2014年09月14日

「女に生まれたかった男」 様 (1) ・・・ 男女共同参画の欺瞞

 記事「ファミマ・レディ−スデ−(2)経過報告」のコメント欄で、
「女に生まれたかった男」様のブログから、次の記事を紹介いただいた。

  「政府「男女共同参画」の欺瞞性」
  http://danjyo.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-f7f1.html

この記事に対する私のコメントを、ここにも掲載する。

 記事の紹介、ありがとうございました。すでに私もブログで発言をしてきましたように、
内閣府男女共同参画局は、「初めに、女性優先・女性優遇の結論ありき」の男性差別の部局
だと、今までの関わりを通して、強く感じています。「男女共同参画」という美しい言葉
を使いながらも、そして、「男女の人権の尊重」という、男女共同参画社会基本法第3条
を擁しながらも、実際には、男女局自身が、それに抵触する男性差別の施策を行っている
のです。内閣府男女局は、本来、憲法第14条の直下にあり、それを遵守すべき位置にあ
ると考えますが、国が、その部局に対して、男性差別の施策を容認している現実があると
思います。

 推測にはなりますが、恐らくは、このような実態の背後に、知的レベルの高い、非常に
自己中心的なフェミニストの存在があると思います。彼女たちはたぶん、世界のフェミニ
ズム運動の学びの中から、男女平等実現の域を逸脱した、女権拡大のための有効な手法を
選択し、政治を含め、日本の社会の中に、巧みに働きかけているように感じます。そして、
例えばその延長線上に、安倍晋三の発言がある、という見方ができると思います。彼は、
男女共同参画社会基本法第2条(積極的改善措置:ポジティブ・アクション)を、詭弁を
弄しながら女性優遇正当化のために巧みに使い、「光り輝く女性発言」と共に、男性差別
の施策を、合法であるかのように推進しています。

 記事の中で取り上げられている「各分野の男女の地位の平等感調査の項目」も、結局は
このような視点のもとで 設定されたのだろうと推測します。『「消費における男性差別」
を訴えようにも、項目の中に適切な選択肢がない』というご指摘、私の位置から見ても、
ショッビングモ−ルであるにしろデパ−トであるにしろ、歩いてみればそこには、女性優
遇が増幅し続ける女性の空間があり、羨望・嫉妬・疎外感を禁じ得ませんが、男女局の彼
女らにとっては、そんな男性の感情はどうでもよいこと、というよりはむしろ、その空間
を女性優遇のままに、いや、今よりも一層、女性優遇を膨張させる空間として保持したい
という思いがあるのではないかと思ったりもするのです。

 記事の後半で取り上げられている「平成12年度の調査」で、『「女性のほうが優遇され
ている」という選択肢を選んだ男性に、「女性の人権が尊重されていないと感じるのはど
んな時か」と尋ねる』の件、ひどいですね。ところが、女性優遇を推進し続ける、特に女
たちの発言には、類似のパタ−ンが多いと、最近私は、強く感じるようになっています。
要するに、自分たちの利益にならないこと、不利益になることからは、目をそらす方向に、
そして、それがあたかも正当であるかの如き論法を使いながら、自分たちの、自己本位の
利益を誘導する方向に発言をするのです。全く、そのしたたかな自己中心性との出会いに
は、あきれる思いを越える感がありますが、様々の女性優遇が膨張する今の日本にあって、
巧みにそれを推進し続ける自己本位のフェミニストたち。そしてそれを擁護する位置で、
女性優遇のポジティブ・アクションを加速させる安倍晋三。或いは、女性ばかりをタ−ゲ
ットとして、女性ばかりの幸せ空間を膨張させる女性優遇営業戦略。そして、男性の痴漢
冤罪被害対策には全く目を向けることなく、女性専用車両ばかりを走らせる鉄道会社の男
性差別。更に、女性優遇を受け入れるのが 男性の当然の義務・美徳であるかの如き性別
観の男たちの存在と、その、男性に対する加害性を含めて、大変な時代になっていると思
います。めざすべきは、平等な人権尊重の社会、差別のない社会、人間の多様性をふまえ
た、最大多数の最大幸福の実現のはずと思うのですが・・・・・。

 ブログへのお誘い、ありがとうございました。


posted by 翠流 at 00:10| Comment(2) | 人権擁護への思い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月07日

xavi 様 (1) ・・・ 男性に対する不当な性別観

8月24日の記事、「カフェ・ド・クリエ」に、「xavi 様」からコメントをいただいた。
その返信の形で、記事を掲載する。

 コメントありがとうございます。xavi 様がおっしゃるように、「男性は我慢をしなけれ
ばならない」という風潮が、社会には根強く存在し、様々の男性差別の原因になっている
と思います。「男のくせに・・・・・」という言い回しは、表面的には、あまり聞かなくなりま
したが、実質的には、陰に陽に、男性を呪縛し続けていると思います。「男性は孤独に耐
えなければならない」「強くなければならない」というような性別観は、男性の自殺が、
毎年、例外なく、女性より明らかに多いという「明白な性差」の原因の一つであるとして、
記事「男性の自殺」の中で取り上げましたが、自殺にまでは至らない日常にあっても、男
性に対して不当な「我慢」を強いる性別観は広く存在し、それを受け入れることが男性の
義務、或いは美徳であるかのような価値観を持つ男や女の存在が、平等な人権尊重の社会
をつくるための、大きな障壁になっていると思います。

 特に、そういう性別観を持つ男たちについて言えば、彼らは、自分が男性差別の加害
者であるという認識を持たないか、或いは、持つことがあっても、女性優遇の性別観の
故にそれを否定し、抑制します。そして、他の男性に対しても、それを「男らしさ」と
して要求するのです。ですから、男性に対する「人権軽視」「人権無視」は、なくなる
ことがないのです。そして、彼らが存在するために、庇護の中で、男性差別に気づかな
い女たち、或いは、気づいていても、庇護の上に「アグラ」をかくようにして、女性優
遇が当然の権利であるかの如く主張する、自己中心の女たちが増えていくのです。

 私がこのブログで取り上げてきた「災害対応」の問題であるにしろ、「自殺対策」であ
るにしろ、第三次男女共同参画基本計画の「健康支援」の問題であるにしろ、「女性専用
車両問題」であるにしろ、すべてそうだと思います。施策を考える過程のどこかで、必
ず、男性に対する不当な性別観が現れ、それが、人権軽視・人権無視を出現させている
のです。男性は「我慢」をしなければならない。嫌だと思っても、人権が軽視されても、
無視されても、我慢するのが男としての当然の義務だ、美徳だ、というような性別観 。
そして、その不当性、男性に対する人権軽視・人権無視に気づかない女たち、或いは気
づいても、それを、自分本位の理屈によって正当化しようとする女たち、更にまた、そ
れを視野の外側に押しやり、唯々、女性のためにだけに行動しようとする女たち。要す
るに、「全ての人に対する人権尊重の視点」が欠落しているのです。自分達の利益しか
考えないフェミニズム運動の如き視点。「初めに女性優先・女性優遇の結論ありき」で、
男性の人権など全く眼中にないような女たち、そして、それを是認・擁護する男たちが
いるのです。

 たとえばそれを、「災害対応」について、このブログの最初の記事、「裏切りの男女共
同参画」等で取り上げた「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針(案)」に
ついて振り返れば、指針案に多大な影響を与えたと思われる、女性団体の内閣府に対す
る働きかけが、既に、H23年11月にニュ−スとして流れ、内閣府の中央防災会議は、そ
れを、男性に対する人権無視のままに受け入れた、と私は捉えています。それがH24年
9月の「防災基本計画」の修正だと思います。そして、その考え方をそのまま、内閣府
男女共同参画局は、「指針(案)」の、たとえば「避難所の開設」のような項目の中に、
男性に対する人権無視のままに挿入したのです(H25年3月)。この一連の流れの中で、
もちろん男性も関わっていたでしょう、しかし彼らは、恐らくは、上述の性別観の呪縛
の中で発言し、行動したと思います。しかし、内閣府男女局には、たとえば、H23年12
月に、電話でお話をさせていただいたAさんのような方もいらっしゃった。彼は、恐ら
くは、男女双方の人権を尊重する視点で発言をしてくださったはずだと、私は推測しま
す。しかしそれは、指針案の、基本的な視点に関わる抽象的部分では、文章として反映
されていても、「避難所の開設」のような具体的部分では、全く反映されていなかったの
です。そしてそれは、結局、上述のような、男性に対する不当な性別観の呪縛と、「初め
に女性優先・女性優遇の結論ありき」の、内閣府男女共同参画局の、自己本位のフェミ
ニズム的体質に原因があると思うのです。

 実施年度が何時であるのか、記憶が定かでないのですが、そう遠くないうちに、確か
福島県で、災害対応をめぐる国際会議が開かれるというニュ−スを聞いたことがありま
す。その会議の中で、もしかすると、男性に対する人権軽視・人権無視の施策が、自己
本位のフェミニズム運動の国際的な流れの中で、認知されてしまうのではないかと、実
は私は、強い不安を抱いています。男性にも人権はあるのです。男性の人権も守ってほ
しいと、そういう発言を、私は、その国際会議の、壇上に立って、したいのです。人権
は、女性だけにあるのではないのです。


posted by 翠流 at 01:03| Comment(8) | 人権擁護への思い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月24日

「カフェ・ド・クリエ」 ・・・ トイレの男性差別 (4)

「差別ネットワ−ク」のブログの、
2014/8/2(土) 午前 1:24 の記事の中に、
女性専用トイレしか設置していない喫茶店のことが書いてあり、
私は非常にショックであった。

店の名前は「カフェ・ド・クリエ」
全国には多数の店舗があるようだが、
記事となったのは、東京の「新宿 東信ビル店」
副都心線・新宿3丁目の店である。

店の料金は男女同一であるのに、男性が使えるトイレはなく、
店員に聞くと、店外の公衆トイレを使うよう指示される。

トイレは、「排泄」という「人間の尊厳」に関わる場所であるというのに、
女性だけに、店内専用トイレが与えられ、
男性は、店外の公衆トイレを使わなければならない。
まるで男性が、人間ではないかのような扱いであると、
私は、強い被差別感を覚える。

それだけではない。
たぶん、店内女性専用トイレには、
美しい鏡を備えた、美しい空間が用意されているのだろう。
私の心に、強い嫉妬と、羨望と、憎しみが湧きあがる。

もしもこのような差別に鈍感な男性がいれば、
私はあなたに、私のような感受性の男性がいることを知ってほしい。
そして、私のような男性にも人権があることを、認識してほしい。

そして更に、
女性優遇是認が男性の義務であるかのような性別観の男と女や、
営業戦略としての女性優遇を、法の支配の「すき間」を利用して正当化し続ける男と女に、
私は言いたい、
おまえたちは、自分が男性差別の加害者であることに気づかなければならない。
おまえたちのせいで、強いストレスから逃れられない男性がいることに、
気づかなければならない。

私は今、この文章を、ある喫茶店で書いている。
この喫茶店のトイレは、もちろん男女別であるが、
男性専用トイレは、比較的広い空間の中に洋式トイレがあり、
片側の壁面は大きい鏡となっている。
たぶん、女性専用トイレと差異はないだろう。
私の自宅からは車で約30分。
決して近くはないが、私はこの喫茶店が好きで、
ブログの原稿は、ここで書くことが多いのである。

美しい空間を求める感受性に関わって、
もう一つ、書いておきたいことがある。
私は、先回、「高野悦子のこと」と題した記事(注)を載せたが、
その理由を、明確に整理できない。
しかし、一つ、明らかなことがある。
それは、掲載した彼女の詩の、最後の4節への共感が私にはあるが、
私は、男性であるという理由によって、その共感から疎外され、
失意と、羨望と、嫉妬が生まれるということ、
そういう感受性の男性が存在するということを、
外の世界に向かって伝えたいという思いも、
私には、確かにあったのである。
        (注)・・・ 記事のカテゴリは「日記・つぶやき」

彼女の詩の最後の4節は、
「原始林を暗やみが包み込むようになったら」から始まり、
「そしてただ笛を深い湖底に沈ませよう」に終わる。
全文は、先回の記事の通り。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、8月2日の深夜に「差別ネットワ−ク」の記事を読み、
同日、午前9時30分頃、「カフェ・ド・クリエ」に電話をした。

   カフェ・ド・クリエ
      社名 株式会社ポッカクリエイト   設立 1994年10月7日
      所在地 本社 東京都千代田区九段南4丁目8番21号 山脇ビル3階
      TEL:03-5275-2750   FAX:03-5275-2765
      URL:http://www.pokkacreate.co.jp

電話を受けたのは、Aという女性であった。
私の発言と彼女の対応について、その概要を記す。

   私の発言・質問
     ・トイレは排泄の場所、つまりは、人間の尊厳に関わる場所であって、店内に
     女性専用トイレしかないのは、男性に対する著しい人権無視、明白な男性差別
     である。
     ・店の料金は男女同一である。店内に男性専用トイレがなくて良いはずはない。
     ・(あわせて、今の日本に見られる、様々の女性優遇、男性差別の例を挙げ、
     営業戦略としての女性優遇の社会的悪影響を批判した。)         
     ・(質問)新宿3丁目の店(正しくは「新宿 東新ビル店」)のトイレは、誰の
     発案によるのか。全国に、同様の店舗はいくつあるのか。場所はどこか、等。
   Hの対応
     ・彼女は、「要望は、設計担当等、関係部署に伝える」と言った。また、「トイ
     レが2つある店舗では、1つが女性専用、もう1つは男女兼用になっている」
     とも言った。私は、更なる要望の必要性を意識し、当惑した。この件について
     は、発言は十分でなかったと記憶するが、とりあえず改善の要望はした。  

 その日の昼、私の携帯に、03-5275-2751 から着信があった。カフェ・ド・クリエの
Bという男だった。「男性」と書かない理由の1つは、彼の言葉のト−ンから感じられた
不遜な感情、誠意のなさであるが、最大の理由は、彼が約束を守らない男だったからであ
る。彼は、次に記すような会話の最後で、1週間ほど後に、私の携帯に返信の電話を入れ
ると言った。しかし、既に3週間を経過した今も、着信は全くない。        

 彼との会話の要点は次の通りである。彼は初め、新宿の別の店のことと勘違いしていた
らしく、「個室になっているでしょう」などと言った。恐らくは、女性専用トイレと 男女
共用トイレの設置を正当化しようとする発言と思われたが、その件については、今回は触
れなかった。以下、「新宿 東新ビル店」についての会話を記す。

  (私)  トイレは排泄の場所であり、人間の尊厳に関わる場所である。店内に女性
      専用トイレしかないのは、人間の尊厳に関わる男性差別である。料金も男女
      同一であり、店内に男性専用トイレがなくてよいはずはない。現在の女性専
      用トレを、男女共用トイレに変えていただきたい。           
  (B) 検討する。
  (私) どのような道筋で検討するのか。
  (B) 関係の部署と相談して・・・・・・
  (私) 関係の部署とは?
  (B) (彼は途中で「設計担当や・・・・・」というようなことを呟いたが、最終的に
      は名言しなかった。)
  (私) 倫理的観点だけではなく、条例もある。
      (私は、記事「ファミマ・レディ−スデ−(2)」に記した都条例と逐条解
      説を読み上げた。それを、ここに、もう一度記す。)

     【東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項】
         ・・・「何人も、あらゆる場において、性別による差別的取り扱いをし
          てはならない。」                       
     【第14条第1項の逐条解説】(東京都生活文化局発行)
         ・・・「本項の『差別的取扱い』には、その取扱いの結果として、性別に
          よる差別がもたらされるものすべてが含まれる。性別による差別の
          意図を明確に有している場合に限られるものではなく、種々の状況
          から差別を容認したと推認される場合も含まれる。」       

  ★ この条例と逐条開設を読み上げているとき、Bは、やや低姿勢となった。しかし、
   恐らく今は、記事「ファミマ・レディ−スデ−(2)」の【経過】Cに記したSと
   同様の位置に、横柄に居座っているように思う。条例が、実効性を持っていない。

  (会話を、続けて記す)
  (B) 弁護士とも相談する。
  (私) 検討結果を連絡してほしい。
  (B) 連絡する。
  (私) どのくらい待てば良いか。
  (B) 1週間くらい。

前述の通り、3週間たった今も、返信はない。

以上、中間報告。


posted by 翠流 at 12:51| Comment(7) | トイレの男性差別 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月17日

「高野悦子」のこと

若い人は 高野悦子のことを知らないのかもしれない
ふり返ればすでに 遠い日のことだ

私がまだ10代の頃 
1969年 6月24日の未明に
高野悦子は自殺をした
鉄道自殺だった

彼女は私より少し年上で
当時 立命館大学文学部史学科の学生だった

彼女の本が出版された時 私は東京にいて
今はもう会えなくなってしまったMという友人のアパ−トで
彼女の話をしたことがある

昨年の秋
私はなぜか 彼女に会いたくなって
新潮文庫に収められている彼女の本を買った

当時ベストセラ−となった「二十歳の原点」

彼女は今も 私たちの社会の中に生きている

きのうの夜 私は 彼女を思い出して
家の近くのレストランで
レモンサワ−を飲みながら 彼女の本を読んでいたら
なぜか胸が 熱くなりすぎてしまった

俺も年をとったのかな ?

彼女の本の 
最後に掲載されている詩を載せる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

旅に出よう
テントとシュラフの入ったザックをしょい
ポケットには一箱の煙草と笛をもち
旅に出よう

出発の日は雨がよい
霧のようにやわらかい春の雨の日がよい
萌え出た若芽がしっとりとぬれながら

そして富士の山にあるという
原始林の中にゆこう
ゆっくりとあせることなく

大きな杉の古木にきたら
一層暗いその根本に腰をおろして休もう
そして独占の機械工場で作られた一箱の煙草を取り出して
暗い古樹の下で一本の煙草を喫おう

近代社会の臭いのする その煙を
古木よ おまえは何と感じるか

原始林の中にあるという湖をさがそう
そしてその岸辺にたたずんで
一本の煙草を喫おう
煙をすべて吐き出して
ザックのかたわらで静かに休もう

原始林を暗やみが包みこむ頃になったら
湖に小舟をうかべよう

衣服を脱ぎすて
すべらかな肌をやみにつつみ
左手に笛をもって
湖の水面を暗やみの中に漂いながら
笛をふこう
   
小舟の幽(かす)かなうつろいのさざめきの中
中天より涼風を肌に流させながら
静かに眠ろう

そしてただ笛を深い湖底に沈ませよう


2014年08月12日

被災地における、女性の悩み・暴力相談事業 (4) 要望書

内閣府男女共同参画局推進課のAさんと、
ようやく話しをすることができて、  
要望書を送れる状態となった。

要望書の文面は次の通り。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                                平成26年8月12日
                                 (4枚中の1)
内閣府男女共同参画局 推進課 様
                                 ( 翠 流 )
                 要 望 書

      災害対応における男性差別、「被災地における女性の悩み・
          暴力相談事業」の、男性無視の解消について。

                   記                   

 男性にも苦しみがあり、命があり、人権があるという立場から、今年度も同じ名称で継
続されることとなった「被災地における女性の悩み・暴力相談事業」の「男性無視」につ
いて、男女共同参画社会基本法第三条(男女の人権の尊重)を擁するはずの、内閣府男女
共同参画局を批判させていただきます。

 もとより、女性だけが苦しみを抱えるのであるならば、この事業の名称に示された施策
の方向を厭うものではありませんが、心の危機の指標の一つとして、例えば自殺に注目を
した場合、周知の通り、自殺者数は、毎年、例外なく男性に多いという事実があります。
例えば、平成23年から25年末までの、「東日本大震災に関連する自殺者数の男女比【下
表T】」、及び、「各年度の全国自殺者数の男女比【下表U】」は、それぞれ、「男性:
女性=2.4:1」、「男性:女性=2.2:1」となっており、自殺者が男性に多いことは、
明白な事実なのです。                                

 【表T】 東日本大震災に関連する自殺者数(内閣府自殺対策推進室)       
            合計    男性   女性              
     平成23年    55    42    13               
     平成24年    24    18     6    【男女比】     
     平成25年    38    23    15   (男性:女性)     
      (計)    117    83    34 ・・・・・・ 2.4:1

 【表U】 全国自殺者数と男女比(同上)         【男女比】     
            合計    男性    女性   (男性:女性)   
     平成23年  30,651  20,955  9,696 ・・・・・ 2.16:1      
     平成24年  27,858  19,273  8,585 ・・・・・ 2.24:1      
     平成25年  27,283  18,787  8,496 ・・・・・ 2.21:1     
                        (概数・・・2.2:1)    

 また、東日本大震災に伴う、被災者の精神的状況を示す自殺以外の資料として、男女共
同参画白書(平成24年全体版)に記された下記の3項目【表V】を取り上げれば、恐ら
くはストレスの反映としての「飲酒量の増加」が男性に目立ち、「不眠」「こころの状態
(精神的問題)」は、女性ほどではないにしても、男性に、全くないわけではないのです。

 【表V】 男女共同参画白書(平成24年全体版)の、次の図から数値を引用。   
    第1−特−27図・・・飲酒量が増加した人の割合               
    第1−特−28図・・・睡眠に関する状態・・・「不眠症の疑い」を抜粋
    第1−特−29図・・・こころの状態・・・「精神的な問題の程度」を表す数値が、 
                    10点以上の人の割合を合計して抜粋。 

         【 飲酒量増加 】【 不眠症の疑い 】 【精神的問題10点以上】 
          女性  男性   女性  男性   女性  男性   
   陸前高田市 3.2%  6.2%  44.4% 27.7%  15.2%  8.7%    
   石巻市   3.5% 11.5%  50.2% 32.4%  20.0%  12.3%  

 更に、「暴力相談事業」に関わるDV被害の問題につきましては、横浜市(市民活力推
進局・こども青少年局)による調査、「配偶者からの暴力(DV)に関するアンケ−ト調査
及び被害者実態調査(面接調査):平成21年7月」に掲載された数値【下表W】から、
「配偶者やパ−トナ−からの暴力被害」が男性にも存在することは、明らかな事実であり、
男性に対しても、DV被害の相談窓口を開く必要性が示唆されるのです。   

    【表W】 配偶者やパ−トナ−から暴力にあたる行為を受けた経験      
                      女性      男性         
         A.何度もあった    16.9%    11.0%        
         B.1、2度あった    25.7%    30.8%        
         (小計:A+B)   (42.6%)  (41.8%)       
         C.まったくない    56.6%    57.8%        
         D.無回答        0.9%     0.3%        

 また、男性のDV被害につきましては、インタ−ネット上に、「Business Journal >
ジャーナリズム > DV妻に苦しむ男が急増中!? 」として、2012年11月7日に掲載され
た記事、「離婚、うつ、死亡事件まで発生・・・DV妻に苦しむ男が急増中!?」に、男性のD
V被害の、顕在化しにくい深刻さが記されていると思われますので、【別添え資料】とし
て同封させていただきました。今回の要望に関わる資料としてだけではなく、DV被害全
般の対策を考える場に於いて、検討の対象として加えていただきたく思います。    

 以上、「被災地における女性の悩み・暴力相談事業」の「男性無視」の不当性について、
いくつかのデ−タを根拠として発言させていただきました。しかし、本来、「悩み」や「暴
力」に関わる相談事業は、デ−タの提示なくしても、男女両方を対象として行われなけれ
ばならないものと考えます。それが、全ての人に対する人権尊重の視点であり、その精神
は、既に、男女共同参画社会基本法第三条に謳われています。内閣府男女共同参画局は、
その名の通りの「男女共同参画」局でなければならないはずです。男女共同参画局は、女
性だけに対する支援センタ−ではないのです。              

 私は、昨年から、「男女共同参画」局という美名と乖離した施策について、要望書を含
め、様々の指摘をさせていただいておりますが、乖離した施策があまりにも多すぎて、
失望と疲弊を強く感じています。男性にも人権があります。男性にも、人権を尊重した、
平等な施策を受ける権利があるのです。男性差別はやめてください。        

 今回取り上げた事業につきましては、既に昨年の12月に、前任係長のBさんに、電話
で、同様の思いをお伝えしてあります。Bさんは、私の主張に共感的な立場で電話を受け
てくださった印象がありましたが、結局、今年も、事業は同名のまま継続され、男女両
方の人権を尊重する視点は欠落したままとなっています。しかも、今年5月のCさんの
確認によれば、私の要望は、推進課内で共有されることなく、また、申し送りもなされ
ていなかった事実があり、非常に残念に思います。その後、私は、7月上旬に、Aさんか
ら伺った被災県の相談事業の状況確認のため、岩手・宮城・福島の男女共同参画部局に
電話を入れ、それぞれ、Cさん、Dさん、Eさんにお話を伺いました。岩手・福島につ
きましては、Aさんのお話と不整合がありますが、3県とも、県の男女共同参画部局の
事業としては、震災発災直後から、男女両方を対象とした相談事業を行ってきたとのこ
とでした。従って、内閣府男女共同参画局だけが、男女共同参画社会基本法第三条に抵
触する施策を行っているのです。これもまた、はなはだ遺憾な話で、本来、内閣府男女
共同参画局は、全国の男女共同参画部局の範となる施策を行うべき位置にあるのではな
いでしょうか。それとも、3県が男女両方を対象とした相談事業を行っていることを言
い訳に、既述のような、自殺者数に見られる男性の深刻な状況や、横浜のDV調査が示
した実態を無視し、女性だけを対象とした「悩み・暴力相談事業」を正当化するのでし
ょうか。                                   

 私が求めているものは、今回取り上げた事業につきましては、男女両方を相談の対象
とすることであって、それ以上ではないのです。しかし、あえて踏み込んで発言をすれ
ば、男性には、今も日本の社会の中で、陰に陽に求められる「性別観」の呪縛がありま
す。「男性は強くなければならない」「男性は一人で苦しみに耐えなければならない」
「それが目指すべき男らしさである」というような、男性を孤立の道に導く呪縛が、女
性ならば求めやすい「共感的理解」を男性から奪い、孤独のうちに自殺の道をたどって
いった幾多の男性が、恐らくは日本の社会の中にいる。とすれば、それは、精神的支援
に関わる男性差別の存在の証、つまりは男性にとっての不利益の存在の証であって、な
らば、むしろ男性に対して、苦しみから救うための「積極的改善措置」が、取られてよ
いはずだと思うのです。しかし、内閣府男女共同参画局は、その逆を行っているではあ
りませんか。今回取り上げた事業を、なぜ、今年もまた、「被災地における女性の悩み・
暴力相談事業」としたのですか。なぜ男性を疎外したのですか。震災関連の自殺は明ら
かに男性に多いというのに。そして、DV被害は、男性にも存在するというのに・・・・・。  

 くり返します。私が今回の要望書で求めているものは、男女両方を対象とした相談事
業の開設であって、それ以上ではないのです。相談事業の対象を女性だけに限定するの
ではなく、男性も対象に加えてください。それくらいのことはできるはずでしょう。「被
災地における女性の悩み・暴力相談事業」を、早急に、「被災地における、被災者の悩み
・暴力相談事業」に修正してください。

 以上、強く要望します。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【別添え資料】・・・ 内閣府男女局には全文を送りますが、このブログには、とりあえず、 
        URLだけを記します。支障あれば、コメント欄にてご連絡ください。

  記事:「離婚、うつ、死亡事件まで発生・・・DV妻に苦しむ男が急増中!?」
      URL ・・・ http://biz-journal.jp/2012/11/post_967.html


 

2014年07月30日

ファミマ・レディ−スデ− (2) 経過報告


ファミマ・レディ−スデ−の違法性を示すために、
東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項と、その逐条解説を記す。
私企業に対する拘束性という点では、
憲法の拘束性は弱いが、条例の拘束性は強いと、ある弁護士が言った。

 【東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項】
  ・・・「何人も、あらゆる場において、性別による差別的取り扱いをしてはならない。」

 【第14条第1項の逐条解説】(東京都生活文化局発行)
  ・・・「本項の『差別的取扱い』には、その取扱いの結果として、性別による差別がもたら
   されるものすべてが含まれる。性別による差別の意図を明確に有している場合に限ら
   れるものではなく、種々の状況から差別を容認したと推認される場合も含まれる。」

先回記したように、ファミリ−マ−トは、水曜がレディ−スデ−で、
ファミマTカ−ドのショッピングボイントは、水曜に、女性限定で2倍となる。
取得したポイントは、1ポイントが1円分として還元されるため、
女性は、男性より多額の割引を受けられることになる。
購入価格に関わる、明白な男性差別。

このような主張をすると、法務局人権擁護部局の職員さえもが、
口には出さぬが心の中で、
「こいつ、男のくせにそんなことを言っているのか ・・・」などと、つぶやくような気がする。
男性差別の、嘲笑のハラスメント。
男性は差別されても我慢をするのが当然であるかの如き価値基準が、
我々の生活の、様々の場面で男性を呪縛し、
男性差別とのたたかいに、障壁をつくる。
差別は悪であるというのに、男性差別を批判する男性が揶揄され、
女性優遇、女性の特権階級化が進行する。

上の条文から見て、ファミマ・レディ−スデ−は明らかな条例違反であるが、
にもかかわらず、ファミリ−マ−トは、
「レディ−スデ−を男性差別とは考えていない」などと言い張り、
厚顔無恥に、レディ−スデ−を続けている。
それは、東京生活文化局都民生活部男女平等参画課(以下、男女課と略す)が、
ファミマ・レディ−スデ−を「男性差別」と認定しないからである。
男女課は、ファミマ・レディ−スデ−が条例違反であるか否かについて、発言をしないのである。
「条例はあくまでも差別の予防効果を期待して作られたものであって、ファミマ・レディ−スデ−
が14条に違反するかどうかについては、男女課は、判断をしない。」 などと言っているのである。
条例は作ったが、実効性を持たせるべき場面では、男女課は責任を回避する。
実質的には、男性差別の容認であり、男性差別を拡大させる。

既に述べてきたように、
内閣府男女共同参画局は、男女共同参画社会基本法第3条を擁するくせに、
自らが、それに抵触する男性差別の施策を行っている。
東京生活文化局都民生活部男女平等参画課は、
東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項を策定しておきながら、
男性差別を、男性差別と認定せずに、実質的には、男性差別の拡大を容認している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6月にファミマ・レディ−スデ−の話を聞いてから、
私が、上のような認識を持つまでの経過を、次に記す。

【経過】

 @ 6月下旬、私は、東京都男女平等参画条例・第14条第1項と、その逐条解説を根拠
  として、ファミリ−マ−ト・レディ−スデ−の不当性を訴えるために、東京生活文化局
  都民生活部男女平等参画課(男女課)に電話を入れた。電話を受けたのはAという人で
  (Aさんと書かないのは失望感が強いからである)、彼女は、「課として事実を確認し、
  対応を協議する。」 と言った。

 A 7月中旬、私は、状況を聞くために、男女課に電話を入れた。Aさんの話によれば、
  事実確認の後、7月2日に、男女課の担当者が、男女課でファミマの担当者と会い、条
  例について説明を行ったとのことであった。はじめ私は、男女課がファミマを呼んだと
  解釈していたが、実際はそうではなく、男女課は電話で済ませようとしていたようであ
  る。ところが、ファミマが、「そういうことならば、ぜひ男女課にうかがって話しを聞
  きたい。」 と要望し、ファミマの担当者が男女課に出向いたとのことであった。

 B 先週の前半のことになるが、私は、男女課の説明に対するファミマの見解を聞くため
  に、「お客様相談室」に電話を入れ、責任者のBと話した。しかし彼は、「現在も、レデ
  ィ−スデ−は男性差別ではないと考えている。」 とくり返すばかりで、見解の詳細は全
  く聞くことができなかった。「知りたければ男女課に聞いてもらいたい」などと、彼は
  言うのである。

 C 翌日、男女課に、詳細を聞くために電話を入れた。Aさんによれば、「趣旨説明は行
  ったが、その後のファミマの見解は聞いていない。」 とのことであった。続いて、ファ
  ミマに電話を入れたが、Bは、私に、前日には全くしなかった質問をくり返した。「男
  女課は、ファミマのレディ−スデ−を男性差別であると認定したのか。男性差別である
  と言ったのか」。そういう意味の質問である。私は、自分の不備を突かれた形であった。
  私はその確認に、注意を払っていなかった。

 D 続いて、私は、再び男女課に電話を入れた。そしてAから、男女課の対応について、
  上記のような発言、くり返せば、「条例はあくまでも差別の予防効果を期待して作られ
  たものであって、ファミマ・レディ−スデ−が14条に違反するかどうかについては、
  男女課は、判断をしない。」 という発言を聞いたのである。

 ファミリ−マ−トは、明白な男性差別、明白な「東京都男女平等参画条例違反」を行いな
がらも、男女課がそれを男性差別と認定しないために、逃げ道を得て、営業利益最優先の、
女性優遇戦略を続けている。平等な人権尊重の理念など、ありはしない。

 恐らく私は、また、法務局の人権擁護部局に、この件について人権救済の申し立てをする
ことになるだろう。時期はたぶん、1ヶ月以上先になると思う。

 それとも、ほかに、何か良い方法がありますか? このブログを呼んでくださっている方、
もしあれば、それを私にご教示いただけないでしょうか?

 男性差別が拡大する時代、明白な男性差別さえも打破することが難しい状況の中にあって、
私は、苛立つ自分、怨恨の深まる自分を自覚する。

2014年07月21日

ファミマ・レディ−スデ−(1) 拡大する男性差別の中で


6月に、ある人から、
ファミリ−マ−トがレディ−スデ−を実施する、という話しを聞いた。
抗議はいくつかあったようだが、
予定通り7月5日から実施されて、
毎週水曜日は、「女性限定」で「ポイント2倍」となっている。
1ポイントが1円分として還元されるそうだから、
価格に関わる、明白な男性差別。
女性集客のための女性優遇戦略が、
男女平等という倫理を破壊している。

個人の経済状況を比較して、女性は誰もが男性より低いのならば、
レディ−スデ−の批判にも、ためらいを覚えるが、
今の時代に、そんな単純なカテゴライズが通用するはずもなく、
旦那の収入も含め、いや、自分の収入だけでも、
男性より豊かな女性はたくさんいる。

関連して、男性が置かれている厳しい現実を再び書けば、
記事「男性の自殺(3)(4)」に記したように、
平成20年から25年までの6年間の、経済生活問題を原因とした自殺者数は、
男性が、女性の8倍から10倍に達している。
彼らは恐らく、男性であるが故に一層、心理的にも社会的にも追いつめられ、
頼る術なく、命を絶っていった。

レディ−スデ−の優遇額に対する評価は、
その人の経済状況や、コンビニエンスストアの利用状況や、
価値観によって異なるだろうが、
問題は、金額だけで終わるはずはなく、
ファミリ−マ−トの知名度を考えれば、
その社会的影響力によって、女性優遇是認の風潮が一層拡大する。
女性ならば優遇されて当たり前、
社会も個人も、女性を優遇するのが当たり前というような、
いわば女性の特権階級化に、
ファミリ−マ−トが拍車をかける。

今の日本の女性優遇を、国の政策について見れば、
私は既に、このブログの記事の中で、
内閣府男女共同参画局の、さまざまの施策に見られる女性優先・女性優遇・男性差別を、
事実を取り上げて批判してきた。
その中の一つ、数値目標達成を最優先としたポジティブアクションに関わって、
安倍晋三の「光り輝く女性」発言の一部を、ここで再び取り上げれば、
平成26年度国家公務員採用者女性割合30%を必ず達成するという彼の発言は、
恐らくは間違いなく、女性優遇不正採用に拍車をかける。

国家公務員採用試験の最終合格者名簿は、人事院に保管される。
その名簿に登録された人たちが、各個人の希望の部局に、
基本的には面接だと聞いたが、最後の試験を受けに行く。
そこで、つまりは、「面接で女性が優秀だったから」と答えれば済んでしまう場面で、
安倍晋三の発言が、男性差別の、女性優遇不正採用に拍車をかける。
学校教育の男女平等は完成したと言っても過言ではない日本の社会にあって、
その、到達点の一つとしての国家公務員採用試験で、
安倍晋三が、男性差別の、女性優遇不正採用を拡大する。

一般企業の営業戦略という点で言えば、
レディ−スデ−だけではなく、さまざまの女性優遇戦略が、
デパ−トや、ショッピングモ−ルや、道の駅や、高速道路のサ−ビスエリアで進んでいる。
施設は、女性ばかりに配慮して拡充が進み、
女性専用パウダ−ル−ムやフィッティングスペ−スのような、
女性だけに、幸せや、安らぎや、暮らしやすさを提供する空間ばかりが、
美しさと共に増えてゆく。
一部の地域だけではない。
私は、男性差別の問題でストレスの強い時、
全国の「いのちの電話」にアクセスしてきたが、
どの地域に電話をしても、女性相談員は、必ず同じ現象を答える。

先日、東京に行き、地下鉄のトイレに立ち寄った時、30代と思われる男性が、
トイレの鏡の前で、人から見える状態のまま、上半身を着替えていた。
彼は、素肌の上にワイシャツを着て、ネクタイを結ぼうとしていた。
もしも彼がスラックスを着替えるなら、
人に見えないだけではなく、不潔な床より一段高くなったスペ−スがなければならない。
フィッティングスペ−スが必要なのは、
ストッキングを履き替える女性だけではない。

個人的な話になるが、私は、アイブロ−で眉を描いている。
外出時には、決して整美されているとは言いがたい男性トイレの鏡の前で、
女性用パウダ−コ−ナ−を羨みながら眉を直す。
気になる時は、メイク落としのシ−トで拭いて、新しく、眉を描く。
髪の毛は、2年ほど前から、以前より伸ばすようになって、
長さはうなじにかかる程度にしてあるが、
後ろでまとめてヘアゴムで縛り、首に近接する位置で留めている。
形が気になることがよくあって、
トイレの鏡の前で、手鏡を使って確かめたりする。
今の私は、男性化粧品を使うことはなく、
エッセンスもロ−ションもクリ−ムも、すべて某エステサロンの製品であるが、
普通の男性でも、おしゃれな人は、パウダ−コ−ナ−がほしいだろうと思う。
スポ−ツクラブの男性用パウダ−コ−ナ−は、
たくさんの人が普通に使っている。

トイレの設置についても、男性差別が拡大している。
すべてのコンビニエンスストアで確認はしていないが、
少なくとも、ファミリ−マ−ト・セ−ブオン・セブンイレブンが、
私の居住地域で、近年展開している新店舗のトイレはすべて、
二つのうちの一つは女性専用で、もう一つは男女兼用なのである。
コンビニの利用者は明らかに男性に多いというのに、
女性だけに専用トイレが用意され、男性には専用トイレがない。
使用頻度の問題だけではない。男性は、プライバシ−までが完全に軽視されているのである。
敏感な男性の人権を著しく軽視した、女性集客のための、男性差別の女性優遇戦略。

改めて言うまでもなく、トイレは排泄の場なのであって、
羞恥を伴い、人間の尊厳に関わる場所である。
そういうことに無頓着な、鈍感な男性がどのくらいいるかは知らないが、
そういう人は、敏感な男性の存在に気づいてほしい、
そして、男性は我慢すべきだなどという、不当な、男性差別の性別観は捨ててほしい。
その性別観は、たとえば災害対応の如き場面でも、
敏感な男性に対して、顕著な人権侵犯を引き起こす。
女性に対しても、同じことを言いたい。
敏感な男性、羞恥心の強い男性の、存在に気づいてほしい。
そして、そういう男性の、人権を守ってほしいのである。

関連して、女性には生理があると、反論する人もいるが、
そういうことではない。
それ以前に、くり返し言うように、トイレは排泄の場なのである。
排泄の羞恥を伴うが故に、性別とは無関係に、
人間の尊厳に関わる場所なのである。
男性だからという不当な偏見によって、男性の人権を、軽視してはならない。
男性トイレの設置は、感受性の強い男性を基準にして、行われなければならない。

コンビニエンスストアで、男女両方の人権を尊重し、
時間の問題も解決するトイレの設置は、難しくない。
私の家の近くの、あるストアが行っているように、
二つのトイレの一方に男性用の、そしてもう一方に女性用の表示板を貼り、
さらに両方に、男女共用の表示板を貼ればよいのである。
二つのトイレは、基本的には男女別であるが、
緊急時にはどちらを使ってもよい、という表示になる。
こういう私の要望を聞いてくださった、あるファミリ−マ−トの店長さん。
私はあなたに、非常に感謝している。
しかし一方で、上層部に伝える形でファミリ−マ−トに出した要望は、
全く実現しなかった。

日本の社会の、男性に対する人権無視・人権軽視については、
語らずにはいられないもう一つの問題がある。
それは、男性の痴漢冤罪被害に対する対策が、完全に欠落した状態で、
あたかも、女性優遇是認の象徴であるかのように、日々走り続ける「女性専用車両」。
痴漢冤罪が原因となって自ら命を絶った原田さんのような男性がいるにもかかわらず、
鉄道会社は、痴漢冤罪対策を全く行っていない。
「男性専用車両」が存在しないのである。
この件については、
「差別ネットワ−ク」が指摘してくださっている「専用」という言葉の問題点等があるが、
私の思いについては、このブログの、4月8日の記事に詳しく書いた。
お読みいただければ幸いである。

ファミリ−マ−ト・レディ−スデ−の問題から始まって、
やや広範囲に渡って、男性差別の問題を取り上げることとなった。
それは、くり返し語らずにはいられない私の思いの証である。

ところで、この、レディ−スデ−の問題に関わって、私は、
「東京都男女平等参画基本条例・第14条・第1項」の存在を知った。
そして私は、徒労に終わることを予見しつつも、
この条文を足ががりとして、具体的な取り組みを始めている。
次回はそれについて、具体的に書きたいと思う。
仮にその取り組みが徒労に終わったとしても、
その記録は、事実として、何らかの役に立つはずだと思う。

 

2014年07月12日

被災地における、女性の悩み・暴力相談事業(3)

  この事業を担当している内閣府男女共同参画局推進課の現在の係長は、新任のAさん
 であるが、彼女とは、なかなか落ち着いて話ができない。今週の月曜日に電話をしたと
 きには、水曜ならば時間がとれるとの話であったが、当日は別の会議が入ったようで、
 夕刻になっても不在であった。男女局は、開かれた部局という印象があって、職員の方
 も、一部を除けば話をしやすい人が多いのであるが、Aさんの予定を、同じ課の人は掌
 握しておらず、いつになったら話ができるかわからない。             

  しかし、被災3県(岩手・宮城・福島)の男女共同参画部局の担当者とは、すでに連
 絡がとれ、この相談事業に関わる情報を収集した。それを、今回と次回の記事に分けて
 漸次記すが、その内容には、昨年の12月、当時の推進課係長のBさんから得た情報と
 は異なる部分がある。Bさんの認識には誤りがあったようだ。           

  今回得た情報によれば、内閣府男女局の「被災地における、女性の悩み・暴力相談事
 業」は、3県とも、県の男女局の相談事業とは別の事業として、次のように、NPO法
 人等の協力を得て行われている。対象者は、その名の通り女性だけであって、男性は、
 相談したくても、相談することができない。(ただし、次回の記事に記すように、この
 事業とは別の、各県独自の相談事業は、男女双方を対象として行われている。法律相談
 は女性だけを対象としているという話もあったが、今回取り上げた相談事業とは、重複
 内容を持ちつつもやや異質と判断し、今回の記事の対象から外した。)       

 岩手:NPO法人「参画プランニング岩手」が、女性だけを対象とした電話相談を担当。
    一般財団法人「大阪府男女共同参画推進財団」が、広報活動を行っている。  

 宮城:女性だけを対象とした予約制の面接相談が、下記6カ所を窓口として、それぞれ、
   月に1〜2回行われている。                        
        気仙沼男女局・石巻男女局・名取男女局              
        法テラス南三陸・法テラス東松島・法テラス山本          

 福島:NPO法人「ウイメンズスペ−ス福島」が、女性対象の電話相談を担当。(月〜金)

  この、女性だけを対象とした相談事業を「男女共同参画」局が行うことについて、私
 は、「男女共同参画社会基本法第3条」に謳われた男女双方の人権の尊重や、男性に明
 らかに多い自殺、そして、男性にも決して少なくはないDV被害の存在等の事実等をふ
 まえて批判してきたが、そういう、正論であるはずの論理が通用しないのが、現在の内
 閣府男女共同参画局なのである。全くその、想定外であった事実、今回取り上げた問題
 だけではなく、実に様々の施策に見られる同様な事実を前にして、私は、ある時は煩悶
 や憤りの極に達し、ある時はまた、あきれるばかりなのである。          


◆「言いわけ」をするかどうかは知らないが・・・・・                 

  自殺の実態を取り上げた私の批判について、男女局が、「内閣府には別の部局として
 自殺対策推進室がある」とか、「平成19年に自殺総合対策大綱がつくられた」とか、そ
 ういう「言いわけ」をするかどうかは知らないが、「自殺対策推進室」や「自殺総合対
 策大綱」の存在があっても、「自殺は明らかに男性に多い」という現実は、全く変わっ
 ていないのである。ちなみに、今回取り上げた「被災地における、女性の悩み・暴力相
 談事業」を、今年度もそのままの形で継続すると決定した昨年度の、もちろん男女局が
 知り得たはずの警察庁自殺デ−タをここに記せば、次の通りである。見ればわかる通り、
 男女の差に改善はない。この数値を見ただけでも、悩み相談の場から、男性を疎外して
 よいはずはないのである。      

  年次  自殺者総数  男性   女性  【男女比】 ( )内は自殺率の男女比 
  H 24  27,858  19,273  8,585  【男性:女性=2.24:1】 (2.37:1)

  あわせて、H25年までの震災関連自殺者数を再記すれば、次の通りである。   
  東日本大震災に関連する自殺者数(全国合計及び男女別)           
              小計   男   女                
        平成23年  55   42   13                
        平成24年  24   18   6                
        平成25年  38   23   15
        (合計)  117   83   34 ・・・・・ 男性:女性 = 2.44:1 


◆ 男性の自殺にも「積極的改善措置」を・・・・・                  

  ところで、男女共同参画社会基本法の第2条第2項には、「積極的改善措置」が記さ
 れている。その条文は、たとえば、安倍晋三が「光り輝く女性」発言の中で目標の一つ
 としている、国家公務員採用者女性割合30%の達成のような、女性優遇不正採用のポ
 ジティブアクションを正当化するための、詭弁の法的根拠として使われており、私は、
 この条文は廃止すべきと考えるが、もしも、男性の自殺に見られる深刻な実態に、この
 積極的改善措置を適用して考えるとすれば、記事「男性の自殺(2)(4)」に記したよ
 うに、私が調べた1978年から2013年までの36年間、男性の自殺は、毎年毎年、例外
 なく、そして明らかに、男性に多いという事実があり、1977年以前についても、恐ら
 くは同じであろう。そしてこの事実は、日本の社会の中に、男性が「いのちを守りにく
 い」という、男性にとっての明確な不利益が存在することの証である。だとすれば、こ
 の不利益に対して、男女共同参画局は、積極的改善措置を講じるべきなのではないか。
 しかし今回取り上げた相談事業について言えば、そのような気配は微塵もなく、逆にそ
 れは、女性だけに対する手厚い配慮の施策なのである。勿論これだけではない。第三次
 男女共同参画基本計画そのものがそうなのである。たとえば、すでに書いたことのある、
 第10分野「生涯を通じた女性の健康支援」、その文章に見られる明らかな男性軽視。明
 白な性差である「男性の短命」に対する配慮の、圧倒的な不足。自殺問題については、
 第3分野の「自殺対策強化月間広報啓発経費」の計上しかない。女性優先・女性優遇・
 男性軽視・男性無視・男性差別の内閣府男女共同参画局。それは、男女平等を実現する
 機関ではなく、自己本位のフェミニズム運動の拠点である、と言って、決して過言では
 ないような事実を、私は今までこのブログで取り上げてきた。そして、同様の状況が、
 私がまだ取り上げていない分野にもあるのである。

2014年07月03日

男性の自殺 (4) 2013年の状況と、就職失敗による若者の自殺

 ◆ 警察庁生活安全局生活安全企画課のデ−タに基づく「平成25年中の自殺の状況(H
 26.3.13)」が、内閣府自殺対策推進室のHPに掲載されている。今回は、まず、それ
 を、今までの記事と同じ観点で整理し(下記 T・U・V)、続いて、Vで7項目に分
 類された「原因・動機」を、更に52の小項目に分類したデ−タを、特に男女比に着目
 して掲載する(下記 W)。また、小項目の中から、特に、「就職失敗による自殺」を、
 20代の若者について取り上げ、H20年からH25年までの6年間のデ−タを掲載する
 (下記 X)。Xについては、昨年の春、警察発表のニュ−ス「就活失敗し自殺する若
 者急増」として報道された。                         

   T.自殺者数と男女比                          
   U.自殺の「原因・動機特定者数」と「原因・動機不特定者数」       
   V.原因・動機特定者の「原因・動機別自殺者数(大分類:7項目)」と男女比  
   W.原因・動機特定者の、「原因・動機別の自殺者数(52項目)」と男女比   
   X.就職失敗による若者(20代)の自殺者数と男性の割合          

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

T.自殺者数と男女比                 
                           男女比【男/女】    
      総 数      男       女    自殺者数(自殺率)    
      27,283    18,787    8,496    2.21 (2.33)    
               (自殺率は、人口10万人あたりの自殺者数を示す)

U.自殺の「原因・動機特定者」と「原因・動機不特定者」            

      総 数     原因・動機特定者     原因・動機不特定者    
      27,283    20,256(74.2%)    7,027(25.8%)    

V.原因・動機特定者の「原因・動機別の自殺者数(大分類:7項目)」と男女比。   

     (原因・動機)  (計)  (男性) (女性)  【 男性 : 女性】  
      家庭問題    3,930  2,477  1,453   【 1.70 : 1 】  
      健康問題    13,680  7,909  5,771   【 1.37 : 1 】  
      経済生活問題  4,636  4,147   489   【 8.48 : 1 】  
      勤務問題    2,323  2,069   254   【 8.14 : 1 】  
      男女問題     912   552   360   【 1.53 : 1 】  
      学校問題     375   271   104   【 2.60 : 1 】  
      その他     1,462  1,052   410   【 2.56 : 1 】  

   (注意) 遺書等の自殺を裏付ける資料により、明らかに推定できる原因・動機を、
     自殺者一人につき3つまで計上可能としているため、原因・動機特定者の原因
     ・動機別自殺者数の和と、原因・動機特定者数(20,256)とは一致しない。

◆ 経済状況の若干の好転が主因であろうと私も推測するが、昨年・一昨年は、年間自殺
 者数が3万人を割った。しかし、1日の自殺者は、両年とも75人前後に達しており、
 状況は今も深刻である。そして男女比を見れば、相変わらず、男性の自殺が明らかに多
 いのである。しかし、内閣府男女共同参画局は、このような、男性が置かれた状況につ
 いて、踏み込んだ施策を行っていない。この件については、記事「男性の自殺(2)」
 に、具体的な事実を交えて書いたが、自殺問題に限らず、たとえば、東日本大震災関連
 の災害対応全般についても、既にこのブログで取り上げてきた様々の事例からわかるよ
 うに、男女局は、女性の困難に対しては、非常に手厚い配慮と共感性を持って、意欲的
 に施策を行おうとするが、男性の困難に対しては、関心の低さ、或いは無関心が目立つ
 のである。                              
  最近の例で言えば、担当係長が新任であるために、確認の話が進んでいないが、5月
 14日に掲載した記事、「被災地における、女性の悩み・暴力相談事業(2)」に記した
 ような実態がある。この事業については、名称を、たとえば「被災者の悩み・暴力相談
 事業」のように修正し、男女双方を対象とした相談事業であることを明示しなければ、
 男性の人権は無視されたままであるが、昨年の12月に、前任の係長と、あれほど話し
 をしたにもかかわらず、結局わかっていただけなかったようなのである。被災した男性
 の心の状況については、男女局自身の調査デ−タもあり、担当者はそれを十分承知のは
 ずであるし、仮にデ−タがなかったとしても、「男女共同参画」局が行うこの相談活動
 の対象から、男性を外してよいはずはない。ちなみに、内閣府自殺対策推進室のデ−タ
 によれば、東日本大震災に関連する自殺者数は、今年の5月までの累計で、男性が89
 人、女性が38人、性比は、男性:女性=2.34:1 となっている。               

◆ 自殺対策や災害対応に限らず、このような批判をいつまで続けなければならないのか
 と、憲法第14条の存在にまで疑義を抱かざるを得ないような日々があり、率直なとこ
 ろ疲労感が強いのであるが、要するに、内閣府男女共同参画局は、概括的には、と一応
 書くが、初めに結論ありきの、女性優先・女性優遇・女権拡大・男性軽視・男性無視・
 男性差別の部局であると感ぜざるを得ないような事実が、非常に多いのである。私が初
 めて「男女共同参画」という言葉を意識したのは、今から10数年前であったと思うが、
 当時の私は、このような実態は想定していなかった。男女双方の人権が尊重され、男女
 が信頼関係で結ばれる社会、それを、憲法第14条に則って推進するのが、「男女共同参
 画」だと思っていた。しかし現実はそうではなかった。内閣府男女共同参画局は、「男
 女共同参画」という美しい言葉によって、男性に対する人権軽視・人権無視・男性差別
 を隠蔽した、憲法第14条違反の、そして、男女共同参画社会基本法第3条違反の、自
 己本位のフェミニズム運動の拠点である、と言って、「概括的には」という言葉を、と
 りあえずもう一度つけ加えるが、誤りはないと感じている。            

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

W.原因・動機特定者の、「原因・動機別の自殺者数(51小項目)」と男女比。    

 ◆ 各項目の人数から男女比を求め、性差が大きい順に配列した。51の小項目のうち、
  自殺者が男性に多い項目は48に及ぶ。圧倒的な多数である。改めて、男性が困難に
  直面しやすい社会状況を感じるが、同時に、男性が抱える脆さ、弱さを感じる。男性
  が強いのは、筋力だけではないかと思ったりもする。状況適応能力の弱さ、自己防衛
  能力の弱さ、逸脱傾向。そして、表面には現れにくくなっているかもしれないが、「男
  性は強くなければならない」とか、「責任がある」とか、「家庭を守らなければなら
  ない」とか、「一人で苦しみに耐えなければならない」とか、そういう固定的性別観
  が、恐らくは今も社会の中に根強く残り、男性を呪縛している。先日、ある若い女性
  と話しをした、彼女は今、一人の男の子の母親である。そしてもうすぐ、二人目の男
  の子の母親となる。彼女は、私との会話の中で言った。「男の子だから、強く・・・・・」。
  私は、彼女の言葉に、さりげなく頷く。しかし心の中では、特にこれからの社会の中
  で、二人が男の子が歩まなければならない難しい道と、彼らの母親としての彼女の、
  安らかになれない生活を思う。                        

 ◆ 下表の男女比は、少ない方を1として示してある。各項目が属する大項目は、表中
  の語尾に、次の略記号で示した。         
     家庭問題:K1  健康問題:K2  経済生活問題:K3  勤務問題:K4  
     男女問題:D1  学校問題:G1  その他:S1             

(原因・動機)  (男 女 比)    (人 数)      
                 【 男性 : 女性 】 (男性) (女性) (計) 
倒産:K3             【 45.00 : 1 】   45   1    46   
負債(連帯保証債務):K3     【 20.00 : 1 】   20   0    20   
負債(多重債務):K3       【 15.78 : 1 】  647   41   688  
事業不振:K3           【 15.77 : 1 】  568   27   438  
失業:K3             【 14.67 : 1 】  411   28   439  
職場環境の変化:K4        【 12.17 : 1 】  280   23   303  
就職失敗:K3           【 10.91 : 1 】  251   23   247  
犯罪発覚:S1           【 9.87 : 1 】  158   16   174   
仕事疲れ:K4           【 9.46 : 1 】  587   62   649   
その他:K4            【 8.85 : 1 】  354   40   394   
負債(その他):K3        【 8.49 : 1 】  773   91   864   
借金の取り立て苦:K3       【 7.83 : 1 】   47   6    53   
自殺による保険金支給:K3     【 6.66 : 1 】   60   9    69   
生活苦:K3            【 5.51 : 1 】 1,081  196  1,277   
子育ての悩み:K1         【 1: 4.62 】   24  111   135   
職場の人間関係:K4        【 4.28 : 1 】  437  102   539  
その他:K3            【 4.20 : 1 】  244   58   302   
教師との人間関係:G1       【 4.00 : 1 】   4   0    4    
その他:S1            【 3.55 : 1 】  462  130   592   
そのほかの進路に関する悩み:G1  【 3.53 : 1 】   92   26   118   
病気の悩み・影響(アルコ-ル依存症):K2【 3.46 : 1 】  163   47   210   
入試に関する悩み:G1       【 3.28 : 1 】   23   7   30   
学業不振:G1           【 3.09 : 1 】  102   33   135   
夫婦関係の不和:K1        【 2.67 : 1 】  729  273  1,002  
身体障害の悩み:K2        【 2.57 : 1 】  198   77   275   
家族からのしつけ・叱責:K1    【 2.51 : 1 】  108   43   151   
失恋:D1             【 2.40 : 1 】  207   86   293   
その他:G1            【 2.27 : 1 】   25   11   36   
病気の悩み(身体の病気):K2   【 2.03 : 1 】 2,993 1,470 4,463   
その他:D1            【 2.00 : 1 】   36   18   54   
家族の将来批判:K1        【 1.89 : 1 】  384  203  587  
その他:K2            【 1.88 : 1 】  166   88   254   
その他:K1            【 1.82 : 1 】  217  119  336  
孤独感:S1            【 1.75 : 1 】  339  193  532   
近隣関係:S1           【 1.71 : 1 】   36   21  57   
そのほかの家族関係の不和:K1   【 1.61 : 1 】  277  171  448  
介護・看病疲れ:K1        【 1.57 : 1 】  164  104  268  
結婚をめぐる悩み:D1       【 1.43 : 1 】   53   37  90   
病気の悩み・影響(薬物乱用):K2  【 1.40 : 1 】   35   25   60   
家族の死亡:K1          【 1.36 : 1 】  313  229  542  
いじめ:G1            【 1.33 : 1 】   4   3   7   
親子関係の不和:K1        【 1.30 : 1 】  259  198  457  
犯罪被害:S1           【 1.25 : 1 】   5   4    9    
不倫の悩み:D1          【 1.22 : 1 】   91   74   165   
病気の悩み・影響(統合失調症):K2 【 1.21 : 1 】  694  571  1,265  
病気の悩み・影響(他の精神疾患):K2【 1.20 : 1 】  721  600  1,321  
そのほかの学友との不和:G1    【  1: 1.14 】   21   24   45   
そのほかの交際をめぐる悩み:D1  【 1.13 : 1 】  165  145  310  
後追い:S1            【 1.13 : 1 】   52   42   98    
病気の悩み・影響(うつ病):K2   【 1.01 : 1 】 2,939 2,893 5,832   
被虐待:K1            【  1 : 1 】   2    2   4    

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X.就職失敗による若者(20代)の自殺者数と男性の割合

 ◆ 昨年の春、インタ−ネットで、警察発表のニュ−ス「就活失敗し自殺する若者急
  増」を見た。2008年から昨年までのデ−タを見れば、下表の通り、その8割から
  9割を男性が占めている。このような現実があるにもかかわらず、安倍晋三は「光
  り輝く女性」発言ばかりをくり返し、例えば、今年2月の記事「国家公務員採用試
  験」に記したような、男性差別の不正女性優遇採用を推進している。彼の口から、
  呻吟する若い男性に配慮する言葉は聞こえてこない。私に聞こえてこないというこ
  とは、若い男性にも聞こえていないということだ。経済政策がどうのとか、若者支
  援がどうのとか、そういうことではない。苦しむ若い男性を救う直接的な愛の言葉
  が、今の日本にあるかどうか、そういう言葉を、安倍晋三が発しているかどうか、
  そういう問題なのである。

 ◆ カ−ラジオを聞いていれば、今日も、人身事故が原因の、列車の遅延情報が聞こ
  えてくる。私はそのニュ−スを聞いて、既に述べてきた固定的性別観や、日々進行
  する不当な女性優遇の中で、就職失敗という、男性にとって厳しい現実を前にして、
  線路に投身する彼らの姿を思う。                      

         年次別    総数  男性  女性  男性の割合       
       2008(H 20)   86   69   17   80.2 %       
       2009(H 21)  122   98   24   80.3 %        
       2010(H 22)  153  138   15   90.1 %        
       2011(H 23)  141  119   22   84.3 %        
       2012(H 24)  149  130   19   87.2 %        
       2013(H 25)  104   95   9   91.3 %

        
posted by 翠流 at 22:23| Comment(16) | 自殺関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月20日

男性更衣室 (6) 浴室にまで 【その3】

 店長Kに要望を伝えたのは土曜日であった。週が明けて、1月20日、月曜日に、私は、
Sスポ−ツクラブのお客様相談室に電話を入れ、各店舗でのスタッフの雇用や清掃会社へ
の要望に、本社がどのように関わるのかを聞いた。電話対応は、1年前と同じNにお願い
した。彼女によれば、雇用については、「店舗の正社員数は本社が決めているが、アルバ
イトについては各店舗に裁量権がある」とのことであった。従って、アルバイトスタッフ
を増員して、男性用プライベ−トスペ−スの清掃を男性スタッフが担当するように手配す
ることは、店長の裁量で可能なはずである。また、清掃会社への要望については、「各店舗
が、それぞれの責任で行い、本社が清掃会社へ要望を出すことは、基本的に、ない」との
ことであった。これらの話を聞いて、私は、本社への働きかけをやめた。取り組みに弱さ
があったかもしれない。                             

 私は、この件に関わって、Nに、私の色々な思いを話している。日本の社会に、今も根
強く残る「男性に対するプライバシ−軽視・無視」の風潮、男性の感受性の、職場での実
例をふまえた多様性、そして、私が取り組んできたこと、Kスポ−ツクラブのこと、内閣
府男女共同参画局の災害対応の、男性無視・男性軽視のこと・・・。 初めからそういう話を
しようと思っていたわけではないが、いつの間にか話は、そういう方向に進んでいた。実
りの少ない活動の中にあって、どうにかして相手の共感を得たいという渇望のような思い
が、私にはある。その思いは苛立ちを生み、苛立ちは時として強い怒りを生む。実は先週、
今回とは全く別の件であるが、ある医療機関で、私は、ある男性検査技師の対応に、強い
憤りを顕わにした。この件について、検査技師と院長は、私に謝った。         

 お客様相談室への電話の後、私は、店長Kに電話をかけ、次のような申し入れを行った。

  ◆ 男性更衣室に女性清掃員が入る問題が解決しなければ、私はもう、そちらの  
   店舗には行かない。浴室は論外である。しかし、色々な感受性の男性がいるこ  
   とを考慮し、更衣室(パウダ−ル−ムを含む)と浴室の扱いを分け、改めて、  
   次のように要望する。
    1.再確認になるが、私は、男性用プライベ−トスペ−スは、すべて男性   
     が清掃をするよう、強く要望している。                 
    2.もしもそれができないのであれば、色々な感受性の男性がいることを   
     鑑み、少なくとも男性浴室の清掃は、男性が行うよう手配する。      

 Kは私に、今週の金曜までに検討して、連絡すると言った。            
翌々日、水曜の午後7時頃、Kから私に電話が入った。内容は次の通りであった。   

【T】 アルバイトスタッフの雇用など、調整を3月までに行い、遅くとも4月からは、
   男性用スパ(浴室)の整備は男性スタッフが行い、女性清掃員は入れないようにす
   る。この件について、清掃会社との話し合いは済んでいる。          
【U】 男性更衣室の清掃までも男性にするようなスタッフの雇用は、現状ではできない。
   清掃会社は、こちらが要請すれば対応するであろうが、清掃員の交通費等のコスト
   増を考えると、そこまでの要請はできない。                 
【V】 時代は、(翠流)さんが主張するような方向に進むことはあっても、逆はないだ
   ろうと思う。そういう社会状況も考えて、上記のような対応をとった。     

 私の思いからすれば、男性浴室に女性清掃員を入れないなどという当然すぎる配慮は、
男性更衣室の清掃も含めて、営業開始時点からなされるべき必須事項なのであるが、とり
あえず、浴室への配慮については感謝するなどと私は言い、しかし、解決されない男性更
衣室の問題は、「不当な性的偏見に基づく人権侵犯」であることを告げ、1月20日にNに
話したような自分の立脚点と共に、今回の件に関わる今後の私の行動は、これから考える
旨を伝え、電話を終わりにした。                                 

 2月6日、私は東京法務局に赴き、今回の件について、人権救済の申し立てをした。私
の思いをできるだけ伝えたいと思い、後日の送付にはなったが、ブログにも記事として掲
載した三つの文章、「投稿原稿:男女共同参画に翻弄される日々【T】」、及び「同【U】」、
そして「男性更衣室(3)」に掲載した【意見書】」を送付した。           

 申し立てから2ヶ月余りの後、私にしてみれば早すぎる感の決定であったが、4月16
日の日付で、東京法務局から次のような書類が送られてきた。人権侵犯事実不明確の決定
である。                                    

◆ (翠流)様から平成26年2月6日に人権救済の申立がありました件につきましては、
 調査の結果、人権侵犯の事実があったとまでは判断することができませんでしたので、
 平成26年4月16日に、侵犯事実不明確の決定をしました。

          
 
posted by 翠流 at 13:21| Comment(0) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする