2014年04月08日

「女性専用車両に反対する会」入会申込書

「女性専用車両に反対する会」に、入会を申し込むことにした。
申込書の文章を、次に掲載する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「翠流」というハンドルネ−ムで、「男性差別とたたかう者のブログ」を立ち上げて
いる○○県の○○と申します。女性専用車両問題につきましては、それを男性差別と捉
えつつも、スタンスの取り方の難しさと、私自身の知識不足、また、それを補填するた
めの情報入手の難しさがあって、自分のブログでは、まだ殆ど発言をしておりません。
しかし、様々な場面で、不当な女性優遇、女性の特権階級化が進む今の日本にあって、
その象徴的存在とも言える女性専用車両の問題に、私も一歩踏み込む時期が来たと感じ
ています。入会申し込みの直接の契機は、今年の2月3日に「差別ネットワ−ク」のブ
ログで取り上げられた、大阪府人権企画課教育啓発グル−プの「人権学習シリ−ズ」の
中の、女性専用車両に関わるワ−クショップにありますが、その件は、いずれ、別の場
面で話題にさせていただくこととして、今回は、入会申し込み書として、女性専用車両
問題に関する私の認識と、「入会後、どんな活動ができるか・したいか」について書か
せていただきます。私の認識には、統一性を欠く面があるかと思いますが、それが、他
ならぬ現在の私の位置であって、不統一から脱却したいという思いもまた、入会希望の
一つの契機ではあります。                      

【女性専用車問題についての私の考え】

 @ 基本的な認識として、同一料金で乗車している乗客の間に、利用可能空間の  
  差があるのは差別である。差別は解消されなければならない。「たかが一両く
  らい」という発想が、社会の中に差別を拡大する。女性専用車両を一両設ける
  のであれば、男性専用車両も一両設けなければならない。            

 A 例えば、満員の一般車両でつらい思いをしている病気の男性は、すいている
  女性専用車両に移ることができない。このような事実は、鉄道会社による、明
  白な人権侵犯である。                              

 B 痴漢対策は、なされなければならない。痴漢被害が女性に与える影響は、被  
  害状況や、被害を受けた女性の感受性によって異なると思うが、被害体験が、  
  トラウマとして、或いは傷として、生涯残ることは十分あり得ると思う。しか  
  し、その対策として、女性専用車両がどの程度役立っているのか、判然としな  
  くなっている。鉄道会社は、女性専用車両導入後の痴漢被害件数を明らかにし  
  ない。私がJR東日本の「ご意見承りセンタ−」に問い合わせの電話をしたと  
  きも、実態を明らかにせず、それを、「効果のなさを隠すための隠蔽工作ではな  
  い」と言っていた。しかし私には、自己本位の隠蔽工作としか思えない。JR  
  は、国民と共に、利用者と共に、痴漢対策を考える姿勢を持っていない。そこ  
  には誠意がなく、私は、強い不信、失望、憤りを感じる。           

 C 痴漢冤罪被害の深刻さが浮き彫りになっている。被害対策が講じられなけれ  
  ばならない。痴漢冤罪被害は、被害者となった男性の全てを破壊する。心を破  
  壊し、社会的地位を破壊し、生活の場を破壊する。痴漢冤罪被害が原因で自殺  
  したと思われる男性の母親の裁判闘争が、今も続いている。私がもしも冤罪被  
  害に遭えば、発狂するか、自殺するか、復讐を貫徹するか、或いはそれら全て  
  かもしれない。鉄道会社は、痴漢対策として女性専用車両を導入しながら、痴  
  漢冤罪対策として男性専用車両を導入していない。それは、男性に対する重大  
  な人権無視、重大な男性差別である。痴漢冤罪対策は、早急に講じられなけれ
  ばならない。                                 

 D 女性専用車両は「専用」という表現を使いつつも、その言葉に法的根拠はなく、 
  「女性専用車両は任意の協力から成り立っている」ことが、「差別ネットワ−ク」  
  の活動によって、「周知」の広がりを見せている。それは、女性の特権階級化、  
  特権階級意識の拡大に対する抑止力として、非常に重要な意義を持つと私は感じ  
  ている。しかし、「女性『専用』車両」が厳然として存在し続けているのは事実  
  であり、一方で、「男性『専用』車両」が存在しないこともまた、厳然たる事実  
  である。男性差別は解消されていない。そして、このような状況が長く続きすぎ  
  ているのである。このため、「任意周知」の活動は、方法としての卓越性や意義  
  はあっても、それだけでは、日本の社会で日々拡大する女性優遇是認の風潮を抑  
  止する力としては弱い。従って、「任意周知の活動」と並行して、「男性『専用』 
  車両」設置の要求も必要である。「専用」という言葉の不当性を回避するために、 
  「専用」を「優先」に換え、「女性優先車両」「男性優先車両」とする。少なくと  
  も「優先」車両には、防犯カメラを設置する。                 

 E 本来、配慮されるべきは「弱者」である。痴漢被害や痴漢冤罪被害があるから  
  その意味で女性も男性も弱者であるが、「女性専用(優先)車両」と「男性専用  
  (優先)車両」を設置しただけでは、弱者に対する配慮として不完全である。し
  かし、「専用(優先)車両」を含む全車両に、現在のシルバ−シ−トに相当する
  専用(優先)席を設ければ、配慮の平等性は確保されるのではないか。  

 F 痴漢被害の回避とは別の意味で、「男性と同じ車両に乗りたくない」女性がい  
  るのだそうだ。それなら私も言わせてもらう。最近の女性の、性的挑発傾向の強  
  い服装は、私には非常に強いストレスである。それは、私にとってはセクシュア  
  ルハラスメントである。極端なミニスカ−トであるとか、派手な下着が透けて見  
  える服装であるとか、そういう、性的挑発傾向の強い服装の女性とは同じ車両に  
  乗りたくない。私のような男性のために、ぜひ、男性専用(優先)車両を設置し  
  てもらいたい。                               

 G 痴漢被害・痴漢冤罪被害対策としての、防犯カメラの設置をめぐる動きについ  
  て、私は、ほとんど情報を持っていない。埼京線ではないかと思うが、防犯カメ  
  ラを設置した車両を見たことがある。しかし、効果についても、鉄道会社の思惑
  についても、私には情報がない。入会を通じて情報を得たい。      

【入会後、どんな活動ができるか・したいか】 

  インタ−ネット、特に自分のブログを通じた発言、情報発信は間違いなくできるし、
 していく。また、必要と考えれば、個人として、関係各機関への「要望書」「意見書」
 等の送付を行う。ただし、ブログについては、私のブログをご覧いただければわかるよ
 うに、内閣府男女共同参画局の施策等に関わる様々の男性差別や、男性の自殺等の問題
 にも多大な関心があり、女性専用車両問題に関する発言は、それと並行しながら行うこ
 とになる。それをご理解いただきたい。また、私は○○在住のため、集会参加等で東京
 へ行くには、時間と経費が必要である。なるべく参加するようにしたいが、制限がある
 ことをご理解いただきたい。種々の機関、団体に対する要請行動等についても同様で
 ある。街宣活動については、今のところ、躊躇する自分がいる。私を支えている生活
 は、男性差別を中心とした人権問題への取組だけではない。他にも重要な生活が、少
 なくとも二つあり、それに関係する知人が東京にもいる。街宣活動への参加によって
 生ずる「偏見」で、私を支える生活を壊すわけにはいかない。それもご理解いただき
 たい。                              
                                   (以上)

2014年04月24日

紀伊國屋レディ−スデ−(1) 申し立ての精神的背景

 紀伊國屋レディ−スデ−の件に入る前に、今回、この問題に声を上げるようになった理
由、やや大げさな表現にはなるが、その精神的な背景について述べる。私は、レディ−ス
デ−や女性割引に抗議をしたことは少なく、今回で、まだ2回目である。1回目は2年前、
2012年の6月下旬に、上野国立科学博物館が行っていた女性割引に対して、電話で、約
1時間の抗議をした。この時は、憲法の拘束性が強いはずの「国立」の施設が「女性割引」
を行っていたこと、そしてその施設が、あまりにも知名度の高い「上野国立科学博物館」
であったことから、社会的影響を憂慮する思いが強く、抗議せずにはいられなかった。こ
の件を知ったのは「差別ネットワ−ク」のブログで、動画には、抗議する人たちの様子が
映し出されていた。私はそれに触発されて、個人として、電話で抗議をした。私の発言の
内容は、主に次の3点であったと記憶する。                     

  @ 女性割引は、男性に対する明白な差別である。               
  A 憲法の拘束性は、「国立」の施設に対しては強いはずである。「女性割引」は 
   憲法第14条に抵触する。                         
  B 個人の経済状況は性別で決まるものではない。裕福な女性もいれば、貧しい  
   男性もいる。特に今(注:2年前)は、経済状況の困難な時代にあって、リス  
   トラ・倒産・失業等によって、困窮を極める男性が非常に多くなっている。こ  
   のような状況の中で、なぜ、「女性だけ」に「割引」を実施するのか。それは  
   人間としての、あるべき倫理に反する。男性差別の不当な割引きはやめてもら  
   いたい。割引きを行うのならば、性別とは無関係に、すべての人を対象として  
   行うべきである。                             

 「差別ネットワ−ク」の尽力あってのことと私は捉えているが、しばらくして、上野国
立科学博物館は女性割引を中止した。私は非常にうれしかった。理不尽な差別が解消され
たからである。                                 

 その後、私は、同様の問題については声を上げてこなかったが、このブログに書き続け
てきたように、今の日本には、声をあげても解決しきれない、男性に対する人権無視、人
権軽視が、様々の場面に存在するし、これもまた様々の場面で、女性優遇が日を追うごと
に拡大して、女性の特権階級化が進んでいる。                   

 たとえば、記事「投稿原稿:男女共同参画に翻弄される日々【1】−1:はじめに」や
「男性更衣室」に書いたような問題、地方法務局によって「不当な性的偏見に基づく人権
侵犯」と認定された事実が、法務省人権擁護局の段階で「人権侵犯事実不明確」とされて
しまうような現実。或いは、内閣府「男女共同参画」局の、「美名」と乖離した様々の施
策、「男女共同参画」という美しい言葉を使いながら、しかし実際には、男性無視、男性
軽視の、自己本位のフェミニズム運動の拠点であるかのような施策をくり返してきた内閣
府男女共同参画局。そしてその一つとしての、数値目標達成を最優先とした「女性優遇の
ポジティブアクション」は、男性差別であるにもかかわらず、男女共同参画社会基本法第
2条を巧みに利用した詭弁によって正当化され、政治の表舞台に登場するようになってし
まった。くり返しくり返し「光り輝く女性」発言をする安倍晋三。彼は、「国家公務員採
用者女性割合30%を今年度は必ず実現する」と言い、既に10数年前から行われてきたと
も推測される国家公務員(事務系)の女性優遇採用(記事「投稿原稿:男女共同参画に翻
弄される日々【1】−2(2)逆差別」参照)を加速させようとしている。       

 近年の日本の社会状況を見れば、ごく最近になって、経済状況のいくらかの好転はある
にしても、記事「男性の自殺(2)」に書いたように、この10数年間、男性の自殺率は、
女性の約2.5倍を記録し続けてきた。そして、ここ数年、就職活動失敗が原因で自殺する
若者の増加が目立ち、その大部分は男性なのである。このような、男性が置かれた深刻な
状況に配慮の言葉もなく、「光り輝く女性」発言ばかりをくり返す安倍晋三。過日、参議
院予算委員会の席上で彼は確かに言った。「日本を、世界で一番女性が光り輝く国にした
い」と、その、片目の発言、男性無視・男性軽視・男性差別の発言に、私は強い吐き気を
覚える。男女平等の実現、男女双方の人権を尊重し、男女が信頼関係で結ばれる「光り輝
く日本」を目指すのではなく、不当な女性優遇を推進し「逆差別」を拡大させる安倍晋三。
 
 巷を見れば、そこには、女性をタ−ゲットとした営業戦略が溢れている。ある男性会社
員が、あまりの女性優遇に疑義を呈し、「男性にも・・・・」 と発言したら、「馬鹿者、女性
が来るようになれば、男は自然についてくるんだ」と一喝されたのだそうだ。話にならな
い女性優遇戦略。レディ−スデ−や女性割引だけではない。男性用トイレを潰して女性専
用スペ−スを拡大し、すべて女性用の、美しいトイレやパウダ−ル−ムやフィッティング
スペ−スや休憩室を作るデパ−ト。「道の駅」や高速道路のサ−ビスエリアも、女性用施
設だけに、贅沢な拡充が進む。

 コンビニエンスストアや喫茶店や居酒屋でも、トイレの女性優遇が進む。トイレが二つ
あれば、一方を女性専用として、他方を男女兼用にしてしまうのである。女性には専用ト
イレがあるのに、男性には専用トイレがない。トイレは、「排泄」という羞恥の場、つま
りは、人間の尊厳に関わる場であるというのに。                  

 このような、女性をタ−ゲットとした優遇戦略を、男性と呼ばれる人たちががどのよう
な感受性で捉えるのか、その捉え方が、男性によってどのように違うのか、今の私にはよ
くわからない。しかし少なくとも、このブログの記事を書いてきた私のような感受性の男
性にとっては、上記のような、施設に関わる女性優遇戦略は、精神的に非常にきつい。そ
れは、私にとっては、紛れもない差別なのである。私が歩くショッピングモ−ルの喫茶店
の向かい側に、レディ−スの、美しいブティックがある。私は、そのショ−ウインドウの
前に立ち、美しさに対する羨望に翻弄されながら、その美しさを見つめる。女性が求める
美しさを、多大な配慮を携えて、膨張させ続ける営業戦略。その到達点としての美しさに
至る道を、男性であるが故にたどれない私がいる。

 女性「専用」車両問題は、先々回の記事として取りあげた。痴漢冤罪対策の欠落を含め、
現在の鉄道会社の、男性に対する誠意を欠いた姿勢と、その延長線上に姿を現す女性の特
権階級意識を前にして、私は、「差別ネットワ−ク」の卓越した「任意周知活動」に敬服
し、その活動に安らぎも与えられている。しかし現実的には、今日も、明日も、女性専用
車両は、男性に対する人権無視と女性の特権階級化を是認する象徴であるかのように走り
続ける。                                    

 このような背景の中にあって、私は先日、地方法務局の人権擁護課に、紀伊國屋レディ
−スデ−の男性差別について、人権救済の申し立てをした。私は何よりも、レディ−スデ
−を実施しているのが、知名度の高い「紀伊國屋」であること、その社会的影響を憂慮し
た。紀伊國屋本社の「店売総本部」は、私の発言に対して、「弁護士とも相談をした。レ
ディ−スデ−は営業政策として行っており、問題はないと考えている」と答えている。そ
れが、「特権階級」としての「私人」の、営業戦略正当化の普通の答えなのだろう。「私
人」としての紀伊國屋に対して、私が、今回のような申し立てをしたことについて、それ
が、愚かな不毛の闘争であるならば、私の執るべき道を教えていただきたいと思う。私と
いう個人が、「とにかく声を上げなければ」と考えたとき、今の私は、今回の行動しか思
いつかなかった。


                              

2014年05月02日

紀伊國屋レディ−スデ−(2) 申し立てまでの経過

先回は、申し立てをした理由、精神的な背景を書いた。               
今回は、申し立てまでの経過について、その概要を記す。              

(1) 私の居住地には、比較的新しいショッピングモ−ルがあり、その中に紀伊國屋が入っ
 ている。紀伊國屋は、県内の書店としては、恐らく最大で、歴史ある有名な「K書店」
 も客を取られ、業務を縮小せざるを得なくなっている。私も、今は、紀伊國屋ばかりを
 利用している。                                

(2) 4月の上旬、店内の掲示物でレディ−スデ−を知った。「毎週水曜日は、女性限定で
 ポイント2倍」という広告である。期間は後日確認したが、2012年の12月から、今年、
 2014年の11月までの2年間である。私は店長と話をしたかったが、不在であった。

(3) 翌日、私は、紀伊國屋新宿本店に、問い合わせの電話を入れた。電話は、目黒にある
 本社の「ブランド事業推進部」の部長、Mと言う人につながった。M氏は、私の質問に
 次のように答えた。                              
    ・ レディ−スデ−は、営業戦略としてやっている。始めた店舗は女性客   
     が多い。多く来店される女性のためにレディ−スデ−を始めた。      
  「ブランド事業推進部」の上には「販売促進本部」があり、その上に「店売総本部」
 があるのだそうだ。私が、「上の立場の人と話をしたい」と言ったら、M氏は「検討さ
 せてください」と言った。                          

(4) 同日、私は、この件を含めて、今の日本で横行する様々の女性優遇・男性差別につい
 て、弁護士会の無料電話相談に質問の電話を入れた。応対してくださった若い弁護士さ
 んは、明快な話し方をする人で、問題意識に私との共通性を感じ、学びのために(有料
 で)お会いしたいと言ったが、「弁護士の仕事は個別の事案への対応であるから」と、
 柔らかく断られてしまった。彼からアドバイスいただいた内容は、概ね次の2点である。

   @ (翠流)さんの問題意識は政策のレベルで、政治家に相談した方がよい。  
   A 憲法は国家に対してあるもので、私人に対する拘束性は弱い(ない?)。  

  @については、心当たりの政治家がいるわけではなく、腰は重い。また、人権に関わ
 る問題であるからして、法務省・法務局の人権擁護部局が、擁護の責任を果たすべきだ
 という思いもある。                              
  Aについては、「男性更衣室」の問題のとき、ある弁護士から得た情報と同じである
 が、違和感や疑問を捨てきれない。Aがもしも、現在の法解釈の「主流」であるのなら、
 今後「変わる可能性もある」と言うことなのか・・・・・ など、近くに、たずねることので
 きる専門家のいないことがストレスである。

(5) 私の居住地の紀伊國屋の店長はNという人で、彼とは2回話しをした。1度目は店舗
 に行って直接会い、2度目は電話であった。彼の言葉を疑わずにそのまま書けば、彼は、
 レディ−スデ−のような女性優遇には反対なのである。私が、今の日本は女性優遇の社
 会になっていると言ったら、彼はうなずきながら、「女性専用車両がある」と言った。
 その件に深入りはしていないが、私は、彼のような店長に会えて、ひととき、心安らぐ
 思いもあった。しかし、社員としての彼は、私のような、本音で行動することの多い不
 器用な世間知らずと違って、彼の言う「個人としての考え」と仕事を、大変スマ−トに
 使い分けていた。私が「反対ならなぜレディ−スデ−を導入したのか」と聞いたら、彼
 は、何のためらいもなく、自信を持って言ったのである。「そりゃあ(最初に導入した
 店で)営業実績が上がったからですよ。実績をとるのはあたりまえでしょう。反対は個
 人の考えですよ」。一字一句同じではないが、彼の自信を持った発言を前にして、私は
 また疲れてしまった。                             

  彼の場合、「保身」という言葉が適切かどうかは定かでないが、企業の女性優遇戦略
 に疑問を感じる社員の声は、たぶんどこでも声にはならない。女性優遇は憲法違反であ
 るとして、チェックや指導を行う第三者的な機関の必要性を感じる。法務省・法務局の
 人権擁護部局は、私の今までの経験から言えば、率直に言って信用できない。私が今ま
 で、法務局の人権擁護部局に申し立てをした案件は、今回を含めて6件、そのうち、ま
 だ結論が出ていないものが2件、このブログの中で話題にしたものが4件であるが、私
 が報われたと感じたのは、唯一、「男性更衣室(1)」や「投稿原稿:男女共同参画に翻
 弄される日々(1)」に書いた人権擁護課の課長の言葉、「(翠流)さんの言うことはよ
 くわかる。それは、あなたが男性であるが故に与えられた不当な性的偏見に基づく人権
 侵犯、ジェンダ−ハラスメントだ」という言葉だけなのである。そして、この、男性に
 対する人権尊重の範とも言える言葉も、記事に書いたように、法務省によって潰されて
 しまったのである。                               

  しかし、このような不信感を持ちつつも、私は、これからも、人権擁護部局に対して、
 人権救済の申し立てを続けるだろう。それは、たとえ一人であっても、また、裏切りが
 予測されても、とにかく声をあげなければという思いが自分にあるということ、そして、
 愚かといわれるかもしれないが、「もしかすると」という一抹の期待を捨てきれないと
 いうこと、そしてまた、人権擁護部局には、本来ならば、はなはだ基本的なことである
 はずなのだが、男性の人権についても、それを守るための人権啓発発言をすべき責務が
 あるはずなのに、それを、恐らくは、男性に対する不当な性的・社会的偏見のために、
 果たしていないということ、それに対する批判の一つの形として、申し立てを続けたい
 という思いが、私の中にあるからだろう。

  ところでもしも、男性の人権擁護に取り組む団体の全国組織ができたとして、全国一
 斉に、同一の案件について人権救済の申し立てをしたら、それは、運動上、効果のある
 ことなのだろうか?                 

(6) 今回のレディ−スデ−を最初に導入したのは、東京の二子玉川にある玉川高島屋店。
 2012年の6月からだそうだ。ネットによれば、現在これを導入している紀伊國屋は、
 全国33店舗に及ぶ。
  すでにこのブログで取り上げてきた事例だけではなく、まだ私が取り上げることがで
 きていない問題も含めて、今の日本には、様々の、不当な女性優遇が溢れている。男性
 に対する人権無視、人権軽視、枚挙にいとまのない女性優遇。男女平等を謳ったすばら
 しい憲法があるというのに、日を追うごとに女性の特権階級化が進む。


2014年07月21日

ファミマ・レディ−スデ−(1) 拡大する男性差別の中で


6月に、ある人から、
ファミリ−マ−トがレディ−スデ−を実施する、という話しを聞いた。
抗議はいくつかあったようだが、
予定通り7月5日から実施されて、
毎週水曜日は、「女性限定」で「ポイント2倍」となっている。
1ポイントが1円分として還元されるそうだから、
価格に関わる、明白な男性差別。
女性集客のための女性優遇戦略が、
男女平等という倫理を破壊している。

個人の経済状況を比較して、女性は誰もが男性より低いのならば、
レディ−スデ−の批判にも、ためらいを覚えるが、
今の時代に、そんな単純なカテゴライズが通用するはずもなく、
旦那の収入も含め、いや、自分の収入だけでも、
男性より豊かな女性はたくさんいる。

関連して、男性が置かれている厳しい現実を再び書けば、
記事「男性の自殺(3)(4)」に記したように、
平成20年から25年までの6年間の、経済生活問題を原因とした自殺者数は、
男性が、女性の8倍から10倍に達している。
彼らは恐らく、男性であるが故に一層、心理的にも社会的にも追いつめられ、
頼る術なく、命を絶っていった。

レディ−スデ−の優遇額に対する評価は、
その人の経済状況や、コンビニエンスストアの利用状況や、
価値観によって異なるだろうが、
問題は、金額だけで終わるはずはなく、
ファミリ−マ−トの知名度を考えれば、
その社会的影響力によって、女性優遇是認の風潮が一層拡大する。
女性ならば優遇されて当たり前、
社会も個人も、女性を優遇するのが当たり前というような、
いわば女性の特権階級化に、
ファミリ−マ−トが拍車をかける。

今の日本の女性優遇を、国の政策について見れば、
私は既に、このブログの記事の中で、
内閣府男女共同参画局の、さまざまの施策に見られる女性優先・女性優遇・男性差別を、
事実を取り上げて批判してきた。
その中の一つ、数値目標達成を最優先としたポジティブアクションに関わって、
安倍晋三の「光り輝く女性」発言の一部を、ここで再び取り上げれば、
平成26年度国家公務員採用者女性割合30%を必ず達成するという彼の発言は、
恐らくは間違いなく、女性優遇不正採用に拍車をかける。

国家公務員採用試験の最終合格者名簿は、人事院に保管される。
その名簿に登録された人たちが、各個人の希望の部局に、
基本的には面接だと聞いたが、最後の試験を受けに行く。
そこで、つまりは、「面接で女性が優秀だったから」と答えれば済んでしまう場面で、
安倍晋三の発言が、男性差別の、女性優遇不正採用に拍車をかける。
学校教育の男女平等は完成したと言っても過言ではない日本の社会にあって、
その、到達点の一つとしての国家公務員採用試験で、
安倍晋三が、男性差別の、女性優遇不正採用を拡大する。

一般企業の営業戦略という点で言えば、
レディ−スデ−だけではなく、さまざまの女性優遇戦略が、
デパ−トや、ショッピングモ−ルや、道の駅や、高速道路のサ−ビスエリアで進んでいる。
施設は、女性ばかりに配慮して拡充が進み、
女性専用パウダ−ル−ムやフィッティングスペ−スのような、
女性だけに、幸せや、安らぎや、暮らしやすさを提供する空間ばかりが、
美しさと共に増えてゆく。
一部の地域だけではない。
私は、男性差別の問題でストレスの強い時、
全国の「いのちの電話」にアクセスしてきたが、
どの地域に電話をしても、女性相談員は、必ず同じ現象を答える。

先日、東京に行き、地下鉄のトイレに立ち寄った時、30代と思われる男性が、
トイレの鏡の前で、人から見える状態のまま、上半身を着替えていた。
彼は、素肌の上にワイシャツを着て、ネクタイを結ぼうとしていた。
もしも彼がスラックスを着替えるなら、
人に見えないだけではなく、不潔な床より一段高くなったスペ−スがなければならない。
フィッティングスペ−スが必要なのは、
ストッキングを履き替える女性だけではない。

個人的な話になるが、私は、アイブロ−で眉を描いている。
外出時には、決して整美されているとは言いがたい男性トイレの鏡の前で、
女性用パウダ−コ−ナ−を羨みながら眉を直す。
気になる時は、メイク落としのシ−トで拭いて、新しく、眉を描く。
髪の毛は、2年ほど前から、以前より伸ばすようになって、
長さはうなじにかかる程度にしてあるが、
後ろでまとめてヘアゴムで縛り、首に近接する位置で留めている。
形が気になることがよくあって、
トイレの鏡の前で、手鏡を使って確かめたりする。
今の私は、男性化粧品を使うことはなく、
エッセンスもロ−ションもクリ−ムも、すべて某エステサロンの製品であるが、
普通の男性でも、おしゃれな人は、パウダ−コ−ナ−がほしいだろうと思う。
スポ−ツクラブの男性用パウダ−コ−ナ−は、
たくさんの人が普通に使っている。

トイレの設置についても、男性差別が拡大している。
すべてのコンビニエンスストアで確認はしていないが、
少なくとも、ファミリ−マ−ト・セ−ブオン・セブンイレブンが、
私の居住地域で、近年展開している新店舗のトイレはすべて、
二つのうちの一つは女性専用で、もう一つは男女兼用なのである。
コンビニの利用者は明らかに男性に多いというのに、
女性だけに専用トイレが用意され、男性には専用トイレがない。
使用頻度の問題だけではない。男性は、プライバシ−までが完全に軽視されているのである。
敏感な男性の人権を著しく軽視した、女性集客のための、男性差別の女性優遇戦略。

改めて言うまでもなく、トイレは排泄の場なのであって、
羞恥を伴い、人間の尊厳に関わる場所である。
そういうことに無頓着な、鈍感な男性がどのくらいいるかは知らないが、
そういう人は、敏感な男性の存在に気づいてほしい、
そして、男性は我慢すべきだなどという、不当な、男性差別の性別観は捨ててほしい。
その性別観は、たとえば災害対応の如き場面でも、
敏感な男性に対して、顕著な人権侵犯を引き起こす。
女性に対しても、同じことを言いたい。
敏感な男性、羞恥心の強い男性の、存在に気づいてほしい。
そして、そういう男性の、人権を守ってほしいのである。

関連して、女性には生理があると、反論する人もいるが、
そういうことではない。
それ以前に、くり返し言うように、トイレは排泄の場なのである。
排泄の羞恥を伴うが故に、性別とは無関係に、
人間の尊厳に関わる場所なのである。
男性だからという不当な偏見によって、男性の人権を、軽視してはならない。
男性トイレの設置は、感受性の強い男性を基準にして、行われなければならない。

コンビニエンスストアで、男女両方の人権を尊重し、
時間の問題も解決するトイレの設置は、難しくない。
私の家の近くの、あるストアが行っているように、
二つのトイレの一方に男性用の、そしてもう一方に女性用の表示板を貼り、
さらに両方に、男女共用の表示板を貼ればよいのである。
二つのトイレは、基本的には男女別であるが、
緊急時にはどちらを使ってもよい、という表示になる。
こういう私の要望を聞いてくださった、あるファミリ−マ−トの店長さん。
私はあなたに、非常に感謝している。
しかし一方で、上層部に伝える形でファミリ−マ−トに出した要望は、
全く実現しなかった。

日本の社会の、男性に対する人権無視・人権軽視については、
語らずにはいられないもう一つの問題がある。
それは、男性の痴漢冤罪被害に対する対策が、完全に欠落した状態で、
あたかも、女性優遇是認の象徴であるかのように、日々走り続ける「女性専用車両」。
痴漢冤罪が原因となって自ら命を絶った原田さんのような男性がいるにもかかわらず、
鉄道会社は、痴漢冤罪対策を全く行っていない。
「男性専用車両」が存在しないのである。
この件については、
「差別ネットワ−ク」が指摘してくださっている「専用」という言葉の問題点等があるが、
私の思いについては、このブログの、4月8日の記事に詳しく書いた。
お読みいただければ幸いである。

ファミリ−マ−ト・レディ−スデ−の問題から始まって、
やや広範囲に渡って、男性差別の問題を取り上げることとなった。
それは、くり返し語らずにはいられない私の思いの証である。

ところで、この、レディ−スデ−の問題に関わって、私は、
「東京都男女平等参画基本条例・第14条・第1項」の存在を知った。
そして私は、徒労に終わることを予見しつつも、
この条文を足ががりとして、具体的な取り組みを始めている。
次回はそれについて、具体的に書きたいと思う。
仮にその取り組みが徒労に終わったとしても、
その記録は、事実として、何らかの役に立つはずだと思う。

 

2014年07月30日

ファミマ・レディ−スデ− (2) 経過報告


ファミマ・レディ−スデ−の違法性を示すために、
東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項と、その逐条解説を記す。
私企業に対する拘束性という点では、
憲法の拘束性は弱いが、条例の拘束性は強いと、ある弁護士が言った。

 【東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項】
  ・・・「何人も、あらゆる場において、性別による差別的取り扱いをしてはならない。」

 【第14条第1項の逐条解説】(東京都生活文化局発行)
  ・・・「本項の『差別的取扱い』には、その取扱いの結果として、性別による差別がもたら
   されるものすべてが含まれる。性別による差別の意図を明確に有している場合に限ら
   れるものではなく、種々の状況から差別を容認したと推認される場合も含まれる。」

先回記したように、ファミリ−マ−トは、水曜がレディ−スデ−で、
ファミマTカ−ドのショッピングボイントは、水曜に、女性限定で2倍となる。
取得したポイントは、1ポイントが1円分として還元されるため、
女性は、男性より多額の割引を受けられることになる。
購入価格に関わる、明白な男性差別。

このような主張をすると、法務局人権擁護部局の職員さえもが、
口には出さぬが心の中で、
「こいつ、男のくせにそんなことを言っているのか ・・・」などと、つぶやくような気がする。
男性差別の、嘲笑のハラスメント。
男性は差別されても我慢をするのが当然であるかの如き価値基準が、
我々の生活の、様々の場面で男性を呪縛し、
男性差別とのたたかいに、障壁をつくる。
差別は悪であるというのに、男性差別を批判する男性が揶揄され、
女性優遇、女性の特権階級化が進行する。

上の条文から見て、ファミマ・レディ−スデ−は明らかな条例違反であるが、
にもかかわらず、ファミリ−マ−トは、
「レディ−スデ−を男性差別とは考えていない」などと言い張り、
厚顔無恥に、レディ−スデ−を続けている。
それは、東京生活文化局都民生活部男女平等参画課(以下、男女課と略す)が、
ファミマ・レディ−スデ−を「男性差別」と認定しないからである。
男女課は、ファミマ・レディ−スデ−が条例違反であるか否かについて、発言をしないのである。
「条例はあくまでも差別の予防効果を期待して作られたものであって、ファミマ・レディ−スデ−
が14条に違反するかどうかについては、男女課は、判断をしない。」 などと言っているのである。
条例は作ったが、実効性を持たせるべき場面では、男女課は責任を回避する。
実質的には、男性差別の容認であり、男性差別を拡大させる。

既に述べてきたように、
内閣府男女共同参画局は、男女共同参画社会基本法第3条を擁するくせに、
自らが、それに抵触する男性差別の施策を行っている。
東京生活文化局都民生活部男女平等参画課は、
東京都男女平等参画基本条例・第14条第1項を策定しておきながら、
男性差別を、男性差別と認定せずに、実質的には、男性差別の拡大を容認している。

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6月にファミマ・レディ−スデ−の話を聞いてから、
私が、上のような認識を持つまでの経過を、次に記す。

【経過】

 @ 6月下旬、私は、東京都男女平等参画条例・第14条第1項と、その逐条解説を根拠
  として、ファミリ−マ−ト・レディ−スデ−の不当性を訴えるために、東京生活文化局
  都民生活部男女平等参画課(男女課)に電話を入れた。電話を受けたのはAという人で
  (Aさんと書かないのは失望感が強いからである)、彼女は、「課として事実を確認し、
  対応を協議する。」 と言った。

 A 7月中旬、私は、状況を聞くために、男女課に電話を入れた。Aさんの話によれば、
  事実確認の後、7月2日に、男女課の担当者が、男女課でファミマの担当者と会い、条
  例について説明を行ったとのことであった。はじめ私は、男女課がファミマを呼んだと
  解釈していたが、実際はそうではなく、男女課は電話で済ませようとしていたようであ
  る。ところが、ファミマが、「そういうことならば、ぜひ男女課にうかがって話しを聞
  きたい。」 と要望し、ファミマの担当者が男女課に出向いたとのことであった。

 B 先週の前半のことになるが、私は、男女課の説明に対するファミマの見解を聞くため
  に、「お客様相談室」に電話を入れ、責任者のBと話した。しかし彼は、「現在も、レデ
  ィ−スデ−は男性差別ではないと考えている。」 とくり返すばかりで、見解の詳細は全
  く聞くことができなかった。「知りたければ男女課に聞いてもらいたい」などと、彼は
  言うのである。

 C 翌日、男女課に、詳細を聞くために電話を入れた。Aさんによれば、「趣旨説明は行
  ったが、その後のファミマの見解は聞いていない。」 とのことであった。続いて、ファ
  ミマに電話を入れたが、Bは、私に、前日には全くしなかった質問をくり返した。「男
  女課は、ファミマのレディ−スデ−を男性差別であると認定したのか。男性差別である
  と言ったのか」。そういう意味の質問である。私は、自分の不備を突かれた形であった。
  私はその確認に、注意を払っていなかった。

 D 続いて、私は、再び男女課に電話を入れた。そしてAから、男女課の対応について、
  上記のような発言、くり返せば、「条例はあくまでも差別の予防効果を期待して作られ
  たものであって、ファミマ・レディ−スデ−が14条に違反するかどうかについては、
  男女課は、判断をしない。」 という発言を聞いたのである。

 ファミリ−マ−トは、明白な男性差別、明白な「東京都男女平等参画条例違反」を行いな
がらも、男女課がそれを男性差別と認定しないために、逃げ道を得て、営業利益最優先の、
女性優遇戦略を続けている。平等な人権尊重の理念など、ありはしない。

 恐らく私は、また、法務局の人権擁護部局に、この件について人権救済の申し立てをする
ことになるだろう。時期はたぶん、1ヶ月以上先になると思う。

 それとも、ほかに、何か良い方法がありますか? このブログを呼んでくださっている方、
もしあれば、それを私にご教示いただけないでしょうか?

 男性差別が拡大する時代、明白な男性差別さえも打破することが難しい状況の中にあって、
私は、苛立つ自分、怨恨の深まる自分を自覚する。

2016年11月02日

「小池百合子」 という人

 都政絡みで白日のもとに曝されている関係者の名前が、すべて男であるという、はなはだ
滑稽な事実を前にして、私は、自嘲のような諦念を意識しながら、小池百合子という人の施策
を、感嘆と敬意をもって見てきたが、同時に、彼女の中に、まだ顕在化していない自己中心的
なフェミニズムの存在があるのではないかと、懸念する思いもあった。政治意識の希薄な私は、
小池という人の過去を知らず、彼女の人となりなどわかるはずはないのであるが、その、私の
懸念を裏付けるような記述が、小池百合子政経塾、「希望の塾」の募集要項にあった。    

    受講料  一般男性           5万円
         女性応援特別価格       4万円
         学生応援特別価格(25歳以下) 3万円

 どのような狙いでこの受講料を設定したのかは知らないが、非正規・低所得に喘ぐ幾多の
男性の存在が明らかな時代に、このような設定をした小池百合子という人の 倫理観を疑う。
彼女には、男性が抱えている困難な現実を顧みることなく女性優遇を推進しようとする、自己
中心的な体質があるのではないかと思う。もしかすると彼女は、フェミニズム拡大を視野に、
この、受講料の女性優遇を受け入れる「一般男性」を集めようとしたのかもしれない。女性優
遇に引き付けられる女たちと共に。                      

 順風のままに、やがて、様々の女性優遇政策が顔を出すようになれば、小池塾に取り込ま
れた男たちは、それを是認せよという男性差別の性別観を、自らの中に、そして男性同士の
関係の中に強化させつつ、小池政策実現の推進者になっていくのではないだろうか。   

 ある男性は、彼のブログの中で、「フェミニズムは国家権力を手に入れた」と書いていた。
私はこの言葉に、内閣府男女共同参画局の施策と、それを政治の表舞台に登場させた 安倍
晋三の施策を思う。やがてこの流れに、小池都政の、これまた自己本位のフェミニズム運動
が合流して、日本の未来を決定づけていくとしたら・・・・・? それとも、こういう推測は、私の、
的外れの杞憂だろうか?                           

 ところで、小池百合子政経塾は追加募集を決定しているが、HPの「お問い合わせフォーム」
の質問欄は、発言の場として使用してもよいとのことであった。私は、下記のような文章を
小池塾に送信した。文章の末尾には、次の【資料】を添えた。             

【資料】「生活苦」・「失業」・「就職失敗」 を原因とする男女別自殺者数(2015年)    
        ・・・・・平成27年中における自殺の状況(内閣府自殺対策推進室)より引用  

 (年齢階級)  〜19 〜29 〜39 〜49 〜59 〜69 〜79  80〜 不詳
  生活苦  男性  3  66  131  202  258  223  103  14   1
       女性  0   5  13  39  32  37  29  12   0
  失業   男性  1  21  52  103  109  37   6   1   0
       女性  0   6   9   8   6   1   1   0   0
  就職失敗 男性  2  81  37  39  41   6   0   0   0
       女性  2   7  11   3   1   0   0   0   0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【送信文】

◆ 初めに小池都政に賞賛を送り、続いて、批判と要望を記します。

 今までの都政の過ちを白日の下に曝し、断罪し、是正する小池都政を、私は、感嘆と敬意
をもって見てきました。しかし、「希望の塾」の受講料の設定には、強い失望を感じています。
非正規・低所得に喘ぐ男性が非常に多い今の日本にあって、「一般男性5万円」「女性応援特
別価格4万円」という料金設定は、男性の置かれた状況を顧みない、ひどい男性差別ではな
いでしょうか? 小池さんも、結局は、男性の困難には目を向けない女性優遇の政治家であ
ったのかと、裏切られた思いを強くしています。料金そのものの問題だけではありません。こ
のような設定が、順風の中で支持を拡大する小池さんのメッセージとして社会に拡散し、女性
優遇・男性差別を是認する風潮を、増幅・拡大させると思います。女性差別があってはならな
いのと同様に、男性差別もあってはならないはずです。このような料金設定は直ちに撤回して
下さい。                                   
 今の日本の社会状況の中で、男性が抱える経済的困難を示す一つの指標として、今年の3
月に 内閣府自殺対策推進室が発表した自殺データの中から、「生活苦」・「失業」・「就職失
敗」を原因とする自殺者数(性別・年齢別)を、【資料】としてこの文章の末尾に掲載します。
このような現実も直視し、誰もが幸せになれる社会を目指して、真に「希望の塾」の名にふさわ
しい政治活動を展開してください。男性の非婚も増加しています。経済的基盤の脆弱化が男性
を追い詰めているのです。                          
 今の日本は、「かつて女性は差別されてきた」という言葉の、粗雑な、乱雑な使用を伴いな
がら、女性差別解消の域を逸脱して、男性差別拡大の方向に進んでいます。内閣府男女共同
参画局を発信基地とする様々な施策には、「男女の人権の尊重(男女共同参画社会基本法第3
条)」と乖離した施策、「初めに女性優遇・女性優先の結論ありき」の施策が多数存在します。
巷には、消費の世界の女性優遇戦略が溢れていますし、鉄道会社が設置してきた「痴漢対策
としての女性専用車両」は、「痴漢冤罪対策としての男性専用車両の不存在」によって、日本
の社会に、女性優遇是認、つまりは男性差別是認の風潮を、拡大・増幅させました。それは、
「憲法第14条」そして「男女共同参画社会基本法第3条」からの乖離です。このような社
会状況を是認するのではなくて、すべての人の人権が尊重され、誰もが幸福になれるような
社会の実現を目指してください。多くの男性は、今も、「男性は我慢するべきだ。女性優遇を
受け入れるべきだ」というような性別観、性別役割意識の中で生きています。それは、男性
を幸福追求から疎外します。そういう「生きづらさ」を抱える男性の現実にも目を向け、女
性だけではなく、男性の人権にも配慮した施策を展開してください。            
 以上、強く要望します。                            

(上記の【資料】を添付)


2016年11月15日

東京大学 男性差別

昨晩、あまりにもひどい男性差別のニュースに、

強いショックを受けた。

皆さんもご存じでしょう・・・・・。

東京大学 男性差別。

記事は次の通り。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 東大、女子学生に月3万円の家賃補助 来春に初めて導入
                 
                     朝日新聞デジタル 11/14(月) 17:51配信

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161114-00000074-asahi-soci

(本文) 
  東京大学は来年4月から、一人暮らしの女子学生向けに月額3万円の家賃を補助する
 制度を初めて導入する。志願者、在籍者ともに約20%にとどまる女子学生の比率を高
 める狙いで、「まずは女子の志願者増につなげたい」(同大)という。

  対象は、自宅から駒場キャンパス(東京都目黒区)までの通学時間が90分以上の女
 子学生。主に1、2年生が過ごす駒場キャンパスの周辺に、保護者も宿泊でき、安全性
 や耐震性が高いマンションなどを約100室用意。家賃を月額3万円、最長で2年間支
 給する。

  保護者の所得制限もつけない。東大は現在、女子学生の40%が自宅以外から通って
 いる。東大は、多様な人材による研究や教育力の向上を目指し、高校訪問や女子高校生
 向けのイベントを開くなど女子の受験を呼びかけてきたが、ほとんど増えなかったとい
 う。地方の入試説明会などで、女子の安全な住まいについて心配する保護者が多かった
 ため、こうした支援に乗り出した。