2016年11月02日

「小池百合子」 という人

 都政絡みで白日のもとに曝されている関係者の名前が、すべて男であるという、はなはだ
滑稽な事実を前にして、私は、自嘲のような諦念を意識しながら、小池百合子という人の施策
を、感嘆と敬意をもって見てきたが、同時に、彼女の中に、まだ顕在化していない自己中心的
なフェミニズムの存在があるのではないかと、懸念する思いもあった。政治意識の希薄な私は、
小池という人の過去を知らず、彼女の人となりなどわかるはずはないのであるが、その、私の
懸念を裏付けるような記述が、小池百合子政経塾、「希望の塾」の募集要項にあった。    

    受講料  一般男性           5万円
         女性応援特別価格       4万円
         学生応援特別価格(25歳以下) 3万円

 どのような狙いでこの受講料を設定したのかは知らないが、非正規・低所得に喘ぐ幾多の
男性の存在が明らかな時代に、このような設定をした小池百合子という人の 倫理観を疑う。
彼女には、男性が抱えている困難な現実を顧みることなく女性優遇を推進しようとする、自己
中心的な体質があるのではないかと思う。もしかすると彼女は、フェミニズム拡大を視野に、
この、受講料の女性優遇を受け入れる「一般男性」を集めようとしたのかもしれない。女性優
遇に引き付けられる女たちと共に。                      

 順風のままに、やがて、様々の女性優遇政策が顔を出すようになれば、小池塾に取り込ま
れた男たちは、それを是認せよという男性差別の性別観を、自らの中に、そして男性同士の
関係の中に強化させつつ、小池政策実現の推進者になっていくのではないだろうか。   

 ある男性は、彼のブログの中で、「フェミニズムは国家権力を手に入れた」と書いていた。
私はこの言葉に、内閣府男女共同参画局の施策と、それを政治の表舞台に登場させた 安倍
晋三の施策を思う。やがてこの流れに、小池都政の、これまた自己本位のフェミニズム運動
が合流して、日本の未来を決定づけていくとしたら・・・・・? それとも、こういう推測は、私の、
的外れの杞憂だろうか?                           

 ところで、小池百合子政経塾は追加募集を決定しているが、HPの「お問い合わせフォーム」
の質問欄は、発言の場として使用してもよいとのことであった。私は、下記のような文章を
小池塾に送信した。文章の末尾には、次の【資料】を添えた。             

【資料】「生活苦」・「失業」・「就職失敗」 を原因とする男女別自殺者数(2015年)    
        ・・・・・平成27年中における自殺の状況(内閣府自殺対策推進室)より引用  

 (年齢階級)  〜19 〜29 〜39 〜49 〜59 〜69 〜79  80〜 不詳
  生活苦  男性  3  66  131  202  258  223  103  14   1
       女性  0   5  13  39  32  37  29  12   0
  失業   男性  1  21  52  103  109  37   6   1   0
       女性  0   6   9   8   6   1   1   0   0
  就職失敗 男性  2  81  37  39  41   6   0   0   0
       女性  2   7  11   3   1   0   0   0   0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【送信文】

◆ 初めに小池都政に賞賛を送り、続いて、批判と要望を記します。

 今までの都政の過ちを白日の下に曝し、断罪し、是正する小池都政を、私は、感嘆と敬意
をもって見てきました。しかし、「希望の塾」の受講料の設定には、強い失望を感じています。
非正規・低所得に喘ぐ男性が非常に多い今の日本にあって、「一般男性5万円」「女性応援特
別価格4万円」という料金設定は、男性の置かれた状況を顧みない、ひどい男性差別ではな
いでしょうか? 小池さんも、結局は、男性の困難には目を向けない女性優遇の政治家であ
ったのかと、裏切られた思いを強くしています。料金そのものの問題だけではありません。こ
のような設定が、順風の中で支持を拡大する小池さんのメッセージとして社会に拡散し、女性
優遇・男性差別を是認する風潮を、増幅・拡大させると思います。女性差別があってはならな
いのと同様に、男性差別もあってはならないはずです。このような料金設定は直ちに撤回して
下さい。                                   
 今の日本の社会状況の中で、男性が抱える経済的困難を示す一つの指標として、今年の3
月に 内閣府自殺対策推進室が発表した自殺データの中から、「生活苦」・「失業」・「就職失
敗」を原因とする自殺者数(性別・年齢別)を、【資料】としてこの文章の末尾に掲載します。
このような現実も直視し、誰もが幸せになれる社会を目指して、真に「希望の塾」の名にふさわ
しい政治活動を展開してください。男性の非婚も増加しています。経済的基盤の脆弱化が男性
を追い詰めているのです。                          
 今の日本は、「かつて女性は差別されてきた」という言葉の、粗雑な、乱雑な使用を伴いな
がら、女性差別解消の域を逸脱して、男性差別拡大の方向に進んでいます。内閣府男女共同
参画局を発信基地とする様々な施策には、「男女の人権の尊重(男女共同参画社会基本法第3
条)」と乖離した施策、「初めに女性優遇・女性優先の結論ありき」の施策が多数存在します。
巷には、消費の世界の女性優遇戦略が溢れていますし、鉄道会社が設置してきた「痴漢対策
としての女性専用車両」は、「痴漢冤罪対策としての男性専用車両の不存在」によって、日本
の社会に、女性優遇是認、つまりは男性差別是認の風潮を、拡大・増幅させました。それは、
「憲法第14条」そして「男女共同参画社会基本法第3条」からの乖離です。このような社
会状況を是認するのではなくて、すべての人の人権が尊重され、誰もが幸福になれるような
社会の実現を目指してください。多くの男性は、今も、「男性は我慢するべきだ。女性優遇を
受け入れるべきだ」というような性別観、性別役割意識の中で生きています。それは、男性
を幸福追求から疎外します。そういう「生きづらさ」を抱える男性の現実にも目を向け、女
性だけではなく、男性の人権にも配慮した施策を展開してください。            
 以上、強く要望します。                            

(上記の【資料】を添付)


2016年09月21日

健康支援

既に指摘してきたように、
男女共同参画基本計画の「生涯を通じた女性の健康支援」は、
第三次計画であるにしろ第四次計画であるにしろ、
題名は勿論のこと、内容についても、
「男女の人権の尊重」を謳った「男女共同参画社会基本法第3条」と乖離して、
初めに女性優先・女性優遇の結論ありきの、男性差別の施策である。
男女局は本来、その名の通りの「男女共同参画」の部局であるべきはずなのに、
内実は、自己本位のフェミニズム運動の発信基地となっている。

男性に対する性別観が男性に課す戒め、
例えば、「男性は苦しみを表に出してはならない。配慮を求めてはならない。一人で困難に耐えなければならない」というような、
男性に対する人権軽視・人権無視の是認につながるような戒めを廃し、
数値として示された客観的な事実に基づいて書けば、
「いのちの危機」に直面しやすいのは、女性より、むしろ男性であって、
それは例えば、既に数値として示してきたような、
明白な性差としての、男性に顕著な「悪性新生物や自殺による死亡」等に表れている。
このような事実をふまえて、
第四次男女共同参画基本計画の「生涯を通じた女性の健康支援」を読めば、
男女局の、男性軽視は明白である。
男女局は、男性の危機とは真摯に対峙しない。
項目として触れる場合であっても、女性に対する手厚い配慮に比べれば、
余りにも、形式的、或いは表面的である。

ところで、男女局の施策だけではなく、
様々の媒体を通して国民に発せられる健康支援関連のメッセージには、
女性側への支援に傾斜した表現が、広く存在する。
例えば、医療情報として頻回に発せられてきたメッセージ、
「大腸癌による死亡は女性では1位、男性では3位である」という表現に、
私は初めから違和感を感じてきた。
この、性別死亡順位だけのメッセージは、下記のような性差の実態と乖離して、
大腸癌死亡は「女性に多い」という印象を国民に与えるからである。

  大腸癌による死亡 : 2014年 (死亡率は性別人口10万人に対する死亡数を示す)
         死亡数  (死亡率)     
      男性 26,177 (47.4)     
      女性 22,308 (34.6)     

実はこの件について、私は、今年の3月、全国でも有名な内視鏡の名医の「ある人」に、
「表現が死亡状況の性差(実数)を正しく反映しておらず、適切さを欠くのではないか」と、
直接問いかけたことがあった。
すると彼は、「女性の検診率を高めるためだ」と、
羞恥の問題を絡めて、私の予想通りの答えをしたのであった。
しかし、この彼の発言には二つの問題がある。
一つは、男性の感受性の多様さを無視した、不当な性別観の押し付けである。
女性に限らず男性でも、羞恥心や屈辱感の強い人は大腸内視鏡検査を拒むが、
彼はこの事実を無視し、不当な性的偏見を拡大させる発言をしたのである。

しかしそれは、今回の件については、問題の本質ではない。
問題は、男性の死亡率(死亡数)が女性より高いにもかかわらず、
「大腸癌による死亡は女性では1位、男性では3位である」という表現によって、
女性の危機の方が、現実と乖離して男性より強調され、
それが、恐らくは無批判のままに専門家の間も通過して、
社会に拡散したことにあるのである。

男性の困難は、現実に比して抑制的に報道され、
女性の困難は、それを強調するように報道される。
男性は支援を受けにくく、女性は支援を受けやすいのである。
それが、社会に存在する男性差別の力関係である。

同様の現象は、癌による死亡・罹患等の状況を、
男女別の平面でグラフ化する場合にも、しばしば見られる。
例えば、死亡の年次変化を、癌の種類別に折れ線グラフで表示する場合、
縦軸(死亡数)の目盛りの取り方を男女で同じにすれば、
癌死は男性に多いから、必然的に男性の座標平面が大きくなり、
直感的印象としても、事実がそのまま伝わるが、
縦軸の目盛りの取り方を男女で変え(目盛りの幅を女性で大きくする)、
男女の座標平面の大きさが同じになるように操作するのである。
この場合、癌死の実態は、直感的印象としては伝わりにくく、
癌の種類によっては、事実と逆の印象を与える場合もある。

ところで、今年の5月末のことであるが、
私は、あるネットニュースがきっかけとなって、
「日本対ガン協会」が使っている「5大ガン」という表現を気にするようになった。
この表現にもまた、同様のメッセージが含まれているからである。
この件については、後日、機会を改めて書きたいと思う。

posted by 翠流 at 13:23| Comment(0) | 人権擁護への思い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月24日

男性の自殺 (6) 2015年の状況

やや遅くなってしまったが、
内閣府自殺対策推進室が3月18日に発表した「平成27年中における自殺の状況」をもとに、
性差に着目した自殺データを、
昨年・一昨年と同様の形式で掲載する。
私は元号が嫌いなので、西暦で記すが、
2015年の自殺者総数は、24,025人、
年間3万人を割って4年目のデータとなるが、
男性の自殺が多いことに変わりはない。
性別の内訳は、男性16,681人、女性7,344人。
自殺者数の性比は、男性:女性 = 2.27:1。
人口10万人あたりの自殺者数が「自殺死亡率(自殺率)」であるが、
男性は早死傾向があるため、性別人口が女性より少なく、
自殺死亡率の性比を求めると、
下記の項目ーTに示したように、男性:女性 = 2.38:1 となる。
これが自殺の実態を、より正確に表している。

警察庁の分類に従って、
原因・動機別自殺者数(大分類:7項目)を性別に見ると、
下記Vのように、その全てで男性の自殺が多く、
52の細分化項目では、Wに示すように、49項目で男性の自殺が多い。
概括的に言えば、傾向は昨年・一昨年と同じである。
数年前に警察庁発表のニュースとなった就活失敗による若者の自殺を20代で見れば、
Xに示すように、その92%を男性が占めている。

安倍晋三の「光り輝く女性」発言、「女性活躍推進法案」の陰で、
昨年も、たくさんの男性が、自ら命を絶っていった。
そういう男性の深刻な現実に、
日本の社会は光を当てない。
光のあたる「女たち」に比べれば・・・・・。

もしも自殺の性差が逆であったなら、
女性団体や男女共同参画部局は勿論のこと、
マスコミも、安倍晋三も、日本中が大騒ぎだろう。

山田昌弘さん(中央大学)の言葉のように(記事「自殺対策要望書」参照)、
「女性のつらさは問題にされるのに、男性の生きづらさは問題にされない」と言って、過言ではない。
男性の苦しみは、そして男性の命は、軽んじられているのである。

(追記) 内閣府の自殺対策推進室は、今年の3月をもって、全ての業務を厚生労働省に移管した。
   厚労省は、4月に自殺対策推進室を新設。        

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【 2015年 自殺データ 】 ・・・ 項目は次の通り。
      T.自殺者数と男女比
      U.自殺の「原因・動機特定者数」と「原因・動機不特定者数」
      V.原因・動機特定者の「原因・動機別自殺者数(大分類:7項目)」と男女比
      W.原因・動機特定者の、「原因・動機別の自殺者数(52項目)」と男女比
      X.就職失敗による若者(20代)の自殺者数と男性の割合

T.自殺者数と男女比 : (  )内は自殺死亡率を示す。
       自殺死亡率(自殺率) ・・・ 人口10万人あたりの自殺者数。

       総 数        男        女      男女比【男/女】 
     24,025(18.9)  16,681(27.0)  7,344(11.3)   2.27(2.38)  

U.自殺の「原因・動機特定者」と「原因・動機不特定者」 

     総 数       原因・動機特定者      原因・動機不特定者
     24,025      17,981(74.8%)       6,044(25.2%)  

V.原因・動機特定者の「原因・動機別の自殺者数(大分類:7項目)」と男女比。   
   ・・・ 遺書等の自殺を裏付ける資料により、明らかに推定できる原因・動機を、自殺
    者一人につき3つまで計上可能としているため、原因・動機特定者の原因・動機
    別自殺者数の和と、原因・動機特定者数(17,981)とは一致しない。    

    (原因・動機)  (計)  (男性) (女性)  【 男性 : 女性】
     家庭問題    3,641  2,327  1,314   【 1.77 : 1 】
     健康問題    12,145  7,122  5,023   【 1.41 : 1 】
     経済生活問題  4,082   3,658   424   【 8.62 : 1 】
     勤務問題    2,159   1,906   253   【 7.53 : 1 】
     男女問題      801    514   287   【 1.79 : 1 】
     学校問題      384    293   91   【 3.21 : 1 】
     その他     1,342    978   364   【 2.68 : 1 】

W.原因・動機特定者の、「原因・動機別の自殺者数(52小項目)」と男女比。

    ・下表の男女比は、自殺者の少ない方を1として示し、性差の大きい順に配列した。
    ・各項目が属する大項目は、表中の語尾に、次の略記号で示した。

     健康問題:A  経済生活問題:B  家庭問題:C  勤務問題:D
     男女問題:E  学校問題:F  その他:G          

 (順位)(原因・動機)       (男 女 比)    (人 数)
                   【男性 : 女性】  男性  女性  計
1 借金の取り立て苦:B       【 24.5 : 1 】   49   2  51
2 事業不振:B           【 20.9 : 1 】  440  21  461
3 倒産:B             【 17.0 : 1 】   34   2  36
4 負債(多重債務):B       【 14,8 : 1 】  625  42  667
5 自殺による保険金支給:B     【 13.0 : 1 】   65   5  70
6 犯罪発覚等:G          【 10.7 : 1 】  151  14  165
7 負債(その他):B        【 10.7 : 1 】  647  60  707
8 失業:B             【 10.6 : 1 】  330  31  361
9 仕事疲れ:D           【 9.7 : 1 】  612  63  675
10 仕事の失敗:D           【 9.4 : 1 】  351  37  388
11 職場環境の変化:D        【 8.8 : 1 】  247  28  275
12 就職失敗:B           【 8.5 : 1 】  206  24  230
13 負債(連帯保証債務):B     【 8.0 : 1 】   16   2  18
14 教師との人間関係:A       【 8.0 : 1 】   8   1   9
15 その他:D            【 7.6 : 1 】  331  43  359
16 生活苦:B            【 5.9 : 1 】 1,001  167 1,168
17 学業不振:F           【 5.0 : 1 】  101  20  121
18 職場の人間関係:D        【 4.4 : 1 】  365  82  447
19 子育ての悩み:C         【 1: 4.0 】   24  98  122
20 病気の悩み・影響(アルコ-ル依存症):A【 4.0 : 1 】  165  41  206
21 被虐待:C            【 4.0 : 1 】   4   1   5
22 その他:E            【 3.7 : 1 】   49  13  62
23 その他:B            【 3.6 : 1 】  245  68  313
24 その他:G            【 3.5 : 1 】  375  105  480
25 入試に関する悩み:F       【 3.2 : 1 】   23   7  30
26 その他進路に関する悩み:F    【 3.2 : 1 】   91  28  119
27 その他:F            【 3.0 : 1 】   42  14  56
28 夫婦関係の不和:C        【 2.8 : 1 】  697  247  944
29 家族からのしつけ・叱責:C    【 2.8 : 1 】   98  35  133
30 犯罪被害:G           【 1 : 2.5 】   4  10  14
31 失恋:E             【 2.3 : 1 】  202  85  287
32 近隣関係:G           【 2.0 : 1 】   39  19  59
33 孤独感:G            【 2.0 : 1 】  372  184  556
34 いじめ:F            【 1 : 2.0 】   1   2   3
35 病気の悩み(身体の病気):A   【 1.9 : 1 】2,601 1,309 3,910
36 その他:A            【 1.9 : 1 】  145  74  219
37 その他:C            【 1.9 : 1 】  213  112  325
38 家族の将来悲観:C        【 1.7 : 1 】  367  204  571
39 その他家族関係の不和:C     【 1.7 : 1 】  230  128  358
40 身体障害の悩み:A        【 1.7 : 1 】  168  94  262
41 後追い:G            【 1.6 : 1 】   37  32  69
42 その他交際をめぐる悩み:E    【 1.5 : 1 】  146  92  238
43 介護・看病疲れ:C        【 1.5 : 1 】  148  95  243
44 結婚をめぐる悩み:E       【 1.5 : 1 】   44  29  73
45 その他学友との不和:F      【 1.4 : 1 】   27  19  46
46 家族の死亡:C          【 1.3 : 1 】  292  209  501
47 親子関係の不和:C        【 1.3 : 1 】  254  185  439
48 病気の悩み・影響(薬物乱用):A  【 1.3 : 1 】   21  16  37
49 病気の悩み・影響(他の精神疾患):A【 1.2 : 1 】  742  571 1,313
50 病気の悩み・影響(統合失調症):A 【 1.2 : 1 】  613  505 1,118
51 病気の悩み・影響(うつ病):A   【 1.1 : 1 】 2,667 2.413 5,080
52 不倫の悩み:E           【 1.0 : 1 】   73  68  141

X.就職失敗による若者(20代)の自殺者数と男性の割合

       年次別      総数  男性  女性  男性の割合
      2008(H 20)   86   69   17   80.2 %
      2009(H 21)  122   98   24   80.3 %
      2010(H 22)  153  138  15   90.1 %
      2011(H 23)  141  119  22   84.3 %
      2012(H 24)  149  130  19   87.2 %
      2013(H 25)  104   95    9   91.3 %
      2014(H 26)  110   95   15   86.3 %
      2015(H 27)   88   81    7   92.0 %


posted by 翠流 at 00:37| Comment(2) | 自殺関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月14日

中央労働金庫 退会

      【加筆連絡】・・・・・ 今回の記事は6月14日にアップしたが、退会手続き(預金解約)に
             行った時の報告を、【加筆:6月19日】として、(追記)の次に加えた。

中央労働金庫にとってみれば、
私など、塵のような顧客の一人でしかないが、
「社会貢献」という美名を使い、
しかし内実は、女性顧客拡大のための営業戦略として、
ピンクリボン運動だけを支援する労働金庫の男性差別を、
批判して退会することにした。
若い頃から信頼を置いてきた労働金庫ではあるが、
このブログの第4次男女共同参画基本計画関連記事の中でも述べてきたような、
男性の「いのちの危機」、
具体的には、国民の死亡原因の第1位である悪性新生物による死亡が、
女性より、はるかに男性に多いという現実(末尾:別添え資料ー【A】)に配慮することなく、
「労金は公的機関ではない」などと陳腐な発言を携えて、
女性限定支援を正当化する労働金庫の、男性差別を批判する。

お客様サポートセンターのX(男性)の発言からすれば、
労働金庫の営業実績は、必ずしも芳しくはないようで、
彼は、「労金の顧客は男性が多いんですよ。それで、女性客拡大のためにピンクリボン運動を支援するこ
とにしたんですよ。もちろん、理由はそれだけじゃないですけどね・・・・・」などと言った。
まだガードを感じさせない彼の答え方は、
私のような苦情が少ないことの証しのように思われた。
「労働金庫は公的機関ではありませんしね・・・」などという彼の言葉にも、
マニュアル表現を読むような、ぎこちない響きがあった。

彼は、私の、同じ内容の電話記録を起こしながら喋ったが、
それが2013年のことであると聞いて、
私は、時の流れの速さを思う。
もう既に3年前のこととなったが、
あの日、久しぶりに労働金庫を訪ねた私の前には、
ピンクリボンをつけた大勢の女性行員の姿があった。
既にこの時、このブログに記してきたような活動に入っていた私は、
例えば、記事「裏切りの男女共同参画」のような思いを経て、
ピンクリボンの女性行員を、
男性の困難になど微塵も配慮することなく、庇護の中に安住する自己本位の女たちと、
捉えるようになっていた。
女たちは、庇護と女性優遇を好む。
ピンクリボンをつけた男たちは、営業の自由を隠れ蓑にして、
女性優遇の美徳の仮面をかぶり、
男性の命の危機を顧みない「男性差別の男たち」である。

お客様サポートセンターのXは、
ピンクリボン運動限定支援を、
「一般企業の営業戦略だから許される」と、陳腐にくりかえす。
しかし事態はそれで終わるわけではなく、
企業の女性優遇戦略は、
「女性優遇を是認せよ」という「男らしさの規範」の庇護のもとに、
女たちの自己本位性を刺激しながら、
女たちを特権階級化していく。

女性優遇ばかりの溢れる日本にあって、
女たちは既に、特権階級として、我が物顔で街を歩いている。

 (追記) 労働金庫の、ピンクリボン運動への支援の内容を記す。お客様サポートセンターのAの言に
   よれば、今年の3月末までは「セブンイレブンATMでの労金キャッシュカード利用1件につき、
   労金の社会貢献基金より、ピンクリボン運動へ1円を拠出」であったが、4月からは「労金への給
   与振込1件につき、同基金から ピンクリボン運動へ1円を拠出」とのこと。しかし、この説明に
   は不足がある。詳細は、「中央労働金庫 ピンクリボン運動」等で検索して確認されたい。寄付先
   は、日本対がん協会「乳がんをなくす ほほえみ基金」。なお、HPによれば、2015年度上期の取
   り組み分として、9,960,908円を寄付。2011年9月の取り組み開始からこれまでの寄付総額は、
   74,166,185円。後述する男性の癌の実態から考えれば、すさまじい男性差別である。

 【加筆:6月19日】・・・・・ 下記の要望書を含め、今回の記事をアップしたのは6月14日の午前2時頃
   であった。その後、要望書の印刷と短い眠りを経て、同日、私は労働金庫●●支店に行った。担
   当は初対面のB氏で、私は彼に解約の理由を改めて伝え、要望書を渡した。パーティションの内
   側での会話であったが、問答の中で必要と感じた強調部分については、外側にも聞こえるように
   伝える自分がいた。B氏は事務処理に入り、私は受付近くの椅子で待ったが、壁面のピンクを基
   調としたチラシが気になった。私はそれを手に取り、近くにいた男性職員に内容の質問をする。
   要するにそれは、お客様センターのAの説明にはなかったピンクリボン運動の拡大。既に2015年
   10月から行われてきた「Rukuo わたしの積立」という女性限定預金のチラシであった。HP上
   では、次のURLに該当する。
        http://chuo.rokin.com/r-project/about/product/index.html

    「新規ご契約1件につき50円を中央ろうきんよりピンクリボン運動に寄付」という、女性限定
   健康支援の拡大。「〈ろうきん〉が、女性の幸せを願ってスタートさせた新シリーズ」「夢を叶える
   “未来のわたし”のために」という触れ込みと共に、女性好みのプレゼントの写真を携え、労働
   金庫は、既に昨年から、更なる女性客拡大を図ろうとしてきた。その、女性限定健康支援の拡大、
   男性差別の健康支援の拡大が、私の逆鱗に触れた。客は私を含め数名であったが、私の抗議の声
   が、在室職員20数名かと思われる広い部屋に響いた。どのような主張をしたのかは、お察しいた
   だけることと思う。電話で何回か話しをしたCさん(男性)が、自分の名前を私に告げながら、
   低姿勢で私に近づいてくる。私は発言をやめなかった。事務処理の終わったBさんが、あわてた
   ような表情で私のところへ近づいてきた。彼は私を、先ほどのパーティションの内側に案内した。
   私は彼の説明を聞き、書類を受け取って労働金庫を後にした。私は、Bさんに、要望書の写しを
   支店の職員全員分渡してあるが、たぶん捨てられるのだろう。

    ところで、中央労働金庫HPの「寄付総額」は、既に次のように更新されている。     
        ・・・・・ 2011年9月1日〜2016年3月31日までの寄付金額 84,208,930円 ・・・・・ 
                                  【以上 6月19日:加筆】

★ 中央労働金庫への要望書は次の通り。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                                     平成28年6月14日
中央労働金庫 理事長 様
                                     ( 翠 流 )
   中央労働金庫が行う「ピンクリボン運動支援」の、男性差別の解消を求める要望、  
          及び、この差別に起因する預金の解約について。           
  ・・・・・ 国民の「悪性新生物による死亡、及び罹患の実態(別添え資料ー【A】)」をふまえて。・・・・・ 
                       記                      
 中央労働金庫は公的機関ではなく、営業の自由が保障された一般企業であるとはいえ、倫理的側面か
ら見れば、恐らくは私たちが理想として求めるべき人権尊重の規範が、ご存じのように日本国憲法第14
条に「法の下の平等」として謳われています。また、この理念を受け継ぐと考えられる男女共同参画社
会基本法第3条(別添え資料ー【B】)には「男女の人権の尊重」が謳われ、中央労働金庫本社のある東
京都の、男女平等参画基本条例第14条第1項及びその逐条解説(別添え資料ー【C】)、そして私の預金
先である●●支店のある●●県男女共同参画推進条例・第4章・第17条・第1項(別添付え資料ー【D】)
にも、「性差別の禁止」が明確に謳われています。                        

 また、現在の日本国民が抱える健康問題、特に国民の死亡原因の第1位である悪性新生物による死亡
と罹患の実態(別添え資料ー【A】)を見れば、年間死亡者総数は、男性が女性をはるかに上回り、部位
別死亡率・罹患率も、それぞれ1〜3位・1〜4位を男性の癌が占める等、男性に深刻な状況が、客観
的数値として示されています。また、ピンクリボン運動との関わりで生殖系の癌を見れば、男性の前立
腺癌による死亡は女性の乳癌に近接し、罹患数については乳癌を上回っています。このような状況を考
えるならば、男性の死亡・罹患状況を視野に入れた癌対策への支援、生殖系であるならば前立腺癌対策
としてのブルークローバー運動への支援等の必要性が、認識されるはずと考えます。        

 以上のような状況をふまえ、性差別のない人権尊重の視点に立った健康支援を考えるとき、中央労働
金庫が行っている「ピンクリボン運動限定支援」は、男性が直面する「いのちの危機」を顧みない営業
戦略、つまりは、「男性の人権を軽んじる営業戦略」であると考えざるを得ません。貴社の「お客様サポ
ートセンター」を担当する●●氏の発言によれば、貴社は「女性顧客拡大を目的としてピンクリボン運
動を導入した」とのこと、確かにそれは、一般企業であれば、法的な拘束を受けない営業戦略でしょう。
しかし、そうであるが故に、今や日本の消費の世界は、女性をターゲットとした優遇戦略に溢れ、「法の
下の平等」の理念と乖離した「女性の特権階級化」が進んでいます。併せて、国策としての健康支援を、
昨年12月に閣議決定となった「第4次男女共同参画基本計画」について見れば、本来、国民全体に対す
るべきはずの健康支援が、「生涯を通じた女性の健康支援」という題名で表現され、その内容も著しく女
性側への支援に傾斜し、男性の「いのちの危機」、具体的には前述の悪性新生物の問題に併せて、やはり
男性に明らかに多い自殺の問題についても、男女共同参画局は真摯に対峙することなく、女性優先・女
性優遇の支援を展開しているのです。                             

 以上のような状況を鑑み、私は、中央労働金庫に対して、「ピンクリボン運動限定支援」の男性差別の
解消を、強く要望します。また、塵のような顧客でしかない私ではありますが、この批判の意思表示と
して、中央労働金庫の預金を、全て解約させていただきます。              (以上)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
別添え資料                                      

【A】 悪性新生物による死亡者数・死亡率、及び、罹患者数・罹患率               
    ・死亡率は人口10万人に対する死亡者数を示す。男女別データの場合は、男女それぞれ10万人
    に対する死亡者数を示す。罹患率の定義もこれに準ずる。                
    ・表中の大腸は結腸と直腸の和を示す。子宮は子宮体部と子宮頚部の和を示す。      
    ・【表1】【表2】は、厚生労働省 人口動態調査 「年次別にみた死因簡単分類・性別死亡数及び
    死亡率」から引用。【表3】は、「がん情報サービス・最新がん統計ー3.がん罹患」から引用。

  【表1】 男女別年間死亡者総数 ・・・(  )内は死亡率を示す ・・・ 平成26年
          男性        女性         性差           
       218,397(358)  149,706(233)  男性が 68,691人 多い。      

  【下表2】 部位別・男女別年間死亡者数(死亡率)・・・ 死亡率上位より配列。・・・ 平成26年   
  【下表3】 部位別・男女別年間罹患者数(罹患率)・・・ 罹患率上位より配列。・・・ 平成23年   
    ・男性は早死傾向により女性より人口が少ないため、死亡者数が女性より少なくても、死亡率
    が女性を上回る場合がある。罹患率も同様。・・・ 下表★
  【表2】       死亡者数(死亡率)   【表3】       罹患者数(罹患率) 
   男性:肺      52,505( 86.0)     男性:胃      90,083(144.9) 
   男性:胃      31,483( 51.6)     男性:前立腺    78,728(126.6) 
   男性:大腸     26,177( 47.4)     男性:肺      75,433(121.3) 
   女性:大腸     22,308( 34.6)     男性:大腸     72,101(115.9)★
   女性:肺      20,891( 32.4)     女性:乳房     72,472(110.5)★
   男性:肝臓     19,208( 31.5)     女性:大腸     52,820( 80.5) 
   男性:膵臓     16,411( 26.9)★    女性:胃      41,950( 63.9) 
   女性:胃      16,420( 25.5)★    女性:肺      36,425( 55.5) 
   女性:膵臓     15,305( 23.8)     男性:肝臓     29,192( 46.9) 
   女性:乳房     13,240( 20.6)     女性:子宮     26,741( 40.8) 
   男性:前立腺    11,507( 18.9)     男性:食道     19,728( 31.7) 
   女性:肝臓     10,335( 16.1)     男性:膵臓     17,173( 27.6) 
   男性:食道     9,629( 15.8)     男性:膀胱     15,345( 24.7)★
   男性:胆のう・胆管 9,052( 14.8)★    女性:膵臓     15,922( 24.3)★
   女性:胆のう・胆管 9,065( 14.1)★    女性:肝臓     14,648( 22.3)  
   男性:悪性リンパ腫 6,427( 10.5)★    男性:悪性リンパ腫 13,766( 22.1)  
   女性:子宮     6,429( 10.0)★    男性:胆のう・胆管 12,250( 19.7)  
         (以下:略)                  (以下:略)

【B】 男女共同参画社会基本法第3条
   ・男女共同参画社会の形成は、男女の個人としての尊厳が重んぜられること、男女が性別による
   差別的取扱いを受けないこと、男女が個人として能力を発揮する機会が確保されること、その他
   の男女の人権が尊重されることを旨として、行われなければならない。           

【C】 東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項、及びその逐条解説              
   ・第14条第1項・・・何人も、あらゆる場において、性別による差別的取り扱いをしてはならない。
   ・第14条第1項・逐条解説・・・本項の『差別的取扱い』には、その取扱いの結果として、性別によ
   る差別がもたらされるものすべてが含まれる。性別による差別の意図を明確に有している場合に
   限られるものではなく、種々の状況から差別を容認したと推認される場合も含まれる。     

【D】 ●●県男女共同参画推進条例・第4章・第17条・第1項                  
   ・何人も、社会のあらゆる分野において、性別による差別的取扱いをしてはならない。 
                                          (以上)


posted by 翠流 at 02:09| Comment(3) | 掲載記事のカテゴリ(2013年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月19日

熊本地震関連 (2) 

 熊本地震発災(4月14日)の夜、私は、ある高速道路のサービスエリアにいて、車の中
でNHK第一放送を聞いていた。キャスターは初め、「子ども・お年寄りに配慮を」と言
っていたが、やがてそれは「子ども・女性・お年寄り」に変わる。NHK内部で修正を求
める発言があったのか、外部から圧力がかかったのかは知らないが、私は、「またか・・・」
と、不快な思いでそれを聞いた。身体的にであるにしろ精神的にであるにしろ、弱さ・繊
細さを抱えた男性は、本来ならば配慮の対象とされるべきはずなのに、男性であるが故に
配慮からはずされ、女たちは、したたかであろうが強くあろうが、無条件に配慮の対象と
なる。女はそれを望み、男たちがそれを許す。

 似たようなことが、一昨年の12月、福島で行われた災害対応シンポジウム(注1)で
あった。パネリストは5人、そのうち男性は1人であった。彼は初め、災害弱者を「子ど
も・お年寄り」として話しを進めていたが、私には彼が会場の様子をうかがっているよう
に見えた。参加者の大部分は女性であった。そして彼は何回か同じ言葉をくりかえした後、
会場に目を向けながら言ったのである。「もちろん女性もそうですけれどね・・・・」と。

      (注1)〜第3回国連防災世界会議に向けてのシンポジウム〜
                防災・復興における女性の参画とリーダーシップ

 私は、「いのちの電話」の、ある女性相談員の言葉を思い出す。彼女は、男性差別の不
当性を訴える私の思いを、非常に良く受けとめてくれた。それは、単に相談員としての研
修で磨かれた技術によるものではなく、彼女の、一方の性に偏ることのない平等観と、彼
女の優しさの証しであったと私は思う。しかし彼女は、電話の最後に、いみじくも付け加
えたのである。「でもね、私みたいなことを言う女性は少ないんですよ。女はみんな自己
中心なんです・・・」と。

 女たちは、解放の時代にあって、意識するしないに関わらず、日本の社会を様々な形で
浸食するフェミニズムの擁護を受けながら、特権階級として、自己中心性を膨張させるよ
うになった。彼女たちの求めるものは、既に女性差別解消の域を逸脱している。彼女たち
は、社会に溢れる女性優遇を当然の如く享受し、男らしさの規範から脱却できない不器用
な男たちを尻目に、したたかに、ただ女たちだけのために、更なる優遇を求めるのである。
大切なのは愛より自分。倫理より自分。彼女たちは、その感情の機微と巧みな言葉によっ
て、女性優遇を正当化、或いは誘導する。男たちの不利益など、彼女たちの眼中にはない。
いやもしかすると、男たちの不利益は、彼女たちの快感であるのかもしれない。

 「かつて女性は差別されてきた・・・」と、そいう言葉が、乱雑に、或いは、自己本位の
フェミニズム運動の巧妙な利益誘導のために、意図的に使われる時代。そしてそれを受け
入れよと、男性差別の「男らしさの規範」を、言葉には出さずとも内実は暴力性を孕んだ
強制力を持って男性に要求する男たちが、社会の上層部にも、日常の中にも、支配的な影
響力を持って存在する。マスコミの論調もまた女性優先・女性優遇に彩られ、例えば少子
化対策やワークライフバランスの問題も、女性側への支援に傾斜して論評され、今もなお、
恐らくは「男性である責任」を重く背負いながら、非正規にあえぐ男たちの苦悩、そして
非婚の問題等を浮き彫りにした記事には、最近になって、ブログ「社会の荒廃 研究室(蜻
蛉の眼鏡)」の、次の記事(注2)を読むまで、私は出会えたことがなかったのである。

(注2)「社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)」
     「少子化はフェミニズムによる非婚化が最大の原因であることを世間に広めよ」
     http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/30d6de065e0282c847526f782a571320

 災害対応の問題であれば、東日本大震災をめぐる施策について、既にこのブログで繰り
返し指摘してきたように、内閣府の男女共同参画局であろうが全国各自治体の男女共同参
画部局であろうが、「男女共同参画」と名のつく部局は、私の知る限りすべて、「男女共同
参画の視点」という美辞を掲げながら、内実は「女性優遇・女性優先・女性限定の視点」
で、これもまた自己本位極まりない女性団体と共に、数々の男性差別の施策、男性の人権
を無視・軽視した災害対応を行ってきたのである。

 災害対応だけではない。「国民への健康支援」の問題にしても、昨年12月に閣議決定と
なった「第4次男女共同参画基本計画」の該当項目を見れば、男女局の本質が非常に良く
わかる。その題名は「生涯を通じた女性の健康支援」。私は、男性が抱える「命の危機」、
率直に言えば女性より深刻な男性の命の危機を、国民の死亡原因の第一位である悪性新生
物による死亡の性差、そして自殺の性差等について、数値と共に具体的に提示したが、男
女局は、題名を「生涯を通じた男女の健康支援」に変えよという要望すら受け入れず、内
容もまた、国民の命の現実と乖離して、男性の命の危機に真摯に対峙することなく、著し
く女性側への支援に傾斜した基本計画を作成したのである。それが、憲法14条の直下に
あるはずの部局、しかも「男女の人権の尊重」を謳った男女共同参画社会基本法第3条を
擁する内閣府男女局の施策であることを考えれば、それはまさに「裏切りの男女共同参画」
と表現するだけでは済まない男性差別なのである。

 熊本地震発災の夜、NHKラジオの報道と共に様々の思いが心をよぎり、私は、キャス
ターの言葉を放置できなかった。男性の人権を軽んじる理不尽なメッセージを、NHKが、
社会的圧力として全国に拡散させているのである。私は、時間外かとは思いつつも、翌朝
まで待つことができず、「NHKふれあいセンター:0570-066-066」に苦情の電話を入
れた。男性職員が私の電話を取った。相手の心は、声のトーン、言葉のトーンでわかる。
彼はマニュアルに沿って義務的な対応をしただけで、私の思いを受けとめてはいなかった。
そういう男は多い。男性差別の性別観が男の中にある。私は、帰宅の後、車の中で仮眠の
ような時を経て、午前3時頃、再びNHKに電話を入れた。受話器から録音メッセージが
流れる。発言は録音対応であった。翌朝、私は再びNHKに電話を入れた。私がどのよう
な発言をしたかは、このブログを以前から読んでくださっている方は察してくださるはず
である。思いが溢れ、語りきれない私に、対応した女性職員が電話の終了を告げた。私は
苛立ち、再び電話を入れた。昨晩からの経過を話す私に、別の女性職員の身構えるのがわ
かった。しかし彼女は、時間を理由に電話を切ることはなかった。

 以後、5月2日までの間に、熊本地震の災害対応に関わって、西日本新聞・東京新聞・
産経新聞・静岡新聞・河北新報・内閣府男女共同参画局・栃木県男女共同参画・登米市男
女共同参画・宮城県男女共同参画・減災と男女共同参画推進センター・内閣府防災・埼玉
坂戸防災・ピースウィンズジャパン・登米えがおネット(解散するも取材は継続)・イコ
ールネット仙台等に、電話をかける日々が続いた。


posted by 翠流 at 01:30| Comment(2) | 災害対応・要望書(2016・17年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月26日

熊本地震関連 (1)

熊本地震の報道に関わって、pawh45hnto761wcx さんが、
YAHOO知恵袋で、下記のような問題提起をしていました。
彼は、私に発言の場を与えてくださって、
私は、感謝しつつ回答を作っていたのですが、
予定より早く締め切られてしまい、投稿できませんでした。
残念ですが、代わりにそれを、記事として、ここにアップします。
「ベストアンサー」に選ばれた回答は、
現在の日本の男性差別の状況を非常に良く捉えていて、
その簡潔明瞭な表現に、私も強く共感します。
私の回答は、後記のような長文になってしまいましたが、
その後半で、今まで取り上げたことのなかった問題についても、発言をしました。
問題意識としては以前からあったことなのですが、
取り上げなかった理由は、
お読みいただければ、察していただけることと思います。
最近の私は、記事のアップが滞っていますが、
活動は、電話での発言・抗議等を中心に、色々しています。
熊本地震に関わる活動は、
後日、箇条書きになるかとは思いますが、報告したいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【YAHOO知恵袋】 pawh45hnto761wcx さんの「問題提起」と「ベストアンサー」  
     http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10158396350

 【問題提起】・・・【熊本地震の報道でNHKは女性の人権ばかり優先・・・】   
                              2016/4/20 13:50:47
  熊本地震の報道でNHKは女性の人権ばかり優先して報道してますけど、こういうのは 
  男性差別にならないんですか? 熊本地震関連の報道でNHKは女性の健康を守れとか、
  母子の健康を守れとか言ってばかりいるんですけど、それを言うなら被災住民全員の
  健康を守れと報道すべきではないですか? 初めから男性の人権は無視されてるような
  報道スタンスで、差別が行き過ぎてませんか?

 【べストアンサー】
                             2016/4/25 16:18:22
  悪質な男性差別です。
  報道する側も加害者ですね。
  「女性のほうが大変」「男性は強いから平気」という妄信が定着した現代社会。
  女性が過保護にされている一方で、男性は命を軽んじられ、苦痛を受けることを
  当然視される。
  女尊男卑に歯向かってみても、「男なんだから我慢しろ」と押さえ込まれてしまう。
  それが日本の現実です。
  今の時代は、男性の人権こそ真剣に考えるべきです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【私の回答】

 東日本大震災のとき、主に男女共同参画部局や女性団体が行った災害対応の不当性につ
いて、「男性差別とたたかう者のブログ」の中で、くりかえし発言してきた翠流です。
 男性差別とのたたかいには組織づくりの難しさがあり、個人として取り組まざるを得な
い状況や、打開が困難な壁の存在を前にして、疲労感が強く、今回の熊本地震についても、
発言に向かえない状況がありましたが、「蜻蛉の眼鏡」というブログで知った「ピースウ
ィンズ・ジャパン」(ボランティア団体)の男性差別(後記)に憤りを抑えきれなくなり、
発言することにしました。

    「蜻蛉の眼鏡」URL  http://blog.goo.ne.jp/grk39587

 私のブログを読んでくださっていた方には、ご理解いただけるはずと思いますが、人権
問題に関わる私のスタンスは、「多様性の認識」と「多様性をふまえた人権の尊重」です。
一人ひとりが置かれている身体的・精神的状況や個性は、「男性は」「女性は」というよ
うな、単純化された二項対立的視点で把握・説明しきれるものではなく、その視点は性差
別を招来します。単純化によって、配慮から不当に疎外される人が現れるからです。例え
ば、男性の中にも、被災地で身体的・精神的な弱さ・困難を抱える人がいる。そういう男
性には、本来、配慮されるべき人権があるはずですが、現実には、「子ども・女性・お年
寄りに配慮を」というような報道が日本中に拡散する状況の中で、配慮が女性側に傾斜し、
男性が疎外されるという、男性差別が出現するのです。本来、人権の重さ、命の重さは、
女性も男性も同じはずなのに、男性だけが配慮から疎外されるのです。

 今回の熊本地震についても、日を追うごとに、男性に対する人権無視、人権軽視の報道
が増える傾向にあり、私は再び強いストレスを感じるようになっていますが、ここではま
ず、「ピースウィンズ・ジャパン(以後、PWJと略す)」の震災対応について発言します。
PWJには、「多様性をふまえた、差別のない人権尊重の視点」が欠落しています。PWJは、
初めに女性優遇の結論ありきの、男性差別の団体なのです。彼ら彼女らは、熊本の益城町
で、まず、避難施設としての「バルーンシェルター」を設置しましたが、それには「女性
専用」と「ペット連れ専用」しかありませんでした。シェルターは、強風の危険性に配慮
して撤去され、新しく避難テントが設置されましたが、それも同じです。設置したのは「
女性専用」と「ペット連れ専用」だけで、「男性専用」はないのです。トイレについても
同じです。PWJが搬入した12基の新しいトイレのうち、10基は女性用、2基は「身体に
不自由のある方」用で、男性用は全くないのです。男性は、汚れたトイレを使うしか術が
ない。新しいトイレは使わせてもらえないのです。それは、人間の尊厳に関わる排泄の差
別。後述する問題とも関わって、非常にひどい男性差別だと思います。

    PWJのURL  https://ja-jp.facebook.com/PWJPublicRelations 
    トイレについては、4月22日 23:05 配信の記事、「【熊本地震】22日の
    活動報告〜トイレ設置、靴下など配布〜」の、掲載写真の下にある文字、
    「【熊本地震】22日の活動報告〜トイレ設置、靴下など配布〜」をクリック。

 たくさんの被災者が集まった雑踏のような避難所。頻発する地震の中で、前述のように、
女性だけではなく男性にも、強いストレスや不安を抱え、疲弊する人が現れます。それだ
けではありません。発災当初から、そして今も、災害対応の危険な力仕事をしている男性
が必ずいるはずなのです。からだも衣服も汚れ、心身共に疲弊して避難所に帰ってくる男
性、そういう男性が、雑踏の避難所から離れて心身を休める場所、後述するプライバシー
への配慮も含めて、「男性用避難テント」を、なぜ設置しないのでしょうか。そういう「ピ
ース・ウィンズ・ジャパン」が、私には全く理解できないのです。

 プライバシーへの配慮について発言します。「専用避難テント」の設置は、性犯罪等の
犯罪被害の防止だけではなく、それ以前に、着替えの時のプライバシーに対する配慮とし
て、女性だけではなく、それを強く求める男性、例えば私のような男性に対しても必要な
のです。率直に言えば、失礼ながら、男性の中には羞恥に対して鈍感な人もいるようです。
しかし、そういう人は、この場合の主役ではない。主役は、羞恥に敏感な男性なのです。
なぜなら、羞恥は人間の尊厳に関わる感情だからです。

 東日本大震災発災のとき、「女性が毛布の中やトイレで着替えをしなければならなかっ
た」というような表現が、男女共同参画部局を中心に、日本中に拡散しました。あたかも
それが女性特有の現象であるかの如く拡散したのです。しかしそれは、女性に限ったこと
ではなかった。たとえば私が、男性差別のストレスから、被災地の「いのちの電話」に電
話をしたとき、受けてくれた女性は被災者でした。そして彼女は言ったのです「私の夫は
布団の中で着替えをしていました」と。

 男性の羞恥心は、「男性であるが故に与えられる不当な性的偏見」によって、軽視、或
いは無視されています。男性にも羞恥に敏感な人がいるのに、配慮から疎外されるのです。
ちなみに私は、今の居住地に来て20数年になりますが、洗濯をして、ズボンの下につけ
ていた1枚の下着を、人に見える場所に干したことは、ただの一度もないのです。すべて
部屋干しなのです。そういう男性もいるのです。

 更に補足します。私が定期的に検査を受けている消化器系専門施設の男性更衣室には、
天井から、ランダムにカーテンが下がっています。同性からも着替えを見られないように
するための配慮です。それが、更衣室の本来あるべき姿です。着替えというのはそういう
ものなのです。少なくとも私のような男性にとっては。だから被災地でも、せめて、例え
ば PWJの避難テントのような、異性には見られない更衣の場所がほしいのです。

 ところで、この「YAHOO知恵袋」の回答の中に、女性の生理用品に関わる発言がありま
すが、関連して、私も発言します。ご記憶の方も多いかと思いますが、昨年の秋、インタ
ーネットで「女性の生理用品を使用している男性」のニュースが報じられたことがありま
した。はっきり書きますが、要するに、やや重い肛門疾患(痔)や、軽度であっても便失
禁のような排便障害を抱えている男性が、生理用品を使用しているのです。こういうニュ
ースが報じられるようになったのは、男性の人権尊重のために、非常に好ましいことだと
思います。男性は、このような、日常生活のQOLに深刻な影響を与える疾患を抱えてい
ても、男性であるが故に、配慮から疎外されてきたのです。

 女性は生理用品があるから救われます。ナプキンを少し後ろへずらせば、十分に対応で
きるのです。ある男性は、痔の手術の入院生活を終えて退院の時、病院付属の薬局で、細
長く切った脱脂綿と紙絆創膏を渡されて、非常に強いショックを受けたと言っていました。
そんな処置で、日常生活のQOLを維持できるはずはないのです。彼は、薬局を出て、コン
ビニエンスストアに立ち寄り、生まれて初めて女性の生理用品を買ったのです。

 医者の中にも、話にならないような対応しかできない人がいる。というより、そういう
医師がほとんどではないかと推測します。例えば患者が、つまりは生理用品のない男性患
者が、医師に対処の方法を尋ねる。そうすると医師は、「紙をはさんでおけばいい」など
と、話にならない答えしかしないというのです。その背景には男性の人権を軽視する不当
な性別観、それも、非常に根強い性別観の存在があると思います。男性は、生理用品のよ
うな機能を持った下着を求めてはいけないのです。それは「男らしさの規範」に反するの
です。そういう不当な性別観の呪縛の中で、男性は、強い不快感を抱えながら生活してき
たのです。そしてそれは、排尿に関わる疾患の場合も同じなのです。

 「かつて女性は差別されてきた」と、そういう言葉があります。それはその通りなので
す。そして、そういう女性差別は解消されなければならないのです。しかし「かつて男性
は差別されてきた」と、それもまた事実なのです。その差別の根本には、「男らしさの規
範」、「男性に対する性別観」の問題があると思います。性別観に関わる事象を広く見て、
例えば、明白な性差しての男性の自殺、被災者を含め、明らかに男性に多い自殺の問題に
も、その根本に同様の問題があると思います。男性は、その性別観の故に、苦しみを一人
で背負うことが多く、追いつめられやすいのです。(男性差別とたたかう者のブログ・・・
記事カテゴリ:自殺関連:4/26現在・記事7つ)

 生理用品の件に戻ります。前述のような疾病を抱えた男性は、被災地にも必ずいます。
高齢者ではない男性の中に、そういう人たちがいるのです。先日、災害対応のラジオ番組
で、ある大学の先生(女性)が、「避難所で小集団をつくり、班長を決め、被災者のニー
ズを引き出す」という方法を提示していました。それは、「声になりにくい声を引き出す」
という意味で、良い方法だと思います。しかし、ニーズを隠す人はいるでしょう。男性な
らばその性別観に縛られ、自分の弱さ、ニーズ隠すかもしれない。排泄の問題ならば、羞
恥が手伝ってなおさらのことと思います。ですからせめて男性にも、女性と同じように、
新しくきれいな下着を配ってほしい。そして、トイレや更衣室に対する配慮が欲しいので
す。それは必要最低限の配慮でしょう。

 東日本大震災の時、「宮城登米えがおネット」という団体が、非常にひどい男性差別を
しました。彼女たちは、女性だけを対象にアンケートを取り、下着のサイズまで調べ、一
人ひとりに合った下着と共に生活用品を袋詰めにして、女性だけに配ったのです。本当に
ひどいと思います。それでは「男性は汚い下着で暮らせ」と言っているのと同じではあり
ませんか。そして、内閣府男女共同参画局(以下:男女局)は、それがあたかも優れた実
践の典型であるかの如く、「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針」の「解説
事例集」に、「取組事例13」として、それを掲載したのです。もしもその記事の下に、「男
性に対しても同様の配慮が必要である」というような一文があれば、私は、この件について、
男女局は批判しません。しかし、そういう記載は全くなかったのです。

 既にブログではくり返し書いてきましたが。「男女共同参画社会基本法第3条」には、
「男女の人権の尊重」が明確に謳われています。しかし男女局は、その精神と乖離した、
たくさんの男性差別を行ってきました。そしてそれは、今も同じなのです。例えば。昨年
12月に閣議決定となった「第四次男女共同参画基本計画」の、「生涯を通じた女性の健康
支援」のように、男性が置かれている命の危機、女性より明らかに多い悪性新生物による
死亡や自殺のような現実を直視せずに、平然と、「初めに結論ありき」の、女性優先・女
性優遇・男性差別の施策を企図し、実行し続けているのです。男女局は、男女共同参画の
理想に向かう部局ではなく、自己本位の、フェミニズム運動の発信基地なのです。


posted by 翠流 at 11:04| Comment(0) | 災害対応・要望書(2016・17年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月25日

ある事件 (2)

ご記憶の方は多いかもしれない。
昨年の夏、8月16日から17日にかけての深夜、
愛知県大府市朝日町の駐車場に止めた車の中で、
従業員の男性が、経営者から暴行を受け、
脾臓破裂による出血性ショックで死亡した。
経営者の性別は、女。

経緯の詳細を知らずして・・・・・、ではあるが、
私は、この事件が時代を象徴するように思えて、
読み流すことができず、記事を保存することとなった。・・・・・ 下記 【ニュース@】

【ニュース@】 腹部蹴られた男性の死因は出血性ショック 傷害致死容疑で女社長送検
        ・・・・・産経WEST 2015.8.18 16:30更新
       http://www.sankei.com/west/news/150818/wst1508180059-n1.html
 全文・・・・・愛知県大府市で女性上司から暴行を受けた男性が死亡した事件で、東海署は18
   日、司法解剖の結果、死因は腹部を蹴られ脾臓が破裂したことによる出血性ショック
   と明らかにした。東海署は同日、男性の勤務先の魚介類卸売会社社長、武藤美幸容疑
   者(47)=傷害容疑で逮捕=を傷害致死容疑に切り替え、送検した。東海署による
   と「勤務態度が悪く、車内で指導していたら口論になった。金銭トラブルもあった」
   と容疑を認めている。武藤容疑者が「蹴ったら意識、呼吸がなくなった」と119番
   した。送検容疑は16日午後10時ごろ〜17日午前3時50分ごろ、大府市朝日町
   の駐車場に止めた車の中で、同社のアルバイト増元春彦さん(23)の頭や腹を十数
   回蹴り、死亡させた疑い。

その半年後、今年の2月に、名古屋地裁でこの事件の判決が言い渡されたが、
私は、判決の内容に当惑と違和感を覚え、
これを、ブログの記事として取り上げることにした。
暴行を受けた男性が死亡したのに、
加害者の武藤美幸には実刑がないのである。
判決は、懲役3年、執行猶予5年。・・・・・ 下記 【ニュースA・B】

【ニュースA】 バイト男性暴行死の女に執行猶予判決
        ・・・・・日本テレビ系(NNN) 2月19日(金)22時35分配信
       http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160219-00000089-nnn-soci
 全文・・・・・去年、愛知県大府市で、経営する会社のアルバイトの男性に暴行を加え、死亡さ
   せたとされる女の裁判で、名古屋地裁は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡
   した。起訴状などによると武藤美幸被告(48)は 去年8月、愛知県大府市の駐車場
   に止めた車の中で、自らが経営していた会社のアルバイト、増元春彦さん(当時23)
   に殴る蹴るなどの暴行を加え死亡させた罪に問われている。これまでの裁判で武藤被
   告は起訴内容を認め、弁護側は「真摯(しんし)に反省し、遺族との間で示談が成立
   している」などと主張していた。19日、開かれた判決公判で名古屋地裁は「犯行は執
   拗(しつよう)で危険だが、できる限りの救命処置を行っている」などとして武藤被
   告に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。

【ニュースB】 部下暴行死の経営者に執行猶予判決 名地裁 
        ・・・・・中日新 2016年2月19日 20時53分
       http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016021990205345.html
 全文・・・・・従業員の男性を暴行して死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた愛知県阿久
   比町、元鮮魚卸売会社経営の武藤美幸被告(48)の裁判員裁判で、名古屋地裁は19
   日、「社会で生活しながら罪を償わせる方がふさわしい」として懲役3年、執行猶予5
   年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。奥山豪裁判長は「犯行態様は執拗で危険。
   被害者に大きな苦痛を与えた」と指摘する一方、「異変に気付くと、直ちに一一九番し
   て救命措置を取った。遺族と示談を成立させ、再犯の可能性もない」と執行猶予の理
   由を説明した。判決によると、被告は昨年8月16日夜〜17日未明、同県大府市の駐
   車場に止めたワゴン車内などで、同県知多市の増元春彦さん=当時(23)=の頭や
   体を殴る蹴るなどして脾臓を破裂させ、死亡させた。

記事によれば、裁判長は、
その「犯行態様は執拗で危険。被害者に大きな苦痛を与えた」と指摘しつつも、
「異変に気付くと、直ちに一一九番して救命措置を取った。遺族と示談を成立させ、
再犯の可能性もない」、「社会で生活しながら罪を償わせる方がふさわしい」と、
執行猶予の理由を説明した、とある。
しかし、被害者は、死亡したのである。
武藤美幸被告は、増元春彦さんの頭や腹を十数回蹴り、
脾臓破裂による出血性ショックで死亡させた。
その被告が、実刑のない、執行猶予判決を受けるなどということがあるのだろうか?
記事だけでは当惑と違和感を払拭できない。
そして疑念が心をよぎる。
もしかすると、武藤美幸被告が女であったから、判決が執行猶予になったのではないか?
もしも被告が男であれば、
実刑判決が言い渡されたのではないか・・・・・ と。


posted by 翠流 at 08:27| Comment(0) | DV・異性間暴力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月22日

ある事件 (1)

重い結末の事件で、立ち入ったコメントはできないが、
DVに関わって、保存しておいたニュースを掲載する。
題は次の通り。

 【衝撃事件の核心】 「ええ身分やのう」の一言で夫がキレた
                    ・・・・・ 殴打暴行死事件の背後に“言葉の暴力”

昨年の6月3日配信のニュースで、やや時間は経過しているが、
今後も、今日的なメッセージを発し続ける記事のように思う。
文中に登場する長女は、証言台に立って、
「父だけが悪いようには思えません…」と涙を流した。
昨今の日本の風潮を考えると、
この「殴打暴行死事件」の背後にあった「長年に渡る妻からの言葉の暴力」のようなDVが、
今後、増え続けるように思う。

関連して、このニュースを掲載する前に、
ブログに記してきたDV関連の記事の中から一部を引用する。(下記@AB)
合わせて再読いただければ幸いである。

@「配偶者等からの暴力(DV)に関するアンケート調査及び被害実態調査:平成21年7月」
 ・・・・・(横浜市・市民活力推進局男女共同参画課・こども青少年局こども家庭課)・・・より
                       男性     女性          
       DV経験が何度もあった    11.0%   16.9%         
       DV経験が1,2度あった    30.8%   25.7%         
          (計)         41.8%   42.6%         

A 毎日新聞 本年2月7日(日) 21時13分 配信記事
 ・・・・・ <デートDV> 暴言や暴力・・・被害者は男子生徒、女子の倍以上。
    大阪府の高校生グループが府内の約1000人の中高生に「デートDV」に関する
   調査をしたところ、男子生徒の3割以上が「(彼女から)暴言や暴力を受けて傷ついた」
   経験があることが分かった。女子生徒が「(彼から)暴力を受けた」割合は12%で、
   男子の半分以下。交際相手に「暴言が嫌と言えない」割合も、男子(30%)が女子
   (22%)を上回った。

B 第4次男女共同参画基本計画:昨年12月25日閣議決定
 ・・・・・ DV対策を含む第7分野の題は「女性に対するあらゆる暴力の根絶」となっており、
   男性に対する暴力の根絶は、題として表現されていない。また、内容も、著しく女性
   側への支援に偏っており、これは、男女共同参画社会基本法第三条「男女の人権の尊
   重」、及び、上記@A、そして今回取り上げた事件のような現実と乖離している。

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記事 【衝撃事件の核心】 「ええ身分やのう」の一言で夫がキレた
                   ・・・・・ 殴打暴行死事件の背後に“言葉の暴力”

  URLを次に記すが、いずれネットから削除されることを考え、全文を下にコピーする。
  http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/150603/evt15060320000002-n1.html

【全文】

 「父だけが悪いようには思えません…」。証言台で涙を流した長女の姿に、被告人席の父親も苦しげに目頭を押さえた。妻=当時(54)=の頭を素手で殴って死亡させたとして、傷害致死罪に問われた男(57)の裁判員裁判が5月、大阪地裁で開かれた。「お前、ええ身分やのう」。妻にそうなじられた瞬間に頭に血が上り、拳を振り上げた。最初にして最後の暴力が、30年以上連れ添った妻を死に至らしめた。親族や友人が「温厚」「優しい人」と口をそろえる男に何があったのか。法廷では男が長年、妻からの「言葉の暴力」に堪え忍んでいた内情が明かされた。

■車内で頭殴りつけ

 事件は、男の長女が運転する車の中で起こった。判決や被告人質問によると、1月3日夜、男は友人の家族と、妻が切り盛りする居酒屋で新年会を楽しんだ。お酒もそこそこ入ったところで、近くのお好み焼き店で2次会をすることになり、男と妻は長女の運転する車に乗車。2次会会場へと出発した。しかし車が走り出してすぐ、助手席の妻が不機嫌そうにつぶやいた。
      「2次会は行かへん。お金もないし」
 せっかくの仲間との新年会。妻が機嫌を損ねれば、楽しい雰囲気に水を差してしまう。男は「正月くらいええやんか」と妻をなだめて誘ったが、次に返ってきた一言が我慢の限界を超えた。
      「2次会に行けて、お前、ええ身分やのう」
 男は激しい怒りがこみ上げた。「誰に言うてんねん!」。妻の座る助手席の背中部分を後部座席から殴った。「ただ黙ってほしかった。座席を殴れば怖がって黙ると思った」と、この時点ではまだ冷静さが残っていた。だが妻は気にする様子もなく、ぶつぶつと何か独り言を言い続けている。
 「まだ言うてんのんか」と頭に血が上り、拳で妻の右耳の後ろを殴りつけた。30年以上一緒に暮らしてきた妻に初めて振るった暴力だった。驚いた長女が母親をかばおうとしたが、両手で頭を押さえながらもなおつぶやき続ける妻を目がけ、拳を4〜5回突き出した。

■8日後、妻の体は冷たく

 結局、2次会には男だけが出席し、妻と長女はそのまま帰宅した。翌日から妻は「頭が痛い」「ふらふらする」と体調不良を訴えるようになり、6日から再開する予定だった居酒屋も一向に始めようとしない。気になった男は「大丈夫か、病院行くか」と毎日尋ねたというが、妻が受診することはなかった。
 そして、新年会から8日後の朝、妻に異変が起こった。男が起床して居間に行くと、妻が正座の状態で体を前に折り曲げ、頭を床につけるという不自然な格好でいびきをかいていた。
 「変な格好で寝てんな」と思いつつ、男は朝食を買いにコンビニへ。帰宅して妻と2人分のパンと卵を焼いたところで、まだ同じ格好でいる妻が気になった。「そんな格好してしんどないんか」と体を揺すったときには、すでに妻は冷たくなっていた。
 すぐに119番して病院に搬送されたが、妻は殴られたことによる亜急性硬膜下血腫で死亡した。

■「お前」は日常茶飯事

 男と妻はかつて一緒に買い物や旅行に行く仲のいい夫婦だった。弁護側の冒頭陳述などによると、男は約30年前、店長を務めていた焼き鳥店に客として来た妻と出会い、結婚。翌年には夫婦で居酒屋を始めた。2人の子供にも恵まれ、幸せな生活を送っていた。
 だが、数年前から店の赤字が続き、子供の学費を払うことが困難になった。男は夢として始めた「料理の道」を諦め、平成23年からは店を妻に任せてトラック運転手に転身した。未明の午前3時か4時に自宅を出て、夜に帰宅するハードな生活。給料はすべて妻に渡し、妻から渡される毎日千円の小遣いで昼食を食べたり、たばこを買ったりしていた。
 夫婦で力を合わせて困難を乗り切ろうとしたが、約2年前、妻の親友が亡くなったことをきっかけに、妻は変わった。精神的に不安定になり、下戸だったはずが、焼酎をロックで飲むようになった。そのころから、男に対して「お金がない」などと頻繁に文句をいうようになった。
 妻は普段から口調がきつく、「お前」と呼ばれることも日常茶飯事で、そのことも少なからず男のプライドを傷つけた。「口を開けば文句ばっかり。ボケやカスやむちゃくちゃ言われることもあった」(男)というが、普段は文句を聞き流していた。1〜2時間続くようであれば、自分からその場を離れ、けんかを回避していたという。
 自分なりの対処法も心得ていたはずの男が、なぜ事件当日に限って妻を殴ったのか。それも致命傷になるほどの強さで。
 男は公判で当時の心情について、「『お前』という言葉、2次会に行かないこと、お金のこと…いろいろ言われて、なんでこんなに一生懸命働いてんのにそんな言い方されなあかんねん!と今まで我慢していたものが全部切れてしまった」と述べた。その上で「車の中での出来事で、いつものように逃げ場がなかった。傷つけるつもりはなかった」とうなだれた。
 妻に対する男の我慢は、周囲の目にも明らかだったようだ。証人出廷した長女は「父だけが悪いようには思えない。重い処罰は望みません」と涙を流し、妻の弟も「義兄は温厚で優しい人。これは事件ではなく事故。刑を軽くしてほしい」と訴えた。

■モラハラ妻に悩む夫たち

 配偶者に暴力を振るう「ドメスティックバイオレンス(DV)」や、相手を侮辱するなどして心理的に追い詰める「モラルハラスメント」。被害者は必ずしも女性だけではない。
 内閣府の調査によると、25年度に全国の配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談は9万9961件。大半は女性からだが、男性からも1577件と全体の1.5%を占めた。問題を抱える夫婦をサポートするNPO法人「結婚生活カウンセリング協会」(横浜市)の結婚生活コンサルタント、大塚ガクさん(43)は「実は男性の被害者は多い。力の弱い女性と違い、男性は被害者と捉えられにくいので表に出ないだけだ」と指摘する。
 男性の被害者で特に多いのがモラハラだ。大塚さんは「女性の方が男性よりも感情的にものを言う傾向にあり、言葉がきつい」とし、女性から「給料が低い」「頼んだものを忘れた」などと事実をとらえて攻撃されるパターンが多いという。「被害男性は自分が悪いと思い込んで我慢してしまう」傾向にあるため、状況を変えるには「自分が被害者だと気付き、周囲に相談したり、ときには離婚を考えたりすることが大切だ」と強調する。
 妻からの攻撃に耐えるしかなかった男は、我慢の糸が切れた瞬間、被害者から加害者になった。大阪地裁は「被告の心情は同情できる一方、暴行に及ぶのは短絡的だ」として、懲役3年(求刑懲役6年)の実刑判決を言い渡した。
 法廷で妻への思いを問われた男の言葉には、深い後悔がにじんでいた。「若いときに知り合って好き同士一緒になって、いいパートナーやった。すまない気持ちでいっぱいです」


posted by 翠流 at 00:39| Comment(0) | DV・異性間暴力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月10日

デートDV ・・・・・ ついに ここまで

私の懸念していたことが現実となって顕在化したような記事を、
2月7日の夜、インターネットで読んだ。
それは、「毎日新聞 2月7日(日)21時13分配信」の、中高生「デートDV」のニュース。
「暴言や暴力」の被害は「男子生徒に多く」「女子の倍以上」という記事であった。
記事はやがてネットから消えるから、私はその本文を後記するが、URLは次の通り。

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160207-00000059-mai-soci

 既に「近況報告8(題名は後日変更予定)」に記したように、私は、横浜市のDV被害
調査結果を根拠として、「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方
(素案)」の、「第2部・U・7:女性に対するあらゆる暴力の根絶」について、次のよ
うな要望を送付した。

@ 上記(記事「近況報告8」参照)のような認識をふまえ、「素案・第2部・U・7」
 の題名を「女性に対するあらゆる暴力、及び、男性に対するあらゆる暴力の根絶」の
 ように変更すること。
A 上記(同上)のような現実をふまえ、男性の被害に対する配慮を、女性に対する配
 慮と同等に付け加えること。

 しかし、昨年12月に発表された「第4次男女共同参画基本計画(下記URL)」には、
「第2部・U・第7分野」の題名の修正はなく、その内容もまた、著しく女性側への支
援に偏ったものであった。

  http://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/4th/index.html

 この件を含め、第4次計画については、記事を書かなければという思いはあるが、結局、
内閣府男女共同参画局の常態としての、「男女共同参画」とは名ばかりの施策、つまりは、
男女共同参画社会基本法第3条「男女の人権の尊重」とは明らかに乖離した、あまりに
も自己本位のフェミニズム運動の如き施策の、批判されるべき汚点が、この「中高生・
デートDV」のニュースにも、明らかな現実として現れている。

 日本の社会を席巻する「女性優遇是認・女性の自己本位是認」の風潮、それは、「女性
差別の解消」を逸脱し、「男性に対する人権軽視・無視」の放置、或いは是認のままに、
「女たちの自己中心性」「女たちの特権意識」を膨張させている。この「中高生・デート
DV」のような現実は、今後、ますます拡大していくように思う。増幅する男性受難の時
代。憲法第14条・男女共同参画社会基本法第3条など、あって無きが如しなのである。

 ところで、記事中(下記)に、兵庫県立大の竹内和雄准教授という人の、「見えを張っ
て嫌といえない男子生徒の悩みがあるのかもしれない」という発言があるが、そういう心
理は昔からあっただろう。問題は、数値(%)として現れた現実をどう見るかであって、
その意味では、この記事の視座は、脆弱だと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事本文】

<デートDV>暴言や暴力…被害者は男子生徒、女子の倍以上
                      毎日新聞 2月7日(日)21時13分配信
デートDVを受けた経験

 ◇大阪府の中高生1000人調査

  大阪府の高校生グループが府内の約1000人の中高生に「デートDV」に関する調
 査をしたところ、男子生徒の3割以上が「(彼女から)暴言や暴力を受けて傷ついた」
 経験があることが分かった。女子生徒が「(彼から)暴力を受けた」割合は12%で、
 男子の半分以下。交際相手に「暴言が嫌と言えない」割合も、男子(30%)が 女子
(22%)を上回った。
  調査は昨年9〜11月に書面で実施。府内の105人の中学生(男子55人、女子
 50人)、886人の高校生(男子300人、女子586人)が回答した。
  男女ともに傷つけられた経験は暴言が最多。男子は暴力(31%)、無料通信アプリ
 「LINE(ライン)」のチェック(17%)、女子は性行為の強要(16%)、ライン
 のチェック(16%)が続いた。
  一方、暴力を嫌だと言えない男子は24%、女子は17%。「下着姿や裸の画像を求
 められると断れない」という高校生は男子が23%、女子が17%だった。
  男子の場合、女子に「『死ね』『デブ』と暴言を吐かれるが、好きなので別れられない」
 や「たたかれて嫌だが男として我慢せざるを得ない」との答えがあった。女子は「ライ
 ンにある男友達の連絡先をすべて削除するように強要されて困る」などと悩んでいた。
  生徒指導に詳しく、調査のアドバイスをした兵庫県立大の竹内和雄准教授は「見えを
 張って嫌といえない男子生徒の悩みがあるのかもしれない。教員にデートDVの被害を
 相談する生徒は少なく、実態がつかみにくい。学校で何らかの対策も必要になるだろう」
 と話している。【水戸健一、国本愛】

 ◇「デートDV(ドメスティックバイオレンス)」

 交際中の相手から、身体的もしくは精神的、性的な暴力を振るわれること。2013
年のDV防止法改正で、保護命令の対象が配偶者や内縁関係から、同居中か同居していた
恋人まで広げられたが、親と暮らす中高生らへの法的救済はまだ整っていない。性交渉の
低年齢化、出会い系サイトなど安易な出会いで今後も増加する可能性がある。

                                   (以上)

posted by 翠流 at 22:30| Comment(0) | DV・異性間暴力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月24日

ジェンダー アイデンティティー (Gender Identity)

私が通うサロン(もちろん真面目な)のエステティシャンは、
私の顔のマッサージをしながら、受容的なトーンで言う。
「翠流さんて、普通の男性と、ずいぶん違うみたい・・・・・」
私は、その言葉を聞きながら、二つの感情を抱く。
一つは、彼女に受け入れられているという安堵感。
もう一つは、今日もまた、
私はマジョリティーではないと、思わされるストレス。

私が所属しているボランティア団体の、まだ若いあの人は、
昨年の夏、私が、紫色の大きな花柄の、もちろんレーヨン素材の、
ウエストをつめた、流れるようなラインの(メンズの)アロハシャツを着ているのを見て、
驚いたように、しかし好意的に言った、
「翠流さんて、オシャレですね・・・。それって、どこで買ったんですか?」

アロハの季節が終われば、
やがて、ロングカーディガンの季節がやってくる。
私は、今年もまた、お気に入りの、メンズライクの、レディースの、
ロングカーディガンを着て、ショッピングモールを歩く。
今日は、ラウンドネックの下の薄手のタートルも、柄物のレディースだった。
先日私は、ある店の、メンズのコーナーに満足できなくて、
レディースのコーナーに行った。
昨年もそうだった。
被害妄想か否か定かではないが、
私に圧力をかけるように近づいてくる女性客。
しかし私は、心の中に幾ばくかの動揺を与えられても、
平然と、買い物を続けられるようになった。
それは、私に、新しく与えられた幾らかの解放と、長すぎる歳月を経ての開き直りと、
法務省が、人権擁護の主要課題に、マノリティーの人権擁護を掲げるようになったという、
時代の変化があるからだろう。
しかしもしも、私が女であったなら、
長すぎる抑圧の歳月はなかった。

私が常連となった、某レストラン。
その、なぜかもう1年以上、レディースデーをやっていないレストランの、
まだ若い女性店長は、笑みを浮かべながら私に言う。
「翠流さんて、ほんとうにオシャレですね。この前も、ほかの人と話してたんですよ・・・」
たとえ職業的な笑みであっても、私はその言葉に癒される。
しかし、時代を見れば女たちは、私より遥かに自由で、
消費の世界の一層の主役となった彼女たちと私の距離は、
むしろ、広がり続けていると思う。
女たちには、限りなく美を求める自由があり、
男たちには、それを阻む圧力がつきまとう。

私より遥か後方にいて、
美を剥奪された閉鎖空間に住み続ける男たち、
彼らは果たして、本当に、今の自分に満足しているのだろうか ?
彼らは実は、本質的には美を求めつつも、
不器用に、無理をして、既成の、「男らしさ」というジェンダーの呪縛の中に、
閉じ込められているのではないだろうか ?
呪縛を捨てれば、新しい幸せが来るというのに・・・・・。

私は自分が、マジョリティーであることを願う。

私たちは、本来、絶対性のないジェンダーの呪縛から自由のはずであって、
生まれ落ちた性別によって、求める世界が制限されてよいはずはない。
外部注入としてのジェンダーの呪縛は、
個性に対する不当な性的偏見として、理不尽なジェンダーハラスメントを引き起こす。
「男性として生まれた」という事実は、
何を求め、どう生きるかという、その人の本質を決定しない。
それは、インターセックスとして生まれても、女性として生まれても、同じである。
私たちには、自分らしく生きる自由が、あるはずなのである。