抑止力となったのかどうかは知らないが、
以後、この支店の男性更衣室に女性清掃員が入ることはなかった。                   

 ところが、こういう、私のような感受性を、理解できない人、理解しない人、受け入れ
ない人がたくさんいる。男性にも、女性にもいる。それは、彼ら彼女らの、鈍感さ、単純
さ、高慢さ、無知、配慮の欠如、人権無視、人権軽視、そして、不当な性的・社会的偏見
の存在の証である。(記事「男性更衣室(1)、「投稿原稿:男女共同参画に翻弄される日々
【1】」参照)。そして、Sスポ−ツクラブKI(アイ)店の昨年の店長Sも、結局そういう
男だったのではないかと思う。彼は、先回の記事に記した@〜Bのような発言はしたが、
感受性のレベルでは、記事「男性更衣室(2)」の店長ほどではないとしても、やはり鈍感
な部類に属していたのではないかと思う。振り返って改めてそう感じるのは、まず、20
13年2月15日の電話での、彼との会話の冒頭の部分である。私は前日、女性清掃員に、
浴室にも男性更衣室にも女性清掃員は入れないよう、会社に帰って責任者に伝えるように
言った。彼女が、どのような言葉を使ったのかは知らないが、道筋としてはその通りにし
たようで、清掃会社から、この一件が店長Sに伝わった。そして電話でのSは、初め、私
が女性清掃員に抗議をしたことに不満のような語調だったのである。それは、彼が、前述
の如き男であることの証である。私なら、まず、利用者に謝るだろう。「男性浴室に女性清
掃員を入れて、本当に申し訳なかった」と。                    

 しかし、不満そうな彼の語調はすぐに変わった。私の語調がそうさせたのだと思う。
それが私の位置である。そして彼は、先回の記事に書いた@〜Bの発言をしたのである。 

 しかし彼は、そう言いながらも、現実的には何一つ実現せずに、しかも、行なってきたは
ずの対応について、具体的な申し送りを全くせずに、転勤してしまった。彼が実現のため
にどのような対応をしたのか、或いはしなかったのか、また、実現できなかった理由はど
こにあるのか等について、私は、全く掌握できていない。私は新任の店長Kに、「Sさん
と直接話したい」と、くり返し伝えたが、Kは、頑として、Sの転勤先を教えなかった。
彼は、「この件(事実確認)については、私が責任を持ってSに聞きます」とくり返すば
かりであった。しかし、そんな言葉を信用できるはずはない、二人で都合のいいように口
裏合わせをするにきまっている、と私は思ってしまう。信頼関係は崩れたのである。  

 同日の電話で、私は店長Kに、「清掃員ではなく、クラブの男性スタッフが清掃を行う
よう配慮できないか」と聞いた。彼は「現在の人員では清掃まではできない。新しく採用
することもできない」と答えた。そこで私は、「清掃会社に、プライバシ−スペ−ス(浴
室・更衣室・パウダ−ル−ム)の清掃は同性が担当するよう要望してほしい」と伝えた。
この件について、彼は了解し、結果を私に伝えると言ったが、私は、スタッフの雇用や、
清掃会社への要望に、Sスポ−ツクラブの本社がどのように関わるのか、或いは関わるこ
とができるのかを知りたいと思い、私が改めて電話をするまで、清掃会社への連絡は待っ
てほしいと伝え、電話を切った。私はこの件について、翌々日、Sスポ−ツクラブの「お
客様相談室」に、問い合わせの電話を入れ入れた。                 
                               【その3】に続く。


posted by 翠流 at 17:26| Comment(1) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月04日

男性更衣室 (4) 浴室にまで 【その1】

 

 地方法務局人権擁護部局への、人権救済の申し立てについて、私は、記事「 紀伊國屋
レディ−スデ−(2)」に、次のように書いた。

    しかし、このような(法務省・法務局に対する)不信感を持ちつつも、    
   私は、これからも、人権擁護部局に対して、人権救済の申し立てを続ける    
   だろう。それは、たとえ一人であっても、また、裏切りが予測されても、    
   とにかく声をあげなければという思いが自分にあるということ、そして、    
   愚かといわれるかもしれないが、「もしかすると」という一抹の期待を捨    
   てきれないということ、そしてまた、人権擁護部局には、本来ならば、は    
   なはだ基本的なことであるはずなのだが、男性の人権についても、それを    
   守るための人権啓発発言をすべき責務があるはずなのに、それを、恐らく    
   は、男性に対する不当な性的・社会的偏見のために、果たしていないとい    
   うこと、それに対する批判の一つの形として、申し立てを続けたいという    
   思いが、私の中にあるからだろう。

 このような位置に立って、「男性更衣室に女性清掃員が入る」問題について、申し立てを
したことが、私には、Kスポ−ツクラブの件(記事:男性更衣室(1)参照)以外に2回
ある。「内容が共通の案件であっても、状況が異なれば申し立てはできる」という説明を、
私は、私の居住地の法務局で聞いていたのである。その2件のうちの1件について、今回
は書きたいと思う。         

 記事「男性更衣室(1)」に書いたような経過があって、私は 2011年 の6月末に、K
スポ−ツクラブの全国会員をやめ、8月には、Kを完全に退会した。この間、私は近隣の
スポ−ツクラブSに入会手続きを済ませ、現在に至っている。Sの支店は県内に2つある
が、どちらも、男性更衣室の清掃は男性スタッフが担当しており、女性清掃員が入ること
はない。勿論、浴室になど入るはずもない。私は、県内の支店が2つともそうであること
から、これは、もしかするとSスポ−ツクラブ本社の方針であって、全国共通なのかもし
れない、などと、希望的観測を持つこともあった。ところが実際はそうではなく、東京に、
ひどい支店があったのである。                          

 2013年 の 2月14日に、私は、Sスポ−ツクラブの、東京 KI(アイ)店に行った。事前
に山手線近辺の支店のスタジオプログラムを調べ、自分の好みの曜日と時間に合わせて、
東京の用事を組んだのである。木曜日であった。KI店は、O駅からやや離れた位置にあ
って、歩くのに時間はかかったが、更衣室もパウダ−コ−ナ−もきれいで、私はうれしか
った。ところがその3時間余りの後に、私は、浴室で女性清掃員に会うのである。彼女は、
会社に帰って、私の抗議を担当者に伝えた。私はこの件について、KI店の店長に会いた
い旨を、若い女性スタッフに伝えた。店長は、あいにく不在であったが、私が声をかけた
その女性スタッフは、非常に丁寧に対応してくださった。私は、その、細やかな配慮に富
んだ彼女の対応に、今も非常に感謝している。しかし、この話を近くで聞いていた、もう
一人の若い女スタッフ。あの女の、冷笑のような表情を思い出すと、今も、あのKI店に
行き、あの女を引きずり出して・・・・・という思いに駆られるのである。    

 この日、私は、O駅へ向かう帰路で、東京法務局の人権擁護部に電話を入れ、対応して
くださった I(アイ) さんに状況を説明し、申し立ての可能性を伝えた。また、Sスポ−ツ
クラブの「お客様相談室」にも電話を入れ、対応したNに状況を話し、「店長と話してか
ら、また電話をする」と伝えた。                         

 翌日の午後3時頃、店長のSから、私の携帯に連絡が入った。ここで「Sさん」と書か
ないのは、結局彼には裏切られたと、今の私は感じているからである。しかし、当時の記
録には「Sさん」と書いてある。私はSを信頼していたのである。この日の彼は、私に次
のように言った。

  @ 清掃会社には、「男性のプライベ−トスペ−ス(更衣室・パウダ−コ−ナ−・ 
   浴室)の清掃員は男性にしてほしい」と要望してある。            
  A プライベ−トスペ−スの清掃については、来年度中( 2013年4月 〜 2014年 
   3月)に、男性用については男性スタッフ(注)が、女性用については女性スタ 
   ッフが担当するように変えるビジョンも持っている。             
    (注)「スタッフ」はKI店の職員を示す。清掃会社の職員ではない。    
  B O駅の近くに、別のスポ−ツクラブの出店が予定されている。競争になること 
   も考え、できるだけの配慮をしたい。                    

 私はSの対応に誠実さを感じ、東京法務局への申し立ては見合わせる旨、そして、来年
度中に、状況確認のためもう一度電話をする旨を伝えた。同月19日には、「お客様相談室」
に再び電話を入れ、店長との会話についての報告も含め、本社に対する要望として「男性
用プライベ−トスペ−スの清掃は男性が行う」という規則を作ってほしい旨を伝えた。対
応したNは「関係部署に伝えます」と言ったが、「この件について返信がほしい」という
私の要望に対しては、彼女は、「約束できない」と言った。             

 S店長の言葉に期待を持ちながら、私は、1年経ったら、進捗状況確認のために、再び
KI店に電話を入れようと思っていた。私はこの思いを忘れたことはなかった。そして、
今年の1月16日に、再び、KI店に電話を入れたのである。            

 Sはすでに別の支店に異動しており、店長はKに変わっていた。そして、状況は全く改
善されていなかった。しかもこの件について、Kは、Sから、「要望があった」ことしか
聞いておらず、Sが具体的にどのような対応を行ってきたのか、なぜ実現できなかったの
か、そして、今後の対応についてどのように考えていたのか等については、全く申し送り
がなされていなかった。

 以後の経過については、次回の記事に記す。
              

 
posted by 翠流 at 23:49| Comment(1) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月22日

男性の羞恥心 (2)

 同じ「男性」であっても、羞恥心の「質」は人によって違う、ということを、今回は書
こうと思う。私は、学生時代、東京の中央線沿線の閑静な住宅街で下宿生活をしていた。
その家には大学生の息子(A君)がいて、A君と私ともう一人、私と同じ大学に通うB君
が、二階で生活をしていた。私たちは、よく、A君の部屋で雑談に興じたが、あるときA
君が、骨折で入院手術を受けたときの体験を話してくれた。それが、中学時代であったか
高校時代であったか、私の記憶は定かでないが、いずれにしても、特に羞恥心の強い10
代の体験である。もっとも、話しをしてくれたのであるから、話せない人に比べれば羞恥
心は弱いという見方もできなくはないが、彼は入院中、強い羞恥を伴う処置を、二つ受け
たのである。処置の名前はここには書けないが、A君は、その体験についてこう言った。
「一つの処置は院長(男性)だったからまだよかったが、もう一つの処置は看護婦さん(
女性看護師)だったので、・・・・・もう・・・・・本当に・・・・・死ぬ思いだった・・・・・」。     

 たいへん気の毒な話しである。ただ、この話しを聞いて、私は、A君の羞恥に対する感
受性に、私と違う部分があるのを感じた。彼に聞いて確認したわけではないから確証はな
いが、察するにA君は、少なくとも羞恥の強い処置を受けるときの施術者は、もちろんそ
れが男性あっても嫌なのではあるが、女性であるよりは男性の方がよいのである。しかし、
デリケ−トな話であるからよく聞いていただきたいのであるが、私は、医師は男性がよい
が、男性看護師に対しては、拒否の感情が非常に強いのである。理由は、羞恥心とか屈辱
感とか表現しただけでは不足で、要するに、男性看護師さんに対してはたいへん失礼な発
言で申し訳ないが、それは、生理的嫌悪感なのである。血圧の測定や腕への注射くらいな
らまだよいが、「清拭(からだをふく)をします」などと言って、男性看護師が私の病室
に入ってくれば、私には非常に強いストレスがかかり、心の状態は間違いなく悪くなる。
病状にも影響が出るかもしれない。ところで、医療関係者は、こういう男性がいることを
知っているのだろうか? いや、知っている人はいる。実は以前、私が、ある美容系クリ
ニックに行ったとき、私を担当してくださった男性医師は、こういう私の気持ちを非常に
よく理解してくださった。少なくとも、男性看護師に対する感受性については、彼と私は
同じだったのである。

 では、女性看護師に対してはどうか、というと、これもまたデリケ−トな話で、よく聞
いていただきたいのであるが、端的に言えば、一般の女性と女性看護師は、少なくとも私
にとっては「質」の違う存在なのである。一般の女性は、要するに一般の女性なのであっ
て、その質は、私が、記事「男性更衣室」に書いた女性清掃員と同じである。つまりその
人たちは、唯々、私にとっては羞恥の対象としての女性なのであって、それ以外ではあり
得ない。だからたとえば、ある女性が私の病室に見舞いに来てくださったときは、その人
が部屋に入れば緊張するし、自分の身繕いを気にして動揺もするし、もしもそのとき看護
師が医療処置で部屋に来れば、仮にそれが血圧や体温の測定や採血であっても、気を利か
せて、部屋から出て行ってほしいのである。病室での採血と職場集団検診での採血は違う。
もっとも、これは、女性に対してだけの感情ではなく、男性であっても、部屋から出てい
ってほしい。医療処置は、医療関係者だけがいる部屋で受けたいのである。  

 では、女性看護師に対する羞恥心はどうなのか、という問題になるが、一般の女性が、
唯々、羞恥の対象でしかないのに対して、女性看護師には一般の女性とは異質な面がある。
それは、彼女の、医療者としての強制力だけではない。それは、彼女の「母性」なのであ
る。患者としての私には、彼女が女性看護師であるが故に、彼女の母性が見える。だから、
そうであるが故に、羞恥による拒否の感情は、次第に駆逐されて、私は彼女を受け入れ、
最終的には許すのである。だからそれが、先ほど書いた男性看護師に対する(失礼ではあ
るが)生理的嫌悪感と相まって、看護師は、男性ではなくて女性がよいのである。「男性
更衣室に女性清掃員が入るのが嫌なのなら、看護師だって、女性より男性の方がよいので
しょう」と考える人は、私のような男性の感受性を認識していない。判断が単純すぎるの
である。もちろんそういう男性もいるかもしれないが、私のような男性もいるのである。

 介護の問題についても同じである。もう10年以上前のことになると思うが、ある新聞に、
「同性介護」を主張する介護士希望の女性実習生の文章が載っていて、私は、彼女の、単
純に決めつける論理に、非常に強いストレスを感じたことがある。彼女の主張は、とにか
く「同性介護の絶対化」で、要するに、私のような男性の存在に、全く気づいていないの
である。或いは女性の場合、「同性介護」を求める感情には 一般性が高いのかもしれない
が、男性の場合は、必ずしもそうではないと思う。乱暴な画一化の暴力性に気づいてほし
い。あのときの、あの女性実習生の文章は、今思い出しても。悪心に襲われるのである。    

 要するに問題は、医療や看護や介護を受ける人たちの感受性を、医師や看護師や介護士
が、どのように捉えるか、という問題なのである。性別の違いを軽率に使った、感受性の
単純な一般化が、不当な性的偏見を生み、患者や介護を受ける人たちが、非常に強いスト
レスを抱えることがある、ということを、従事者は認識すべきなのである。先入観を捨て
ることが大切だと思う。処置を受ける人たちの感受性に、先入観を捨てて向き合い。その
人の感受性の真の姿を捉えなければならないと思う。

                
posted by 翠流 at 22:34| Comment(12) | 男性の羞恥心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月14日

被災地における、女性の悩み・暴力相談事業(2)

内閣府男女共同参画局ホ−ムペ−ジの「災害対応」に、
「被災地における、女性の悩み・暴力相談事業」を、
今年度も引き続き実施すると書いてある。
文面から判断すれば、男性は、今回も、この事業の対象から外されており、
「男女共同参画」とは名ばかりの、その「美名」から乖離した施策、
男女共同参画局が、あたかも「女性支援センタ−」であるかの如き施策である。

それは、男女双方の人権の尊重を謳った、「男女共同参画社会基本法第三条」に抵触し、
男性に対する人権無視、明白な男性差別である。
男性には苦しみがないのであれば、私の主張も変わるだろうが、
男女共同参画白書平成24年全体版に記されている通り、
被災者の自殺も、明らかに男性に多く、その傾向は全国を上回る。
アルコ−ル依存にしても、男性の被災者には顕著な増加があり、
男性が置かれた心の状況についても、配慮が必要なことは明白である。

察するに女性は、女性の苦しみについては、女性同士で互いに共感的に結びつきやすく、
同時に、被災地での女性団体は、その自己本位性から、
女性だけについて、それを顕在化させ、
男女共同参画局に、女性だけに対する「配慮」を要求する。
そういう運動のパタ−ンが、私が知る範囲だけでも、少なくとも数年前から、
ニュ−スを含めてインタ−ネットの情報として流れていた。

その、男性無視の運動の帰結の一例として、
一昨年行われた、中央防災会議による防災基本計画の修正、
たとえば避難所の開設について、女性だけに対しては非常に手厚い配慮を記しながら、
男性に対しては配慮が皆無であるというような、
少なくとも私のような男性にとっては、
被災時に「不当な性的偏見に基づく人権侵犯」を発生させる修正へと結びついた。

そして、その男性差別の修正文は、
昨年3月28日に行われた意見交換会、
「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針(案)」の意見交換会で、
プライバシ−への配慮に関わる「男性に対する人権無視」を正当化するための資料として使われた。
その「指針(案)」の問題点は、後に、意見募集の過程を経て、
付随資料には多大な問題を残しつつも、少なくとも「指針(案)」については修正されたが、
今思い出しても、あのときの疲弊がよみがえるような、
ひどい、男性差別の「指針(案)」だったのである。

心の問題についても、
男性に対する配慮の不足・欠落が、様々の施策に見られ、
記事「被災地における、女性の悩み・暴力相談事業(1)」に書いた通り、
東日本大震災発災の段階で、岩手と福島の男女共同参画部局には、
その名称が「男女共同参画」になっていたにもかかわらず、
女性だけを対象とした相談電話しか開設されていなかった。
男性は、苦しみを抱えていても、
男女局の相談電話には、電話をかけることができなかったのである。
それ以前の10数年間、男性の自殺率は、
日本の経済状況の困難さを反映して、
女性の約2.5倍を記録し続けてきたというのに。

そういう、男性の置かれた状況に配慮することなく、
内閣府男女共同参画局は、女性だけを対象として、
「被災地における、女性の悩み・暴力相談事業」を実施し、
その結果を、昨年、内閣府男女局のホ−ムペ−ジにアップしたのである。

私は、昨年の秋、その記事を見て、
12月に、内閣府男女局推進課に苦情の電話入れた。
対応してくださったのは、当時、推進課の係長を務めていたOさんで、
私は、この時の彼女との会話について、
1月の記事、「被災地における、女性の悩み・暴力相談事業(1)」に、
次のように書いている。

    私は初め、施策の正当性を押し通そうとする自己本位の答えを予測していたので
   あるが、電話に出たOさん(女性)は、予測に反して、「女性の悩み・暴力相談事
   業」の男性「軽視」を、是正されるべき問題点であると認める語調で、取り組みの
   経過と現状について話してくださった。その要点は次の通りである。      
      @ 岩手県と福島県には、当時、女性の相談を受ける体制しかなく、女性だ
       けを対象として、相談活動を開始せざるを得なかった。        
      A しかし、活動を続けているうちに、男性からも相談が入るようになった。
      B 宮城県の場合は、男女両方の相談を受ける体制が既にあったため、両性
       を対象として、相談活動を開始することができた。          
      C 現在は、男性に対する相談体制を確立するために、各自治体向けの、男
       性相マニュアルの作成等を始めている。               

 私は、Oさんから感じた誠実さと、上記Cの発言に心を動かされ、以後の施策について
希望的観測を持っていた。しかしその期待は、また裏切られてしまったようである。

 私は、以上のような背景の中で、
先日、5月7日に、内閣府男女共同参画局推進課に、
今年度の「被災地における、女性の悩み・暴力相談事業」について、
問い合わせの電話を入れた。
電話を受けたのは、推進課係員のFという人で、
彼女は、「Oさんはもう、他の部局に異動した」と言った。
後任のSという人は、
なぜか、まだ着任したばかりなのだそうで、
Fさんの口ぶりでは、
まだ私と話ができるような状態にはなっていないようであった。
Oさんが転出してから今日まで、
係長代行(?)のような形で業務を行ってきたのは、
やはり推進課係委員のAという人で、
翌日、私は、彼と話し、
昨年12月のOさんと私の会話、その内容、私の発言、要望等が、
申し送りされているかどうかを聞いた。
彼は、書類を点検すると答え、確認は翌日となった。

Aさんは、書類を点検し、確認のためにOさんにも電話をしてくださったのだそうだが、
結局、申し送りはされていなかった。
Aさんは、私が昨年の12月にOさんと話しをした時、
既に、推進課の係委員として、Oさんのもとで仕事をしていた。
つまり、私とOさんとの会話は、
推進課の中で、共有されていなかったのである。

私は、以上の件について、
新任係長のSさんと直接話しをしたいと、
Aさんに申し入れをした。
遅くとも来週中には、一度、Sさんに電話を入れる予定。

2014年05月02日

紀伊國屋レディ−スデ−(2) 申し立てまでの経過

先回は、申し立てをした理由、精神的な背景を書いた。               
今回は、申し立てまでの経過について、その概要を記す。              

(1) 私の居住地には、比較的新しいショッピングモ−ルがあり、その中に紀伊國屋が入っ
 ている。紀伊國屋は、県内の書店としては、恐らく最大で、歴史ある有名な「K書店」
 も客を取られ、業務を縮小せざるを得なくなっている。私も、今は、紀伊國屋ばかりを
 利用している。                                

(2) 4月の上旬、店内の掲示物でレディ−スデ−を知った。「毎週水曜日は、女性限定で
 ポイント2倍」という広告である。期間は後日確認したが、2012年の12月から、今年、
 2014年の11月までの2年間である。私は店長と話をしたかったが、不在であった。

(3) 翌日、私は、紀伊國屋新宿本店に、問い合わせの電話を入れた。電話は、目黒にある
 本社の「ブランド事業推進部」の部長、Mと言う人につながった。M氏は、私の質問に
 次のように答えた。                              
    ・ レディ−スデ−は、営業戦略としてやっている。始めた店舗は女性客   
     が多い。多く来店される女性のためにレディ−スデ−を始めた。      
  「ブランド事業推進部」の上には「販売促進本部」があり、その上に「店売総本部」
 があるのだそうだ。私が、「上の立場の人と話をしたい」と言ったら、M氏は「検討さ
 せてください」と言った。                          

(4) 同日、私は、この件を含めて、今の日本で横行する様々の女性優遇・男性差別につい
 て、弁護士会の無料電話相談に質問の電話を入れた。応対してくださった若い弁護士さ
 んは、明快な話し方をする人で、問題意識に私との共通性を感じ、学びのために(有料
 で)お会いしたいと言ったが、「弁護士の仕事は個別の事案への対応であるから」と、
 柔らかく断られてしまった。彼からアドバイスいただいた内容は、概ね次の2点である。

   @ (翠流)さんの問題意識は政策のレベルで、政治家に相談した方がよい。  
   A 憲法は国家に対してあるもので、私人に対する拘束性は弱い(ない?)。  

  @については、心当たりの政治家がいるわけではなく、腰は重い。また、人権に関わ
 る問題であるからして、法務省・法務局の人権擁護部局が、擁護の責任を果たすべきだ
 という思いもある。                              
  Aについては、「男性更衣室」の問題のとき、ある弁護士から得た情報と同じである
 が、違和感や疑問を捨てきれない。Aがもしも、現在の法解釈の「主流」であるのなら、
 今後「変わる可能性もある」と言うことなのか・・・・・ など、近くに、たずねることので
 きる専門家のいないことがストレスである。

(5) 私の居住地の紀伊國屋の店長はNという人で、彼とは2回話しをした。1度目は店舗
 に行って直接会い、2度目は電話であった。彼の言葉を疑わずにそのまま書けば、彼は、
 レディ−スデ−のような女性優遇には反対なのである。私が、今の日本は女性優遇の社
 会になっていると言ったら、彼はうなずきながら、「女性専用車両がある」と言った。
 その件に深入りはしていないが、私は、彼のような店長に会えて、ひととき、心安らぐ
 思いもあった。しかし、社員としての彼は、私のような、本音で行動することの多い不
 器用な世間知らずと違って、彼の言う「個人としての考え」と仕事を、大変スマ−トに
 使い分けていた。私が「反対ならなぜレディ−スデ−を導入したのか」と聞いたら、彼
 は、何のためらいもなく、自信を持って言ったのである。「そりゃあ(最初に導入した
 店で)営業実績が上がったからですよ。実績をとるのはあたりまえでしょう。反対は個
 人の考えですよ」。一字一句同じではないが、彼の自信を持った発言を前にして、私は
 また疲れてしまった。                             

  彼の場合、「保身」という言葉が適切かどうかは定かでないが、企業の女性優遇戦略
 に疑問を感じる社員の声は、たぶんどこでも声にはならない。女性優遇は憲法違反であ
 るとして、チェックや指導を行う第三者的な機関の必要性を感じる。法務省・法務局の
 人権擁護部局は、私の今までの経験から言えば、率直に言って信用できない。私が今ま
 で、法務局の人権擁護部局に申し立てをした案件は、今回を含めて6件、そのうち、ま
 だ結論が出ていないものが2件、このブログの中で話題にしたものが4件であるが、私
 が報われたと感じたのは、唯一、「男性更衣室(1)」や「投稿原稿:男女共同参画に翻
 弄される日々(1)」に書いた人権擁護課の課長の言葉、「(翠流)さんの言うことはよ
 くわかる。それは、あなたが男性であるが故に与えられた不当な性的偏見に基づく人権
 侵犯、ジェンダ−ハラスメントだ」という言葉だけなのである。そして、この、男性に
 対する人権尊重の範とも言える言葉も、記事に書いたように、法務省によって潰されて
 しまったのである。                               

  しかし、このような不信感を持ちつつも、私は、これからも、人権擁護部局に対して、
 人権救済の申し立てを続けるだろう。それは、たとえ一人であっても、また、裏切りが
 予測されても、とにかく声をあげなければという思いが自分にあるということ、そして、
 愚かといわれるかもしれないが、「もしかすると」という一抹の期待を捨てきれないと
 いうこと、そしてまた、人権擁護部局には、本来ならば、はなはだ基本的なことである
 はずなのだが、男性の人権についても、それを守るための人権啓発発言をすべき責務が
 あるはずなのに、それを、恐らくは、男性に対する不当な性的・社会的偏見のために、
 果たしていないということ、それに対する批判の一つの形として、申し立てを続けたい
 という思いが、私の中にあるからだろう。

  ところでもしも、男性の人権擁護に取り組む団体の全国組織ができたとして、全国一
 斉に、同一の案件について人権救済の申し立てをしたら、それは、運動上、効果のある
 ことなのだろうか?                 

(6) 今回のレディ−スデ−を最初に導入したのは、東京の二子玉川にある玉川高島屋店。
 2012年の6月からだそうだ。ネットによれば、現在これを導入している紀伊國屋は、
 全国33店舗に及ぶ。
  すでにこのブログで取り上げてきた事例だけではなく、まだ私が取り上げることがで
 きていない問題も含めて、今の日本には、様々の、不当な女性優遇が溢れている。男性
 に対する人権無視、人権軽視、枚挙にいとまのない女性優遇。男女平等を謳ったすばら
 しい憲法があるというのに、日を追うごとに女性の特権階級化が進む。