2016年06月14日

中央労働金庫 退会

      【加筆連絡】・・・・・ 今回の記事は6月14日にアップしたが、退会手続き(預金解約)に
             行った時の報告を、【加筆:6月19日】として、(追記)の次に加えた。

中央労働金庫にとってみれば、
私など、塵のような顧客の一人でしかないが、
「社会貢献」という美名を使い、
しかし内実は、女性顧客拡大のための営業戦略として、
ピンクリボン運動だけを支援する労働金庫の男性差別を、
批判して退会することにした。
若い頃から信頼を置いてきた労働金庫ではあるが、
このブログの第4次男女共同参画基本計画関連記事の中でも述べてきたような、
男性の「いのちの危機」、
具体的には、国民の死亡原因の第1位である悪性新生物による死亡が、
女性より、はるかに男性に多いという現実(末尾:別添え資料ー【A】)に配慮することなく、
「労金は公的機関ではない」などと陳腐な発言を携えて、
女性限定支援を正当化する労働金庫の、男性差別を批判する。

お客様サポートセンターのX(男性)の発言からすれば、
労働金庫の営業実績は、必ずしも芳しくはないようで、
彼は、「労金の顧客は男性が多いんですよ。それで、女性客拡大のためにピンクリボン運動を支援するこ
とにしたんですよ。もちろん、理由はそれだけじゃないですけどね・・・・・」などと言った。
まだガードを感じさせない彼の答え方は、
私のような苦情が少ないことの証しのように思われた。
「労働金庫は公的機関ではありませんしね・・・」などという彼の言葉にも、
マニュアル表現を読むような、ぎこちない響きがあった。

彼は、私の、同じ内容の電話記録を起こしながら喋ったが、
それが2013年のことであると聞いて、
私は、時の流れの速さを思う。
もう既に3年前のこととなったが、
あの日、久しぶりに労働金庫を訪ねた私の前には、
ピンクリボンをつけた大勢の女性行員の姿があった。
既にこの時、このブログに記してきたような活動に入っていた私は、
例えば、記事「裏切りの男女共同参画」のような思いを経て、
ピンクリボンの女性行員を、
男性の困難になど微塵も配慮することなく、庇護の中に安住する自己本位の女たちと、
捉えるようになっていた。
女たちは、庇護と女性優遇を好む。
ピンクリボンをつけた男たちは、営業の自由を隠れ蓑にして、
女性優遇の美徳の仮面をかぶり、
男性の命の危機を顧みない「男性差別の男たち」である。

お客様サポートセンターのXは、
ピンクリボン運動限定支援を、
「一般企業の営業戦略だから許される」と、陳腐にくりかえす。
しかし事態はそれで終わるわけではなく、
企業の女性優遇戦略は、
「女性優遇を是認せよ」という「男らしさの規範」の庇護のもとに、
女たちの自己本位性を刺激しながら、
女たちを特権階級化していく。

女性優遇ばかりの溢れる日本にあって、
女たちは既に、特権階級として、我が物顔で街を歩いている。

 (追記) 労働金庫の、ピンクリボン運動への支援の内容を記す。お客様サポートセンターのAの言に
   よれば、今年の3月末までは「セブンイレブンATMでの労金キャッシュカード利用1件につき、
   労金の社会貢献基金より、ピンクリボン運動へ1円を拠出」であったが、4月からは「労金への給
   与振込1件につき、同基金から ピンクリボン運動へ1円を拠出」とのこと。しかし、この説明に
   は不足がある。詳細は、「中央労働金庫 ピンクリボン運動」等で検索して確認されたい。寄付先
   は、日本対がん協会「乳がんをなくす ほほえみ基金」。なお、HPによれば、2015年度上期の取
   り組み分として、9,960,908円を寄付。2011年9月の取り組み開始からこれまでの寄付総額は、
   74,166,185円。後述する男性の癌の実態から考えれば、すさまじい男性差別である。

 【加筆:6月19日】・・・・・ 下記の要望書を含め、今回の記事をアップしたのは6月14日の午前2時頃
   であった。その後、要望書の印刷と短い眠りを経て、同日、私は労働金庫●●支店に行った。担
   当は初対面のB氏で、私は彼に解約の理由を改めて伝え、要望書を渡した。パーティションの内
   側での会話であったが、問答の中で必要と感じた強調部分については、外側にも聞こえるように
   伝える自分がいた。B氏は事務処理に入り、私は受付近くの椅子で待ったが、壁面のピンクを基
   調としたチラシが気になった。私はそれを手に取り、近くにいた男性職員に内容の質問をする。
   要するにそれは、お客様センターのAの説明にはなかったピンクリボン運動の拡大。既に2015年
   10月から行われてきた「Rukuo わたしの積立」という女性限定預金のチラシであった。HP上
   では、次のURLに該当する。
        http://chuo.rokin.com/r-project/about/product/index.html

    「新規ご契約1件につき50円を中央ろうきんよりピンクリボン運動に寄付」という、女性限定
   健康支援の拡大。「〈ろうきん〉が、女性の幸せを願ってスタートさせた新シリーズ」「夢を叶える
   “未来のわたし”のために」という触れ込みと共に、女性好みのプレゼントの写真を携え、労働
   金庫は、既に昨年から、更なる女性客拡大を図ろうとしてきた。その、女性限定健康支援の拡大、
   男性差別の健康支援の拡大が、私の逆鱗に触れた。客は私を含め数名であったが、私の抗議の声
   が、在室職員20数名かと思われる広い部屋に響いた。どのような主張をしたのかは、お察しいた
   だけることと思う。電話で何回か話しをしたCさん(男性)が、自分の名前を私に告げながら、
   低姿勢で私に近づいてくる。私は発言をやめなかった。事務処理の終わったBさんが、あわてた
   ような表情で私のところへ近づいてきた。彼は私を、先ほどのパーティションの内側に案内した。
   私は彼の説明を聞き、書類を受け取って労働金庫を後にした。私は、Bさんに、要望書の写しを
   支店の職員全員分渡してあるが、たぶん捨てられるのだろう。

    ところで、中央労働金庫HPの「寄付総額」は、既に次のように更新されている。     
        ・・・・・ 2011年9月1日〜2016年3月31日までの寄付金額 84,208,930円 ・・・・・ 
                                  【以上 6月19日:加筆】

★ 中央労働金庫への要望書は次の通り。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                                     平成28年6月14日
中央労働金庫 理事長 様
                                     ( 翠 流 )
   中央労働金庫が行う「ピンクリボン運動支援」の、男性差別の解消を求める要望、  
          及び、この差別に起因する預金の解約について。           
  ・・・・・ 国民の「悪性新生物による死亡、及び罹患の実態(別添え資料ー【A】)」をふまえて。・・・・・ 
                       記                      
 中央労働金庫は公的機関ではなく、営業の自由が保障された一般企業であるとはいえ、倫理的側面か
ら見れば、恐らくは私たちが理想として求めるべき人権尊重の規範が、ご存じのように日本国憲法第14
条に「法の下の平等」として謳われています。また、この理念を受け継ぐと考えられる男女共同参画社
会基本法第3条(別添え資料ー【B】)には「男女の人権の尊重」が謳われ、中央労働金庫本社のある東
京都の、男女平等参画基本条例第14条第1項及びその逐条解説(別添え資料ー【C】)、そして私の預金
先である●●支店のある●●県男女共同参画推進条例・第4章・第17条・第1項(別添付え資料ー【D】)
にも、「性差別の禁止」が明確に謳われています。                        

 また、現在の日本国民が抱える健康問題、特に国民の死亡原因の第1位である悪性新生物による死亡
と罹患の実態(別添え資料ー【A】)を見れば、年間死亡者総数は、男性が女性をはるかに上回り、部位
別死亡率・罹患率も、それぞれ1〜3位・1〜4位を男性の癌が占める等、男性に深刻な状況が、客観
的数値として示されています。また、ピンクリボン運動との関わりで生殖系の癌を見れば、男性の前立
腺癌による死亡は女性の乳癌に近接し、罹患数については乳癌を上回っています。このような状況を考
えるならば、男性の死亡・罹患状況を視野に入れた癌対策への支援、生殖系であるならば前立腺癌対策
としてのブルークローバー運動への支援等の必要性が、認識されるはずと考えます。        

 以上のような状況をふまえ、性差別のない人権尊重の視点に立った健康支援を考えるとき、中央労働
金庫が行っている「ピンクリボン運動限定支援」は、男性が直面する「いのちの危機」を顧みない営業
戦略、つまりは、「男性の人権を軽んじる営業戦略」であると考えざるを得ません。貴社の「お客様サポ
ートセンター」を担当する●●氏の発言によれば、貴社は「女性顧客拡大を目的としてピンクリボン運
動を導入した」とのこと、確かにそれは、一般企業であれば、法的な拘束を受けない営業戦略でしょう。
しかし、そうであるが故に、今や日本の消費の世界は、女性をターゲットとした優遇戦略に溢れ、「法の
下の平等」の理念と乖離した「女性の特権階級化」が進んでいます。併せて、国策としての健康支援を、
昨年12月に閣議決定となった「第4次男女共同参画基本計画」について見れば、本来、国民全体に対す
るべきはずの健康支援が、「生涯を通じた女性の健康支援」という題名で表現され、その内容も著しく女
性側への支援に傾斜し、男性の「いのちの危機」、具体的には前述の悪性新生物の問題に併せて、やはり
男性に明らかに多い自殺の問題についても、男女共同参画局は真摯に対峙することなく、女性優先・女
性優遇の支援を展開しているのです。                             

 以上のような状況を鑑み、私は、中央労働金庫に対して、「ピンクリボン運動限定支援」の男性差別の
解消を、強く要望します。また、塵のような顧客でしかない私ではありますが、この批判の意思表示と
して、中央労働金庫の預金を、全て解約させていただきます。              (以上)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
別添え資料                                      

【A】 悪性新生物による死亡者数・死亡率、及び、罹患者数・罹患率               
    ・死亡率は人口10万人に対する死亡者数を示す。男女別データの場合は、男女それぞれ10万人
    に対する死亡者数を示す。罹患率の定義もこれに準ずる。                
    ・表中の大腸は結腸と直腸の和を示す。子宮は子宮体部と子宮頚部の和を示す。      
    ・【表1】【表2】は、厚生労働省 人口動態調査 「年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び
    死亡率」から引用。【表3】は、「がん情報サービス・最新がん統計ー3.がん罹患」から引用。

  【表1】 男女別年間死亡者総数 ・・・(  )内は死亡率を示す ・・・ 平成26年
          男性        女性         性差           
       218,397(358)  149,706(233)  男性が 68,691人 多い。      

  【下表2】 部位別・男女別年間死亡者数(死亡率)・・・ 死亡率上位より配列。・・・ 平成26年   
  【下表3】 部位別・男女別年間罹患者数(罹患率)・・・ 罹患率上位より配列。・・・ 平成23年   
    ・男性は早死傾向により女性より人口が少ないため、死亡者数が女性より少なくても、死亡率
    が女性を上回る場合がある。罹患率も同様。・・・ 下表★
  【表2】       死亡者数(死亡率)   【表3】       罹患者数(罹患率) 
   男性:肺      52,505( 86.0)     男性:胃      90,083(144.9) 
   男性:胃      31,483( 51.6)     男性:前立腺    78,728(126.6) 
   男性:大腸     26,177( 47.4)     男性:肺      75,433(121.3) 
   女性:大腸     22,308( 34.6)     男性:大腸     72,101(115.9)★
   女性:肺      20,891( 32.4)     女性:乳房     72,472(110.5)★
   男性:肝臓     19,208( 31.5)     女性:大腸     52,820( 80.5) 
   男性:膵臓     16,411( 26.9)★    女性:胃      41,950( 63.9) 
   女性:胃      16,420( 25.5)★    女性:肺      36,425( 55.5) 
   女性:膵臓     15,305( 23.8)     男性:肝臓     29,192( 46.9) 
   女性:乳房     13,240( 20.6)     女性:子宮     26,741( 40.8) 
   男性:前立腺    11,507( 18.9)     男性:食道     19,728( 31.7) 
   女性:肝臓     10,335( 16.1)     男性:膵臓     17,173( 27.6) 
   男性:食道     9,629( 15.8)     男性:膀胱     15,345( 24.7)★
   男性:胆のう・胆管 9,052( 14.8)★    女性:膵臓     15,922( 24.3)★
   女性:胆のう・胆管 9,065( 14.1)★    女性:肝臓     14,648( 22.3)  
   男性:悪性リンパ腫 6,427( 10.5)★    男性:悪性リンパ腫 13,766( 22.1)  
   女性:子宮     6,429( 10.0)★    男性:胆のう・胆管 12,250( 19.7)  
         (以下:略)                  (以下:略)

【B】 男女共同参画社会基本法第3条
   ・男女共同参画社会の形成は、男女の個人としての尊厳が重んぜられること、男女が性別による
   差別的取扱いを受けないこと、男女が個人として能力を発揮する機会が確保されること、その他
   の男女の人権が尊重されることを旨として、行われなければならない。           

【C】 東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項、及びその逐条解説              
   ・第14条第1項・・・何人も、あらゆる場において、性別による差別的取り扱いをしてはならない。
   ・第14条第1項・逐条解説・・・本項の『差別的取扱い』には、その取扱いの結果として、性別によ
   る差別がもたらされるものすべてが含まれる。性別による差別の意図を明確に有している場合に
   限られるものではなく、種々の状況から差別を容認したと推認される場合も含まれる。     

【D】 ●●県男女共同参画推進条例・第4章・第17条・第1項                  
   ・何人も、社会のあらゆる分野において、性別による差別的取扱いをしてはならない。 
                                          (以上)


posted by 翠流 at 02:09| Comment(3) | 掲載記事のカテゴリ(2013年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月19日

熊本地震関連 (2) 

 熊本地震発災(4月14日)の夜、私は、ある高速道路のサービスエリアにいて、車の中
でNHK第一放送を聞いていた。キャスターは初め、「子ども・お年寄りに配慮を」と言
っていたが、やがてそれは「子ども・女性・お年寄り」に変わる。NHK内部で修正を求
める発言があったのか、外部から圧力がかかったのかは知らないが、私は、「またか・・・」
と、不快な思いでそれを聞いた。身体的にであるにしろ精神的にであるにしろ、弱さ・繊
細さを抱えた男性は、本来ならば配慮の対象とされるべきはずなのに、男性であるが故に
配慮からはずされ、女たちは、したたかであろうが強くあろうが、無条件に配慮の対象と
なる。女はそれを望み、男たちがそれを許す。

 似たようなことが、一昨年の12月、福島で行われた災害対応シンポジウム(注1)で
あった。パネリストは5人、そのうち男性は1人であった。彼は初め、災害弱者を「子ど
も・お年寄り」として話しを進めていたが、私には彼が会場の様子をうかがっているよう
に見えた。参加者の大部分は女性であった。そして彼は何回か同じ言葉をくりかえした後、
会場に目を向けながら言ったのである。「もちろん女性もそうですけれどね・・・・」と。

      (注1)〜第3回国連防災世界会議に向けてのシンポジウム〜
                防災・復興における女性の参画とリーダーシップ

 私は、「いのちの電話」の、ある女性相談員の言葉を思い出す。彼女は、男性差別の不
当性を訴える私の思いを、非常に良く受けとめてくれた。それは、単に相談員としての研
修で磨かれた技術によるものではなく、彼女の、一方の性に偏ることのない平等観と、彼
女の優しさの証しであったと私は思う。しかし彼女は、電話の最後に、いみじくも付け加
えたのである。「でもね、私みたいなことを言う女性は少ないんですよ。女はみんな自己
中心なんです・・・」と。

 女たちは、解放の時代にあって、意識するしないに関わらず、日本の社会を様々な形で
浸食するフェミニズムの擁護を受けながら、特権階級として、自己中心性を膨張させるよ
うになった。彼女たちの求めるものは、既に女性差別解消の域を逸脱している。彼女たち
は、社会に溢れる女性優遇を当然の如く享受し、男らしさの規範から脱却できない不器用
な男たちを尻目に、したたかに、ただ女たちだけのために、更なる優遇を求めるのである。
大切なのは愛より自分。倫理より自分。彼女たちは、その感情の機微と巧みな言葉によっ
て、女性優遇を正当化、或いは誘導する。男たちの不利益など、彼女たちの眼中にはない。
いやもしかすると、男たちの不利益は、彼女たちの快感であるのかもしれない。

 「かつて女性は差別されてきた・・・」と、そいう言葉が、乱雑に、或いは、自己本位の
フェミニズム運動の巧妙な利益誘導のために、意図的に使われる時代。そしてそれを受け
入れよと、男性差別の「男らしさの規範」を、言葉には出さずとも内実は暴力性を孕んだ
強制力を持って男性に要求する男たちが、社会の上層部にも、日常の中にも、支配的な影
響力を持って存在する。マスコミの論調もまた女性優先・女性優遇に彩られ、例えば少子
化対策やワークライフバランスの問題も、女性側への支援に傾斜して論評され、今もなお、
恐らくは「男性である責任」を重く背負いながら、非正規にあえぐ男たちの苦悩、そして
非婚の問題等を浮き彫りにした記事には、最近になって、ブログ「社会の荒廃 研究室(蜻
蛉の眼鏡)」の、次の記事(注2)を読むまで、私は出会えたことがなかったのである。

(注2)「社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)」
     「少子化はフェミニズムによる非婚化が最大の原因であることを世間に広めよ」
     http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/30d6de065e0282c847526f782a571320

 災害対応の問題であれば、東日本大震災をめぐる施策について、既にこのブログで繰り
返し指摘してきたように、内閣府の男女共同参画局であろうが全国各自治体の男女共同参
画部局であろうが、「男女共同参画」と名のつく部局は、私の知る限りすべて、「男女共同
参画の視点」という美辞を掲げながら、内実は「女性優遇・女性優先・女性限定の視点」
で、これもまた自己本位極まりない女性団体と共に、数々の男性差別の施策、男性の人権
を無視・軽視した災害対応を行ってきたのである。

 災害対応だけではない。「国民への健康支援」の問題にしても、昨年12月に閣議決定と
なった「第4次男女共同参画基本計画」の該当項目を見れば、男女局の本質が非常に良く
わかる。その題名は「生涯を通じた女性の健康支援」。私は、男性が抱える「命の危機」、
率直に言えば女性より深刻な男性の命の危機を、国民の死亡原因の第一位である悪性新生
物による死亡の性差、そして自殺の性差等について、数値と共に具体的に提示したが、男
女局は、題名を「生涯を通じた男女の健康支援」に変えよという要望すら受け入れず、内
容もまた、国民の命の現実と乖離して、男性の命の危機に真摯に対峙することなく、著し
く女性側への支援に傾斜した基本計画を作成したのである。それが、憲法14条の直下に
あるはずの部局、しかも「男女の人権の尊重」を謳った男女共同参画社会基本法第3条を
擁する内閣府男女局の施策であることを考えれば、それはまさに「裏切りの男女共同参画」
と表現するだけでは済まない男性差別なのである。

 熊本地震発災の夜、NHKラジオの報道と共に様々の思いが心をよぎり、私は、キャス
ターの言葉を放置できなかった。男性の人権を軽んじる理不尽なメッセージを、NHKが、
社会的圧力として全国に拡散させているのである。私は、時間外かとは思いつつも、翌朝
まで待つことができず、「NHKふれあいセンター:0570-066-066」に苦情の電話を入
れた。男性職員が私の電話を取った。相手の心は、声のトーン、言葉のトーンでわかる。
彼はマニュアルに沿って義務的な対応をしただけで、私の思いを受けとめてはいなかった。
そういう男は多い。男性差別の性別観が男の中にある。私は、帰宅の後、車の中で仮眠の
ような時を経て、午前3時頃、再びNHKに電話を入れた。受話器から録音メッセージが
流れる。発言は録音対応であった。翌朝、私は再びNHKに電話を入れた。私がどのよう
な発言をしたかは、このブログを以前から読んでくださっている方は察してくださるはず
である。思いが溢れ、語りきれない私に、対応した女性職員が電話の終了を告げた。私は
苛立ち、再び電話を入れた。昨晩からの経過を話す私に、別の女性職員の身構えるのがわ
かった。しかし彼女は、時間を理由に電話を切ることはなかった。

 以後、5月2日までの間に、熊本地震の災害対応に関わって、西日本新聞・東京新聞・
産経新聞・静岡新聞・河北新報・内閣府男女共同参画局・栃木県男女共同参画・登米市男
女共同参画・宮城県男女共同参画・減災と男女共同参画推進センター・内閣府防災・埼玉
坂戸防災・ピースウィンズジャパン・登米えがおネット(解散するも取材は継続)・イコ
ールネット仙台等に、電話をかける日々が続いた。


posted by 翠流 at 01:30| Comment(2) | 災害対応・要望書(2016・17年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月26日

熊本地震関連 (1)

熊本地震の報道に関わって、pawh45hnto761wcx さんが、
YAHOO知恵袋で、下記のような問題提起をしていました。
彼は、私に発言の場を与えてくださって、
私は、感謝しつつ回答を作っていたのですが、
予定より早く締め切られてしまい、投稿できませんでした。
残念ですが、代わりにそれを、記事として、ここにアップします。
「ベストアンサー」に選ばれた回答は、
現在の日本の男性差別の状況を非常に良く捉えていて、
その簡潔明瞭な表現に、私も強く共感します。
私の回答は、後記のような長文になってしまいましたが、
その後半で、今まで取り上げたことのなかった問題についても、発言をしました。
問題意識としては以前からあったことなのですが、
取り上げなかった理由は、
お読みいただければ、察していただけることと思います。
最近の私は、記事のアップが滞っていますが、
活動は、電話での発言・抗議等を中心に、色々しています。
熊本地震に関わる活動は、
後日、箇条書きになるかとは思いますが、報告したいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【YAHOO知恵袋】 pawh45hnto761wcx さんの問題提起  
   http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10158396350

【熊本地震の報道でNHKは女性の人権ばかり優先・・・】   2016/4/20 13:50:47

熊本地震の報道でNHKは女性の人権ばかり優先して報道してますけど、こういうのは男
性差別にならないんですか? 熊本地震関連の報道でNHKは女性の健康を守れとか、母子
の健康を守れとか言ってばかりいるんですけど、それを言うなら被災住民全員の健康を守
れと報道すべきではないですか? 初めから男性の人権は無視されてるような報道スタン
スで、差別が行き過ぎてませんか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【私の回答】

 東日本大震災のとき、主に男女共同参画部局や女性団体が行った災害対応の不当性につ
いて、「男性差別とたたかう者のブログ」の中で、くりかえし発言してきた翠流です。
 男性差別とのたたかいには組織づくりの難しさがあり、個人として取り組まざるを得な
い状況や、打開が困難な壁の存在を前にして、疲労感が強く、今回の熊本地震についても、
発言に向かえない状況がありましたが、「蜻蛉の眼鏡」というブログで知った「ピースウ
ィンズ・ジャパン」(ボランティア団体)の男性差別(後記)に憤りを抑えきれなくなり、
発言することにしました。

    「蜻蛉の眼鏡」URL  http://blog.goo.ne.jp/grk39587

 私のブログを読んでくださっていた方には、ご理解いただけるはずと思いますが、人権
問題に関わる私のスタンスは、「多様性の認識」と「多様性をふまえた人権の尊重」です。
一人ひとりが置かれている身体的・精神的状況や個性は、「男性は」「女性は」というよ
うな、単純化された二項対立的視点で把握・説明しきれるものではなく、その視点は性差
別を招来します。単純化によって、配慮から不当に疎外される人が現れるからです。例え
ば、男性の中にも、被災地で身体的・精神的な弱さ・困難を抱える人がいる。そういう男
性には、本来、配慮されるべき人権があるはずですが、現実には、「子ども・女性・お年
寄りに配慮を」というような報道が日本中に拡散する状況の中で、配慮が女性側に傾斜し、
男性が疎外されるという、男性差別が出現するのです。本来、人権の重さ、命の重さは、
女性も男性も同じはずなのに、男性だけが配慮から疎外されるのです。

 今回の熊本地震についても、日を追うごとに、男性に対する人権無視、人権軽視の報道
が増える傾向にあり、私は再び強いストレスを感じるようになっていますが、ここではま
ず、「ピースウィンズ・ジャパン(以後、PWJと略す)」の震災対応について発言します。
PWJには、「多様性をふまえた、差別のない人権尊重の視点」が欠落しています。PWJは、
初めに女性優遇の結論ありきの、男性差別の団体なのです。彼ら彼女らは、熊本の益城町
で、まず、避難施設としての「バルーンシェルター」を設置しましたが、それには「女性
専用」と「ペット連れ専用」しかありませんでした。シェルターは、強風の危険性に配慮
して撤去され、新しく避難テントが設置されましたが、それも同じです。設置したのは「
女性専用」と「ペット連れ専用」だけで、「男性専用」はないのです。トイレについても
同じです。PWJが搬入した12基の新しいトイレのうち、10基は女性用、2基は「身体に
不自由のある方」用で、男性用は全くないのです。男性は、汚れたトイレを使うしか術が
ない。新しいトイレは使わせてもらえないのです。それは、人間の尊厳に関わる排泄の差
別。後述する問題とも関わって、非常にひどい男性差別だと思います。

    PWJのURL  https://ja-jp.facebook.com/PWJPublicRelations 
    トイレについては、4月22日 23:05 配信の記事、「【熊本地震】22日の
    活動報告〜トイレ設置、靴下など配布〜」の、掲載写真の下にある文字、
    「【熊本地震】22日の活動報告〜トイレ設置、靴下など配布〜」をクリック。

 たくさんの被災者が集まった雑踏のような避難所。頻発する地震の中で、前述のように、
女性だけではなく男性にも、強いストレスや不安を抱え、疲弊する人が現れます。それだ
けではありません。発災当初から、そして今も、災害対応の危険な力仕事をしている男性
が必ずいるはずなのです。からだも衣服も汚れ、心身共に疲弊して避難所に帰ってくる男
性、そういう男性が、雑踏の避難所から離れて心身を休める場所、後述するプライバシー
への配慮も含めて、「男性用避難テント」を、なぜ設置しないのでしょうか。そういう「ピ
ース・ウィンズ・ジャパン」が、私には全く理解できないのです。

 プライバシーへの配慮について発言します。「専用避難テント」の設置は、性犯罪等の
犯罪被害の防止だけではなく、それ以前に、着替えの時のプライバシーに対する配慮とし
て、女性だけではなく、それを強く求める男性、例えば私のような男性に対しても必要な
のです。率直に言えば、失礼ながら、男性の中には羞恥に対して鈍感な人もいるようです。
しかし、そういう人は、この場合の主役ではない。主役は、羞恥に敏感な男性なのです。
なぜなら、羞恥は人間の尊厳に関わる感情だからです。

 東日本大震災発災のとき、「女性が毛布の中やトイレで着替えをしなければならなかっ
た」というような表現が、男女共同参画部局を中心に、日本中に拡散しました。あたかも
それが女性特有の現象であるかの如く拡散したのです。しかしそれは、女性に限ったこと
ではなかった。たとえば私が、男性差別のストレスから、被災地の「いのちの電話」に電
話をしたとき、受けてくれた女性は被災者でした。そして彼女は言ったのです「私の夫は
布団の中で着替えをしていました」と。

 男性の羞恥心は、「男性であるが故に与えられる不当な性的偏見」によって、軽視、或
いは無視されています。男性にも羞恥に敏感な人がいるのに、配慮から疎外されるのです。
ちなみに私は、今の居住地に来て20数年になりますが、洗濯をして、ズボンの下につけ
ていた1枚の下着を、人に見える場所に干したことは、ただの一度もないのです。すべて
部屋干しなのです。そういう男性もいるのです。

 更に補足します。私が定期的に検査を受けている消化器系専門施設の男性更衣室には、
天井から、ランダムにカーテンが下がっています。同性からも着替えを見られないように
するための配慮です。それが、更衣室の本来あるべき姿です。着替えというのはそういう
ものなのです。少なくとも私のような男性にとっては。だから被災地でも、せめて、例え
ば PWJの避難テントのような、異性には見られない更衣の場所がほしいのです。

 ところで、この「YAHOO知恵袋」の回答の中に、女性の生理用品に関わる発言がありま
すが、関連して、私も発言します。ご記憶の方も多いかと思いますが、昨年の秋、インタ
ーネットで「女性の生理用品を使用している男性」のニュースが報じられたことがありま
した。はっきり書きますが、要するに、やや重い肛門疾患(痔)や、軽度であっても便失
禁のような排便障害を抱えている男性が、生理用品を使用しているのです。こういうニュ
ースが報じられるようになったのは、男性の人権尊重のために、非常に好ましいことだと
思います。男性は、このような、日常生活のQOLに深刻な影響を与える疾患を抱えてい
ても、男性であるが故に、配慮から疎外されてきたのです。

 女性は生理用品があるから救われます。ナプキンを少し後ろへずらせば、十分に対応で
きるのです。ある男性は、痔の手術の入院生活を終えて退院の時、病院付属の薬局で、細
長く切った脱脂綿と紙絆創膏を渡されて、非常に強いショックを受けたと言っていました。
そんな処置で、日常生活のQOLを維持できるはずはないのです。彼は、薬局を出て、コン
ビニエンスストアに立ち寄り、生まれて初めて女性の生理用品を買ったのです。

 医者の中にも、話にならないような対応しかできない人がいる。というより、そういう
医師がほとんどではないかと推測します。例えば患者が、つまりは生理用品のない男性患
者が、医師に対処の方法を尋ねる。そうすると医師は、「紙をはさんでおけばいい」など
と、話にならない答えしかしないというのです。その背景には男性の人権を軽視する不当
な性別観、それも、非常に根強い性別観の存在があると思います。男性は、生理用品のよ
うな機能を持った下着を求めてはいけないのです。それは「男らしさの規範」に反するの
です。そういう不当な性別観の呪縛の中で、男性は、強い不快感を抱えながら生活してき
たのです。そしてそれは、排尿に関わる疾患の場合も同じなのです。

 「かつて女性は差別されてきた」と、そういう言葉があります。それはその通りなので
す。そして、そういう女性差別は解消されなければならないのです。しかし「かつて男性
は差別されてきた」と、それもまた事実なのです。その差別の根本には、「男らしさの規
範」、「男性に対する性別観」の問題があると思います。性別観に関わる事象を広く見て、
例えば、明白な性差しての男性の自殺、被災者を含め、明らかに男性に多い自殺の問題に
も、その根本に同様の問題があると思います。男性は、その性別観の故に、苦しみを一人
で背負うことが多く、追いつめられやすいのです。(男性差別とたたかう者のブログ・・・
記事カテゴリ:自殺関連:4/26現在・記事7つ)

 生理用品の件に戻ります。前述のような疾病を抱えた男性は、被災地にも必ずいます。
高齢者ではない男性の中に、そういう人たちがいるのです。先日、災害対応のラジオ番組
で、ある大学の先生(女性)が、「避難所で小集団をつくり、班長を決め、被災者のニー
ズを引き出す」という方法を提示していました。それは、「声になりにくい声を引き出す」
という意味で、良い方法だと思います。しかし、ニーズを隠す人はいるでしょう。男性な
らばその性別観に縛られ、自分の弱さ、ニーズ隠すかもしれない。排泄の問題ならば、羞
恥が手伝ってなおさらのことと思います。ですからせめて男性にも、女性と同じように、
新しくきれいな下着を配ってほしい。そして、トイレや更衣室に対する配慮が欲しいので
す。それは必要最低限の配慮でしょう。

 東日本大震災の時、「宮城登米えがおネット」という団体が、非常にひどい男性差別を
しました。彼女たちは、女性だけを対象にアンケートを取り、下着のサイズまで調べ、一
人ひとりに合った下着と共に生活用品を袋詰めにして、女性だけに配ったのです。本当に
ひどいと思います。それでは「男性は汚い下着で暮らせ」と言っているのと同じではあり
ませんか。そして、内閣府男女共同参画局(以下:男女局)は、それがあたかも優れた実
践の典型であるかの如く、「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針」の「解説
事例集」に、「取組事例13」として、それを掲載したのです。もしもその記事の下に、「男
性に対しても同様の配慮が必要である」というような一文があれば、私は、この件について、
男女局は批判しません。しかし、そういう記載は全くなかったのです。

 既にブログではくり返し書いてきましたが。「男女共同参画社会基本法第3条」には、
「男女の人権の尊重」が明確に謳われています。しかし男女局は、その精神と乖離した、
たくさんの男性差別を行ってきました。そしてそれは、今も同じなのです。例えば。昨年
12月に閣議決定となった「第四次男女共同参画基本計画」の、「生涯を通じた女性の健康
支援」のように、男性が置かれている命の危機、女性より明らかに多い悪性新生物による
死亡や自殺のような現実を直視せずに、平然と、「初めに結論ありき」の、女性優先・女
性優遇・男性差別の施策を企図し、実行し続けているのです。男女局は、男女共同参画の
理想に向かう部局ではなく、自己本位の、フェミニズム運動の発信基地なのです。


posted by 翠流 at 11:04| Comment(0) | 災害対応・要望書(2016・17年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月25日

ある事件 (2)

ご記憶の方は多いかもしれない。
昨年の夏、8月16日から17日にかけての深夜、
愛知県大府市朝日町の駐車場に止めた車の中で、
従業員の男性が、経営者から暴行を受け、
脾臓破裂による出血性ショックで死亡した。
経営者の性別は、女。

経緯の詳細を知らずして・・・・・、ではあるが、
私は、この事件が時代を象徴するように思えて、
読み流すことができず、記事を保存することとなった。・・・・・ 下記 【ニュース@】

【ニュース@】 腹部蹴られた男性の死因は出血性ショック 傷害致死容疑で女社長送検
        ・・・・・産経WEST 2015.8.18 16:30更新
       http://www.sankei.com/west/news/150818/wst1508180059-n1.html
 全文・・・・・愛知県大府市で女性上司から暴行を受けた男性が死亡した事件で、東海署は18
   日、司法解剖の結果、死因は腹部を蹴られ脾臓が破裂したことによる出血性ショック
   と明らかにした。東海署は同日、男性の勤務先の魚介類卸売会社社長、武藤美幸容疑
   者(47)=傷害容疑で逮捕=を傷害致死容疑に切り替え、送検した。東海署による
   と「勤務態度が悪く、車内で指導していたら口論になった。金銭トラブルもあった」
   と容疑を認めている。武藤容疑者が「蹴ったら意識、呼吸がなくなった」と119番
   した。送検容疑は16日午後10時ごろ〜17日午前3時50分ごろ、大府市朝日町
   の駐車場に止めた車の中で、同社のアルバイト増元春彦さん(23)の頭や腹を十数
   回蹴り、死亡させた疑い。

その半年後、今年の2月に、名古屋地裁でこの事件の判決が言い渡されたが、
私は、判決の内容に当惑と違和感を覚え、
これを、ブログの記事として取り上げることにした。
暴行を受けた男性が死亡したのに、
加害者の武藤美幸には実刑がないのである。
判決は、懲役3年、執行猶予5年。・・・・・ 下記 【ニュースA・B】

【ニュースA】 バイト男性暴行死の女に執行猶予判決
        ・・・・・日本テレビ系(NNN) 2月19日(金)22時35分配信
       http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160219-00000089-nnn-soci
 全文・・・・・去年、愛知県大府市で、経営する会社のアルバイトの男性に暴行を加え、死亡さ
   せたとされる女の裁判で、名古屋地裁は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡
   した。起訴状などによると武藤美幸被告(48)は 去年8月、愛知県大府市の駐車場
   に止めた車の中で、自らが経営していた会社のアルバイト、増元春彦さん(当時23)
   に殴る蹴るなどの暴行を加え死亡させた罪に問われている。これまでの裁判で武藤被
   告は起訴内容を認め、弁護側は「真摯(しんし)に反省し、遺族との間で示談が成立
   している」などと主張していた。19日、開かれた判決公判で名古屋地裁は「犯行は執
   拗(しつよう)で危険だが、できる限りの救命処置を行っている」などとして武藤被
   告に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。

【ニュースB】 部下暴行死の経営者に執行猶予判決 名地裁 
        ・・・・・中日新 2016年2月19日 20時53分
       http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016021990205345.html
 全文・・・・・従業員の男性を暴行して死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた愛知県阿久
   比町、元鮮魚卸売会社経営の武藤美幸被告(48)の裁判員裁判で、名古屋地裁は19
   日、「社会で生活しながら罪を償わせる方がふさわしい」として懲役3年、執行猶予5
   年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。奥山豪裁判長は「犯行態様は執拗で危険。
   被害者に大きな苦痛を与えた」と指摘する一方、「異変に気付くと、直ちに一一九番し
   て救命措置を取った。遺族と示談を成立させ、再犯の可能性もない」と執行猶予の理
   由を説明した。判決によると、被告は昨年8月16日夜〜17日未明、同県大府市の駐
   車場に止めたワゴン車内などで、同県知多市の増元春彦さん=当時(23)=の頭や
   体を殴る蹴るなどして脾臓を破裂させ、死亡させた。

記事によれば、裁判長は、
その「犯行態様は執拗で危険。被害者に大きな苦痛を与えた」と指摘しつつも、
「異変に気付くと、直ちに一一九番して救命措置を取った。遺族と示談を成立させ、
再犯の可能性もない」、「社会で生活しながら罪を償わせる方がふさわしい」と、
執行猶予の理由を説明した、とある。
しかし、被害者は、死亡したのである。
武藤美幸被告は、増元春彦さんの頭や腹を十数回蹴り、
脾臓破裂による出血性ショックで死亡させた。
その被告が、実刑のない、執行猶予判決を受けるなどということがあるのだろうか?
記事だけでは当惑と違和感を払拭できない。
そして疑念が心をよぎる。
もしかすると、武藤美幸被告が女であったから、判決が執行猶予になったのではないか?
もしも被告が男であれば、
実刑判決が言い渡されたのではないか・・・・・ と。


posted by 翠流 at 08:27| Comment(0) | DV・異性間暴力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月22日

ある事件 (1)

重い結末の事件で、立ち入ったコメントはできないが、
DVに関わって、保存しておいたニュースを掲載する。
題は次の通り。

 【衝撃事件の核心】 「ええ身分やのう」の一言で夫がキレた
                    ・・・・・ 殴打暴行死事件の背後に“言葉の暴力”

昨年の6月3日配信のニュースで、やや時間は経過しているが、
今後も、今日的なメッセージを発し続ける記事のように思う。
文中に登場する長女は、証言台に立って、
「父だけが悪いようには思えません…」と涙を流した。
昨今の日本の風潮を考えると、
この「殴打暴行死事件」の背後にあった「長年に渡る妻からの言葉の暴力」のようなDVが、
今後、増え続けるように思う。

関連して、このニュースを掲載する前に、
ブログに記してきたDV関連の記事の中から一部を引用する。(下記@AB)
合わせて再読いただければ幸いである。

@「配偶者等からの暴力(DV)に関するアンケート調査及び被害実態調査:平成21年7月」
 ・・・・・(横浜市・市民活力推進局男女共同参画課・こども青少年局こども家庭課)・・・より
                       男性     女性          
       DV経験が何度もあった    11.0%   16.9%         
       DV経験が1,2度あった    30.8%   25.7%         
          (計)         41.8%   42.6%         

A 毎日新聞 本年2月7日(日) 21時13分 配信記事
 ・・・・・ <デートDV> 暴言や暴力・・・被害者は男子生徒、女子の倍以上。
    大阪府の高校生グループが府内の約1000人の中高生に「デートDV」に関する
   調査をしたところ、男子生徒の3割以上が「(彼女から)暴言や暴力を受けて傷ついた」
   経験があることが分かった。女子生徒が「(彼から)暴力を受けた」割合は12%で、
   男子の半分以下。交際相手に「暴言が嫌と言えない」割合も、男子(30%)が女子
   (22%)を上回った。

B 第4次男女共同参画基本計画:昨年12月25日閣議決定
 ・・・・・ DV対策を含む第7分野の題は「女性に対するあらゆる暴力の根絶」となっており、
   男性に対する暴力の根絶は、題として表現されていない。また、内容も、著しく女性
   側への支援に偏っており、これは、男女共同参画社会基本法第三条「男女の人権の尊
   重」、及び、上記@A、そして今回取り上げた事件のような現実と乖離している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

記事 【衝撃事件の核心】 「ええ身分やのう」の一言で夫がキレた
                   ・・・・・ 殴打暴行死事件の背後に“言葉の暴力”

  URLを次に記すが、いずれネットから削除されることを考え、全文を下にコピーする。
  http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/150603/evt15060320000002-n1.html

【全文】

 「父だけが悪いようには思えません…」。証言台で涙を流した長女の姿に、被告人席の父親も苦しげに目頭を押さえた。妻=当時(54)=の頭を素手で殴って死亡させたとして、傷害致死罪に問われた男(57)の裁判員裁判が5月、大阪地裁で開かれた。「お前、ええ身分やのう」。妻にそうなじられた瞬間に頭に血が上り、拳を振り上げた。最初にして最後の暴力が、30年以上連れ添った妻を死に至らしめた。親族や友人が「温厚」「優しい人」と口をそろえる男に何があったのか。法廷では男が長年、妻からの「言葉の暴力」に堪え忍んでいた内情が明かされた。

■車内で頭殴りつけ

 事件は、男の長女が運転する車の中で起こった。判決や被告人質問によると、1月3日夜、男は友人の家族と、妻が切り盛りする居酒屋で新年会を楽しんだ。お酒もそこそこ入ったところで、近くのお好み焼き店で2次会をすることになり、男と妻は長女の運転する車に乗車。2次会会場へと出発した。しかし車が走り出してすぐ、助手席の妻が不機嫌そうにつぶやいた。
      「2次会は行かへん。お金もないし」
 せっかくの仲間との新年会。妻が機嫌を損ねれば、楽しい雰囲気に水を差してしまう。男は「正月くらいええやんか」と妻をなだめて誘ったが、次に返ってきた一言が我慢の限界を超えた。
      「2次会に行けて、お前、ええ身分やのう」
 男は激しい怒りがこみ上げた。「誰に言うてんねん!」。妻の座る助手席の背中部分を後部座席から殴った。「ただ黙ってほしかった。座席を殴れば怖がって黙ると思った」と、この時点ではまだ冷静さが残っていた。だが妻は気にする様子もなく、ぶつぶつと何か独り言を言い続けている。
 「まだ言うてんのんか」と頭に血が上り、拳で妻の右耳の後ろを殴りつけた。30年以上一緒に暮らしてきた妻に初めて振るった暴力だった。驚いた長女が母親をかばおうとしたが、両手で頭を押さえながらもなおつぶやき続ける妻を目がけ、拳を4〜5回突き出した。

■8日後、妻の体は冷たく

 結局、2次会には男だけが出席し、妻と長女はそのまま帰宅した。翌日から妻は「頭が痛い」「ふらふらする」と体調不良を訴えるようになり、6日から再開する予定だった居酒屋も一向に始めようとしない。気になった男は「大丈夫か、病院行くか」と毎日尋ねたというが、妻が受診することはなかった。
 そして、新年会から8日後の朝、妻に異変が起こった。男が起床して居間に行くと、妻が正座の状態で体を前に折り曲げ、頭を床につけるという不自然な格好でいびきをかいていた。
 「変な格好で寝てんな」と思いつつ、男は朝食を買いにコンビニへ。帰宅して妻と2人分のパンと卵を焼いたところで、まだ同じ格好でいる妻が気になった。「そんな格好してしんどないんか」と体を揺すったときには、すでに妻は冷たくなっていた。
 すぐに119番して病院に搬送されたが、妻は殴られたことによる亜急性硬膜下血腫で死亡した。

■「お前」は日常茶飯事

 男と妻はかつて一緒に買い物や旅行に行く仲のいい夫婦だった。弁護側の冒頭陳述などによると、男は約30年前、店長を務めていた焼き鳥店に客として来た妻と出会い、結婚。翌年には夫婦で居酒屋を始めた。2人の子供にも恵まれ、幸せな生活を送っていた。
 だが、数年前から店の赤字が続き、子供の学費を払うことが困難になった。男は夢として始めた「料理の道」を諦め、平成23年からは店を妻に任せてトラック運転手に転身した。未明の午前3時か4時に自宅を出て、夜に帰宅するハードな生活。給料はすべて妻に渡し、妻から渡される毎日千円の小遣いで昼食を食べたり、たばこを買ったりしていた。
 夫婦で力を合わせて困難を乗り切ろうとしたが、約2年前、妻の親友が亡くなったことをきっかけに、妻は変わった。精神的に不安定になり、下戸だったはずが、焼酎をロックで飲むようになった。そのころから、男に対して「お金がない」などと頻繁に文句をいうようになった。
 妻は普段から口調がきつく、「お前」と呼ばれることも日常茶飯事で、そのことも少なからず男のプライドを傷つけた。「口を開けば文句ばっかり。ボケやカスやむちゃくちゃ言われることもあった」(男)というが、普段は文句を聞き流していた。1〜2時間続くようであれば、自分からその場を離れ、けんかを回避していたという。
 自分なりの対処法も心得ていたはずの男が、なぜ事件当日に限って妻を殴ったのか。それも致命傷になるほどの強さで。
 男は公判で当時の心情について、「『お前』という言葉、2次会に行かないこと、お金のこと…いろいろ言われて、なんでこんなに一生懸命働いてんのにそんな言い方されなあかんねん!と今まで我慢していたものが全部切れてしまった」と述べた。その上で「車の中での出来事で、いつものように逃げ場がなかった。傷つけるつもりはなかった」とうなだれた。
 妻に対する男の我慢は、周囲の目にも明らかだったようだ。証人出廷した長女は「父だけが悪いようには思えない。重い処罰は望みません」と涙を流し、妻の弟も「義兄は温厚で優しい人。これは事件ではなく事故。刑を軽くしてほしい」と訴えた。

■モラハラ妻に悩む夫たち

 配偶者に暴力を振るう「ドメスティックバイオレンス(DV)」や、相手を侮辱するなどして心理的に追い詰める「モラルハラスメント」。被害者は必ずしも女性だけではない。
 内閣府の調査によると、25年度に全国の配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談は9万9961件。大半は女性からだが、男性からも1577件と全体の1.5%を占めた。問題を抱える夫婦をサポートするNPO法人「結婚生活カウンセリング協会」(横浜市)の結婚生活コンサルタント、大塚ガクさん(43)は「実は男性の被害者は多い。力の弱い女性と違い、男性は被害者と捉えられにくいので表に出ないだけだ」と指摘する。
 男性の被害者で特に多いのがモラハラだ。大塚さんは「女性の方が男性よりも感情的にものを言う傾向にあり、言葉がきつい」とし、女性から「給料が低い」「頼んだものを忘れた」などと事実をとらえて攻撃されるパターンが多いという。「被害男性は自分が悪いと思い込んで我慢してしまう」傾向にあるため、状況を変えるには「自分が被害者だと気付き、周囲に相談したり、ときには離婚を考えたりすることが大切だ」と強調する。
 妻からの攻撃に耐えるしかなかった男は、我慢の糸が切れた瞬間、被害者から加害者になった。大阪地裁は「被告の心情は同情できる一方、暴行に及ぶのは短絡的だ」として、懲役3年(求刑懲役6年)の実刑判決を言い渡した。
 法廷で妻への思いを問われた男の言葉には、深い後悔がにじんでいた。「若いときに知り合って好き同士一緒になって、いいパートナーやった。すまない気持ちでいっぱいです」


posted by 翠流 at 00:39| Comment(0) | DV・異性間暴力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月10日

デートDV ・・・・・ ついに ここまで

私の懸念していたことが現実となって顕在化したような記事を、
2月7日の夜、インターネットで読んだ。
それは、「毎日新聞 2月7日(日)21時13分配信」の、中高生「デートDV」のニュース。
「暴言や暴力」の被害は「男子生徒に多く」「女子の倍以上」という記事であった。
記事はやがてネットから消えるから、私はその本文を後記するが、URLは次の通り。

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160207-00000059-mai-soci

 既に「近況報告8(題名は後日変更予定)」に記したように、私は、横浜市のDV被害
調査結果を根拠として、「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方
(素案)」の、「第2部・U・7:女性に対するあらゆる暴力の根絶」について、次のよ
うな要望を送付した。

@ 上記(記事「近況報告8」参照)のような認識をふまえ、「素案・第2部・U・7」
 の題名を「女性に対するあらゆる暴力、及び、男性に対するあらゆる暴力の根絶」の
 ように変更すること。
A 上記(同上)のような現実をふまえ、男性の被害に対する配慮を、女性に対する配
 慮と同等に付け加えること。

 しかし、昨年12月に発表された「第4次男女共同参画基本計画(下記URL)」には、
「第2部・U・第7分野」の題名の修正はなく、その内容もまた、著しく女性側への支
援に偏ったものであった。

  http://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/4th/index.html

 この件を含め、第4次計画については、記事を書かなければという思いはあるが、結局、
内閣府男女共同参画局の常態としての、「男女共同参画」とは名ばかりの施策、つまりは、
男女共同参画社会基本法第3条「男女の人権の尊重」とは明らかに乖離した、あまりに
も自己本位のフェミニズム運動の如き施策の、批判されるべき汚点が、この「中高生・
デートDV」のニュースにも、明らかな現実として現れている。

 日本の社会を席巻する「女性優遇是認・女性の自己本位是認」の風潮、それは、「女性
差別の解消」を逸脱し、「男性に対する人権軽視・無視」の放置、或いは是認のままに、
「女たちの自己中心性」「女たちの特権意識」を膨張させている。この「中高生・デート
DV」のような現実は、今後、ますます拡大していくように思う。増幅する男性受難の時
代。憲法第14条・男女共同参画社会基本法第3条など、あって無きが如しなのである。

 ところで、記事中(下記)に、兵庫県立大の竹内和雄准教授という人の、「見えを張っ
て嫌といえない男子生徒の悩みがあるのかもしれない」という発言があるが、そういう心
理は昔からあっただろう。問題は、数値(%)として現れた現実をどう見るかであって、
その意味では、この記事の視座は、脆弱だと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事本文】

<デートDV>暴言や暴力…被害者は男子生徒、女子の倍以上
                      毎日新聞 2月7日(日)21時13分配信
デートDVを受けた経験

 ◇大阪府の中高生1000人調査

  大阪府の高校生グループが府内の約1000人の中高生に「デートDV」に関する調
 査をしたところ、男子生徒の3割以上が「(彼女から)暴言や暴力を受けて傷ついた」
 経験があることが分かった。女子生徒が「(彼から)暴力を受けた」割合は12%で、
 男子の半分以下。交際相手に「暴言が嫌と言えない」割合も、男子(30%)が 女子
(22%)を上回った。
  調査は昨年9〜11月に書面で実施。府内の105人の中学生(男子55人、女子
 50人)、886人の高校生(男子300人、女子586人)が回答した。
  男女ともに傷つけられた経験は暴言が最多。男子は暴力(31%)、無料通信アプリ
 「LINE(ライン)」のチェック(17%)、女子は性行為の強要(16%)、ライン
 のチェック(16%)が続いた。
  一方、暴力を嫌だと言えない男子は24%、女子は17%。「下着姿や裸の画像を求
 められると断れない」という高校生は男子が23%、女子が17%だった。
  男子の場合、女子に「『死ね』『デブ』と暴言を吐かれるが、好きなので別れられない」
 や「たたかれて嫌だが男として我慢せざるを得ない」との答えがあった。女子は「ライ
 ンにある男友達の連絡先をすべて削除するように強要されて困る」などと悩んでいた。
  生徒指導に詳しく、調査のアドバイスをした兵庫県立大の竹内和雄准教授は「見えを
 張って嫌といえない男子生徒の悩みがあるのかもしれない。教員にデートDVの被害を
 相談する生徒は少なく、実態がつかみにくい。学校で何らかの対策も必要になるだろう」
 と話している。【水戸健一、国本愛】

 ◇「デートDV(ドメスティックバイオレンス)」

 交際中の相手から、身体的もしくは精神的、性的な暴力を振るわれること。2013
年のDV防止法改正で、保護命令の対象が配偶者や内縁関係から、同居中か同居していた
恋人まで広げられたが、親と暮らす中高生らへの法的救済はまだ整っていない。性交渉の
低年齢化、出会い系サイトなど安易な出会いで今後も増加する可能性がある。

                                   (以上)

posted by 翠流 at 22:30| Comment(0) | DV・異性間暴力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月24日

ジェンダー アイデンティティー (Gender Identity)

私が通うサロン(もちろん真面目な)のエステティシャンは、
私の顔のマッサージをしながら、受容的なトーンで言う。
「翠流さんて、普通の男性と、ずいぶん違うみたい・・・・・」
私は、その言葉を聞きながら、二つの感情を抱く。
一つは、彼女に受け入れられているという安堵感。
もう一つは、今日もまた、
私はマジョリティーではないと、思わされるストレス。

私が所属しているボランティア団体の、まだ若いあの人は、
昨年の夏、私が、紫色の大きな花柄の、もちろんレーヨン素材の、
ウエストをつめた、流れるようなラインの(メンズの)アロハシャツを着ているのを見て、
驚いたように、しかし好意的に言った、
「翠流さんて、オシャレですね・・・。それって、どこで買ったんですか?」

アロハの季節が終われば、
やがて、ロングカーディガンの季節がやってくる。
私は、今年もまた、お気に入りの、メンズライクの、レディースの、
ロングカーディガンを着て、ショッピングモールを歩く。
今日は、ラウンドネックの下の薄手のタートルも、柄物のレディースだった。
先日私は、ある店の、メンズのコーナーに満足できなくて、
レディースのコーナーに行った。
昨年もそうだった。
被害妄想か否か定かではないが、
私に圧力をかけるように近づいてくる女性客。
しかし私は、心の中に幾ばくかの動揺を与えられても、
平然と、買い物を続けられるようになった。
それは、私に、新しく与えられた幾らかの解放と、長すぎる歳月を経ての開き直りと、
法務省が、人権擁護の主要課題に、マノリティーの人権擁護を掲げるようになったという、
時代の変化があるからだろう。
しかしもしも、私が女であったなら、
長すぎる抑圧の歳月はなかった。

私が常連となった、某レストラン。
その、なぜかもう1年以上、レディースデーをやっていないレストランの、
まだ若い女性店長は、笑みを浮かべながら私に言う。
「翠流さんて、ほんとうにオシャレですね。この前も、ほかの人と話してたんですよ・・・」
たとえ職業的な笑みであっても、私はその言葉に癒される。
しかし、時代を見れば女たちは、私より遥かに自由で、
消費の世界の一層の主役となった彼女たちと私の距離は、
むしろ、広がり続けていると思う。
女たちには、限りなく美を求める自由があり、
男たちには、それを阻む圧力がつきまとう。

私より遥か後方にいて、
美を剥奪された閉鎖空間に住み続ける男たち、
彼らは果たして、本当に、今の自分に満足しているのだろうか ?
彼らは実は、本質的には美を求めつつも、
不器用に、無理をして、既成の、「男らしさ」というジェンダーの呪縛の中に、
閉じ込められているのではないだろうか ?
呪縛を捨てれば、新しい幸せが来るというのに・・・・・。

私は自分が、マジョリティーであることを願う。

私たちは、本来、絶対性のないジェンダーの呪縛から自由のはずであって、
生まれ落ちた性別によって、求める世界が制限されてよいはずはない。
外部注入としてのジェンダーの呪縛は、
個性に対する不当な性的偏見として、理不尽なジェンダーハラスメントを引き起こす。
「男性として生まれた」という事実は、
何を求め、どう生きるかという、その人の本質を決定しない。
それは、インターセックスとして生まれても、女性として生まれても、同じである。
私たちには、自分らしく生きる自由が、あるはずなのである。


2015年11月10日

再び、名古屋市職員採用試験

名古屋市のホームページに記された、
平成22年度以降6年間の、名古屋市職員採用試験(第1類・事務系)の合否状況(下記URL)と、
  http://www.city.nagoya.jp/jinji/cmsfiles/contents/0000070/70796/H27_dai1rui_jisshijoukyou.pdf
  http://www.city.nagoya.jp/jinji/cmsfiles/contents/0000010/10992/H26-kekka.pdf
  http://www.city.nagoya.jp/jinji/cmsfiles/contents/0000010/10992/H25-kekka.pdf
  http://www.city.nagoya.jp/jinji/cmsfiles/contents/0000010/10992/H24-kekka.pdf
  http://www.city.nagoya.jp/jinji/cmsfiles/contents/0000010/10992/H23-kekka.pdf
  http://www.city.nagoya.jp/jinji/cmsfiles/contents/0000010/10992/H22-kekka.pdf

それをもとに算出した「一次試験男女別合格率」、及び「一次合格者の二次試験男女別合格率」を、
この記事の後半に、素データとして掲載した。
それをもとに、「行政一般」「法律」「経済」「社会福祉」それぞれについて、
6年間の「男女別合格率」の推移を示すと次のようになる。

         (注)試験内容は次の通り
             一次試験・・・・・行政一般・学校事務・・・・・・・教養試験     
                    法律・経済・社会福祉・・・・・教養試験・専門試験
             二次試験・・・・・論文試験・口述試験            

行政一般  (一次試験合格率)  (二次試験合格率)
      男 性   女 性    男 性   女 性
H27    27%   24%    24%   42%
H26    24%   19%    32%   56%
H25    23%   20%    33%   49%
H24    28%   20%    27%   58%
H23    32%   24%    32%   61%
H22    12%    9%    40%   60%

法律    (一次試験合格率)  (二次試験合格率)
      男 性   女 性    男 性   女 性
H27    67%   66%    28%   71%
H26    59%   61%    36%   72%
H25    47%   50%    38%   77%
H24    46%   45%    42%   68%
H23    54%   60%    40%   69%
H22    29%   23%    50%   88%

経済    (一次試験合格率)  (二次試験合格率)
      男 性   女 性    男 性   女 性
H27    67%   67%    41%   74%
H26    67%   74%    42%   78%
H25    47%   60%    35%   67%
H24    68%   64%    43%   72%
H23    77%   84%    45%   85%
H22    30%   33%    60%   83%


社会福祉  (一次試験合格率)  (二次試験合格率)
      男 性   女 性    男 性   女 性
H27    63%   76%    26%   63%
H26    71%   82%    38%   61%
H25    55%   51%    37%   87%
H24    67%   64%    56%   70%
H23    73%   84%    56%   70%
H22    40%   31%    42%   70%

(全体)  (一次試験合格率)  (二次試験合格率)
      男 性   女 性    男 性   女 性
H27    40%   41%    29%   59%
H26    39%   37%    36%   65%
H25    34%   34%    35%   67%
H24    40%   32%    37%   65%
H23    43%   41%    38%   69%
H22    19%   16%    48%   73%

この数値を見ると、全ての場合について、二次試験合格率に明白な性差があり、
女性の合格率が、明らかに男性を上回っている。
この事実をどう捉えるかについて、
偽りのない実態を引き出したいという強い思いがあるが、
それが叶うはずもない。

ところで私は、このブログを立ち上げる前年に、
「ポジティブ・アクション」という名の、数値目標達成を最優先とした女性優遇採用が、
国家公務員採用試験で行われているらしいという情報を得て、
「女性国家公務員の採用・登用の現状等:人事院」
http://www.jinji.go.jp/saiyoutouyou/sankoushiryou/III.pdf#search='www.jinji.go.jp%2Fsaiyoutouyou%2Fsankoushiryou%2FIII.pdf'
に記されたグラフ、T種試験事務系(行政・法律・経済)区分の申込者・合格者・採用者
に占める女性の割合(昭和63年から平成22年まで)」 にたどり着き、
このブログの最初の記事「裏切りの男女共同参画」に、次のように書いた。

   もしもポジティブ・アクションが、たとえば、女性の就労支援のための、保育環境
  の整備のようなアクションであるならば、それは必要なことなのである。ところが、
  とりあえず似非フェミニストと表現しておくが、そういう人たちが行おうとしている
  ポジティブ・アクションは、採用や昇進にあたって、女性優遇の、つまりは男性差別
  の選考を企図するアクションであって、実はもう、それは、既に行われてきたことの
  ようでもあるのだ。例えば、「女性国家公務員の採用・登用の現状等:人事院」
        (上記URL)
  に記されたグラフ、「T種試験事務系(行政・法律・経済)区分の申込者・合格者・
  採用者に占める女性の割合(昭和63年から平成22年まで)」を見ると、平成13年以
  降、採用者に占める女性の割合は、毎年、明らかに、合格者に占める女性の割合より
  高くなっている。従って、この事実から、採用に関わる面接等の段階で、関係各省庁
  が、女性優遇、つまりは男性差別の選考を行ってきた可能性を指摘できる。

そして、この件のついて、私は、記事『「男女共同参画」に翻弄される日々【1】…(カ
テゴリ:投稿原稿)』の中で、次のように補足した。

   この件について、私の質問に答えたある職員は、「女性が面接で優秀だったからだ」
  と答えた。しかしそれは、そういう発言で隠蔽可能な領域で、女性優遇採用が行わ
  れてきた結果であると、そういう見方もまた、可能なのである。         

あのときの女性職員の対応は、今も記憶に残る。彼女は私の質問に対して、即座に、あた
かも用意された答えであるかの如く、「それは女性が面接で優秀だったからだ。」と答え
たのである。

今回取り上げた名古屋のデータと、上記国家公務員採用の特徴を、時系列的にも結び付け
て考えれば、名古屋市職員採用試験(第1類・事務系)の二次試験合格率の明白な性差も
また、女性優遇採用の結果であろうという推論は、十分に成立すると思う。

ところで、平成21年度以前のデータは、名古屋市のHPにはない。また、試験内容変更の
有無や、もしも変更があったとするならば、その時期と内容が気になるが、私は情報を得
ていない。閉塞状況を言い訳にした怠惰の帰結である。また、現在の二次試験に、口述だ
けでなく論文が課されていることも気になっている。

なお、先回の記事に、平成26年度学校事務(上記4者と管轄が異なる)の二次試験合否状
況には、4者とは異質の感があると書いたが、6年間の合否状況は次のようになっている。
後述の素データが示すように、二次対象者の母集団が上記4者に比べて小さいので、%の
数値にどの程度の意味があるか気になるが、二次試験合格率の性差の特徴は年度によって
異なり、前記4者のような規則性はない。

学校事務  (一次試験合格率)   (二次試験合格率)
      男 性   女 性    男 性   女 性
H27    34%   16%    35%   56%
H26    27%   25%    38%   38%
H25    10%    8%    13%   67%
H24    23%   17%    55%   53%
H23    24%   17%    52%   64%
H22    21%    5%    50%   100%

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【素データ】
  名古屋市職員採用試験(第1類・事務系)合否状況
  一次試験男女別合格率・一次合格者の二次試験男女別合格率・・・・・平成22〜27年度

平成27年度(2015年度)
    
(区分)  (申込者数) (一次試験受験者数)(二次試験対象者数) (合格者数)
      男性  女性   男性  女性    男性  女性     男性  女性
行政一般  907  597   666  429   178  102    42   43 
法  律  273  161   170  116   114   76     32   54 
経  済  195   69   132    58    88   39     36   29 
社会福祉   68  107    43    83    27   63      7   40 
(計)   1443  934   1011  686   407  280    117  166 

            (一次試験合格率)   (二次試験合格率)
            男 性   女 性    男 性   女 性
    行政一般    27%   24%    24%   42%
    法  律    67%   66%    28%   71%
    経  済    67%   67%    41%   74%
    社会福祉    63%   76%    26%   63%
    (全体)    40%   41%    29%   59%
           
平成26年度(2014年度) 

(区分)  (申込者数) (一次試験受験者数)(二次試験対象者数) (合格者数) 
      男性  女性   男性  女性    男性  女性   男性 女性
行政一般  1,111 601   756  408    185  78    60  44 
法  律   300  154    213  111    125  68    45  49 
経  済   202  65    150  50    101  37    42  29 
社会福祉   100  90    77  66     55  54    21  33 
(計)   1,713 910   1,196  635    466 237   168 155

            (一次試験合格率)   (二次試験合格率)
            男 性   女 性    男 性   女 性
    行政一般    24%   19%    32%   56%
    法  律    59%   61%    36%   72%
    経  済    67%   74%    42%   78%
    社会福祉    71%   82%    38%   61%
    (全体)    39%   37%    36%   65%

平成25年度(2013年度) 
    
(区分)  (申込者数) (一次試験受験者数)(二次試験対象者数)(合格者数) 
      男性  女性   男性  女性    男性  女性   男性  女性
行政一般  1106  618   783  404   184  82    60  40 
法  律  330  166   223  120   105  60    40  46 
経  済  328  104   245   82    115  49    40  33 
社会福祉  111  133    84   88    46  45    17  39 
(計)   1875  1021   1335  694   450  236   157  158 

            (一次試験合格率)   (二次試験合格率)
            男 性   女 性    男 性   女 性
    行政一般    23%   20%    33%   49%
    法  律    47%   50%    38%   77%
    経  済    47%   60%    35%   67%
    社会福祉    55%   51%    37%   87%
    (全体)    34%   34%    35%   67%

平成24年度(2012年度)
           
(区分)  (申込者数) (一次試験受験者数)(二次試験対象者数)(合格者数)
      男性  女性    男性  女性   男性  女性    男性  女性
行政一般  1155  657   802  467   224  92    60  53 
法  律   385  208   266  154   122  69    51  47 
経  済   279   77    208   61   141  39    60  28 
社会福祉   80   94    64   67    43  43    24  30 
(計)   1899  1036   1340  749    530  243    195  158 

            (一次試験合格率)  (二次試験合格率)
            男 性   女 性    男 性   女 性
    行政一般    28%   20%    27%   58%
    法  律    46%   45%    42%   68%
    経  済    68%   64%    43%   72%
    社会福祉    67%   64%    56%   70%
    (全体)    40%   32%    37%   65%

平成23年度(2011年度)

(区分)  (申込者数) (一次試験受験者数)(二次試験対象者数) (合格者数) 
      男性  女性    男性  女性    男性  女性    男性  女性
行政一般  1068  645   739  425    234  103   74  63 
法  律   370  176   235  103   128   62   51  43 
経  済   201   75   144   62    111   52   50  44 
社会福祉   59   84    37   51    27   43   15  30 
(計)   1698  980  1155  641   500  260   190 180 

            (一次試験合格率)   (二次試験合格率)
            男 性   女 性    男 性   女 性
    行政一般    32%   24%    32%   61%
    法  律    54%   60%    40%   69%
    経  済    77%   84%    45%   85%
    社会福祉    73%   84%    56%   70%
    (全体)    43%   41%    38%   69%

平成22年度(2010年度)

(区分)  (申込者数) (一次試験受験者数)(二次試験対象者数) (合格者数) 
      男性  女性    男性  女性    男性  女性    男性  女性
行政一般  1019  529   660  336    77  30    31  18 
法  律   345  141   179   74    52  17    26  15 
経  済   245   89   149   55    45   18    27  15 
社会福祉   79  110    48   75    19   23     8  16 
(計)   1688  869   1036  540   193  88    92  64 

            (一次試験合格率)   (二次試験合格率)
            男 性   女 性    男 性   女 性
    行政一般    12%    9%    40%   60%
    法  律    29%   23%    50%   88%
    経  済    30%   33%    60%   83%
    社会福祉    40%   31%    42%   70%
    (全体)    19%   16%    48%   73%
           
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
学校事務
     (申込者数) (一次試験受験者数)(二次試験対象者数) (合格者数)
     男性  女性   男性  女性   男性  女性   男性  女性  
H27    78  81    58  56    20   9     7   5  
H26    68  69    48  51    13  13     5   5  
H25    106 109    83  79     8   6     1   4  
H24    109 129    86  89    20  15    11   8  
H23    172 168    111 129    27  22    14  14  
H22    238 230    173 157    36   8    18   8  
    
学校事務の「一次試験合格率」・「二次試験合格率」は前記の通り。
                                    (以上)


posted by 翠流 at 03:16| Comment(1) | ポジティブアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月16日

近況報告 (8) 第4次計画・意見書関連 No.3

男性差別が加速する日本にあって、
憤りや、失望や、怨恨の感情が増幅し続ける自分を意識するが、
最近得た情報の中に、特に気になることが二つある。
一つは、昨年と同じ知人が提供してくださった今年度名古屋市職員採用試験のこと。
もう一つは、前回の記事「近況報告(7)」のコメント欄に、
「とくめ」さんが書き込んでくださった「中央大学男性差別」のこと。
恐らくは「初めに女性優遇の結論ありき」の工作や詭弁によって作り出された男性差別。
「法の下の平等」本来の理念が踏みにじられて、理不尽な男性差別が進行する。
どちらも記事としてアップしたい思いがあるが、情報収集をしなければならない。
今回は、とりあえず予定通り、「第四次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」に対する4種類の意見書のうち、残りの3種類を掲載する。
素案の該当項目と掲載ページは下記の通り。
素案のURLをもう一度記しておく。
  http://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku_sakutei/yojikeikaku/ikenboshu.html

【該当項目・掲載ページ】
   第2部 政策編
     U 安心・安全な暮らしの実現     掲載ページ   
       7-女性に対するあらゆる暴力の根絶 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.48〜55   
       8-貧困、高齢、障害等により困難を抱えた女性等が安心して暮らせる環境の整備 
                        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.56〜60   
     V 男女共同参画社会の実現に向けた基盤の整備
       11-男女共同参画の視点に立った防災・復興体制の確立
                        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.70〜73   

 Uー7 に関わっては、私自身が、つい数年前まで、DV被害者のほとんどが女性であろうと思っ
ていた。ところが、意見書に記した「横浜市・市民活力推進局男女共同参画課・こども青少年局こ
ども家庭課」の調査結果によれば、男性のDV被害も、後述のような数値として存在するのである。
被害者が男性の場合はDVが表面化しにくいとも言われ、深刻化を懸念する声もある。男性は、「パ
ートナーから暴力を受けた」などとは言えないのである。この問題に限らず、男性は危機を一人で
抱え込む傾向が強い。古くから男性に強要されてきた性別観の帰結である。そして、このような現
実を、内閣府男女共同参画局が知らないはずはないのである。にもかかわらず「素案」の題は、「女
性に対するあらゆる暴力の根絶」でしかないのである。                   

 Uー8 についても同様である。「貧困、高齢、障害等により困難を抱えた女性等が安心して暮ら
せる環境の整備」という題名には、「男性の困難」を見つめる視座が存在しない。しかしこのような
発言をすると、担当者は、「女性等の『等』の中に男性が含まれている」などと言うのかもしれない。
それが内閣府男女共同参画局の体質である。男女局は、男性の苦しみを直視しない。      

 男性の危機や困難は、現実の問題として、例えば前回も記した「自殺の性差」のような客観的事
実として現れている。年間自殺者数は、長期に渡り常に男性に多いのである。しかし、にも関わら
ず、「素案」はこの問題を取り上げていないのである。担当者は、「Uー6−p.43Fに、男性は精神
面で孤立しやすいと書いてある」などと、僅かすぎる表現を取り上げて言い訳をすべきではない。
女性に対する手厚い配慮に比べれば、男性に対する配慮は、雲泥の差を持って脆弱なのである。 

 Vー11は、このブログを立ち上げた当初から、私の最大の関心事の一つで、内閣府男女局にも繰
り返し要望書を送付してきた。それを再び取り上げれば連綿と続く意見書となるが、今回は、全体
を概観、簡単に概括するような内容にしてしまった。弱さがあったと思う。喫茶店でここまで書き
上げ、自宅でプリントアウトした意見書を某郵便局で出したのが、消印有効最終日の、夜11時頃で
あった。                                        

 意見書は次の通り。                                  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【意見書:第2部ーUー7】・・・・・「前置き」の文章は、前回の◆と同じ            

【A】問題点                                       

 (a)<目標>には、「女性に対する暴力は、犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害であり」 
   と記されているが、「男性に対する暴力」も同じである。にもかかわらず、「女性の被害」 
   ばかりに注目し、「男性の被害」を顧みないのは、明白な「男性差別」であり、日本国憲  
   法第14条(法の下の平等)、及び、男女共同参画社会基本法第3条(男女の人権の尊重)に 
   抵触する。内閣府男女共同参画局は、「男女の人権の尊重」を柱とする「男女共同参画」局 
   なのである。その理念と乖離した表現は修正されなければならない。          

 (b) 実際、「女性から男性に対する暴力」は存在する。例えば、「横浜市・市民活力推進局  
   男女共同参画課・こども青少年局こども家庭課」の調査、「配偶者等からの暴力(DV)  
   に関するアンケート調査及び被害実態調査(面接調査):平成21年7月」には、次のよ  
   うな調査結果が記されている。
                         男性    女性             
         DV経験が何度もあった    11.0%   16.9%            
         DV経験が1,2度あった    30.8%   25.7%            
            (計)         41.8%   42.6%            
    
    従って、この結果に現れたような「男性のDV被害者」に対する配慮を、「男女共同参画 
   局」が、どのように捉え、どのように「第4次男女共同参画基本計画」に記載するかは、 
   甚だ現実的な必要性を持った問題である。「素案」のような「男性に対する人権無視」は、 
   許されるはずはない。また男性は、自分が「男性である」という理由によって被害を表面 
   に表しにくく、かえって深く潜行し、深刻化する場合もあると言われている。そういう、 
   男性が抱える「性別観に起因する不利益」も鑑み、「素案」を修正する必要があると考える。

【B】要望                                        
   @ 上記【A】のような認識をふまえ、「素案・第2部・U・7」の題名を「女性に対する 
    あらゆる暴力、及び、男性に対するあらゆる暴力の根絶」のように変更すること。   
   A 上記【A】のような現実をふまえ、男性の被害に対する配慮を、女性に対する配慮と  
    同等に付け加えること。  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【意見書:第2部ーUー8】・・・・・「前置き」の文章は、前回の◆と同じ            

【A】問題点                                       
   男性も困難を抱えている。それは、下記の資料のような「男性に明らかに多い自殺」に現れ
  ている。しかし「素案・第2部・U・7」の題名は「貧困、高齢、障害等により困難を抱えた
  女性等が安心して暮らせる環境の整備」となっており、「男性」という語句が欠落している。 

【B】要望                                        
  @ 「素案・第2部・U・7」の題名に「男性」という語句を、具体的に付け加えること。  
  A 男性は、「男性であるがゆえに一人で困難に耐えなければならない」というような、   
   「性別観の呪縛」を抱えており、「苦しみ」を訴えにくい。また、社会も、男性の苦しみを 
   顧みない傾向が強い。この現実を直視し、男性に対しても充分な配慮を付け加えること。 

【自殺関連資料】 ・・・・・下記4種類の表を記載した。                    
           全て、本年3月31日の掲載記事「自殺対策要望書」の表に同じ。    

  【表1】年間自殺者数の推移と男女比(1978〜2014年:37年間)           
  【表2】原因・動機(大分類:7項目)別自殺者数と男女比(2008〜2014年:7年間)   
  【表3】原因・動機(小分類:52小項目)別自殺者数と男女比(2014年)        
  【表4】就職失敗による若者(20代)の自殺と男性の割合(2008〜2014年:7年間)  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【意見書:第2部ーVー11】・・・・・「前置き」の文章は、前回の◆とほぼ同じ。         
                【問題点】は記載せず、次の【要望】のみを記した。    
【要望】                                        
   私は、平成25年3月の「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針(案)」の公開  
  以降、同年5月に公開された「指針」を含め、内閣府男女共同参画局をはじめ、内閣府中央  
  防災会議、全国の男女共同参画部局・防災担当部局等に、「災害対応の男性差別・男性に対  
  する人権軽視・人権無視の改善」について、種々の「要望書」「意見書」等を送付してきま  
  した。それをふまえて発言します。

   人間を「男性」と「女性」に分け、両者を「二項対立的」に「単純化」して論ずる視点、 
  そしてまた、「男性に対する不当な性的偏見」等によって、男性に対して、男性の多様性を   
  無視した、様々の、「人権軽視・人権無視」の施策が現れました。包括的に言えば、男性の  
  中にも「女性の視点」と表現されるような視点や、「女性的」と表現される感受性があり、  
  そして、男性にも「苦しみ」があるのです。このような事実をふまえ、女性だけではなく、 
  「全ての人の人権を尊重する」視点で、「素案」の次の部分の表現について、再考を要望   
  します。                                      

  ◆「素案」 p.70 <目標>
     ・本文7行目、「男女のニーズの」から「課題が生じた」まで。           
     ・本文12行目、「性別等により分類」から「意志決定を行うこと」まで。      
     ・本文、下から4行目、「女性と男性では」から「生じることに配慮し」まで。    

  ◆「素案」 p.71ーウーC
     ・本文1行目・・・・「災害時には、女性が様々な不安や悩みを抱える」        
      ・・・・・上文中の「女性が」を「女性も男性も」に修正する。
                                       
                                      (以上)

  
posted by 翠流 at 03:39| Comment(0) | 近況報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月28日

近況報告 (7) 第4次計画・意見書関連 No.2

「第四次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」に送付した4種類の意見
書のうち、今回は「第2部 政策編ーU 安心・安全な暮らしの実現ー6 生涯を通じた女性の健康支
援」に対する意見書を掲載する。「素案」の該当部分は、下記URLの、p.42〜47に記されている。
  http://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku_sakutei/yojikeikaku/ikenboshu.html

 なお、意見書の自殺関連部分、【A】の(b)、【B】のB、【資料U】の【表1】〜【表4】には、 
本年3月31日に掲載した記事、「自殺対策要望書」の内容を使用した。             

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

意見書                                         

  ◆ 日本国憲法第14条(法の下の平等)、及び、男女共同参画社会基本法第3条(男女の人権の
   尊重)に立脚して、「素案・第2部・U・6・生涯を通じた女性の健康支援」の問題点【A】
   を指摘し、続いて、要望【B】を記させていただきます。

【A】問題点                                       

 (a) 健康問題(「いのち」の問題)に関わる「男女の性差」については、男性の「短命(健康寿
   命を含む)」、そして、その原因としての「疾病に対する弱さ」「女性より明らかに多い自殺」
   「不慮の事故による死亡」等の、男性が抱える問題点が存在し、その「性差」を示す数値は、
   この意見書の末尾に示した【資料T】から、次のように要約されます。(自殺については、後
   半で、【資料U】を用いて、更に詳述します)                     

   ◆ 平成25年 厚生労働省人口動態統計(確定数)、「性別にみた死因順位(第10位まで)別
    死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合」を用いて集約した「死因別の性差」。    

     ★ 疾患による死亡 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 男性が 69,558 人 多い    
               特に、国民の死亡原因の第1位(約3割)である「悪性新生物」
              による死亡は、男性が 69,078 人 多い。          
     ★ 自殺による死亡 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 男性が 10,253 人 多い    
     ★ 不慮の事故による死亡 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 男性が  6,512 人 多い    
        (計) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 男性が 86,323 人 多い    

     ★ 老衰(自然死)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 女性が 36,078 人 多い    

    これらの数値は、男性の「いのち」に対する支援の不足を示す客観的事実です。しかし、
   このような事実が存在するにも関わらず、素案・第2部・U・6の題名は「生涯を通じた女
   性の健康支援」となっており、「生涯を通じた男女の健康支援」になっていません。これは、
   「いのち」に関わる現実と乖離した「男性に対する人権軽視」であり、自己中心的な、女性
   優先・女性優遇の思想の反映です。題名は、理念の根幹を示す表現として、非常に重要です。
   素案の題名「生涯を通じた女性の健康支援」は、憲法第14条、そして男女共同参画社会基本
   法第3条と乖離した表現であり、しかもそれが「いのち」の問題であるだけに、非常に重大
   な男性差別であると考えます。                           
    <施策の基本的方向と具体的な取組>には、「生涯にわたる男女の健康の包括的な支援」と
   いう表現はあります。しかし、順序が逆なのです。まず、第2部・U・6の題名として「生
   涯を通じた男女の健康支援」という表現を与え、次に、<施策の基本的方向と具体的な取組
   >として、「男女別の健康支援」を書くべきなのです。人は皆、等しい重さの「いのち」を持
   っています。女性の「いのち」のほうが男性の「いのち」より重いわけではない。男性の「い
   のち」にも、女性の「いのち」と等しい重さがあるのです。それなのに、なぜ、男性の「い
   のち」を軽視した素案を作るのでしょうか ?                    
    素案 p.43「ア:推進体制の構築」の @〜Fを見れば、AからEまでの6項目には、女性に
   対する手厚い支援が記されています。しかし残りの2項目のうちの@は、男女を合わせた概
   括的な支援の方向であって、男性に対する支援はF1項目しかなく、しかも「推進体制の構
   築」としての踏み込み方は、女性に対するそれに比して、余りにも浅すぎるのです。どうし
   てそのように、男性の「いのち」の問題を軽視するのですか。強い憤りを覚えます。   
    「国民の健康支援」の施策を担う主役は厚生労働省であると思います。そして、その厚労省
   の幾多の施策の中から、既に母子保健課が平成8年から行ってきた施策、「生涯を通じた女性
   の健康支援」を、この「男女共同参画」という名の基本計画の素案に上乗せする形で、「第2
   部・U・6」の題名として与え、その内容は、恐らくは「初めに結論ありき」と思われる「女
   性優先・女性優遇」の視点に彩られています。要するに、男性が置かれている困難を見つめ
   る視座が、あまりにも脆弱すぎるのです。それでは、「男女の人権の尊重」に立脚するはずの
   内閣府「男女共同参画」局が、その「美名」と乖離した、自己本位のフェミニズム運動の拠
   点になってしまうではありませんか。憲法第14条の直下にあるはずの内閣府男女共同参画局
   が、それで良いのでしょうか ?                           

 (b) 自殺の状況と「性差」の再認識
    前述のように、全ての人は等しく尊重されるべき「いのち」を持ち、社会は、苦しみの中
   で自殺に向かう人に、救いの手を差し伸べなければならないと思います。勿論、この視点が
   日本の社会にないわけではなく、1998年に年間自殺数が3万人を越えて以降、国政レベルで
   は、「自殺対策基本法の制定、内閣府への自殺対策推進室の設置、そして自殺総合対策大綱の
   策定などが行われてきました。全国各地の取組みは、自治体により差があると聞きますが、
   私の居住県であれば、●●市の、自殺予防フォ−ラムに「結実した」と表現したくなるよう
   な取組みがありましたし、県としては、自殺対策アクションプランの策定に向けた取組みが
   ありました。そういう、全国に広がった自殺対策の成果であるのか、或いは、若干の好転と
   も言われる経済状況の変化の帰結であるのか等、主因は、自殺対策の担当者に聞いても定か
   にはなりませんが、2012年から、年間自殺者数は3万人を割りました。しかし、このような
   変化の中にあっても、変わらない事実があります。それは、自殺者が、明らかに男性に多い
   という、「明白な性差」なのです。                          
    ご存じのように、内閣府自殺対策推進室は、警察庁が集計した自殺データを整理し、「自殺
   の状況」としてホームページに掲載していますが、今回、この意見書を作成するにあたり、
   それを、特に性差に着目して、次のように整理し直し、【資料U】の【表1】〜【表4】とし
   て、末尾に掲載させていただきました。   

     【表1】年間自殺者数の推移と男女比(1978〜2014年:37年間)
     【表2】原因・動機(大分類:7項目)別自殺者数と男女比(2008〜2014年:7年間)
     【表3】原因・動機(小分類:52項目)別自殺者数と男女比(2014年)      
     【表4】就職失敗による若者(20代)の自殺と男性の割合(2008〜2014年:7年間)

    【資料U】の【表1】に示されたような自殺者数の性差は、既に周知のことと思われます
   が、1978年から2014年までの37年間、毎年例外なく、男性の自殺が女性を上回っていま
   す。それ以前も、恐らく同様ではないかと推測します。警察庁は、自殺の原因・動機を大き
   く7項目(表2)に分類し、更にそれを52の小項目(表3)に分類していますが、大分類で
   は、【表2】の通り、7項目全てで男性の自殺が女性を上回り、特に「経済・生活問題」では、
   男性の自殺が女性の8〜10倍、また「勤務問題」では7〜9倍に達しています。小分類では、
   【表3】のように、52項目中51項目で男性の自殺が女性を上回り、女性が男性を上回るのは
   1項目となっています。また、就職活動失敗による若者の自殺の増加が報道されています。
   その状況を、この7年間について性別と共に示せば、【表4】のように、自殺者の8割から9
   割を男性が占めているのです。                           
    このように、日本の社会には、長期に渡って、自殺者数の明らかな性差が存在します。男
   性には、より多くの「生きにくさ」があるのです。ですから私たちは、この事実を見つめ直
   し、男性に対する、更なる「支援の方法」を探し求める必要があると思います。そして、前回
   の「第三次男女共同参画基本計画」の、「第1部:基本的な方針」に記されていたように、「男
   女共同参画社会の実現は、女性にとっても男性にとっても生きやすい社会を作ることであり、
   政府一体となって取り組むべき最重要課題である」はずでしょう。ならば、内閣府男女共同
   参画局は、「第四次男女共同参画基本計画・第2部・U・6」に、この課題を、具体的に取り
   上げる責任があるのではないでしょうか。                       

【B】要望・・・・・上記【A】の認識をふまえ、次のC点を要望します。    

  @ 「素案・第2部・U・6」の題名、「生涯を通じた女性の健康支援」を、「生涯を通じた男女
   の健康支援」に修正し、<施策の基本的方向と具体的な取組>に、「男女別の健康支援を記載
   すること。                                    
  A 【A】問題点(a)に記したような、「男性が抱える困難」を直視し、【資料T】に記された
   ような事実に、具体的に踏み込んだ「第四次男女共同参画基本計画」を作成すること。  
  B 特に、自殺の問題については、【A】問題点(b)に記したような「自殺の性差」について、
   【資料U】のような現実に踏み込み、男性に対する、更なる「支援の方法」を検討し、記載す
   ること。その際、長い間社会に存在し続けてきた「男性に対する性別観、性別役割意識」が、
   男性を追い詰める要素を孕みながら、今も、私たちの日常に深く根を張っている事実に注目
   すること。例えば、「男性は強くなければならない。困難に耐えなければなない。孤独に耐え
   なければならない。弱音を吐いてはならない。」「男性は家庭を支える経済力を持たなければ
   ならない。家庭を守らなければならない。」「男性は女性を守らなければならない。女性のた
   めに自分を犠牲にしなければならない。男性だからという理由で人権を軽んじられても、差
   別されても、不満を言ってはならない。それが男らしさの規範なのだ・・・」というような、男
   性に対する呪縛が、男性を追いつめる現実を注視すること。              
  C 全編に渡って、日本国憲法第14条(法の下の平等)、男女共同参画社会基本法第3条「男
   女の人権の尊重」に立脚し、その理念と乖離しない「第四次男女共同参画基本計画」を作成
   すること。                                    

【資料T】 年間死亡者数:平成25年(2013年)

  ・厚生労働省人口動態統計(確定数)「性別にみた死因順位(第10位まで)別、死亡数・死亡
  率(人口10万対)・構成割合」 を使用。                        
  ・総数の死因順位が11位以下であっても、男女別の順位が10位以内に含まれる死因については、
  平成25年「年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び率(人口10万対)」 から必要な数値を
  補足した。                                     
  ・表中の死亡者数に続く( )内の数値は死亡率(少数第一位四捨五入)を示す。     
  ・【 】内は死亡総数に占める割合(%)(少数第一位四捨五入)。 1%未満は【ー】で示す。 
  ・表中の@AB・・・・・の数値は、死亡順位を示す。順位が11位以下の場合は(ー)で示してある。
  ・「心疾患」は、「心疾患(高血圧を除く)」である。                   
  ・「自殺による死亡」は、厚労省のデータが「家庭からの申告」によるものであり、また、在日
  外国人を除いてあるため、警察庁発表のデータ【資料U】より数値が小さくなっている。  
  ・紙面の関係で、男女の合計は省略し、「性差」を中心に記す。              

          男          女          性差            
● 全死因   658,684(1077)  609,752( 945)  48,932(男性に多い)      

● 性別にみた死因別死亡数(死因10位まで)と「性差」                   

 ★ 疾患による死亡 ・・・・・・・・・・・・・・・・・下表のように、男性が 69,558 人 多い       

  ◆ 死亡者が男性に多い疾患 (性差が大きい順に配列)                 
                 男             女         性差  
    悪性新生物    216,975(355)【33】@  147,897(229)【24】@   69,078 
    肺炎       66,362(109)【10】B   56,607( 88)【 9】C   9,755 
    慢性閉塞性肺疾患 13,057( 21)【 2】G   3,386( 5)【 1】ー    9,671 
    肝疾患      10,360( 17)【 2】I   5,570( 9)【 1】ー    4,790 
    大動脈瘤及び解離  8,400( 14)【 1】ー   7,705( 12)【 1】H     695
   (小計)    315,154(515)【48】   221,165(343)【36】    93,989 

  ◆ 死亡者が女性に多い疾患 (性差が大きい順に配列)                 
                男             女          性差  
    心疾患     91,445(150)【14】A  105,278(163)【17】A  13,833 
    脳血管疾患   56,718( 93)【 9】C   61,629( 96)【10】B   4,911 
    血管性等の認知症 2,700( 4)【ー】ー    7,292( 11)【 1】I   4,592 
    腎不全      12,003( 20)【 2】H   13,098( 20)【 2】F   1,095 
    (小計)    162,866(266)【25】   187,297(290)【31】   24,431 

  ◆ 合計      478,020(782)【73】   408,462(633)【67】   69,558 
                                     (男性に多い)

 ★ 自殺による死亡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 次のように、男性が 10,253 人 多い
         男             女            性差       
    18,158( 30)【 3】E   7,905( 12)【 1】G  10,253(男性に多い) 

 ★ 不慮の事故による死亡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 次のように、男性が  6,512 人 多い
         男             女            性差       
    23,043( 38)【 4】D  16,531( 26)【 3】E   6,512 (男性に多い) 

★ 老衰(自然死)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 次のように、女性が 36,078 人 多い
         男            女            性差       
    16,821( 28)【 3】F  52,899( 82)【 9】D  36,078 (女性に多い) 


【資料U】 自殺関連資料 ・・・・・警察庁、及び、内閣府自殺対策推進室の自殺データを使用。   

  ・下記4種類の表は、全て、記事「自殺対策要望書」(本年3月31日掲載)の表に同じ。  

  【表1】年間自殺者数の推移と男女比(1978〜2014年:37年間)           
  【表2】原因・動機(大分類:7項目)別自殺者数と男女比(2008〜2014年:7年間)   
  【表3】原因・動機(小分類:52小項目)別自殺者数と男女比(2014年)        
  【表4】就職失敗による若者(20代)の自殺と男性の割合(2008〜2014年:7年間)


posted by 翠流 at 00:55| Comment(3) | 近況報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする