2019年01月17日

「男らしさハラスメント」で病んでいく男たち

昨年の12月に、印象深い記事を読んだ。
題は「“男らしさハラスメント”で病んでいく男たち」。
記事の内容には疑問を感じる部分(文中の←?)もあるが、
「男らしさハラスメント」という言葉は、
男性に強要されてきた性別役割の不当性を顕在化させるために、
有効な表現であると思う。

既に、様々の記事で述べてきたように、
旧来の性別役割、或いは性別観からの解放は、
男性より女性に於いて顕著であって、
多くの男性たちは、今も、様々の場面で、
旧来の「男らしさの規範」に呪縛されることが多い。
このような状況にあって、
男性を、不当なストレスや閉塞感から解放するために、
「男らしさハラスメント」を、一層具体的に顕在化させ、
男性解放の道に、光を当てなければならないと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事全文】 「“男らしさハラスメント”で病んでいく男たち」
                  取材・文/藤村はるな  日刊SPA! 2018/12/19
           https://nikkan-spa.jp/1536689

 女性たちは、女性であるがゆえの生きにくさを声高に訴えるようになった。一方、男性は男性特有の苦労はあれど押し黙ったままだ。その置かれた窮状と声を上げられない理由に迫る。

■ 誰にも弱音を吐けずに病んでいく男たち……

「変身願望に男も女もない」そんなセリフとともに『美少女戦士セーラームーン』の戦士に扮したりゅうちぇるが登場した、「モンスターストライク」のCMが放映され、「ジェンダーレスの象徴」として一躍話題になった。また、白岩玄の小説『たてがみを捨てたライオンたち』では、専業主夫になるか悩む男や、強さを求めて弱音を吐けない男など“男らしさ”に苦しむ男たちの姿が描かれ、多くの男性から共感を呼んでいる。

・メディアのなかだけではなく、

 「男は強くあれ。一家の大黒柱であれ」との価値観に息苦しさを感じる人々は決して少なくない。
「『男であることは、しんどい』。そんな言葉は、なかなか飲み会でも気軽に吐けないです」と、苦笑いするのが大手通信会社に勤める田中正雄さん(仮名・46歳)だ。
「昔から競争が苦手で、『出世にさほど興味はない』と同僚に呟けば、『男なのにそれで終わっていいのか?』『ビジョンがない』と馬鹿にされる。腹は立ちますが言い返せないジレンマもあります」

・こうした悲鳴を上げるのは、決して田中さんだけではない。

 「子供が熱を出したときに、会社を早引けして僕が迎えに行ったら、『嫁に行かせればいいのに。男のくせに妻が怖いのか』と同僚からの陰口が」(43歳・食品)とパタニティハラスメント(父性の侵害)を受けることもあれば、「出世コースを外れてはや数年。部下から『給料泥棒』『あのオッサンは使えない』と陰口がひどい。お局にはみんな気を使うのに、なぜ出世してない男は冷遇されるのか」(39歳・流通)と逆パワハラに悩むケースも。  

・それに対して「いかに多様性が叫ばれても、職場で男らしさを尊ぶ姿勢はまだ残る」と語るのは、人材育成企業代表の前川孝雄氏。

 「人手不足で仕事は増えているのに、社会保障費や税金負担の倍増で手取り給料は上がらない。多くの人が働く意欲を失うのは当然なのに、職場ではいまだ男性は家庭より仕事優先で、アグレッシブに働くべきとの風潮が強い。男性が育休を取ったり、出世に意欲的でないと『やる気がない』と評価を下げる企業もまだ多いです」  

・問題が起こるのは家庭も同様だ。

 「『最近の男性はもっと家事に参加するものだ』と妻に言われ、帰宅後に洗い物をすれば『やり方が違う』と怒鳴られる。これは家事ハラでは」(43歳・IT)
 「会社の業績が悪化し、給料が激減。いまや上場企業で働く妻のほうが高年収で、家に帰れば『男のくせに稼ぎが悪い』となじられる。それでも、以前同様、家賃や外食費は全部僕持ち。文句を言ったら『男が出すのは当たり前。私が稼いだお金は私のもの』とキレられました。そこも男女平等では?」(45歳・SE)


■ 世界一女性より不幸な日本の男性の実態

 会社でも家庭でも「男らしさ」を押しつけられたハラスメントに遭い、疲弊する男たち。そんな日本の男性の「生きづらさ」は、データにも。
 男女の格差を表す「ジェンダーギャップ指数【注1】」によれば、2017年の時点で日本は世界144か国中114位。男性は女性より経済面や教育面などで圧倒的に優遇されている(←?)。だが、2014年に発表された「世界価値観調査【注2】」によれば、日本は男性より女性の幸福度が上回り、男女の間の幸福度に世界一ギャップがある。つまり、恵まれているのに(←?【注3】)、幸福感を感じられない男性が多いのだ。

   【注1】 ジェンダーギャップ指数(2017年)
        1位:アイスランド  2位:ノルウェー   3位:フィンランド
        4位:ルワンダ    5位:スウェーデン ・・・・・(中略)・・・・・
       100位:中国     114位:日本    118位:韓国

   【注2】 幸福度格差(2014年)・・・「女性の幸福度」から「男性の幸福度」を
                    引いた数値:世界価値観調査(2014)
        1位:日本      2位:ヨルダン     3位:パレスチナ
        4位:リビア     5位:ジョージア    6位:韓国
        7位:シンガポール  8位:ニュージーランド 9位:エジプト
        10位:アルジェリア

   【注3】 この部分については、ある人の、次のような異論コメントがある。
      コメント・・・・・逆でしょう。幸福感を感じられない男性が多いということは、
           恵まれてないということだよ。

・なぜこうも、生きづらさを感じる男性が多いのか。産業医である海原純子氏はこう分析する。

 「年功序列や終身雇用が崩壊した現代では、仕事に打ち込んでも収入は上がらない。共働きも多いので、以前のように一家の戸主としての威厳が保てません。でも、いまさら家庭人にもなりきれない。その中間で悩み、アイデンティティが崩壊する人が増えています」  
・教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏もこう指摘する。

 「取り巻く環境が変化しているのに、依然として男性は“男らしさ”を求められがち。特に家庭では、従来の男らしさに加えて、新たに女性の社会進出への理解や家事や育児の能力も求められる。非常に負担の多い状況です」

■ 男らしさを失うことは「負け」ではない
 
 ダイバーシティが叫ばれ、女性らしさからの解放が進んだ’18年は、「#Metoo運動」を発端に男性から女性へのセクハラが暴露され、性の不平等が告発された。マッチョな男性像が否定される一方、なぜ男性らしさからの解放は進まないのか。

 これに対しておおた氏は、「経済力や強さなど、もともと男性のほうが持っているものが多いからでしょう。『女性らしさの解放=権利の獲得』とポジティブな印象があるのに対し、『男性らしさの解放=何かを失う』とネガティブな印象が強い。だから手放せないんです」と続ける。

 実際、「毎日が辛いが、弱音を吐いたら『負け』だと思っている」(47歳・医療)など自分一人で不安を抱え込む男性も多い様子。

 「男性は『何事も黙って耐える』ことを美徳とするせいか、辛くてもギリギリまでため込んでしまう。結果、うつ病や隠れアルコール依存症を発症する人も増えています」と海原氏は警鐘を鳴らす。だが一方で、変化も生まれつつある。

 「ここ最近、40代男性を中心に、ストレスチェックなどを通じて『疲れた』『心が辛い』と声を上げる人が増えてきました。事態の深刻さの表れではあるものの、多くの声が上がるほど社会も少しずつ変化していくはず」(海原氏)

「男という性」から外れることは、決して負けではないのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・【前川孝雄】・・・ FeelWorks代表取締役。400社以上で「人が育つ現場」創りを支援。青山学院大学兼任講師。著書に『一生働きたい職場のつくり方』(実業之日本社)など。

・【海原純子氏】・・・心療内科医。日本医科大学特任教授。日本生活習慣病予防協会理事。著書に『男はなぜこんなに苦しいのか』(朝日新書)など。歌手としても活動する 【おおたとしまさ】 教育ジャーナリスト。男性の育児や、子育て夫婦のパートナーシップ、受験など幅広いジャンルで活躍。近著に『中学受験「必笑法」』(中公新書ラクレ)など。

・【おおたとしまさ】・・・教育ジャーナリスト。男性の育児や、子育て夫婦のパートナーシップ、受験など幅広いジャンルで活躍。近著に『中学受験「必笑法」』(中公新書ラクレ)など。


posted by 翠流 at 01:31| Comment(0) | 人権擁護への思い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月31日

男性の自殺(8):2017年の状況、及び、過去40年間の状況と男女比

2017年(H29)の自殺の状況を掲載する前に、
1978年(S53)以降40年間のデータを、性差に注目して記す。
1978〜2011年のデータは、記事「男性の自殺(2)」に記した。・・・・・・・【A】
2012〜2017年のデータは、次の通りである。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【B】

   年次別    自殺総数    男     女    男女比【男/女】
                           自殺者数 (自殺率)
  2012(H 24)  27,858   19,273   8,585   2.24  (2.37)
  2013(H 25)  27,283   18,787   8,496   2.21  (2.33)
  2014(H 26)  25,427   17,386   8,041   2.16  (2.28)
  2015(H 27)  24,025   16,681   7,344   2.27  (2.38)
  2016(H 28)  21,897   15,121   6,776   2.23  (2.35)
  2017(H 29)  21,321   14,826   6,495   2.28  (2.40)

【A】【B】から、1978年以降の40年間、自殺は、毎年、明らかに男性に多かった。
この40年間を、時系列に沿って、自殺率(自殺死亡率)の特徴から6群に分け、
それぞれの自殺死亡率の男女比の幅を記すと、次のようになる。

       年 次        自殺率の男女比【男/女】
  1978(S 53)〜1982(S 57)    1.66 〜 1.85
  1983(S 58)〜1985(S 60)    2.02 〜 2.18
  1986(S 61)〜1992(H 04)    1.64 〜 1.89
  1993(H 05)〜1997(H 09)    2.03 〜 2.14
  1998(H 10)〜2011(H 23)    2.27 〜 2.76 (年間自殺者3万人以上)
  2012(H 24)〜2018(H 29)    2.28 〜 2.40

このような事実は、国および全国各自治体の自殺対策部局が、「自殺が男性に多い」という問題について、有効な施策を講じることができなかった、或いはしなかったことを示している。

ところで、内閣府男女共同参画局(以下、男女局)は、厚労省母子保健課が平成8年から行ってきた「生涯を通じた女性の健康支援」と同名の施策を、厚労省に上乗せする形で、男女共同参画基本計画の中で展開しており、それは、それ自体だけについて言えば、それでも結構なのであるが、一方で、男性が抱える現実としての「いのちの危機」、例えば、国民の死亡原因の第一位である癌死が男性に圧倒的に多い事実や、上記の、男性に多い自殺の問題については、女性に対する手厚い配慮に比べれば、はるかに脆弱、というより、現実と対比すれば、むしろ皆無と言っても過言ではないような対峙しかしておらず、今までも繰り返し発言してきたことではあるが、そのスタンスの、男性の「いのち」の軽視、男女共同参画社会基本法第三条(注1)との乖離には、呆れるばかりなのである。

 (注1)第三条(男女の人権の尊重)・・・ 男女共同参画社会の形成は、男女の個人としての
  尊厳が重んぜられること、男女が性別による差別的取扱いを受けないこと、男女が個人と
  して能力を発揮する機会が確保されることその他の男女の人権が尊重されることを旨とし
  て、行われなければならない。

この件については、2015年8月の、第四次男女共同参画基本計画素案の公聴会で、挙手指名による発言の機会(3分間しかない)を得て、素案の「生涯を通じた『女性』の健康支援」を、「生涯を通じた『男女』の健康支援」に修正するよう要望したが、集会の最後に、担当者と思われる女性が、「男女の健康支援にすると女性に対する支援が薄まってしまうので、以前からジレンマだ」などと、国民の「いのち」の現実と乖離した、わけのわからないことを言い出す始末で、女性の本質は自己中心性にあるのかと、今も、強い違和感が消えないのである。

ところで、男女共同参画社会基本法第二条には、下記(注2)のような条文が記されている。もともと、この項目の、特に第二項は、ポジティブ・アクションという名の、社会進出をめぐる女性優遇操作(合格・採用・昇進等に関わる女性優遇)を、逆差別と言わせないための計画的戦略として導入されたもと私は解釈しているが、この第一項の「男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会を形成すること」が「男女共同参画社会の形成」であって、第二項の「前号に規定する機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲内において、男女のいずれか一方に対し、当該機会を積極的に提供すること」を「積極的改善措置」と呼ぶのであるならば、男性に対する自殺対策も、癌対策も、この「積極的改善措置」として、現実と乖離することなく、男女共同参画基本計画に組み込まれて当然の施策ではないかと思うが、そういう配慮は存在しないと言って過言ではない。配慮が女性ばかりに傾斜する基本計画は男性差別であり、男女局の自己批判によって是正されるべきと考える。男性は、今も、旧来の固定的性別観・性別役割に呪縛される傾向が強く、女性のようには声を挙げられない状況にあるが、女性限定配慮、女性優遇配慮ばかりが拡大する日本の社会状況にあって、男女の亀裂は、確実に深くなっていると私は思う。

 (注2) 第二条(定義)・・・ この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号
              に定めるところによる。
  一 ・・・ 男女共同参画社会の形成 男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって
    社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治
    的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき
    社会を形成することをいう。
  二 ・・・ 積極的改善措置 前号に規定する機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲
    内において、男女のいずれか一方に対し、当該機会を積極的に提供することをいう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆ 2017年の状況 ◆ ・・・ 続いて、今年3月に公表された自殺データをもとに、昨年と同様に
           整理した結果を掲載する。

【 2017年 自殺データ 】 ・・・ 項目は次の通り。
      T.自殺者数と男女比
      U.自殺の「原因・動機特定者数」と「原因・動機不特定者数」
      V.原因・動機特定者の「原因・動機別自殺者数(大分類:7項目)」と男女比
      W.原因・動機特定者の、「原因・動機別の自殺者数(52項目)」と男女比
      X.就職失敗による若者(20代)の自殺者数と男性の割合

T.自殺者数と男女比:(  )内は自殺死亡率(自殺率)を示す。
           自殺率は人口10万人あたりの自殺死亡者数を意味する・
     総 数      男        女     男女比【男/女】
    21,321(16.8)  14,826(24.0)  6,495(10.0)  2.28(2.40)

U.自殺の「原因・動機特定者」と「原因・動機不特定者」 
     総 数     原因・動機特定者      原因・動機不特定者
     21,321     15,930(74.7%)      5,391(25.3%)

V.原因・動機特定者の「原因・動機別自殺者数(大分類:7項目)」と男女比。
  ・・・ 遺書等の、自殺を裏付ける資料により、明らかに推定できる原因・動機を、自殺者
   一人につき3つまで計上可能としているため、原因・動機特定者の、原因・動機別自
   殺者数の和と、原因・動機特定者数(15,930)とは一致しない。

    (原因・動機)  (計)  (男性) (女性) 【男性 : 女性】
     家庭問題     3,179  2,030  1,149  【1.76 :1】
     健康問題    10,778  6,358  4,420  【1.43 :1】
     経済生活問題   3,464  3,078   386  【7.97 :1】
     勤務問題     1,991  1,768   223  【7.92 :1】
     男女問題     768   486    282  【1.72 :1】
     学校問題     329   249    80  【3.11 :1】
     その他      1,172   855    317  【2.69 :1】

W.原因・動機特定者の、「原因・動機別の自殺者数(52小項目)」と男女比。

   ・下記【表A】の男女比は、少ない方を1として示してある。
   ・各項目が属する大項目は、表中の語尾に次の略記号で示した。
       健康問題:A  経済生活問題:B  家庭問題:C  勤務問題:D
       男女問題:E  学校問題:F    その他:G
   ・下記【表@】は、平成25年以降5年間の性差を、項目数の差として示した。

  【表@】                H25  H26  H27  H28  H29
     男性の自殺が女性より多い項目    49   51   49   49   49
     女性の自殺が男性より多い項目    2   1   3   2   2
     男女同数の項目           1   0   0   1   1
        計              52   52   52   52   52

  【表A】
   (順位)(原因・動機)        (男 女 比)    (人 数)
                     【男性:女性】  男性  女性  計
    1 事業不振:B           【14.5:1】  350   24  374
    2 失業:B             【14.1:1】  227   16  243
    3 負債(多重債務):B        【13.2:1】  610   46  656
    4 仕事の失敗:D          【12.5:1】  327   26  353
    5 借金の取り立て苦:B       【10.6:1】   53   5   58
    6 仕事疲れ:D           【 9.6:1】  513   53  566
    7 職場環境の変化:D        【 9.2:1】  258   28  286
    8 その他:D            【 8.5:1】  273   32  305
    9 負債(その他):B         【 8.4:1】  552   65  617
   10 自殺による保険金支給:B     【 7.4:1】   37   5   42
   11 犯罪発覚等:G          【 7.3:1】  162  22  184
   12 倒産:B             【 7.3:1】   22   3   25
   13 就職失敗:B           【 5.4:1】  159  29  188
   14 入試に関する悩み:F       【 5.0:1】   20   4   24
   15 生活苦:B            【 4.9:1】  853  145  998
   16 学業不振:F           【 4.7:1】   85  18  103
   17 職場の人間関係:D        【 4.7:1】  397  84  481
   18 負債(連帯保証債務):B      【 4.5:1】   18   4   22
   18 教師との人間関係:F       【 4.5:1】   9   2   11
   20 その他:B            【 4.4:1】  197   44  241
   21 病気の悩み・影響(アルコ-ル依存症):A 【 4.0:1】  145   30  175
   22 子育ての悩み:C         【1:3.9 】   24   95  119
   23 夫婦関係の不和:C        【 3.6:1】  640  176  816
   24 その他進路に関する悩み:F    【 3.4:1】   89   26  115
   25 その他:G            【 3.3:1】  330   98  428
   26 被虐待:C            【 3.0:1】   3    1   3
   27 近隣関係:G           【 2.4:1】   32   13   45
   28 家族からのしつけ・叱責:C    【 2.4:1】   81   33  114
   29 その他:F            【 2.3:1】   28   12   40
   30 失恋:E             【 2.1:1】  200   93  293
   31 病気の悩み(身体の病気):A    【 2.0:1】 2,293 1,115 3,408
   32 いじめ:F            【1:2.0 】   1    2   3
   33 孤独感:G            【 1.9:1】  297  153  450
   34 家族の将来悲観:C        【 1.9:1】  301  158  459
   35 身体障害の悩み:A        【 1.7:1】  171  96  267
   36 その他:C            【 1.7:1】  160  92  252
   37 その他:A            【 1.7:1】  157  91  248
   38 結婚をめぐる悩み:E       【 1.5:1】   35  22   57
   39 不倫の悩み:E          【 1.5:1】   81  51  132
   40 その他家族関係の不和:C     【 1.5:1】  205  130  335
   41その他:E             【 1.5:1】   35  23   58
   42 介護・看病疲れ:C        【 1.4:1】  123  83  206
   43 その他交際をめぐる悩み:E    【 1.4:1】  135  93  228
   44 病気の悩み・影響(薬物乱用):A  【 1.3:1】   18  13   31
   45 家族の死亡:C          【 1.3:1】  275  209  484
   46 病気の悩み・影響(統合失調症):A 【 1.3:1】  605  460 1,065
   47 親子関係の不和:C        【 1.2:1】  218  172  390
   48 病気の悩み・影響(他の精神疾患):A【 1.2:1】  728  578  1306
   49 後追い:G            【 1.1:1】   30  27   57
   50 病気の悩み・影響(うつ病):A   【 1.1:1】 2,241 2,037 4,278
   51 その他学友との不和:F      【 1.0:1】   17  16   33
   52 犯罪被害:G           【 1:1 】   4   4   8

X.就職失敗による若者(20代)の自殺者数と男性の割合

        年次別    総数  男性  女性  男性の割合
      2008(H 20)   86   69   17   80.2 %
      2009(H 21)  122   98   24   80.3 %
      2010(H 22)  153   138   15   90.1 %
      2011(H 23)  141   119   22   84.3 %
      2012(H 24)  149   130   19   87.2 %
      2013(H 25)  104   95    9   91.3 %
      2014(H 26)  110   95   15   86.3 %
      2015(H 27)   88   81    7   92.0 %
      2016(H 28)   80   64   16   80.0 %
      2017(H 29)   69   56   13   81.1 %


posted by 翠流 at 02:25| Comment(0) | 自殺関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月24日

削除された水行男性裸体写真

後述する YAHOO!ニュース の記事に、
男性の裸体写真(褌のみ)が掲載されていたので、
掲載元の北日本新聞社に苦情を入れたところ、
珍しく、短時間で要望が受け入れられ、
写真が記事と共に削除されたので報告する。

【該当記事】 「1年の感謝・反省込め水行 魚津・真成寺」・・・ 12/18(火)に削除された
            12/17(月) 13:34配信 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ
         https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181217-00000012-hokuriku-l16
    ◆ 記事中に、水行を行っている男性の裸体写真(褌のみ)が掲載されていた。
      男性の人数は、4〜5名であったと記憶する。

【苦情内容】
 社会には、男性の羞恥心を軽んじる風潮があり、例えば、着替えに際して男性更衣室が用意されない等、羞恥心の強い男性が、理不尽なストレスに晒されることが多い。掲載された写真は、このような風潮を増幅させるもので、不適切である。掲載はやめてもらいたい。たとえ撮影された男性の了解を取ってあっても、上記の社会的影響から、このような写真は掲載すべきではない。

【経過】
 12/17(月) の夕刻6時頃、私はこの写真の記事を見て、初め、信濃毎日新聞社ネット事業部に電話を入れた。苦情は伝えたが、担当者不在とのことで、明日、担当者から私に電話を入れるとのことであった。
 翌18日(火)、午前10時頃、着信を待たずに信濃毎日に電話を入れたが、受けたAさんから、記事は北日本新聞社が作成したと聞かされ、読者センターを紹介された。しかしセンターの職員では話にならず、Aさんにその旨を電話。北日本新聞社の編集管理部を紹介され、電話を入れた。このとき電話に出たBさん(女性)は、人の思いを受け止める能力の高い人で、私はたいへん話しをしやすかった。電話が長時間に渡ったわけではないが、それでも私は、このブログ記事の「男性更衣室(1)」、「災害対応」等を経て、「男性更衣室(7)」までの要旨を、概ね伝えることができた。運が良かったのかもしれない。その日の午後1時頃、ウエブ編集部責任者のCさんから電話が入り、記事削除の連絡を受けた。削除したのは、YAHOO!を含む3か所に配信されたニュース、とのことであった。
 尚、このニュースは、寺の発案・依頼を受けて作成された、とのことであった。
                                       (以上)


posted by 翠流 at 00:29| Comment(0) | 男性の羞恥心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月16日

“女性活躍”で見失っているもの

名ばかりの男女共同参画運動によって、
軽んじられてきたもの、失われてきたもの、壊されてきたものは、
たくさんあると、私は思う。
今回はその中から、「“女性活躍”で見失っているモノ」を取り上げた記事を紹介する。

その前に、改めて書いておくが、
私は、女性差別にも男性差別にも反対する人間である。
社会進出や昇進に際して、女性が、女性であるという理由によって差別されたり、
男性が、男性であるという理由によって差別されたりしてはならない。
私がそういうスタンスに立つ人間であるという前提に立って、
この記事を取り上げる理由を考えてほしい。

日本には、美しい風土があり、その風土の中で、
「母親」の愛が、日本人の美しい心を育んできたと、私は思う。
そういう、日本の社会を支えてきた愛の姿を、
「女性活躍」という言葉は、軽視し過ぎたのではないかと思う。

今回掲載する記事の題名とURLは、下記の通り。
記事全文も記すが、その前に、
YAHOO!ニュースの、共感順コメントの1ページ目を掲載する。
コメント右下の、〇は「共感する」、×は「共感しない」を示す。
〇×それぞれの数は、今月13日、午前深夜のものである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事名】 30代以下専業主婦の7割が「罪悪感ある」
          “女性活躍”で見失っているモノとは…
   https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181210-00010003-fnnprimev-life
                      12/10(月) 11:37配信  FNN PRIME
【記事全文】・・・・・ 後半に掲載する

【YAHOO! ニュース:共感順コメント:1ページ】

chi*****
各家庭の環境で好きにすればいいと思います。
家庭のことを一生懸命するのだって、立派な仕事だと思いますし、保育、介護をすれば国の負担減らせるのだから、それなりに控除などをしてあげてほしいと思います。
収入が多い旦那さんで専業主婦の方も、旦那さんが沢山税金払ってるし、お金あるから消費もするし、ありがたい存在だと思います。
それぞれの環境でどれが正しくて、悪いと言うことはないと思います。
                              〇:6054  ×:356
a72*****
本当に女性を高齢まで働かせたいなら、1度仕事を離れた人にも、
再就職しやすい環境が必要。
40代でも新卒扱いのような、優遇がないと無理。
それがないから、しがみつく人が生まれる。
でも専業主婦で家のことやって、家族が仲良く暮らせたら、よいと思うけどね。
形見が狭い状況を記事が作ってる。
                              〇:5804  ×:400
bin*****
自分の母が専業主婦だったので、帰宅したら「お帰り」と言ってくれる存在がいたのは今でもありがたかったと思える記憶です。
理由があって子供が居ない専業主婦や、
その家庭の中で経済がやりくりできる夫が、専業主婦を望んで家庭を守って支えて欲しいという希望なら、
罪悪感持つ必要は全くないと思う。
仕事や地域活動を やりやすい様に父のフォローをしてた縁の下の力持ちで、
子供に美味しいご飯を子供の都合時間に合わせ用意してくれてた母を、今でも尊敬している。
定年をとうの十数年過ぎた父の代わりに、今は母が仕事をしてますが、
子供も巣立ち第2の人生として 老後に終日夫だけの環境ではない仕事という存在が、
大変だけれども気持ちの息抜きになってる様です。やっと家事を手抜く事を覚えた分、
父が率先して手伝ってくれるそうです。
女性は人生の中で色々な選択肢があるのだと思いますし、
あって良いのだと思います。
                              〇:4365  ×:293
laj*****
そもそも、専業主婦と兼業主婦どちらを選ぶかは個人の自由。どちらを選んだとしても、批判される事がおかしい。
どちらにしろ、大変だと思うし自分なりの悩みはあると思う。世論がどうとかではなく、自分と家庭の問題。他人が口を出す事ではない。
                              〇:2726  ×:106
rsc*****
私は50代の男性会社員です。子育てって、人材育成のプロジェクトリーダーというりっぱな仕事です。それに専業主婦が居なかったら、昼間の住宅街の治安だって悪くなる。専業主婦はその存在だけで地域防犯の要でもあります。もっともっと誇りを持って良いと思います。
                              〇:2952  ×:220
ros*****
フルで働いてます。私は逆に妻らしい事、母親らしい事が出来ていない事に罪悪感の毎日です。経済的になんとかなるなら専業主婦になりたい。子供の帰りを待っていたいです。
専業主婦は家庭の幸せに大きく貢献していると思います。自信を持つべきです。
                              〇:2151  ×:120
mac10
子育ては立派な仕事。
                              〇:2524  ×:189
tmr*****
子供が幼稚園や小学校低学年の時は、帰ったら家にお母さんが居ると安心かなと思い、
働かずに子供たちとの時間を過ごしてました。
子供も大きくなればお母さんより友達と約束してくるし、時間が出来ると働きたくなったかな!
子供の教育費で働かないと回らないのもあるけど。。汗?
冬休みや夏休み中の仕事は、やっぱり悩みの種ですが
                               〇:1327  ×:73
hum*****
時短勤務が家事や育児、仕事のバランスが自分にとってちょうどいいと思ってやっています。
そして夫も理解してくれていますし、16時にお迎えに行く3歳の息子もこども園を楽しんでいる様子。
家庭内では全く罪悪感はないです。
ただ専業主婦だった両家の母と義母は「旦那と子供が可哀想でしかたない」と言ってくる。
家事は全てわたしがやっていましたが、2人目妊娠で悪阻で家事ができなくなったときにここぞとばかりに共働きのことを責められて罪悪感がいっぱいになりました。
今は専業主婦や共働きなど選択肢がたくさんありますし、どれが正解かは個々で違うもの。
どうか噂であってもその人を非難することは言わないでほしいです。
                               〇:1150  ×:66
xxr*****
これじゃ少子高齢化は止まらない。
子供が増えなければ、日本の未来は無い
働き手が足りないからとか、経済効果とか。
女性を!外国人労働者を!って。。
でもね、やっぱり女性には女性しかできない、妊娠や出産があるし、安心して子育てできる国にしてほしい。
子供にとってもお母さんの存在は大切、特に3歳まで。
最近は産まれて数ヶ月で保育士さんが一日中、赤ちゃんの面倒みてる。
子供の正しい心を育てる役割は親、親と過ごす時間。勉強ができれば良いわけじゃない、
育てるのも大変だし子供産んでも1人か2人までの世の中。
子供は未来の日本を支え担う宝です
男性の給料を上げて、女性は男性なみに働かなくても大丈夫なように、家庭を一番に考えられるようなバランスのとれた国になってほしいな
                              〇:1547  ×:309
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事全文】 30代以下専業主婦の7割が「罪悪感ある」
            “女性活躍”で見失っているモノとは…

「すべての女性が輝く社会づくり」を目指し、「女性活躍」「女性の社会進出」といった言葉が盛んに取り上げられる日本。
厚生労働省では全国の企業における女性の活躍状況をデータベース化し公開するなど、
様々な取り組みがなされている。
そんな中、株式会社ビースタイルが運営する、主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」が「専業主婦の罪悪感」に関する調査結果を11月2日に公開した。 
調査結果によると、専業主婦・主夫経験者の56.6%が「専業主婦であることに後ろめたさ・罪悪感を覚えたことがある」と回答したことがわかった。(しゅふJOB総合研究所調べ 2018年5月23日〜6月4日、専業主婦・主夫経験者815名対象のインターネットリサーチ)
さらに、年齢別でみると、30代以下で「罪悪感がある・少しある」と答えたのは70.1%、40代では60.7%、50代では45.7%と、若い世代の専業主婦ほど罪悪感を強く抱いていることがわかった。
また、子どもがいる専業主婦で「罪悪感がある・少しある」と答えたのは54.2%、子どもがいない人では69.6%と、子どもがいない家庭の専業主婦は、罪悪感をより強く抱いているということが浮かび上がった。

子育ては仕事? 「自分は非生産的」と感じる人も…

では、実際にアンケートを受けた人のコメントを見てみる。

【子どもがいる・罪悪感があると答えた人のコメント】

・子育てや家事、地域の活動など、それなりに忙しくしていましたが、収入がないことは後ろめたい気持ちになる原因だと思う(30代)
・子供が幼稚園から小学校に上がった時に自分の想像よりも共働きの方が多く、「夢の専業主婦だね」と言われることもありました。また、毎日何をしているのか?等詮索されることも多かったです。あとで聞いた話ですが、働くお母さんで集まった時に「健康なのに働かないなんて」と言われていたようです(40代)
・何かを購入する時は、必ず夫に聞かなければ悪いように思う。それが、子供のことであっても(50代)

【子どもがいる・罪悪感がないと答えた人のコメント】

・子育て中の専業主婦は、主人の希望でもあった(40代)
・自分の子供を自分で育てるのは理想的な事なので悪いことと思った事がない(40代)
・周りにも子育てに専念している人がほとんどだったから(50代)

 「子どもがいる・罪悪感がある」という人からは、子育てに追われる一方で、収入を夫に頼っていることで負い目を感じたり、子どもがいることで“ママ友”との交流がある中、共働きの人の多さを感じる機会があることなどから、周囲と比較して「非生産的な毎日を送っていると思う」といったコメントが多かった。
 一方、「罪悪感がない」と答えた人は、「子どもを育てるという仕事を担っている」と捉えているコメントが多く、また、子育ての期間を楽しむことができたため、むしろ「仕事のために子どもと一緒にいられる期間がない人はかわいそう(50代)」という意見も挙がっていた。
 さらに、50代からは「周りも専業主婦がほとんど」という時代の変化を感じさせるコメントもあった。
 そして、より罪悪感を強く抱いている子どもがいない家庭の場合、「罪悪感がある」と答えた人は、「子育てに時間を割いていないため、働いていないことが申し訳ない」という意見が多く、また、子育てしつつ働いている人と比較してしまう、というコメントもあった。
 一方、「罪悪感がない」と答えた人からは「家事も仕事」という意見や、正反対の立場である「子育てしながら働いている友達」から羨ましいと言われた、という経験談も挙がっていた。

「女性活躍=仕事」?

 そもそも、「すべての女性が輝く社会」とは、どのようなものなのだろうか。
「すべての女性が輝く社会づくり」の要となる法律である「女性活躍推進法」の内容を見
てみると、
「自らの意思によって職業生活を営み、又は営もうとする女性の個性と能力が十分に発揮されることが一層重要。このため、女性の職業生活における活躍を推進し、豊かで活力ある社会の実現を図る」(内閣府男女共同参画局「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」より)とある。
 女性活躍推進法は「仕事をすることを自ら選ぶ人」を支援する、というもの。
「すべての女性が輝く」ことを目標とする社会のイメージが、「女性活躍=仕事」「女性が輝く=仕事」となることで、専業主婦が罪悪感を感じてしまってはいないだろうか。

調査を行ったしゅふJOB総研の川上敬太郎所長に、アンケート結果についてお話を伺った。

「働かないことを選んでいる人に目を向けなかった面がある」

――「専業主婦の罪悪感」はこれからどう変化していく?

 このままでは罪悪感がより強くなっていく可能性があると思います。専業主婦はなくなっていく方向だと思いますが、ゼロに近づくほど少数派となり、罪悪感をより強く感じるようになってしまう可能性があります。
 家事=仕事という捉え方は今より広がる可能性はありますが、その点は人によって捉え方が異なるかもしれません。罪悪感がなくなるか否かは、各ご家庭で家庭収入と家仕事に対する役割について話し合い、夫婦間で納得した状態を作ることができるかどうかにかかっているのではないかと考えます。
 働きたいと考える主婦層には、仕事に就いてどんどん活躍して欲しいと思いますが、それを社会全体で推奨していく中で、働きたくても働くことができなかったり、何らかの事情で「働かないことを選んでいる」人たちが肩身の狭い思いを強くしてしまっていることに目を向けてこなかった面があるのではないでしょうか。
 家事など家周りの仕事は、社会で生きる上で必須です。
 家庭を一つの単位として考えた場合、仕事をして収入を得ることと、家周りの仕事をすることをどう分業するかは、そのご家庭ごとに違って良いはずです。そこをしっかりと各ご家庭ごとに話し合い、夫婦が互いに納得することが大切です。それがなされれば罪悪感はなくなっていくと思いますし、それがなされなければ、共働き傾向がより強まっていく中で、専業主婦の罪悪感もまた強まっていくことになってしまうのではないかと考えます。

――では、「女性が活躍できる社会」とはどのようなものを目指すべき?

 目指すという意味では、「女性が」という冠を付けること自体に意味がなくなる状態にしなければならないと思います。そのために必要なことは2つあると考えます。
 1つは、仕事するための勤務条件を柔軟にすることです。
 今の日本の労働社会は、拘束時間ありきで就業時間に対して給与を支払います。その考え方だと、長く働けることが価値となりがちです。そうではなく、成果ありきで給与が支払われ、仕事時間を自分でコントロールできる社会になれば、短い時間しか働くことができない人にもチャンスが広がっていきます。
 いま採用難の背景を受けて、時短人材の活用が広がっていますが、その根底には短時間でも成果を出してくれれば戦力化できるという考え方があります。決して完全成果主義で100か0かという給与体系にした方が良いという意味ではなく、いつまでにどんな成果を出して欲しいのかを明確にすることで、働く側が柔軟に仕事時間をコントロールできるようにするということです。
 また、時間だけではなく働く場所などももっと柔軟化していく必要があります。
 2つ目は、女性に対する偏見をなくすことです。
 「女性だから家事をしなければならない」というのも偏見の一つですが、仕事の向き不向きなどにも偏見が潜んでいる可能性があります。
 仮に重いものを運ぶような仕事があったとき、これは男性だろうと決めつけてしまいがちです。しかし、重量挙げの三宅宏実選手より重いものを持ち上げられる男性などほとんどいません。性別ではなく、その人の能力や意欲などに目を向けるようにする必要があると考えます。

「専業主婦もキャリアのひとつ」

 「家事・子育て=仕事」という捉え方は、広がるかもしれないが人によって異なるのも否めないということだった。
 では、罪悪感を感じている専業主婦が、いざ「働きたい」と思ったときに働ける環境づくりはどうしたらいいのだろうか。
 キャリアと育児の両立支援プログラムなどをはじめ、女性活躍推進事業を展開している株式会社wiwiwの執行役員、三輪英子氏は「専業主婦もキャリアのひとつ」と語る。

――女性が「働く」ことへの意識を変えるために必要なことは?

 働くための具体的なイメージがつかめず、自分も働けるという自信が持てない人が多いため、働いている人の話を聞いたり、機会を見つけて少し働いてみると、出来ることがイメージできて、働くことの距離が縮まります。
 専業主婦もキャリアのひとつで、実は仕事に活かせるスキルもあるが、なかなかそれに気づけません。
 仕事に必要なスキルの定義も、単なる資格ではなく、傾聴や調整能力など活かせるものもたくさんあるので、キャリアカウンセリングを受けるなど、客観的な分析も役立ちます。
 人生100年時代、育児が終わってもその先の人生は長いので、働くことに関心を持ち、情報収集することは大切です。

――出産・育児などのライフイベントでキャリアを諦める女性は少なくないと思いますが、その両立のため、企業ができることは?

(1)両立支援の制度の整備。 
    育児介護法や次世代育成支援対策推進法の制定に基づき、企業における休業制度
   や時短制度を整備している。
(2)制度の運用。
    制度をつくるだけでなく、社内に周知し、うまく運用できるように配慮する。
    周知や活用のためのハンドブックの作成、産休前、復帰前、復帰後の上司や人事
   との面談や両立支援セミナーなどが行われています。
(3)職場環境の整備
    継続して働きやすい、活躍し働きがいを感じる環境をつくること。
    女性だけでなく全ての社員を対象にした働き方改革やダイバーシティ推進もおこ
   なわれています。
    女性の活躍推進のためには、女性社員のキャリア、能力開発研修、管理職のダイ
   バーシティマネジメント研修やコミュニケーション研修も実施されています。
    先進企業での男性の育休取得の拡大や、男性の仕事と介護の両立、あるいは病気
   と仕事との両立など、ライフイベントはもはや女性だけの課題ではありません。

――「女性が活躍できる社会・働きやすい環境」とは?

 女性が働き続けるためには、女性自身のスキルやキャリア意識の向上も必要ですが、まだまだ性別役割分業意識が強く、女性は家事育児、男性は仕事という認識は男女ともに根強いものがあります。
 女性の家庭でのワンオペ家事育児もなかなか改善できず、社会全体というよりも、一家庭、一家庭で、コミュニケーションをとり、みんなが社会で活躍できる体制を築くことが重要です。
  
 「女性活躍」というのでなく、「性別にこだわらず、誰もが働ける社会」が理想的なものであることは確かだろう。
 しかし、時代と共に共働きが増えている中で、「仕事をしないこと」を選んだ専業主婦が特別視されやすく、社会への不参加・非協力の罪悪感を持ってしまっていることも見逃せない。
 真に「すべての女性が輝く社会」とは何か、今一度考える時が来ている。


posted by 翠流 at 17:15| Comment(0) | ポジティブアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月25日

多様性の尊重を求めて

2017年 6月26日 に、このブログに掲載した記事、
「ジェンダー・アイデンティティー(2)」の末尾で、
私は、ベンジャミン(H.Benjamin)の、
「性指向尺度(Sex Orientation Sukale)」を取り上げ、
自己認識を「T型:仮性異性装嗜好 」と書いた。
この「T型」は、WHO(世界保健機関)の ICD-10 であれば、
「両性役割服装倒錯症」に含まれるようであるが、
このような性別違和の問題について、
先日、ある人から、いくつかの質問を受けた。
今回は、その中から、
次の質問への、私の回答を掲載する。
掲載の理由は、社会に対して、
多様性の尊重を求めるからである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【質問】 (あなたは当事者として)、周囲からどのように扱われることを望みますか ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
【私の回答】
・・・・・・・・・・・・・
  「私個人として」ということであれば、私の個性を認め、受け入れ、尊重して欲しい、
 ということになりますが、一般化して言えば、「男性は」 「女性は」というような、二項
 対立的な視点ではなく、人間の多様性を認め、受容し、誰もが幸福感を得られるような
 社会的対応を望む、ということになると思います。固定的な性別観や性別役割の強要は、
 性同一性障害やXジェンダーの人達に限らず、様々な個性を持つ人達、そして様々な社
 会事象について、ジェンダーハラスメント、或いはセクシュアルハラスメントを引き起
 こすと思います。それは、不当な性的偏見に基づく人権侵犯だと思います。私には法学
 の知識はありませんが、多様性を踏まえた「個人の尊重」は、憲法13条に、そして「人
 権尊重の平等」は14条に、保障されているはずと思っています。

  様々の社会事象について、人権尊重に関わる発言を補足します。いわゆる「性別違和
 感」との重複部分を持つ事象と、持たない事象の両方があると思いますが、例えば、災
 害対応(被災者支援)、いのちの支援(健康支援・自殺対策)、その他様々な危機に対す
 るセイフティーネット、消費の世界の営業戦略、そして、日常生活での様々な支援・対
 応等についても、固定的性別観・性別役割の強要、多様性を無視した人権軽視・無視、
 過去の差別に対する反動としての新しい差別、或いは温存されたままの差別が、非常に
 多く存在していると思います。私は、人権尊重の平等を求めて、自分なりに、合法的な
 取組みをしてきたつもりですが、壁が非常に厚く、道は遠いと感じています。

  性的マイノリティー(LGBT)の人権擁護については、恐らくは、それが法務省の「主
 な人権課題」の中に記載されるようになったために、つまりは、国家権力の一部を手に
 することができたために、救いの道が開けるようになったと私は認識しています。それ
 は、社会が多様性の尊重へ向かう端緒として、画期的で、非常に重要な役割を果たして
 いると思います。しかし、今も国家権力から認知されず、疎外され、大衆運動としても
 成熟できていないその他の多様性、つまりは、人数に限らず、疎外と未成熟の中にある、
 という意味でのマイノリティーに対する人権尊重の運動は、Xジェンダーの顕在化が、
 その一部に光を当てるようになったとはいえ、今も様々な壁に阻まれ、疲弊から脱却で
 きない状態にあるのが、今の日本の社会だと思っています。
                                    (以上)


posted by 翠流 at 01:20| Comment(0) | ジェンダー・アイデンティティ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月24日

著名人AとNHKの誤り:スフィア基準の誤った引用(災害対応)

被災地の避難所の、トイレの設置に関わって、
著名人AとNHKが、誤った情報を拡散させている。
詳細は、下記掲載のA氏宛送信メールに記してあるが、
原因は災害対応に関わる「スフィア基準(後述)」の誤った引用にある。

誤報の要点を、あらかじめ書けば、
男性と女性のトイレ所要時間は、
実際には「 男性:女性=3:5 」であるのに(下記【※】参照)、
AとNHKは、「スフィア基準(後述)」を誤って引用し、
「男性:女性=1:3=(3:9)」として、
男性が小用に要する時間を無視したのである。
結果として、避難所では、男性には小用分のトイレが与えられないことになり、
地震であろうが豪雨であろうが、
男性は、小用を避難所の外でせざるを得なくなる。
それは、男性の、安全、健康、そしてプライバシーへの配慮の欠落であり、
併せて、環境衛生への逆行である。

著名人AとNHKの誤りの原因は、
下記の送信メールに詳述してあるように、
スフィア基準(下記:注2)の読み間違いにあると推測するが、
もしも、男性用小便器を無視した恣意的な女性優遇であるとすれば、
更に酷い話である。
今の日本は、日常も、災害対応の如き非日常も、女性優遇ばかりで、
特に避難所での生活への配慮は、
ブログで繰り返し書いてきたように、あまりにも女性限定配慮に傾斜し、
男性である私は、その、男性に対する人権侵犯の如き施策に、
日々、煩悶するばかりなのである。

 【※】 2013年3月に内閣府で行われた「男女共同参画の視点からの防災・復興の
      取組指針(案)」の意見交換会の日、私は会場の中央に座り、挙手をして、
      避難所の更衣室やトイレ等の設置について発言をした。この集会の終了後、
      参加者のある女性、恐らくは、どこかの自治体の男女共同参画部局から出張
      で参加した女性であろうと推測するが、彼女が私に近づいてこう言った。「女
      性と男性のトイレの所要時間の比は、女性:男性=5:3ですよ。だから、
      3:1(=9:3)にする必要はないと思いますけれどね・・・・・」。
       今年の5月の連休の頃、某大学の女性教授が、旅先でのトイレについて、
      女性:男性=2:1という発言をしていた。この比は上記の5:3に近いが、
      彼女の女性優遇願望が含まれた数値ではないかと推測する

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

著名人Aへの送信メールは次の通り。9月17日の、午前深夜に送信した。

◆ 災害対応要望書 ◆ (できれば、北海道(被災地)に行く前に読んでください。)

 小生、●●県在住の(翠流)と申します。東日本大震災・熊本地震・西日本豪雨等の災害対応につきまして、情報収集・集会への参加・要望書の発送等を行ってきた一国民として、Aさんの認識の、客観的な誤りを一つ指摘させていただき、加えて、災害対応に関わる要望を送信せていただきます。下記の、@、A(a.b.c.d)、Bにつきまして、宜しくお願い申し上げます。

@ 「NHK NEWS WEB」の、Aさんが登場している記事(注1)には、「トイレの所要時間は女性が男性の3倍であるため、避難所のトイレの数も、女性と男性の比を3対1にする必要がある」という内容が記されていますが、「女性:男性=3:1」という比は、「スフィア基準(下記:注2で検索)」を読めばわかりますように、「女性の大小便用の個室と男性の大便用の個室」の比であって、男性用小便器は含まれていません。
 トイレの所要時間の男女比は、男性の小用を含めれば「女性:男性=5:3」で、これが、排泄に要する時間の性差です。しかしスフィア基準の比は、「男性の小用に要する時間」を含めていないので「3:1」となっているのです。
 スフィア基準(注2)には、「可能であれば、男性用小便器も設置する」と書いてあります。私も、男性用小便器を設置してほしいと強く思います。理由は、男性にも羞恥心の強い人がいること、そして、健康への配慮、環境衛生への配慮です。
 昨夜、19時15分からのNHK第一ラジオのニュースによれば、Aさんは、北海道胆振東部地震の被災地に向かうとのこと。現地では、ぜひ、この、「トイレの所要時間は、女性:男性=5:3」であるという事実を踏まえて、トイレの設置に対応していただきたく、お願い申し上げます。

(注1)・・・・・(詳細は、ここでは省略する)
(注2)インターネットで「スフィア・ハンドブック2011年版(日本語版)」を検索し、
  これを読み進めると、記事途中のクリックで、「日本語版」のダウンロードが可能。
  この「日本語版」の 101ページには、次のように記されている。
    2.:公共の場所では、トイレは定期的に適切な方法で清掃、維持する システム
     とともに提供される。分類された被災集団のデータを利用して、女性用と男性
     用のトイレの個室数の比率が3:1となるように計画する。可能であれば、男
     性用小便器も設置する(「付記3:災害状況下での公共の場所および施設にお
     ける最低トイレ数」参照)。

A 東日本大震災であるにしろ熊本地震であるにしろ、「更衣室の設置・下着類の配布・衛生用品の配布・物干し場の設置」等については、常に女性への配慮が優先され、男性は、ニーズがあっても主張することができず、我慢を強いられてきました。男性の中には、確かに鈍感な人もいますが、羞恥心の強い男性、清潔を強く求める男性、疾病を抱え衛生用品を必要としている男性もいます。このような事実を踏まえ、下記(a)〜(d)の配慮を要望します。

 (a) 更衣室は性被害の防止だけのために作られるものではありません。それ以前に、
  着替えに伴う羞恥への配慮として必要です。羞恥心の強い男性のために、男性用更
  衣室も作ってください。
 (b) 女性だけでなく男性も清潔な下着を求めています。男性にも下着を配って下さい。
 (c) 男性の衛生用品について、具体的に踏み込んで書きます。やや重い肛門疾患や、
  軽度でも、排便障害・排尿障害を抱えている男性は、衛生用品を必要としています。
  女性ならば生理用品や生理用の下着で対応できますが、男性にはそれがないのです。
  しかし幸いなことに、「ユニ・チャーム」が、近年、次の商品を開発しました。
    ・ライフリー さわやかパッド男性用 ・・・・・・・ 男性の軽い尿もれに対応
    ・ライフリー さわやか軽い便もれパット ・・・ 軽い便もれ対応(男女共用)
  女性の生理用品だけではなく、このような男性の衛生用品についても、被災地への
  支援を、宜しくお願い申し上げます。
 (d) 物干し場も、更衣室と同様です。日常生活の中で、下着を常に部屋干しにしてい
  る男性もいます。他人、特に女性には下着を見られたくないのです。女性用物干し場
  だけでなく、男性用物干し場も作ってください。

B 男性には、「自分は男だから我慢しなければならない」と自分に言い聞かせ、自分の本当のニーズを表面に出せないことが多くあります。それを放置するのではなく、上記のような配慮を男性にもしてください。女性だけではなく男性にも、配慮されるべき人権があるはずです。男性に、つらい思いをさせないでください。宜しくお願い申し上げます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 以上がA氏への送信メールであるが、この件に関連して、私が、2013年に、上記の「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針(案)」に対して男女局に送った意見書の中から、関連部分の一部を下に引用する(注3)。
 因みに、その「指針(案)」の本文には、次のように、A氏やNHKと同様の誤認に基づく文章が記されていたが、確定した「指針」では、以下のように修正された。また、「解説・事例集(案)」の関連部分も、以下のように修正された。

    ・修正前の「指針(案)」p.12
        ・・・・・トイレの設置数の割合は、できるだけ男性:女性=1:3となる
          ことが望ましい。
    ・修正後の、確定「指針」p.12
        ・・・・・仮設トイレは、男性に比べて女性のほうが混みやすいことから、
          女性用トイレの数を多めにすることが望ましい。

    ・修正前の「解説事・例集(案)」p.28
        ・・・・・トイレは、安全面から、男女別に設置することが必要です。その
          数は、男女比を1:3とすることが国際的な基準(スフィア・プロ
          ジェクトに基づく)とされていることも踏まえて設置することが望
          まれます。
    ・修正後の、確定「解説・事例集」p.29
        ・・・・・ 男性に比べて女性の方がトイレの所要時間が長いことなどから、
          国際的な基準(スフィア・プロジェクトに基づく)では、トイレの
          個室数の比率が男性:女性=1:3となるように計画し、可能であ
          れば、男性用小便器も設置することが推奨されています。

(注3)【男女局への意見書からの引用文】

・私自身の感受性について書かせていただければ、東日本大震災のとき、私の居住地でもガソリンを入れるのが困難となり、私は、道路で約半日間待たされて、ようやくガソリンを入れたが、待つ間、付近に民家しかなくなり、小用に非常に困ったことがあった。私は、車を降りて周囲を走り回り、ある墓地の、周囲を囲む高いブロック塀の、人からは絶対に見えない場所にたどり着いて、ようやく小用を足したのである。そういう感受性の男性の人権を、どのように考えるかという問題だと思う。意見交換会の当日配られた「解説・事例集(案)」の28ペ−ジの欄外には、トイレの設置比「男性:女性=1:3」について、それが「スフィア・プロジェクト」による国際的な基準であるとの記載があるが、私の排泄に関わる感受性からすれば、「1:3」が妥当である根拠など全くない。比は「3:5」に是正されるべきである。

・(注3)について補足するが、この意見書を書いた時、私は、まだ、「スフィア基準」そのものを読んではいなかった。意見書は、生活実感からの発言である。


posted by 翠流 at 01:11| Comment(0) | トイレの男性差別 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月08日

男性トイレの中を見る女たち ・・・ 男性の性的羞恥に配慮を ・・・・・・・【 某 スポーツセンターへの要望書(1) 】 ・・・・・・・

ある公立スポーツセンターの男性トイレについて、
昨日、館長に直接会い、90分近く話しをさせていただいて、
以下のような要望書を提出した。
提出理由は、この要望書をお読みいただければ、概ね、察していただけることと思うが、
スポーツセンター利用者の女性の中に、
全く罪の意識を持たずに、男性トイレの中を見る人物がいた。
文中には、男性の性的羞恥が軽んじられる社会的背景についても記したが、
今回の要望の発端は、今年5月の出来事であり、
あれから4か月余りの間、
朝、目覚めると、常にこのことを考えている自分がいた。
同じ男性であっても感受性は多様であるが、
性的羞恥の特質を踏まえ、
性的羞恥の強い男性に対する人権侵犯が、
完全に無くなることを求めている。

【追記】 なお、この件については、後日、県の関連部局にも出向き、担当係長に、下記要望書
    の写しを渡しつつ、約1時間、話しをさせていただいた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                                   平成30年 9月7日
○○○○○スポーツセンター 様
                                   ( 翠 流 ) 
                  要 望 書

          男性トイレに於ける、男性のプライバシーの確保、
             及び、多目的トイレの設置について。

◆ 男性トイレは男性の排泄の場であり、男性の性的羞恥の場である。にもかかわらず、当スポ
 ーツセンターの現状では、女性が男性トイレの中を見る(覗く)、或いは女性が男性トイレの
 中に入る状況が存在し、特に羞恥心の強い男性は、強いストレスに晒される。このような状況
 での、男性トイレに於ける男性に対する配慮、及び多目的トイレの設置について、要望を記す。

◆ この件について、初めに、男性の羞恥心が、社会の中でどのように扱われているかを述べ、
 続いて、上記の状況、及び要望について、具体的に述べる。

◆ 社会の中で、男性のプライバシーに対する配慮は、女性に比べ著しく軽んじられる傾向にあ
 り、羞恥心の強い男性は、不当なストレスに晒されることが非常に多い。男性に対しては、古
 くから、「羞恥心を持つのは男らしくない」、「男性は羞恥心など持つものではない」というよ
 うな、固定的性別観の呪縛があり、その「性的偏見」によって、男性は、羞恥心を、軽視ある
 いは無視される。それは、特に羞恥心の強い男性にとっては、「不当な性的偏見に基づく人権
 侵犯、或いはジェンダーハラスメント」である。

◆ 男性の中には、事実として羞恥心の弱い人も存在し、また、「男らしく」あろうとして、意識
 的に羞恥心を捨て去ろうとする人もいる。このような事実と、上記の固定的性別観の相乗作用
 によって、女性たちの間にも「男性の羞恥に配慮は不要である」というような不当な認識が広
 くあり、男性のプライバシーに対する配慮が、軽視或いは無視される状況が改善されていない。

◆ このような社会的背景のもとで、当スポーツセンターの男性トイレに於いては、男性に対す
 る事情説明や、男性に対する配慮の言葉が欠落した状態で、下記(a)(b)の場合のように、男性
 トイレの中を女性が見る(覗く)、或いは、女性が男性トイレの中に入る場合があり、男性、
 特に羞恥心の強い男性が、非常に強い不快感を与えられる場合がある。

  (a) 男の子が病気等の事情を抱え、母親等が、男性トイレで、その排泄を見守る場合。 
  (b) 車椅子使用の男性が、女性介護者の付き添いのもとに男性トイレを使用する場合。 

◆ 排泄に関わる羞恥は、性的な羞恥であって、十分な配慮がなされなければならない。以上の
 観点から、○○○○○スポーツセンターの男性トイレの使用、及び、多目的トイレの設置等に
 ついて、下記3点を、強く要望する。

                     記                    

1.上記のような事情によって、女性が男性トイレを覗かなければならない場合、或いは、女性
 が男性トイレに入らなければならない場合は、必ず、男性利用者に配慮の言葉をかけ、事情を
 説明し、男性利用者の了解を得ること。また、(a)に於いて男児が幼い場合は、できる限り女性
 トイレを使用するよう心掛けること。この件について、○○○○○スポーツセンターは、文書
 等によって、各利用団体、及び個人に対して、周知徹底を図ること。

2.現在、当スポーツセンターには多目的トイレが設置されていないが、上記(a)(b)は、本来、
 「多目的トイレを使用すべき事例」と判断される。また、加齢・疾病、或いはマイノリティー
 である等の理由によって、多目的トイレを必要とする利用者もいる。このような事実を踏まえ、
 早急に、多目的トイレを設置をすること。

3.併せて、女性清掃員が男性トイレの清掃等をする場合、トイレの入り口に「清掃中」の表示
 板を設置するよう、必要な手配をすること。
                                       (以上)


 
posted by 翠流 at 10:28| Comment(0) | トイレの男性差別 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月11日

男性更衣室(7) 板橋区教育委員会へ

 7月24日、東京都板橋区のA君という中学生の投書が、読売新聞の気流欄に掲載された。題は「男子着替え 見られていいのか」。全文は下に記すが、A君は、剣道大会に行った時、男子であるという理由で、観覧席で着替えさせられたのである。そういうことを平然とする人権侵犯教員は多い。あたかもそれが「男らしさの規範」であるかの如く、「不当な性的偏見」を省みずに、男子の人権を侵犯するのである。私は、そういう対応を放置するわけにはいかず、板橋区の教育委員会に電話をかけ、約束を取り付けて、要望書と共に、二人の指導主事に会いに行った。

 東上線の大山駅で降り、徒歩15分ほどの板橋区役所の中に区教委はある。商店街を歩き始めたのは午後3時半頃であったが、途中から夏日差しが強くなり、汗を回避できなくなった。区役所に着いた私は、多目的トイレで汗を拭き、アイブローで眉を描き直し、髪を整えた。私は、男性用パウダールームが欲しかった。

 区教委は6階にある。私が会った二人の男性指導主事は、義務教育系の先生方のせいか、予想よりソフトな対応で、特に若い方からは受容的な印象を受けた。尤も、それが、私の要望書の扱いと相関するのかは全く不分明で、お二人には失礼な言い回しになるが、私は対応のソフトさに騙されているのかもしれない。話した時間は40分程度、ほとんど私が喋り、そのスタンスは、今までこのブログに書いてきた通りである。A君の投書の後半にある「女尊男卑」にも、具体的な事例と共に触れた。できるなら私は、後日、A君の中学の校長にも会い、抗議と要望を伝えたかったが、そこまでの個人情報を得るわけにはいかなかった。

 持参した要望書は、A君の投書全文の下に掲載する。要望の4は実現不可のようであるが、思いを伝える意味で、書かせていただいた。なお、A君の投書文には、読売新聞の担当者が、A君の了解のもとに手を入れているとのこと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【A君の投書】 ◆ 男子着替え 見られてもいいのか ◆
                           中学生 A(14歳:東京都板橋区)
 剣道大会に行った時のこと。男子は大会会場の観覧席で、女子は更衣室で着替えることになった。「男子は着替えを見られても構わない」のだろうか。
 日本はよく「男尊女卑」の社会だと言われる。しかし、男性が女性に年齢や電話番号を聞けばセクハラに認定されるのに、その逆はあまり聞かない。もちろん、女性に性的な発言をすることは慎むべきだ。だが、今のままの流れだと、やがて「女尊男卑」の社会につながってしまうのではないか。男女が同じ立場で扱われることを望みたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【要望書】
                                  平成30年8月9日
板橋区教育委員会 事務局 指導室 様
                                   ( 翠 流 )
                 要 望 書

       全ての教育活動に於ける、男子生徒の更衣室の確保、及び、
      災害時に避難所となる学校施設の男性更衣室の確保、について。

 本年7月24日(火)、読売新聞朝刊の「気流」に掲載された、板橋区の中学生、A君の投書(別
添え資料)に記されているような、男子生徒に対する更衣室の欠落は、日本全国、至る所に見ら
れ、羞恥心の強い男子生徒は、「男性であるが故に与えられるジェンダーハラスメント」に、強い
ストレスを感じています。女子には必ず更衣室が与えられるのに、なぜ、男子には与えられない
のか・・・・と。その背景には、恐らくは、男性に対して歴史的に強要されてきた性別観、「羞恥心
は『男らしさの規範』に反する」、「男性の羞恥に配慮は不要である」というような、「男性に対
する不当な性的偏見」と、それに基づく「人権軽視の是認・強要」があり、それが、現在も、男
性に対する配慮の欠落として存続し続けていると思います。
 確かに男性の中には、羞恥心の弱い人もいます。しかし逆に、羞恥心の強い男性もいるのです。
羞恥心は人間の尊厳に関わる感情です。「あなたは更衣室のないところでズボンを脱げますか?」、
「あなたは、更衣室のないところで下着を脱げますか?」、要するに更衣室の有無は、そういう、
人間の尊厳に関わる問題なのです。更衣室は、女性の性犯罪被害の防止だけのために作られるも
のではありません。それ以前に、人間の尊厳を守るために作られるべきものなのです。そして配
慮されるべき「羞恥心の強い人」は、男女両方に存在するのです。
 プライバシーに対する配慮だけでなく、手厚い配慮が女性ばかりに傾斜する今の日本にあって、
A君の投書にあるような「女尊男卑」という言葉が、インターネットで拡散しています。それは、
男女関係の亀裂の、拡大の予兆です。口には出さなくても(出せなくても)、怨恨は、必ず心に
蓄積します。片方の性に限定された配慮は、男女間の信頼関係に傷をつけ、関係を崩壊に導きま
す。学校教育の場は、それに拮抗する配慮の場でなければならないはずです。
 以上の観点から、下記4項目を、強く要望します。

                    記

1.全ての教育活動の場に於いて、更衣の必要な場面では、女子更衣室だけではなく、男子更衣
 室も必ず設置するよう、板橋区の全ての小中学校に対して、指導を徹底すること。
2.学校の施設は、災害時に避難所として使用される。この件について、女性更衣室だけではな
 く、男性更衣室も、避難所設置計画に含まれているか否かを確認し、男女両方の更衣室を必ず
 設置するよう、板橋区の全ての小中学校に対して、指導を徹底すること。
3.併せて、トランスジェンダーの、生徒及び災害時の避難者への配慮として、男女共用の更衣
 室の設置についても、検討すること。
4.上記の要望があった旨を、東京都教育委員会、及び文部科学省の担当部署に伝え、東京都だ
 けでなく、日本全国すべての小中高等学校に、この要望が伝わるよう配慮すること。 
                                       (以上)


posted by 翠流 at 01:03| Comment(0) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月29日

GSさんへの返信として: 曽野綾子「無名碑」紹介文

前回の記事、「西日本豪雨関連」にコメントをくださったGSさんの、
私への返信(7月26日 7:40)に、
「パ−ト(肉体労働)で働いています。忙しいです」という一節があり、
私は、その言葉に、
以前ネットで読んだ、無名碑(曽野綾子)の紹介文を思い出していた。
私はこの小説を読んだわけではなく、
GSさんの生活の背景を知るわけでもないが、
その紹介文には、次のような一節があり、
心に残っていた。

   娘を亡くし、妻の狂気に悩み、過酷な自然条件と闘い、
   ライフ・ラインの建設に立ち向かう土木技師の誠実な、
   孤独で生きる男の姿を描いた大作である。

文中の、「誠実な、孤独で生きる男の姿」という一節に、
胸の熱くなる思いがする。
男性の誠実な生き方が、
自己本位の女性優遇運動や、
配慮が女性ばかりに傾斜する社会状況に翻弄され、
踏みにじられるような現実を感じている私には、
忘れらない一節であった。
紹介文は以下の通り。
検索方法は、末尾に記す。

【紹介文】

 曽野綾子の『無名碑』(講談社・昭和44年)は、土木技師三雲竜起が田子倉ダムをはじめ、名神高速道路、タイのアジア・ハイウェイ−の建設に挑んだ物語である。娘を亡くし、妻の狂気に悩み、過酷な自然条件と闘い、ライフ・ラインの建設に立ち向かう土木技師の誠実な、孤独で生きる男の姿を描いた大作である。本書のオビに「土木技師三雲竜起の造る巨大な碑にその名が刻まれることはない」とある。このことから『無名碑』の題名となったのだろう。施工業者の前田建設工業(株)の協力によって、著者は、只見川の田子倉ダム、名神高速道路、タイのランパ−チェンマイ・ハイウェイ−第2工区の現場まで足を運び、取材された。

【検索】 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/TPage.cgi?id=100&p=1
         《A-2ダム建設に挑む技術者たちの人間性を追求した作品(その2)》
     ダム便覧 曽野綾子 無名碑
       → 田子倉ダム[福島県] ダム便覧 一般社団法人 日本ダム協会
         →(下にスクロール)表の「テーマページ」最下段 
           ダムの書誌あれこれ(6)〜小説を読む[下]
           →《A-2ダム建設に挑む技術者たちの人間性を追求した作品(その2)》



2018年07月25日

西日本豪雨関連

 産経WESTに掲載された西日本豪雨関連の記事(下記)の女性限定配慮について、知人のTさんから情報を得て、私は23日に産経新聞社読者サービス(大阪:06-6633-9066)に抗議の電話を入れた。併せて、被災地での男性の人権に関わる私の思いを、Tさんへの返信の形でここに記事としてアップしたが、それと同じ内容の意見書を、私は産経新聞に送信しており、記事をその意見書と差し替えることにした。文章表現は意見書の形となっているが、内容はTさんへの返信と同じである。(2020/06/20 記)

【記事名】 [西日本豪雨] 
  長引く避難所生活 … プライベート空間少なく悩む女性 少しずつ改善も疲労ピーク
                  産経WEST : 2018.7.20 06:15更新
   http://www.sankei.com/west/news/180720/wst1807200007-n1.html
                      (全文は、この記事の末尾に掲載する)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【産経新聞社への意見書】
                  読者サービス(大阪)
                      Eメール:o-dokusha@sankei.co.jp

産経新聞社 読者サービス(大阪) 様

次の記事について発言します。
   産経WEST:2018.7.20 06:15更新
     [西日本豪雨] 長引く避難所生活
        … プライベート空間少なく悩む女性 少しずつ改善も疲労ピーク
          http://www.sankei.com/west/news/180720/wst1807200007-n1.html

 東日本大震災や熊本地震等の災害対応について、様々の部局・団体等に、男性のプライバシーへの配慮を求める発言をくりかえしてきた(翠流)と申します。今回の西日本豪雨でも、貴社や山陽新聞の記事として、女性限定支援のメッセージばかりが拡散する中で、私のような男性は、ストレスと疲弊が強くなるばかりです。私は既に、被災より、男性への配慮のない避難所を恐れるようになっています。

 プライバシーへの配慮は、基本的には、性犯罪の防止だけではなく、それ以前に、人間の尊厳に関わる羞恥への配慮として、性別とは無関係に、全ての人に為されなければならないと考えますが、男性は、常に配慮から疎外されるのです。確かに男性の中には羞恥心の弱い人もいますが、逆に、羞恥心の強い男性もいるのです。しかし、そういう事実と乖離して、男性は、「男性である」という理由によって配慮から疎外される。それは、「男性であるが故に与えられる不当な性的偏見に基づくジェンダーハラスメント」です。そしてその男性差別は、災害対応に限らず、日本の社会の、あらゆる場面に存在するのです。

 男性に対する配慮の必要性について、具体的に発言します。私は、ある地方都市の住宅街に住んで26年になりますが、洗濯をして、ズボンの下に着けていた1枚の下着を、人に見える場所に干したことは唯の一度もありません。全て部屋干しです。私は、人に下着を見られるのが嫌なのです。ですから、もしも私が被災して避難所に行けば、パーティションで仕切られた私個人の空間に下着を干したいと思うし、それができなければ、少なくとも下着は、男性専用の物干し場に干したいのです。しかし、今まで、報道等で拡散してきたメッセージは、「女性専用物干し場」の設置ばかり。私のような男性のニーズは、完全に無視されています。着替え・更衣室の問題も全く同じです。避難所には、男性更衣室も必要なのです。

 今回取り上げた記事には、女性の生理用品のことが記されています。それは、今まで男女共同参画部局から拡散してきたメッセージと同じ内容ですが、関連して、男性に必要な衛生用品、具体的には尿失禁・便失禁等に対応する用品について書かせていただきます。男性への配慮がなされない理不尽を語るために、私はあえて自分のことを書きますが、私は、ある時期から残尿に悩まされるようになりました。通常の小用だけでは完全に排尿することができず、会陰部を押して残尿を排泄せざるを得なくなったのです。私はこの頃から、外出時に多目的トイレ(なければ個室)を常用するようになりましたが、実は、この半年余りは、会陰部を押しても排泄しきれない状態になっていました。完全に排尿したつもりでも、例えば、椅子に座って腹圧がかかると、本当に少量なのですが尿が漏れるのです。そして、本当に偶然の幸運だったと思うのですが、私は、あるスーパーマーケットの店頭で、ユニ・チャームが作った男性の尿失禁対応の「ライフリー・男性用さわやか超うすパッド」を知ったのです。私はその、最も小さい「微量用(10t)」を使っていますが、QOLは圧倒的に改善されました。ズボンは勿論のこと、下着も全く汚れないので、強い安心感を得られるのです。ただ、買う時が困る。他人に知られたくないのです。異性であっても、同性であってもです。ですから私は、いつも、セルフレジのある店で、他人に気付かれないように、この製品を買っています。ですから、今回の産経WESの記事に、「生理用品など女性用支援物資は、男性からは受け取りにくい」という一節がありますが、私には、その気持ちが、それ以上にわかるのです。なぜなら私は、「尿漏れパッド」を、女性から受け取るのも、男性から受け取るのも嫌ですから。

 関連して、熊本地震の時の、内閣府男女共同参画局(以下、男女局)の対応を紹介させていただきます。男女局の災害対応の窓口は、以前から、Aさんという女性が担当していましたが。熊本地震発災の年には、同じ部署にBさんという女性が着任していた。そのBさんが、熊本の被災地に赴いて女性専用トイレの写真を撮り、範として、男女局のHPに掲載したのです。その写真には、女性用品がきちんと整理されて置かれていました。しかし、同様の配慮は、男性に対しては皆無だったのです。身の回りに配慮する能力は、個人差は勿論ありますが、一般的には、男性より女性の方が優れていると思います。それは、力仕事の能力が、女性より男性の方に優れているのと同じだと思います。そして、男女局は、その、女性の「身の回りに配慮する優れた能力」を、女性だけのために使っている。「男女共同参画」という言葉は嘘です。男女共同参画部局の内実は、「初めに女性優遇・女性優先・女性限定の結論ありき」の女性支援センターです。そして、男性支援センターは、社会には存在しないのです。

 先日私は、男性衛生用品の普及、開発について、ユニ・チャームのお客様センターに電話をしました。そして、相談員の女性との会話の中で、私が知らなかった製品の話も聞いた。それは、男女共用の、少量の便失禁に対応するパッドです。ですから、このような、排泄障害に対応する製品を、避難所の、該当する男性被災者に渡すのではなく、あらかじめ、男性専用トイレに置くことが、既に可能な状況になっているのです。しかし、そのような配慮をしている災害対応部局は、まだどこにも存在しないのではないでしょうか?

 産経WESTの記事には、女性専用洗濯機の設置も取り上げられていました。しかし、男性専用洗濯機は、どこにも書いてありません。日常も非日常も、日本は女性専用ばかり。凄まじい「女性専用化社会」。どうして男性専用洗濯機を設置しないのでしょうか? せめて下着用だけでもいいから、男性専用洗濯機を設置してほしいと私は思う。男性は、鈍感な人ばかりではないのです。なぜ社会は、男性に対してそういう配慮をしてくれないのでしょうか? 避難所に必要なのは女性専用だけではないのです。「男性用トイレ」「男性用更衣室」「男性用休憩室」「男性用物干し場」「男性用洗濯機」。要するに、全て、「男女別」に、両方を作るべきなのです。女性用だけがあって男性用がないのは、「男性に対する不当な性的偏見に基づくジェンダーハラスメント」です。もしも男・女という二項対立的な視点で、それぞれの傾向から「女性専用だけ」を作るとすれば、それは、「男性に対する統計的差別」です。「統計的差別」の意味がわかりにくければ、たとえば就職試験で、「女性は結婚や出産で退職する場合が多いから採用しない」とすれば、それは区別ではなく、傾向を不当に使った女性に対する「統計的差別」です。それと同様の「男性差別」が、東日本大震災でも熊本地震でも行われ、今回の西日本豪雨災害でも行われているではありませんか。
 
 同じ「男性」であっても、感受性・心の在り方は様々です。「配慮を必要としている男性」「配慮を求めている男性・求めたい男性」はいるのです。しかし男性は、恐らくはその不器用さと、「男だから我慢しなければいけない」という性別観の呪縛のために、自分のニーズを表面に出せない、或いは出さない場合が多い。7年前、東日本大震災が起こった年の12月に、私は、私の居住県の男女共同参画部局のCという女性と、災害対応について話しをしました。その会話の中で彼女は「でも男性からは声があがってこない」と言った。現在も行われている女性限定相談の件も含め、彼女は、男性に対しては全く配慮をしない、視野狭窄の、自己中心的な女でした。この件について私は、同日、内閣府男女共同参画局の課長補佐を務めていたDさんと話しをしました。その時彼は、Cの発言を否定して言った。「そうではない。声があがってこなくても、それは、あるはずのニーズとして、配慮をしなければならない」と。しかし、彼の声は、男女共同参画局の中に届いたとしても、その一部でしかなかったと思います。それは、男女局の今日までの施策を見ればわかります。男女共同参画運動は、初めに女性優遇の結論ありきの、自己中心的なフェミニズム運動です。そして、それが拡大する社会状況の中で、女性優遇に忖度的に同調する男性差別のスタンスが、今回の産経WESTの記事にも強く表れていると思います。男性であれ女性であれ、人間は多様です。その多様性の認識と、それを踏まえた平等な人権尊重が、日常でも、非日常でも、為されなければならないと思います。それは、倫理的な意味だけでなく、憲法第13条、そして14条によって保障されているはずです。

 以上、今回取り上げた産経WESTの記事につきまして、人間の多様性の認識と、それを踏まえた平等な人権尊重を立脚点として、発言をしました。すべての人の人権が尊重され、人間同士が信頼関係で結ばれる社会をつくるために、今後の記事の作成にあたりましては、慎重なご配慮を、強く要望します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【該当記事全文】 [西日本豪雨] 
  長引く避難所生活 … プライベート空間少なく悩む女性 少しずつ改善も疲労ピーク

 西日本豪雨の被災地では2週間となる今もなお多くの人が避難生活を余儀なくされている。避難所にプライベートな空間は少なく、「着替え、トイレなど人目が気になる」といった悩みを抱える女性は多い。避難所に間仕切りや即席の更衣室を作ったり、女性警察官らが巡回して女性被災者の声を聞くなどしたりしているが、多くの女性が不安を抱えたまま先の見えない生活を続けている。(猿渡友希、小川原咲)

 着替え、気になる

 「一人でいられる時間がなく、寝られない。着替えも周りが気になって自由にできない」。19日、避難所となっている広島市安芸区の市立矢野南小学校の体育館で中学2年の女子生徒(14)が悩みを訴えた。

 約85人が身を寄せている同小。段ボールで間仕切りを作って世帯ごとに「個室」をつくり、最低限のプライベート空間は確保されているが十分ではない。

 女性被災者らの要望を受け、避難所には女性専用洗濯機を設置。ステージ奥に簡易の更衣室も作られたが、家族で避難生活を送るパート女性(42)は「避難所で洗濯後、下着などは自宅に持って行って干している」と打ち明ける。また、シャワーの後には翌日の服を着ることで、避難所で着替えずにすむよう工夫しているといい、「いろいろ気にしなければならず疲れる」とこぼした。

 この日は、避難住民の不安を解消するのを目的に女性警察官を中心に結成された広島県警特別生活安全部隊(通称「メイプル隊」)の3人が避難所を巡回。「夜になかなか寝付けない」「同じ悩みを持つ人たちで一緒に話せる場がほしい」といった被災者の訴えに耳を傾けた。

 女性警察官が巡回

 メイプル隊は平成26年の広島土砂災害で初めて結成。小早川歩美(あゆみ)巡査部長(34)は「女性同士、話しやすいこともあると思う。どんな不安でも話してほしい」と呼び掛ける。

 一方、地区の面積の約3割が浸水被害にあった岡山県倉敷市真備町(まびちょう)の市立岡田小学校では、約370人が避難生活を送る。

 今は紙製の筒と布のカーテンを組み合わせた間仕切りで「個室」を作っているが、同町の主婦(40)は「間仕切りができるまでは、トイレか体育館のカーテンに隠れて着替えていた」と振り返る。

 生理用品など女性用支援物資の取り扱いも重要な問題だ。「男性からは受け取りにくい」という声を受け、トイレにあらかじめ置くようになったという。

 「減災と男女共同参画研修推進センター」の浅野幸子共同代表は「避難所での集団生活や外灯がつかなくなるなど、被災時は女性や子供が犯罪に遭うリスクが高まる」と指摘。防犯ブザーの配布や、警察の巡回を増やすなどの対策を取った上で「女性が言いにくい悩みを相談したり、安全にくつろいだりできる女性専用スペースを避難所に作ることが必要だ」と話している。
                                       (以上)