2018年03月05日

女性専用車両問題 : 男性専用車両の設置を求めて。

   ※ 追記(2020年06月24日)
      ◆ 女性専用車両問題は様々の微妙な問題を含み、私は、ブログでの発言を控える
      傾向にあったが、主張の対立が社会的に顕在化し、マスコミが広く取り上げるよう
      になっていたこの時期に、私も、改めて自分のスタンスを整理し、明示する必要が
      あると考えるようになっていた。それが、この記事を書いた契機である。あれから
      2年を越えた今にあっても、私の、この問題に対する基本的なスタンスに変化はな
      いが、改めてこの記事を読み直して、表現に違和を感じる部分も多く、今回、以下
      のように書き換えることとなった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【1】 女性「専用」と名づけられた車両の、内実としての「任意性」については後で触れることになるが、鉄道会社が「痴漢被害対策」として女性専用車両を導入してから、既に17年が過ぎた。この間、原田信助さんの自殺問題を含め、男性の「痴漢冤罪被害」の深刻さが社会的にクローズアップアップされたが、鉄道会社は、女性専用車両を全国に拡大させるばかりで、痴漢冤罪被害対策としての男性専用車両を全く設置してこなかった(注1)。これは、女性の危機には配慮するが男性の危機には配慮しないという、男性の人権を軽んじる男性差別であって、鉄道会社、特にその幹部は、社会的に糾弾されるべきと考える。私は、【7】で詳述するが、特に過密車両の中での痴漢被害対策としては、女性専用車両が最も有効であるという判断から、その設置には賛成の立場であるが、一方で、男性の人生を破壊する痴漢冤罪被害の抑止としての男性専用車両を設置しない鉄道会社のスタンスと、それを許容している日本の社会の体質に、強い疑義、猜疑、理不尽を感じている。
    
   (注1)「女性専用車両は痴漢冤罪被害の防止にもなる」という主張(注2)があるが、
      冤罪減少効果を主張しても、男女が共存する車両には常に痴漢冤罪被害の可能性が
      存在する。女性専用車両と同等の効果を期し、男性専用車両を設置すべきである。

   (注2)この主張の背後に、専用車両を女性限定にしたいという、女性の特権階級化願望
      の存在を感じる。痴漢冤罪の防止に言及するのならば、なぜ男性専用車両の必要性
      を提起しないのか。「女性専用車両は痴漢冤罪被害の防止にもなる」などと、男性
      にも配慮しているかのような表現を使いつつ、しかし発言者の本音は、女性の特権
      階級化願望にあるのではないかと、猜疑を禁じ得ない。

【2】 平等の原点に返って、利用料金と利用空間の平等性を考えれば、それだけでも、女性専用車両には不当性が存在する。男性は、女性と同じ料金を払っていながら、利用できる車両が少ないのである。このような不平等に関わって、男性が現実的に遭遇する不利益の一例を挙げれば、一般車両の混雑時に、体調が悪いのに着席できない男性は、女性専用車両がすいていて着席可能であっても、そして、「専用」という言葉には、実際には強制力はなく、内実は「任意の協力」から成り立っていることを知っていたとしても、男性は、女性専用車両には移動できないか、或いはしないであろう。それが一般男性の心理であることは、衆人の認識するところと考える。男性は、病いを背負っていても、女性専用車両の空席には座ることができない。その身体的・精神的負担を考えれば、それは、男性に対する人権侵犯として認識されるべきものと考える。このような主張に対して、社会には、今も、「男なら我慢すべきだ」という同調圧力が存在し、横行するが、そのような性別役割の強要は、男性に対するジェンダーハラスメントとして認識されるべきと考える。男性にも、危機や困難に配慮される権利は、倫理的にも、法的にも、女性と同等に存在するはずである。人権侵犯としての「男らしさの強要」は、社会的人間関係から、切り捨てられなければならない。

【3】 鉄道会社の職員の中には、女性専用車両設置の理由として、「痴漢被害の回避」だけではなく、「男性とは同じ車両に乗りたくない女性」の存在を挙げる人物がいるようであるが、もしも本気でそこまで言うのならば、男性専用車両の必要性に関わって、「女性とは同じ車両に乗りたくない男性」の存在にも配慮すべきである。例えば、近年の女性の中には、とみに性的挑発傾向の強い服装をする人物がいて、そういう女性に翻弄され、強いストレスを感じる男性が、例えば私のように、存在することは事実である。特に混雑した状況の中で、そのような女性と同じ車両に乗るのは、非常に不快である。女性からの性的刺激に翻弄されるのは、男性にとっては不可避の生得的宿命であって、強い性的刺激は、私のような男性にとっては、まさにセクシュアルハラスメントなのである。そういう被害から解放されるためにも、男性専用車両の設置を、強く望む。

【4】 【1】に記したような、男性専用車両不存在のもとでの女性専用車両の拡大は、公共交通機関にとどまらず、日本の社会の様々の場面で、女性限定配慮を是認させる風潮を増大させ、女性優遇社会、女性専用化社会の拡大を牽引してきたと私は認識しているが、ほぼ時期を同じくして、同様の社会的影響力を持つ事象が、私の認識する範囲だけでも、少なくとも二つ、併行的に進行してきた。その一つは、今まで、多数の具体的事例と共にこのブログに書き続けてきた「偽りの男女共同参画運動」。要するに、「男女の人権の尊重」を謳った男女共同参画社会基本法第三条に立脚するはずでありながら、実際には、男性の人権を著しく軽んじた「女性優遇配慮運動」としての、「裏切りの男女共同参画運動」。そしてもう一つは、これもまた様々の事例と共に書いてきたが、消費の世界を中心とした、女性優遇営業戦略。実質的な拘束力を持ちえない法的規範の中で、女性限定優遇配慮サービスが、施設拡充を含め、日本全国で拡大した。要するに、このような、奔流のような女性優遇、女性の特権階級化の一翼を担った、と言うより、もしかするとその主役を演じてきたかもしれない「女性限定専用車両」の罪性を、私は強く認識するのである。

【5】 しかしこのような社会状況の変化の中にありながら、女性専用車両反対運動は、私のような、女性専用車両を是認しつつ男性専用車両の設置を求めるスタンスを否定し、「専用」という言葉の嘘、つまりは「女性車両は男性の任意の協力のもとに成り立っている」という任意性を、裁判でなされた司法の判断(注3)を根拠として提示しつつ、周知させる方向が主流となっていった。しかし私には、男性専用車両を否定されつつも、この任意周知活動を担ってきた人たちに対して、敬意を抱く感情もあった。要するに、公共交通機関に於いて、女性は、専用車両を与えられて男性を排除できる存在ではなく、鉄道会社から専用という言葉を与えられていても、内実として任意性が担保されてこその合法であるという司法の判断、結局それは、憲法に規定された「法の下の平等」の理念と恐らくは同質であって、公共交通機関での女性の特権階級化、つまり男性差別を、阻止する活動であると、私は認識してきたのである。

   (注3)判決文の一例を記す。
     ◆ 大阪市が女性専用車両を導入した際の原審
         (大阪地裁 平成15年(ワ)第8046号 平成15年9月29日判決)
       女性専用車両の実施により、女性客にも男性客にも乗車車両について運送契約上
      の義務を負わせることはなく任意の協力によって行われているので、優先座席と同
      様であり、男性が女性専用車両に乗車しても運送契約違反になることもなく、一般
      車両に移動する義務もないうえ、何ら罰則もない。

【6】 この、任意性の確認と周知のための乗車活動は、察するに、「命がけ」のような側面を持っていたであろう推測する。しかしその困難を、卓越した状況対応能力によって潜り抜けてきた活動家たちの成果として、「女性専用車両には男性も乗れる」という司法の判断が、全国に拡散し、かなりの範囲で周知されたと私は思う。実際、私も、鉄道会社に種々の問合せ等をする中で、話題が女性専用車両に及んだ時、複数の職員から、「女性専用車両には男性も乗れるんですよ」という発言を聞いている。このような任意周知活動によって、既に裁判で為されていた司法の判断と、鉄道会社が使った「専用」という言葉の「乖離性」が、社会に顕在化し、周知されることとなった。

【7】 しかしこのような任意周知活動は、一方で、越えられない弱点を背負い続けてきたと私は思う。それは、大都市の、混雑を超える過密車両の中にあって、女性専用車両より実効性のある痴漢被害対策を提起できなかったことにある。例えば防犯カメラの設置であるにしても、死角の存在は回避できないであろうし、回避しようとすればプライバシーの問題に抵触する。過密の男女共存車両の中にあっては、痴漢被害は回避できないだろう。この件に関わって、痴漢は軽微な犯罪であるという主張があるが、現実には、痴漢被害の軽重は実に多様であって、軽も、勘違いも、冤罪企図も存在するが、同時に、生涯トラウマとなって心に巣食う痴漢被害も、確かに存在するであろうと私は思う。そういう、痴漢被害の現実に立脚すれば、「任意性の確認」という大前提に立脚しつつも、しかし女性専用車両は必要であるという、そういう判断が、人権上の配慮として、最も質が高いと考えるのである。

【8】 関わって、男性専用車両の必要性に言及すれば、【1】に記した原田信助さんの自殺のように、「痴漢冤罪被害」は、男性の命までもを奪う。仮に自殺に至らなかったとしても、無実の罪を背負わされた男性は、職場を解雇され、経済基盤を失い、生涯消えることのない忌まわしい噂に苦しめられるだろう。本人だけではない。子供も妻も父も母も、すべて「加害者の家族」として、生涯、その重荷を背負うのである。「痴漢冤罪被害」を軽視す人物が、その理由として、発生頻度が痴漢被害より低いことを挙げる場合がある。しかし、冤罪被害の深刻さを考えれば、たとえ1件であっても、それはあってはならないことに気付くはずなのである。もしもあなたが気付かない人物であるならば、あなた自身が「痴漢冤罪被害」にあい、その悲惨を味わい、発狂するほどに苦しみ、死の淵をさまよい続ければよいのである。
 男性専用車両の必要性は、女性専用車両の必要性と同じである。男女共存車両に於いては、痴漢冤罪被害は回避できない。

【9】 女性専用車両問題には様々の発言があり、様々の議論があるが、何を原点として対峙すべきかを改めて問われれば、それは、上述のように、「痴漢被害」と「痴漢冤罪被害」の回避であると考える。「専用」という言葉と「任意であってこその合憲」という司法の判断の乖離については、大都市の過密車両が解決しなければ、その溝を埋めることはできないと思う。要するに、司法の判断を、認識の基本として据えつつ、しかし、痴漢被害と痴漢冤罪被害の回避として、現実的な実効性が最も高いと判断される女性専用車両と男性専用車両を設置するのである。それが、過密車両を回避できない状況にあっての、為されるべき施策と考える。過密が回避されれば、女性専用車両も、男性専用車両も、廃止は可能となるはずである。
 
【10】 その他、様々の議論については、車両の過密回避が不可能な現状にあっては、まず、上述の視点から男女それぞれの専用車両を設置し、その後に、各論として為されるべきと考える。なお、【4】に記したような、近年の日本社会の、女性優遇に伴う女性の特権階級化については、このブログで多数の事例と共に採り上げてきたが、女性限定専用車両を含め、全国に拡大した様々の女性限定優遇配慮は、率直に言えば、女性の自己中心性を、解放、是認させ、男性を、鬱屈した精神状況に追いやってきたと思う。このブログの記事から、身近に見られた現象を引用すれば、ある人権絡みの集会で、壇上に立った女性都議会議員が言った。「今、電車に乗ると、女性はみんな綺麗です。男性は、みんな下を向いています・・・・・」。

【11】 女性限定専用車両の影響を含め、女性を、優遇配慮を受ける権利を持つ特権階級として位置付けてきた近年の市民生活に関わると判断して、男女の生涯未婚率を採り上げるが、最新の国勢調査(2015年)では、男性の未婚率が23.4%、女性は14.1%となっている。つまり、男性のほぼ4人に1人が未婚なのである。その背景として、男性の非正規雇用の問題は大きいであろうが、併せて、特権意識が強くなった女性たちとの結婚を躊躇する男性が、増えている現実があるだろうと推測する。特権意識と共存するのなら、独身の方が幸せなのである。そういう男女関係を象徴する記事として、私は例えば、「女子を嫌う小中高男子」(2018/02/05)や、「AI(人工知能)と結婚」(2020/04/17)のような記事をアップした。離婚問題も含め、男女の愛が育ちにくい時代、男女の愛が壊れやすい時代。その背景とし存在すると思われる、特権階級化した女性の自己本位性の発露。それは既に、少子化回避の大きな障壁として存在すると私は認識しているが、それらの、脆弱化した男女関係を打破するためには、市民生活の中に、「人権尊重の男女平等」を実現しなければならないと思うのである。

【12】 女性優遇をして、いい気になっていられるのは、男であれば、例えば鉄道会社の幹部の男たちであるとか、男政治家であるとか、男財界人であるとか、医療機関の男院長であるとか、公務員の男幹部であるとか、要するに、社会の上層を握っている勝ち組の男たちであって、彼らは、女性優遇を好む女性たちに持てはやされるが、一般市民としての男性は、その心を、被差別者として鬱屈させながら、閉塞状況の生活を送るようになっている。強がり女性優遇男はそれを否定するだろうが、女性拒否や、女性への反発や、孤独感や、勝ち組男への憎しみは、潜在化する形で、一般男性の中に、確実に増幅していると思う。議員の性比を採り上げて、日本の状況を象徴する形で表現すれば、深刻な女性差別の指標として取沙汰されるジェンダーギャップ指数は、その内実としては、圧倒的多数の男性議員が、市民生活の女性優遇を是認、黙認、推進することによって、男性差別を増幅させているという、性差別の構図が、今の日本には、あると思うのである。


posted by 翠流 at 03:14| Comment(2) | 女性専用車両 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月28日

女性専用車両問題:NHK 記事批判

◆ NHKは、男性の痴漢冤罪被害と対峙しない ◆

・ご存知の方が多いかもしれないが、NHKは、3月26日(月)に次のような記事を掲載した。
     【記事名】「もし、あなたの大切な人が … 女性専用車両を考える」
                          (NHK NEWS WEB 3月26日)
          https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180326/k10011378781000.html
                        (全文は、この記事の末尾に掲載する)

・私は、この記事について、翌日(3月27日)に「NHKふれあいセンター」に電話を入れ、コミニュケーターの女性と管理者(SV)の男性に、次のような内容の要望を伝えた。
   @ 記事は女性の痴漢被害に対する配慮ばかりを強調し、男性の痴漢冤罪被害の深刻さや、
    その対策としての、男性専用車両の必要性に言及していない。これは余りにも一面的で、
    人権上の配慮として適切さを欠く。男性の危機に言及しないのは、男性に対する差別で
    ある。この記事を削除し、修正した記事を掲載してもらいたい。
   A 記事の修正ができないのであれば、今後、同様の記事を掲載する場合、@に配慮し、
    男性の痴漢冤罪被害の深刻さを、例えば原田信助さんの自殺のような具体的事実と共に
    必ず取り上げ、その対策として、男性専用車両の必要性に言及してもらいたい。
   B 今後、同様の問題について、テレビ・ラジオ等の番組を作成する場合は、必ず、上記@A
    の配慮のもとに作成してもらいたい。

◆ 以下に掲載する散文は、上の要望の背景となった私の思いや、現状認識を記したものである。痴漢冤罪被害の深刻さは、実例と共に、かなり広く認識されるようになったはずと私は思うが、にもかかわらず、鉄道会社は、男性専用車両を、まだ一両も導入していない。女性専用車両は「今や首都圏を中心に80を超える路線で導入されている」とNHKの記事にはあるが、この、人権上の配慮のアンバランスを、どのように理解すればよいのか? このような男性差別を作り出した最大の責任は、「初めに女性優遇の結論ありき」の鉄道会社幹部にあると思う。彼らは本来、社会によって糾弾されるべきなのである。

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危機や困難への配慮は、女性に対しては手厚く、
男性に対しては軽んじられる傾向にある。
社会が与える配慮の性差は、
既に何回か引用した山田昌弘さんの、次の言葉の通りであって、
社会には、初めに女性優遇の結論ありきの、男性差別が存在する。

   なぜ女性のつらさは問題にされるのに、
        男性の生きづらさは問題にされないのだろう。
                  (中央大学教授:山田昌弘)

このような「配慮の性差」が作り出される背景には、
男性が、いつの間にか背負わされる「男らしさの規範」、たとえば、
「男性は強くなければならない。困難に耐えなければならない。危機を表に出してはならない。孤独に耐えなければならない。」とか、
近年の社会的な男女関係であれば、
「男性は女性を守らなければならないが、女性は男性を支えなくてよい。」とか、
或いは、特に近年一層の顕著となった女性優遇に対しては、
「男性は不満を言ってはならない」というような、
「女性優遇の是認」や「犠牲になること」を強いる性別役割の強要がある。
時代に幾許かの変化があるとはいえ、
女性が、かつての性別役割から解放されたほどには、
男性は解放されてはいないし、
女性優遇拡大の時代にあって、男性は、既に、男の子の時代から、
新しいストレスに晒されるようになっている。

このような、男性が背負わされる性別役割は、
女性から男性への身勝手な要求としても存在するが、
それよりむしろ、男性同士の人間関係の中で、
女性限定配慮を好む男たちからの、同調圧力によって強固となり、
結果として、社会には、「女性だけを守る傘」ができる。
女性優遇を好む男は、男性には配慮しない。
そして、社会の上層部には、そういう男が多い。

今回取り上げたNHKの記事であれば、
後半に登場する、明治学院大学の澤野雅樹という教授が、そういう男である。
彼の発言には、痴漢被害対策としての女性専用車両の肯定だけがあって、
男性の痴漢冤罪被害に対する配慮は存在しない。
私は、彼を前にして問い質したい。
あなたは、痴漢冤罪被害で鉄道自殺をした原田信助さんの悲惨を、どう捉えるのかと・・・。
もしも彼に、それを受け止める心がなければ、
彼自身が痴漢冤罪被害にあい、発狂するほどに苦しみ、
死の淵をさまよい歩くべきなのである。

ところで、勿論、すべての女性がそうだと言うわけではないが、
昨今の、女性優遇ばかりが拡大する社会状況にあって、
上に述べた「女性だけを守る傘」の下に安住して、
自分たちの安心、安全、利益ばかりを求める女性たちが、非常に多くなった。
彼女たちは、男性の危機や困難、不利益には、
全くと言ってよいほど関心がなく、(意識的に無視している?)
男性への配慮など存在しない。
仮に配慮するような言葉があっても、それは、表面的、形式的、自己弁護的で、
後述の例もあるが、真摯な対峙は存在しない。
(もしかすると彼女たちは、男性の不利益を喜んでいるのかもしれない。)

要するに、今の日本で拡大する女性優遇、女性限定配慮は、
本来あるべき女性差別解消とは異質であって、
女性を、あたかも特権階級であるかの如く扱うことによって、
彼女たちに内在していた自己本位性を、
無分別に、したたかに、解放してしまったと、私は強く感じている。
例えば、男女共同参画運動などは、まさにその最たるものと思うが、
それは別の記事として書いてきたことであるし、今後も書くことになるだろう。

今回取り上げたNHKの記事に戻れば、
「ネットワーク報道部」は、女性専用車両を巡る17年間の動きを辿りつつ、
痴漢被害対策としての女性専用車両の意義を強調する。
それはそれで、それ自体については、私は異論を挟むスタンスではなく、
「専用」という言葉が、「任意性」を隠蔽する偽りの言葉であることは、周知されるべき事実と思うが、
現在の車両の過密状況にあっては、女性(専用)車両以上に有効な痴漢被害対策は、
まだ誰も提示できていないと判断される現状にあっては、
私も、女性(専用)という名の車両の、存在を肯定するのである。

しかし、たとえそうではあっても。
専用車両問題を論ずる時、
NHKの記事のように、痴漢被害ばかりに光をあて、
痴漢冤罪被害の悲惨を取り上げないのであれば、それは、
紛れもなく、男性に対する人権無視、男性差別なのであって、
その視野狭窄を放置するわけにはいかないである。

記事は、女性専用車両が設置された契機の一つとして、
大阪市地下鉄御堂筋線事件を、痛ましい事件として取り上げている。
しかし、ならばなぜ、
原田信助さんを自殺に追いやったような痴漢冤罪事件を、
そして、映画化された「それでもボクはやってない」のような、人権侵犯告発のメッセージを、
なぜ、この記事で取り上げないのか。
女性専用車両が、「今や首都圏を中心に80を超える路線で導入されている」にもかかわらず、
痴漢冤罪被害対策としての男性専用車両を一両も導入していない鉄道会社の姿勢に、
なぜ、疑義を呈さないのか ?

しかも呆れたことに、NHKの記事は、
「民間の鉄道会社で作る団体の担当者」の、
「女性専用車両は男性の冤罪を防ぐ意味もある」などという、
女性「限定」専用車両の正当化を企図するかのような、自己弁護の詭弁までもを、
無分別に引用しているのである。
自意識過剰の女性であろうが、被害者意識過剰の女性であろうが、
どのような女性が女性専用車両に乗ろうとも、
一般車両が男女混合であることに変わりはなく、
「偶然の接触」「犯人間違い」「示談金目当て等の冤罪企図」の可能性は常に存在する。
だから男性は、冤罪回避のために、
両手を挙げて乗車するのである。

NHKの記事には、男性の痴漢冤罪被害と真摯に対峙する姿勢は存在しない。
NHKは、冤罪が、男性とその家族の、人生を破壊する現実を書かないのである。
担当者は、記事の最後に、痴漢被害だけを取り上げて、次のように書く。
「今まさに痴漢の被害にあっているのは、あなたの大切な娘や妻、恋人、友人かもしれません。」
しかし、この記事には、次のような文章は存在しないのである。
「今まさに痴漢冤罪の被害にあっているのは、あなたの大切な息子や夫、恋人、友人かもしれないのです。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆ NHK 記事全文 ◆  「もし、あなたの大切な人が … 女性専用車両を考える」

 17年前の3月27日、電車の新しい車両に関するニュースが一斉に報じられました。「のぞみ」?「はやぶさ」? いえいえ違います。東京の京王電鉄で女性専用車両の定時運転が始まったのです。今や首都圏を中心に80を超える路線で導入されている女性専用車両ですが、ある出来事をきっかけに、その存在を改めて問い直す動きがあります。これは、あなたの大切な人のことを思い浮かべながら考えてほしい問題です。(ネットワーク報道部)

女性専用車両は男性差別?

 2月16日、東京メトロ千代田線の「女性専用車両」に乗り込んだ男性3人が乗り合わせた客と言い争いになり、結果として電車がおよそ15分遅延しました。
 男性たちは「女性専用車両は鉄道会社の任意のお願いであり、男性が乗っても法的に問題がないので乗車した。すべての男性を痴漢とみなして車両から排除しようとするのは、不当な差別だ」と、鉄道会社の対応をブログなどで批判しています。

当時から反対の意見も

 女性専用車両に対する否定的な意見は導入当初からありました。導入を前に京王電鉄が行ったアンケートでは、女性専用車両に「賛成」と回答したのは女性が82%、男性は56%と、男女で大きな開きがあります。アンケートには「女性だけを優遇する差別だ」という意見も寄せられたということです。
 民間の鉄道会社で作る団体の担当者は「今も昔も反対意見があることは承知しています」としたうえで、「女性専用車両は、あくまでも利用者の皆様にご協力をいただいて成り立っているもので、痴漢被害から一時的に女性が守られる場所であると同時に、男性のえん罪を防ぐ意味もあると考えています」と話していました。

導入された背景は

 そもそも、日本でなぜ女性専用車両ができたのでしょうか。1988年、大阪市の地下鉄御堂筋線で男2人組に痴漢を注意した女性がその後、2人から性的暴行を受けるという痛ましい事件が起きました。この事件をきっかけに痴漢を許してはいけないという機運が高まり、それまで見過ごされていた電車内での性被害の実態が広く認識されるようになりました。(御堂筋線では2002年11月から女性専用車両を導入)。2001年に警視庁が公表したアンケートの結果では、回答した女性の6割が「被害にあったことがある」というのです。「電車内での痴漢は増える傾向にあり、警察と鉄道会社が協力して対策にあたる必要がある」として、警視庁が女性専用車両の導入を進めるよう鉄道会社に申し入れました。増え続ける痴漢対策に有効な手が打てず、いわば窮余の策として、運行が始まったのです。その春、京王線で女性専用車両の定時運行が始まり、やがて各地でも導入されるようになったのです。

日本だけじゃない イギリスの議論は

 痴漢など電車内での性被害は世界の大都市に共通する問題です。女性専用車両をめぐる議論があるのは日本だけではありませんが、その結論は国によって異なります。イギリスでは、電車や地下鉄での性被害の報告が2016年度に1448件あり、4年前に比べて倍近くに増えています。痴漢被害の多くが通報されない状況はイギリスも同じで、巨大な地下鉄網を運営するロンドン交通局は車内での性的嫌がらせや性犯罪の9割は表面化していないとしています。

女性専用車両は英国でも議論に

 こうした事態を受けてイギリス議会の野党議員が去年、女性専用車両の導入について「検討する価値がある」と発言し、議論を呼びました。インターネットのアンケート調査では、賛成23%、反対58%。男女別で見ても、女性で賛成したのは28%、男性だと18%にとどまりました。「女性の居場所を制限する」とか「すべての男を性犯罪予備軍のように扱う」として男性だけでなく、女性からも強い反発が出たのです。イギリスの新聞は、提案した議員の事務所に「女性が職場でハラスメントを受けたら、男女別にフロアを分けるのか」という意見が寄せられたと報じています。これは「女性専用車両を作ることが果たして『性犯罪をなくす』という根本的な問題への解決方法なのか」という、社会全体への問いかけでもありました。

被害は記者の周りでも

 かたや女性専用車両が定着した日本。導入から17年たった今、状況は変わったのでしょうか。犯罪白書によりますと、電車内以外で行われたものを含む迷惑防止条例違反の痴漢の検挙件数と電車内における強制わいせつの認知件数は、平成18年はそれぞれ4181件、420件だったのが、平成27年には3206件、278件とやや減少傾向ですが、3000件を超えています。被害を申告できない人もいて実態はさらに多いと見られていて、単純に減ったとは言い切れません。
 今回の取材にあたって、まず職場の身近な人たちに痴漢被害を受けたことがあるか聞いてみました。すると、同僚の5人ほどに声をかけただけでも「満員電車の乗ってから降りるまで体を触られ続けた」「精液をかけられた」といった被害体験を聞きました。ある女性は「私は“2回しか”被害を受けたことがないから話はあまり参考にならないかも…」と前置きをしてから話し始めたのです。性被害を受けるのは人生に1度だって多すぎるはずです。周りにいる女性の多くが痴漢の被害経験があるという、「ありふれた犯罪」であることに記者は衝撃を受けると同時に悲しくなりました。

シェルターの役割がある

 女性専用車両の導入が、痴漢被害を大きく減らす効果があったのか、実のところ、よく分かっていません。ただ犯罪社会学が専門の明治学院大学の澤野雅樹教授は「女性専用車両は痴漢被害に遭わないためのシェルター・避難場所としての役割がある。ほぼ確実に被害に遭わなくて済む車両があることは、女性の安心感につながります」と話していて、専用車両の導入の意義を強調しています。

あなたの大切な人かもしれない

 女性専用車両が導入されたことを伝える当時の日本経済新聞の記事は「男女を分断することで女性を“守る”という不自然な姿は、ニッポン社会の病巣を映し出しているかもしれない」と伝えています。話を聞いたある同僚の女性は、中学・高校の6年間、電車通学をしていたときに「最低でも月に1回は被害に遭った」と言います。この女性は「体を触られるとパニックになり、静まり返った電車内で“やめてください”なんて声は出せない。でも、それ以上に怖かったのは数え切れないほど被害に遭っているのに、周りの人たちは見て見ぬふりをして、誰も助けてくれなかったこと」と話していました。
 今まさに痴漢の被害にあっているのは、あなたの大切な娘や妻、恋人、友人かもしれません。そして、被害者は女性に限りません。車内に、もし痴漢被害を受けているとみられる人がいたら、声をかける、席を譲る、怪しい者との間に入るなどして、どうか被害者を孤立させないでほしいと思います。
                                       (以上)


posted by 翠流 at 17:07| Comment(2) | 女性専用車両 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする