2013年06月22日

あの人は今どこに

あの人は今どこに

Kスポ−ツクラブの男性更衣室の件があってから、
私は、男性の人権擁護に取り組む団体を探して、
インタ−ネットで検索をするようになった。
その頃、ネットには、「メンズリブフォ−ラム札幌」という名のHPがあって、
「活動場所」と記された北海道立市民活動促進センタ−に電話をしたことがある。
連絡先は、札幌エルプラザの市民活動センタ−だという話を聞いて、
そちらに問い合わせの電話を入れたが、
「今はもう活動していないようだ」という答えしか返ってこなかった。
「賛同人」になっていた、北海道大学大学院の助教授の、
Sさんに聞けば何かわかるかもしれないと思い。
そちらにも電話をしましたよ。
出てくださったのは庶務のOさんという人で、
私の電話をていねいに受けてくださって、
助教授のSさんと連絡を取ってくださった。
しかし、得られた答えは市民活動センタ−と同じで、
結局私は、「メンズリブフォ−ラム札幌」を立ち上げた人の名前も、連絡先も、
知ることができなかった。

わからないから、Xさんにしましょうか?
Xさん、あなたは今どこにいますか?

インタ−ネットを媒体として男性差別とたたかう人には、
知識の豊富な論客もいて、
それは、幾ばくかの安らぎを私に与えることもあるが、
なぜか、男性差別とたたかう「団体」の姿が、
Dさんの会以外には見えてこない。
「男性差別を許さない市民の会」には、何回かアクセスしましたが、
なぜかご返事いただけないのです。

「賛同人」に大学の先生を据えて、
前向きな言葉でホ−ムペ−ジを立ち上げていたXさん。
あなたは今、どこにいますか?
あなたのような人や、インタ−ネットの論客や、
全国の、男性差別を憂う人たちが結集して、
男性差別とたたかう団体が、
今の日本にはつくられなければならないと、
私は強く思っている。


2013年09月18日

愛の世界をあなたに(1)・・・ 加藤登紀子 百万本のバラ

             (2020/04/28:加筆修正)

若い頃から、加藤登紀子が好きだった。
私の感じ方ではあるが、
彼女は、エゴのない愛を以って、
人々の心を歌うのである。
そういう心の広さ、
歪曲した自我のない優しさに、
私は、心惹かれてきたのだと思う。

ここで取り上げた彼女の歌は、
有名な、百万本のバラ。
この記事を初めてアップした頃、
YouTube には、その、素敵な曲動画があって、
私はそれを、このページで紹介した。
しかし、やがて、残念なことに、
それは、YouTube から削除されてしまった。

私はそれが悔しくて、
代わりの動画を、くり返しくり返し探したが、
残念ながら、匹敵するものはない。
しかし、若い人の中には、
この曲を知らない人もいるのだろう。
だから、たとえばこの動画をと、
ある人の手に成るYouTubeの、百万本のバラを紹介する。

https://www.youtube.com/watch?v=ii0oHOeDSM4&feature=emb_logo

ところで、代わりの曲動画を探しているうちに、
この百万本のバラを、加藤登紀子に伍して歌う、
弾き語りの女性歌手を知ってしまった。
歌詞は別訳で、久保田早紀と同じだろうが、
加藤登紀子とは、また異質な世界に住み、
「貧しい絵描き」の思いを、
溢れる情感と共に、切々と歌い上げる女性歌手。
彼女の歌声は、まさに加藤登紀子と共に、
感動の涙物語なのである。

その女性歌手の、名前と曲動画は、
やがてまた、後の機会に、紹介したいと思う。

なお、 Wikipedia の要約であるが、
この百万本のバラの解説を、下に記す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【「百万本のバラ」:解説】・・・ Wikipedia を要約

 『百万本のバラ』の原曲は、1981年にラトビアの放送局「ミクロフォンス」が主催する歌謡コンテスト「ミクロフォナ・アプタウヤ」で歌われた『Dāvāja Māriņa:マーラ(注1)は与えた』というラトビア語の歌謡曲。作曲はライモンズ・パウルス。作詞はレオンス・ブリアディス。この曲は、コンテストで、アイヤ・ククレ とリーガ・クレイツベルガ の2人によって歌唱され、優勝曲となった。歌詞の内容は、後述のロシア語版やその内容を踏襲した日本語版とはまったく異なり、大国にその運命を翻弄されてきたラトビアの苦難を暗示するものだった。ラトビアのラップ歌手のオゾルスが、この曲をラップミュージックに編集して歌唱している。

  (注1) 「マーラ」はラトビアの神話に登場する女神。ラトビア神話の神々のなかで、
     最高位にある神の一人。

 アーラ・プガチョワの歌唱で知られるロシア語版の作詞者は、アンドレイ・ヴォズネセンスキー。1982年にメロジヤからシングル盤として発売された。多くのテレビ番組やラジオ番組で取り上げられ、ソ連崩壊まで長きにわたって絶大な人気を博した。日本では、ビクタ−から、1983年にLP盤が、1988年にはCDが発売された。

 歌詞の内容は、グルジアの画家ニコ・ピロスマニが、マルガリータという名の女優に恋をしたという逸話に基づいている。ラトビアの作曲家が書いた曲に、ロシアの詩人が、グルジアの画家のロマンスをもとに詞をつけ、モスクワ生まれの美人歌手が歌うという、多様な民族の芸術家が絡んでいる点で、ソ連ならではの歌とも言える。

 このロマンスの真実性については諸説ある。ピロスマニは、マルガリータをモデルとしたといわれる作品を何枚か残しており、グルジアの首都トビリシの国立美術館で、『女優マルガリータ』を観ることができる。1969年、パリでピロスマニの個展が開催された際には、マルガリータ本人と目される女性が現れたと伝えられる。一方、1975年にピロスマニについての研究書を著したエラスト・クズネツォフは、この著作の中で、マルガリータの実在性に強い疑問を呈している。

 山之内重美は、2002年の著作において、ピロスマニにマルガリータという名の恋人がいたことは確からしいとしつつ、彼女がバラの花を愛した、とか、画家が大量の真紅のバラを贈った、といったエピソードは、ヴォズネセンスキーの創作だとしている。2007年には、ロシアの文化テレビ局が放送した、ピロスマニについてのドキュメンタリー番組で、パリでの個展の際の出来事が紹介された。

 日本語版は、加藤登紀子の訳詞、および歌唱にて、1987年にシングル盤として発表されたバージョンが著名。


                                  

2014年08月17日

「高野悦子」のこと

若い人は 高野悦子のことを知らないのかもしれない
ふり返ればすでに 遠い日のことだ

私がまだ10代の頃 
1969年 6月24日の未明に
高野悦子は自殺をした
鉄道自殺だった

彼女は私より少し年上で
当時 立命館大学文学部史学科の学生だった

彼女の本が出版された頃 私は東京にいて
今はもう会えなくなってしまったMという友人のアパ−トで
彼女の話をしたことがある

昨年の秋
私はなぜか 彼女に会いたくなって
今も新潮文庫に収められている彼女の本を買った

当時ベストセラ−となった「二十歳の原点」
彼女は今も 私たちの中に生きている

きのうの夜 私は 彼女を思い出して
家の近くのレストランで
レモンサワ−を飲みながら 彼女の本を読んでいたら
なぜか胸が 熱くなりすぎてしまった

彼女の本 「二十歳の原点」の
最後に記されている詩を載せる

    ◆    ◆    ◆

旅に出よう
テントとシュラフの入ったザックをしょい
ポケットには一箱の煙草と笛をもち
旅に出よう

出発の日は雨がよい
霧のようにやわらかい春の雨の日がよい
萌え出た若芽がしっとりとぬれながら

そして富士の山にあるという
原始林の中にゆこう
ゆっくりとあせることなく

大きな杉の古木にきたら
一層暗いその根本に腰をおろして休もう
そして独占の機械工場で作られた一箱の煙草を取り出して
暗い古樹の下で一本の煙草を喫おう

近代社会の臭いのする その煙を
古木よ おまえは何と感じるか

原始林の中にあるという湖をさがそう
そしてその岸辺にたたずんで
一本の煙草を喫おう
煙をすべて吐き出して
ザックのかたわらで静かに休もう

原始林を暗やみが包みこむ頃になったら
湖に小舟をうかべよう

衣服を脱ぎすて
すべらかな肌をやみにつつみ
左手に笛をもって
湖の水面を暗やみの中に漂いながら
笛をふこう
   
小舟の幽(かす)かなうつろいのさざめきの中
中天より涼風を肌に流させながら
静かに眠ろう

そしてただ笛を深い湖底に沈ませよう


2015年08月11日

つぶやき・男性問題の世紀

今年が、第四次男女共同参画基本計画策定の年であることは、
以前から知っていたが、
予定していた要望書を送りきれないうちに、
パブリックコメントの募集が始まってしまった。
自殺対策要望書は3月に男女局に送ったが、
そこに併記した健康支援の男性軽視について、
主張の根拠となる厚労省のデータを添えた健康支援要望書の作成は、
あれから4か月もの間、遅々として進まなかった。
脆弱と言われればそれまでだが、
日常であるにしろ、災害対応の如き非日常であるにしろ、
女性限定優遇配慮ばかりが拡大する社会状況にあって、
率直に言えば、疲弊を拭い切れない日々が続いている。

ところで、4月に参加した東京の或る集会に、
何人かの都議会議員が出席していたが、
その中の、或る女性議員の言葉が、印象に残った。
彼女はこう言ったのである。
「今、電車に乗ると、女性はみんな綺麗です。男性はみんな下を向いています・・・」

私は、この、女性議員の言葉が、
今の日本の、男女それぞれが置かれている状況を、
非常によく表していると思う。
女性たち、特に若い女性たちは、既に、
女性差別解消の域を越えた女性優遇配慮の道を、
例えば男女共同参画という、
その美名と乖離した女性優遇政策によって与えられ、
消費の世界では、優遇戦略のターゲットとして、
美を纏う権利を携えながら、幸福感獲得の主役となった。
渡辺恒夫(注1)の言葉を借りれば、
「今日、女性は自らの性のアイデンティティを、男性に比べはるかに強固な自信と安定の上に築き上げている」と、私も思う。
        (注1)「脱男性の時代」の著者。記事「服装差別」等を参照

それに比すれば男たちは、
未来の見えない社会にあって、
過去からの性別観、性別役割に縛られながら、
不器用に、下を向きながら生きているように見える。
それは例えば、スーツを着るしか術のない男たち、
ネクタイを締めるしか術のない男たち、
或いはまた、美を剥奪されたワイシャツしか着る術のない男たち・・・・・。
そういう男性の、硬質な閉塞状況が、
その女性議員の「下を向いている男たち」という言葉に、
よく表れていると思う。
渡辺恒夫は、著書「脱男性の時代」の中で言う。
20世紀が女性問題の世紀であったとすれば、
21世紀は男性問題の世紀になるだろう・・・・・。

私は、記事「男性の自殺(5)」の中で、
就活失敗で自殺する20代の若者の8割から9割が、
男性であるという事実を採り上げたが、
決して自殺問題に限られるわけではなく、
閉塞状況から抜け出せない男たちの、「男性問題の世紀」が、
既に始まっていると思う。


2018年02月05日

女子を嫌う小中高男子

日本の社会にはびこる女性優遇は、
彼女たちの特権意識を増幅させ、
女性の持つ自己中心性を、
是認、解放してきたと、私は思う。

彼女たちは、その感情の機微と巧みな言葉の能力を、
女性たちの優越のために使い、
女性優遇の風を受けながら、男女関係のありかたを変える。
女性だけに与えられた特権を享受しながら、
我が物顔で街を歩く女たち。

半年ほど前、
私は、ある場所で、ある女性の、
凄まじい発言に出会った。
私がこういう活動をしていることなど、
全く知らない女性である。
彼女は、臆することなど微塵もなく言った。

   今、女の子が生まれたら、みんなでおめでとう!
   でも男の子だったらそうじゃない。
   男の子だったら、みんなで、ご愁傷様。

仮にこの言葉が、過去の女性差別への報復であったとしても、
凄まじすぎて、私は思わず笑ってしまう。
しかしこの、彼女の言葉は、
今の社会の男性と女性の位置を、
非常によく表現しているのではないかと思ったりする。

社会の変化は、様々な形をとって、
子供たちの世界にも影を落としているだろう。
昨年の6月、私は、インターネットの excite.ニュースで、
既に小中高生に現れている「少子化要因」を危惧する記事を読んだ。
その全文を、後半に掲載する。

例えば、男性が背負う危機や困難に支援の言葉を贈ることなく、
「光り輝く女性」発言ばかりを繰り返してきた安倍首相のスタンスは、
男女の関係を歪曲させ、
非婚・小子化問題を加速させたと私は思う。
例えば、昨年報道された生涯未婚率、
男性で23.4%、女性で14.1%、という数値の背景にあるのは、
男性の非正規雇用の問題だけではないと私は思う。

記事全文は、次の通り。

【excite.ニュース】 『女子はズルいと小中高男子に蔓延する「女子キライ」症』
             2017年6月8日 07時15分 (2017年9月4日 22時36分 更新)
     https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170608/Toushin_3419.html

【記事全文】

■ 少子化問題の根源はここまで低年齢化しているのか

  非正規雇用、保育園不足が解消されただけでは、少子化問題は解決しそうもない。
  見えないところで蔓延しつつある少子化要因をご存じだろうか。

■ 男子と女子の戦い今昔

  問いかけたのは、都内の学習塾に勤める女性。回答者は、小学6年生男子だ。

  「一番キライなモノ、何」
  「女子!」

  このやりとりを傍で聞いていた中学1年男子が、小6男子の肩にやさしく手をのせ、
  「気持ちはわかるけど、敵にだけは回すな」となぐさめるように声をかけた。

  2人とも、かなりの成績優秀者。テレでも、皮肉でもなく、どこまでもシリアスな
  光景であり、深刻さえただよわせていたという。

  小学校時代に、男子vs女子の対立は昔もあった。大抵は男子が女子に暴力をふるった。

  男子が掃除をさぼる、デリカシーのない男子に、心を傷つけられて泣く女子という 
  構図が通り相場だった。

■ 女子の横暴に泣く小学男子

  ところが最近は、デリカシーのない女子の横暴に泣く男子という構図が多い。

  「僕はちゃんと『山本さん』と呼んでいるのに、女子は『おい、ノボル』と呼び捨て
  にしてくる」と訴える。

  ちょうどそのとき、件の「山本さん」が通りかかった。

  「ノボル、教室で待ってるぞ」と力強く背中をたたいて教室内に走り去っていく。
  「山本さん」は、「ノボル」より背が高く、声も大きく歯切れもいい。

  おとなから見ると、微笑ましく映る光景でも、小学生にとっては憂鬱のタネ。
  ノボルの表情はくもり、眉間にはシワが寄る。こみ上げる不愉快さを持て余すように、
  ノロノロとノボルは教室に入っていった。

  女子小学生をもつ母親に、この様子を話してみた。

  「男子は弱いよ」という話は女子間に飛び交っているそうだが、「キライ」というの
  は聞いたことがないとのこと。異性ギライはどうやら、男子小学生だけに起きている
  症状のようだ。

■ 男子から見て女子のどこがズルいのか

  「女子のどこがキライなの?」
  「ルールを守れないとこ」

  男子同士には、これだけは言ってはいけない暗黙のルールがあり、ケンカして負けそ
  うになっても、このルールは絶対に破らないのだそうだ。

  しかし、女子は負けそうになると何でも言う。ケンカの原因とは全く関係のないこと
  でも持ち出して攻めてくる。「だから、ケンカする気もなくなるんだ」と、口を尖ら
  せた。

  「おまけに負けそうになると、陰で悪口言いまくって、関係のない女子まで巻き込む。
  こっちが忘れたころになって、集団でかかってくるんだ・・・。女子とはなるべく口を
  きかないようにしてる。女子はほんとにズルイよ」

  男子の言い分は、尽きることなく続く。女子のいない学校に行きたい一心で、男子私
  立中学校をめざして受験勉強にいそしむ毎日だと付け加えた。中学受験の動機に「女
  子のいない学校に行きたい」というのは、そう珍しいことはないそうだ。

  一方で無事、男子中学校に入学した男子からは、「女子がいないから、とりあえず『学
  校行きたくない』ってのはなくなったな」という感想が聞こえてくる。

■ 「オレ一生、女いなくていいよ」

  女子の話題で盛り上がる光景もないではない。男子校に通う高校生だ。ようやく健全
  な姿に出合えたようで、ホッとした気分になる。だが少し踏み込んでみると、耳を疑
  うような高校生活があった。

  「女に関心のあるフリをしていないと、同性愛と間違われるから女の話をしてるだけ
  だよ。誘われてから断ると、カドが立つ。女はキライじゃないけど、好きでもないし、
  めんどくさいってのはあるな」

  「それで困らない?」

  相手は、高校生。オトナの質問を向けてみる。

  「オレ一生女いなくていいよ。二次元の女で十分だもん」

  この男子高校生も、有名大学に多数の合格者を出す高偏差値私立高校に通っている。
  しかもジャニーズばりのイケメン。モテないはずはない。

  見えないところで、少子化問題の新たな原因は着実に浸潤しているようだ。


2018年07月29日

GSさんへの返信として: 曽野綾子「無名碑」紹介文

前回の記事、「西日本豪雨関連」にコメントをくださったGSさんの、
私への返信(7月26日 7:40)に、
「パ−ト(肉体労働)で働いています。忙しいです」という一節があり、
私は、その言葉に、
以前ネットで読んだ、無名碑(曽野綾子)の紹介文を思い出していた。
私はこの小説を読んだわけではなく、
GSさんの生活の背景を知るわけでもないが、
その紹介文には、次のような一節があり、
心に残っていた。

   娘を亡くし、妻の狂気に悩み、過酷な自然条件と闘い、
   ライフ・ラインの建設に立ち向かう土木技師の誠実な、
   孤独で生きる男の姿を描いた大作である。

文中の、「誠実な、孤独で生きる男の姿」という一節に、
胸の熱くなる思いがする。
男性の誠実な生き方が、
自己本位の女性優遇運動や、
配慮が女性ばかりに傾斜する社会状況に翻弄され、
踏みにじられるような現実を感じている私には、
忘れらない一節であった。
紹介文は以下の通り。
検索方法は、末尾に記す。

【紹介文】

 曽野綾子の『無名碑』(講談社・昭和44年)は、土木技師三雲竜起が田子倉ダムをはじめ、名神高速道路、タイのアジア・ハイウェイ−の建設に挑んだ物語である。娘を亡くし、妻の狂気に悩み、過酷な自然条件と闘い、ライフ・ラインの建設に立ち向かう土木技師の誠実な、孤独で生きる男の姿を描いた大作である。本書のオビに「土木技師三雲竜起の造る巨大な碑にその名が刻まれることはない」とある。このことから『無名碑』の題名となったのだろう。施工業者の前田建設工業(株)の協力によって、著者は、只見川の田子倉ダム、名神高速道路、タイのランパ−チェンマイ・ハイウェイ−第2工区の現場まで足を運び、取材された。

【検索】 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/TPage.cgi?id=100&p=1
         《A-2ダム建設に挑む技術者たちの人間性を追求した作品(その2)》
     ダム便覧 曽野綾子 無名碑
       → 田子倉ダム[福島県] ダム便覧 一般社団法人 日本ダム協会
         →(下にスクロール)表の「テーマページ」最下段 
           ダムの書誌あれこれ(6)〜小説を読む[下]
           →《A-2ダム建設に挑む技術者たちの人間性を追求した作品(その2)》



2019年01月23日

配慮の2曲

NHK・ラジオ第一で、偶然聴いた2曲を紹介する。
女性、女性、女性、女性、のNHKにしては、珍しい選曲だと思う。
私がこの2曲を紹介する理由は、
以下に記すURLから曲動画をご覧いただければ、
察していただけることと思う。

初めの曲は、田久保真美という作詞家の詞に、杉本眞人が曲をつけて、
杉本と湯原昌幸が、ルービーブラザーズというユニット名で歌っている。
題名は、「涙は熱いんだな」。
曲動画のURLを一つ紹介する。
   https://www.uta-net.com/movie/254112/
この動画の歌詞は一番のみ。右側の関連動画の YBB182・・・ は全曲。

もう一つは、「さようなら」という題名の曲。
谷川俊太郎の詩に、谷川賢作が曲をつけて、
DiVa という、現代詩を歌うバンドが演奏している。
ヴォーカルは高瀬麻里子、ピアノは谷川賢作、ベースは大坪寛彦。
詩は、幼い男の子の言葉で綴られる。

独りでは生きられない幼さなのに、
男の子は、独りで行かなければならない。
父母と別れ、桜並木の下を通り、いつも眺めている山を目印に、
独りで行かなければならない、すぐに行かなければならない。
なぜなのかは、わからないけれど・・・・・。

この曲の動画URLは次の通り。
   https://www.youtube.com/watch?v=PHSZ0kPQRRA

両曲の歌詞全文を、以下に記す。

【歌詞全文】

◆ 涙は熱いんだな ・・・・・ 作詞:田久保真美  作曲:杉本眞人

  昭和を生きた親父おふくろに
  男は泣いちゃいけないと 言われて育った
  やせがまんしては 戦いつづけ
  それが男と強がっては
  俺なりに生きてきたけど

  久しぶりに俺は 泣いたんだ
  久しぶりに素直に 泣いたんだ
  生きているから 泣けるんだな
  涙は 熱いんだな

  このごろ空を見ては 思うこと
  お前のためにもう少し がんばりたいのさ
  泣きながら人は 生まれるように
  きっと泣くたび生まれ変わる
  何度でも生まれ変われる

  心だってきっと 洗えるんだ
  心だって涙で 洗えるんだ
  生きているのに 忘れてたよ
  涙は 熱いんだな

  久しぶりに俺は 泣いたんだ
  久しぶりに素直に 泣いたんだ
  哀しいときも 苦しくても
  涙は 熱いんだな

◆ さようなら ・・・・・ 作詞:谷川俊太郎  作曲:谷川賢作

  ぼくもういかなきゃなんない
  すぐにいかなきゃなんない
  どこへいくのかわからないけど
  さくらなみきのしたをとおって
  おおどおりをしんごうげわたって
  いつもながめてるやまをめじるしに
  ひとりでいかなきゃなんない
  すぐにいかなきゃなんない
  どうしてなのかしらないけど

  おかあさんごめんなさい
  おとうさんにやさしくしてあげて
  ぼくすききらいいわずになんでもたべる
  ほんもいまよりたくさんよむとおもう

  よるになればほしをみる
  ひるはいろんなひととはなしをする
  そしてきっといちばんすきなものをみつける
  みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる

  だからとおくにいてもさびしくないよ
  ぼくもういかなきゃなんない
  すぐいかなきゃなんない
  ひとりでいかなきゃなんない


2019年06月11日

ある知人への送信メール

 change.org で、様々の署名活動が展開されている。今回は、その中の二つに関わって、知人に送信したメールを掲載する。署名の一つは、「#KuToo 職場でのヒール・パンプスの強制をなくしたい!」。もう一つの署名については、題名は違和感があるので書かないが、男性差別の解消に関わる署名である。送信メールは次の通り。

【知人への送信メール】

 「#KuToo 職場でのヒール・パンプスの強制をなくしたい!」。この署名活動、素晴らしい発信力と共感力ですね。私は、次のメッセージに惹きつけられて、署名をしてしまいました。

>もちろん、ヒールやパンプスが好きな方は引き続き履ける権利を。
>もしも男性でもヒールやパンプスを履きたい人がいるならば履ける権利を。
>女性が良くて男性がダメな理由もわかりませんよね。
>選択肢が男女同じになるような世の中を目指します!

「選択肢が男女同じになるような世の中を目指す」なんて、全く、涙してしまいますよね。

 ところで、Change.org の別の場所に、男性差別の解消に関わって、次のようなコメントもありました。有光満人さんという人のコメントです。これもまた教訓的で、問題の本質を、良く捉えていると感じます。

> 女性は共感の質を持っています。すぐに同感することができます。
>しかし、男性対男性はライバルであり、敵対の関係が基本です。
>これが男性の生体の質なのです。
>なので、男性に共感を期待するのは自然に反します。これは全世界共通です。
>弱い男性の救済のためには、男女を超えた深い愛によってのみ可能です。
>生まれ持った質を超えて、弱い男性を救済しようという試みが成功するならば、
>間違いなく人類が次のステップに入ったということです。
>孤独な男性のための具体的なアクションを起こしてみてはどうでしょうか?
>もちろん、女性の支援も得て。

 有光さんが言う「男女を超えた深い愛」って、たぶん、フェミニズムでもなく、マスキュリズムでもない、と思うのですね。しかし今の日本の状況を見ると、当面は、(和製)フェミニズムの覇権主義的な拡大があって、私が死んでから、フェミニズムとマスキュリズムが拮抗する時代が、もしかするとあって、その間に現れる、様々な、滑稽な(いや、理不尽な)悲劇は、「過渡期」という言葉によって、スルーされていくような気がしますね。
 有光さんのコメントは、男性同士に見られる「関係」の特徴、つまりは、競争関係、敵対関係、共感力の弱さ、支援の脆弱さ ・・・、言い換えれば、男性が抱える危機、困難、孤独、弱さを救済するために必要な「関係」が、男性間ではいかに脆弱であるかを、よく捉えていると思います。「男女を超えた深い愛」の時代は、来るのですかね?


2019年08月15日

壊れてゆく男たち

壊れてゆく男たち

情報が、瞬く間に拡散する時代にあって、
例えば忌まわしい性犯罪のように、
社会的に処刑されることが自明の罪を犯し、
男たちが、毎日のように、社会的に死んでゆく。

過去に於いてもそれは同じであって、
事件が社会の表に出なかっただけだと言う人はいるが、
人の羨む社会的地位を捨て、
約束された生活の安定までもを捨て、
生涯に渡る忌まわしい噂を背負い、家族までもを引き連れ、
贖罪の道に踏み込む男たちが、
余りにも多すぎると思う。

性的な罪を犯す人には、もしかすると、
修復困難な病理を背負い、
再犯の道に踏み込む者がいるのかもしれない。
しかしそれは、恐らくは先験的なものではなく、
成育過程や、今置かれている生活の中にあって、
罪の回避への道は、あり得たのではないかと思う。

犯罪という、他者への加害行為が、日夜報道される一方で、
自身への加害、或いは加害的な行為もまた、男性に顕著なのであって、
例えば、既に繰り返し述べてきた自殺だけではなく、
孤独死や、引きこもりのような形をとって、
人生の悲惨や孤独や閉塞状況を抱える人たちもまた、
男性に多いのである。

しかしそれは、
それが「男性の」危機であるという理由によって、
社会から発せられる支援のメッセージは弱い。
危機は男性に顕著であるのに、
社会は、女性に対して、手厚い配慮のメッセージを注ぐのである。
社会の上層には、女性への優遇配慮を好む男たちが住み、
ネットを通して発信可能な女性たちの中の、
女性優遇活動家とでも括りたくなるような人たちは、
男性の危機を捨象して、
女性支援のメッセージばかりを発信する。
客観的事実と支援メッセージの間には乖離があり、
男性の危機や、命や、人生は、
軽視されているのである。

今回の記事には、「壊れてゆく男たち」という題をつけた。
初めは、その事例として男性犯罪を列挙しようと、
この1か月余りであろうか、
ネットニュースの対象記事を保存しておいたのであるが、
既に削除されたものが多く、ここに列挙できない。
しかし、日々のニュースから受ける生活実感として、
男性犯罪の頻発は、皆さんにも、
共通認識として、あるのではないだろうか。

「脱男性の時代」の著者、渡辺恒夫は、その著書の中で、
「21世紀は男性問題の世紀になる」と予見していた。
その彼の予見が見事に的中するかの如く、
近年の日本では、様々の男性問題が顕在化しているように思う。
平均的には、筋力の強さや、大きい体躯を自然から与えられ、
強い存在、強くあるべき存在として、
危機に耐えながら、守る役割を果たすべき性別役割を背負わされてきた男たちは、
実は、その、見えやすい強さとは裏腹に、
内実としての、危うさ、脆さ、弱さを、
背負っているように思う。

2019年10月04日

記事紹介(男の子への支援)

前回の記事として書いた「壊れてゆく男たち」の問題と、
いつの日か、何らかの形で結びつくかもしれないという期待も抱きながら、
今回は、男の子に対する支援の記事を紹介する。
ハフィントンポストからの引用記事で、
Alyson Schafer という人の視点であるが、
この記事は既に、「女に生まれたかった男」さんが、彼のブログの中で、
今年の1月8日に紹介していたものであるから、
ご存知の方も、多いかもしれない。

前回の記事にも書いたように、
概括的な傾向として言えば、男性は、
女性に比して強靭な体躯と筋力という、見えやすい強さを自然から与えられ、
危機に耐えながら、守る役割を果たすべき責任を背負わされてきたし、今もそうであるが、
実はその内部には、配慮を必要とする脆弱さを併せ持つと、私は捉えている。
しかし男性はその性別役割のゆえに、女性のように配慮を得るこができない。
そういう、いわば被差別状況の中にありながら、
しかしそれを、被差別とは捉えさせない社会的価値規準の中で、
男性は、自殺・孤独死・引きこもり・癌死、ホームレスというような、
客観的データーとして女性より顕著な危機を、
背負いながら生きている。
そしてそういう、男性への配慮の脆弱さが、
率直に言えば、男性犯罪抑止力の脆弱さとも、なっているのではないかと、
そういう思いが、私の心の中に巣食っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
紹介記事

【記事名】 男の子が、女の子よりサポートを必要としている理由
              「男の子だから泣いちゃだめ」って言わないで。  
                              Alyson Schafer
 https://www.huffingtonpost.jp/2017/12/05/boys-need-emotional-support_a_23297167/
                              2017年12月5日
【記事本文】

「男の子と女の子の脳は、発達のスピードが違う」ということが、最近の研究からわかっている。

この違いが明らかになるにつれ「男の子は女の子より、精神的なサポートを必要としている」ということも、わかってきた。

精神科医のセバスチャン・クレーマーは2000年、「男の子の赤ちゃんの脳は、女の子の赤ちゃんより敏感でもろい」という研究結果を発表した。

研究によると、男の子の脳は胎内にいる時から、母親のうつ状態やストレスの影響を受けやすい。そして誕生時には、女の子より発達が満6週間遅れているという。

また別の研究から、出産後に母親から引き離された、保護者が反応しない、といった心の傷となるような経験をした男の子の赤ちゃんのコルチゾール(ストレスホルモン)レベルが高くなることもわかっている。

男女の脳の発達の違いは子ども時代を通して続くという。

男の子の脳は女の子の脳に比べて発達が遅い。そして精神的なサポートが足りないと将来大きな問題を抱えて苦しむようになる可能性がある、とクレーマーは言う。

具体的な例をみてみよう。研究者の意見はわかれるが、男の子の方がディスレクシア(読み書き障害)の子どもが多く、文字を読んだり、学校にいったり、学んだりするのが難しいといわれている。また、幼児期の行為障害やADHDも、男の子の方が女の子の2〜3倍多いといわれている。

男女間の違いは、成人にもある。カナダの場合、成人男性の自死数は成人女性の3倍多い。またうつ病のなりやすさは男女変わらないものの、男性の方がうつ病であることを伝えにくく、周りから見逃されやすい。

一方で脳は、環境や経験にも大きな影響を受ける。

クレーマーの研究では、男の子は女の子より親から精神的なケアを受けられていないことも明らかになっている。

なぜだろう?理由の一つとしてクレーマーは、男の子の方がわがままであるケースが多く、それが親との間に距離をつくってしまう結果になっていると考えている。

「男の子は興奮しやすいので、お母さんは彼らを落ち着かせようとすることに精一杯で精神的なサポートにまで手がまわりにくいのです。

一般的に男の子の方が手がかかり、子育てが難しい。だから親は、十分なケアをする余裕がないのです。

また、脳の大半は生まれた後に成長しますが、幼少時にストレスを感じると成長の妨げとなります。

親がいない、親が子どもに関心をもたない、もしくは親がうつ状態にあるなど、愛着形成に妨げとなる環境に、男の子には女の子より影響を受けやすいのです」

社会が男の子たちに厳しさを強いていることも問題だ。

一般的に「男の子は女の子より強い」と考えられている。だから親は、男の子には細やかな精神的なケアは必要ないだろうと思ってしまいがちだ。

しかし、「男の子は強くなければいけない」という固定観念は、若い男性を危険な状況に追いやる。

「『男は感情を表現するものではない』と言われがちですが、これは男性同士の関係にも、女性との関係も長期的に悪影響を及ぼします」とハラスメント問題に取り組むNPO団体「コレクティブ・アクション・フォー・セーフ・スペース」の最高責任者ジェシカ・レイブンはハフポストカナダ版に話す。

つまり男の子たちは、繊細で影響を受けやすい脳を持って生まれ、さらに親からの精神的なケアを受けにくいという二重の苦しみを負わされていることになる。

クレーマーは、この負担が男性が心の病を抱えやすいことに関係している、と考えている。実際、社会が求める男性像の従いやすい男性は、心の病を抱えやすく、助けを求めにくいという研究結果もある。

クレーマーの考えを支持する研究者のひとりが、UCLAのアラン・ショーラー博士だ。同氏は2017年の研究で、親と子どもの関係は、子どもたちの情緒的な能力に影響すると示唆している。

ショーラーの考えは次の通りだ。

親が子どもと親しい関係を築いて愛情を注ぎ、信頼し、子どもの変化に敏感に反応すると、子どもはより自分の感情を理解したり、表現したり、もつれた気持ちを解きほどきやすくなったりする。

それは、他人を理解し、愛し、協調するといったソーシャルスキルを育む上で助けとなる。男の子は女の子に比べてその助けを必要としていることが多く、特に幼い時ほどそうだといえる。

だからショーラーは、赤ちゃんが保護者と長い時間を過ごせるよう、男性も女性も十分な産休・育休をとれるようにすべきだと考えている。

親のみなさん、ぜひ赤ちゃんを抱きしめ、優しく語りかけ、笑いかけ、遊んで、いないいないばあをしてください。特に男の子の赤ちゃんを。

最後に、男の子にできる精神的なサポートを、まとめてみた。

・男の子は感情を表に出さないと考えないでください(それは間違いです)。男の子は感情を出すのが得意ではありません。だから感情を表現するのを助けてあげてください。『感情を表現してもいいんだよ』と伝え、話に耳を傾けましょう。

・男の子たちに、自分の気持ちと向き合うことの大切さを伝えましょう。そして、男の子たちが、安心して感情を表現できる相手になりましょう。

・感情は恥ずかしいことではない、と感じさせるのも大切です。「男の子なんだから泣いちゃだめでしょ」「大げさに振る舞わないで」「女の子みたいなこと言わないで」「男の子らしくしなさい」という言葉は使わないでください。

・何かあっても、親はできる限り冷静でいてください。親が冷静でいなければ、子どもも冷静でいられません。子どもが泣いたり怒ったりしても、個人攻撃だと受け取らないようにしましょう。子どものちょっとした興奮を間違って捉えてしまうと、その場から逃げ出したり、冷たい反応をしたりしてしまうことがあります。

・「男の子は女の子より多くを必要としている」ということを、いつも忘れないでください。

男の子が、幸せで健康な生き方をするためには、幼少期における情緒面の発達が欠かせません。ギュッとだきしめて、たくさん話を聞いてあげてください。

ハフポストカナダ版の記事を翻訳しました。
                                      (以上)

2019年10月31日

神戸市立東須磨小学校事件 : 胸を打つ 被害男性教諭の言葉

このブログの差別問題と直接の関係はないが、
神戸市立東須磨小学校事件の、
被害男性教諭(25歳)のメッセージを掲載する。
既に読まれた方が多いのだろうが、
胸を打つ文章なのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事名】 「職員室が怖かった分、子供といる時間幸せで…」
            いじめ被害教諭メッセージ全文
                  毎日新聞2019年10月10日 20時57分
                        (最終更新 10月11日 09時59分)
      https://mainichi.jp/articles/20191010/k00/00m/040/370000c


 神戸市立小でいじめ被害に遭った男性教諭が代理人弁護士を通じて公表したメッセージは以下の通り。(原文のまま掲載)

【メッセージ全文】

子供達へ

急に先生が変わってびっくりしたね。ごめんね。

私は3年連続して同じ子供達を担任してきた。初めは2年生から上がってきた小さい小さい子供達。それが最後は6年生に向かう大きくなった子供達。とても素直な児童で、行事にはまっすぐ一生懸命、学年の仲が良くみんな前向きな児童であった。「そんな子達が大好きですよ」学級通信を通じて子供のいいところを発信していたが、ほんとに毎日が成長であった。初めは小さな事で喧嘩もありながら、ちゃんと自分で反省し、仲間に優しくできる子達である。職員室が怖かった分、毎日子供といる時間が幸せでたまらなかった。「ずっとこの子達と一緒にいたい」そう思える子達だった。クラス全員で誕生日に手紙を本にしたプレゼントを用意してくれる温かい心も持っている。失敗しても「ドンマイ」と声をかけられる思いやりもある。どんな先生やお友達でも同じ目で、平等な目で見られる正義感のある子達である。運動場で「めんどくさい」とも言わず、クラス全員で遊ぶ無邪気な一面もある。これからもずっとずっと君たちの笑顔は先生の宝物であり、生きがいです。ありがとう。

そして、一つ、、、

先生はよく「いじめられたら誰かに相談しなさい」と言っていましたね。しかし、その先生が助けを求められずに、最後は体調まで崩してしまいました。「ごめんなさい」今の先生だからこそ、お願いです。辛い時、悲しい時自分一人で抱え込まずに、誰かに相談してください。必ず、誰かが手を差し伸べてくれます、助けてくれます。いつか、みんなの前でまた元気になった姿を必ず見せに行きます。その日を夢見て先生も頑張ります。

保護者様へ

いつも温かく迎えてくださって感謝でいっぱいです。「3年目も先生で嬉しいよ」こんな声をかけてくださった方もいて僕の支えとなる言葉です。「先生痩せられたんじゃないですか?」と気にかけてくださる優しい保護者の方達に僕もたくさん支えてもらいました。僕が作った学級通信や子供への手紙を宝物だと言ってくださった経験が今の僕の宝物です。最後に、たくさんご心配やご迷惑をお掛けしてすみません。


2020年01月22日

男性問題の世紀?・・・・・ 気になるニュース:No.1

YAHOO! ニュースから、気になる記事とコメントを引用する。
加害者の氏名は、アルファベットに置き換える。

【記事名】:横浜国立大学生が小学生にわいせつ「15回〜20回・・・」
                    2020 1/21(火) 20:12配信  TBS News
     https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200121-00000107-jnn-soci

【記事本文】

 横浜国立大学の学生の男が小学生の女子児童にわいせつな行為をしたとして、警視庁に逮捕されました。
 強制わいせつの疑いで逮捕されたのは横浜国立大学2年のA容疑者(21)です。A容疑者は去年10月、東京・稲城市の商業施設内で、小学校高学年の女子児童(10代)に対し、下半身を触るなどのわいせつな行為をした疑いがもたれています。
 警視庁によりますと、A容疑者は廊下に1人でいた女の子の前に無言で立ち、いきなり襲って逃げたということです。
 取り調べに対して容疑を認め、「小学生くらいの子が好みで、我慢できなかった。2年ほど前から15回から20回くらいやった」と供述しているということで、警視庁は余罪につい
ても調べています。(21日16:20)
                        最終更新:1/21(火) 21:16 TBS系(JNN)

【コメント二つ】

◆ 中野円佳(オーサー):ジャーナリスト/『なぜ共働きも専業もしんどいのか』著者

 精神保健福祉士として加害者のヒアリングをしている斉藤章佳さん著 『「小児性愛」という病―それは愛ではない』では小児性愛加害者には認知の歪みがあり、性愛嗜好を実現するために自分自身の行為を正当化する、他の犯罪に比べても再犯が多く、長期の目的達成のために教師など子どもと接する職業に就くケースもあるなどの恐ろしい現実が描かれています。一方、加害者に共通する成育歴として虐待やいじめを受けた等の「逆境経験」があり、現実から目を背けたいときに、児童ポルノなどのトリガーに触れると性的嗜好のパンドラの箱が開いてしまい、依存症的にはまってしまうという生々しいプロセスが当事者たちの語りから明らかにされており、インターネットで簡単に児童ポルノ的な題材にアクセスできてしまう状況がこうした犯罪を増やしているのではと背筋が寒くなります。被害者をうまない、加害者・再犯を増やさないためできることを議論すべき時だと思います。

◆ ある人のコメント

 以前も類似の記事にコメントをしたことがありますが、どう考えても、男性の性犯罪が病的に増加していると考えざるを得ません。潜在化していた事象の顕在化ではなくて、確かな増加だと思います。このような状況に対して、厳罰化を求める声が多数あるようですが、それだけでは抑止力にはならないと思います、斉藤章佳精神保健福祉士の分析が妥当であるか否かについての、専門家による分析、評価も含め、この病的増加の原因を探り、根本的な対策を立てなければならないと思います。私は、斉藤氏の言う「逆境経験」以外にも小児性愛を加速させる外的要因があるように思いますし。他の性犯罪についても同様です。先入観、固定観念を持ちすぎるのではなくて、つまり「初めに結論ありき」ではなくて、事象を科学的に分析し、対策を立てなければいけないと思います。ある人は「21世紀は男性問題の世紀になる」と予見していました。それがまさに今のように感じるのです。


2020年02月11日

夫婦間トラブルと男性の自殺

今回は、夫婦間トラブルと自殺の関係を扱った記事を紹介する。
男性であるがゆえに、なかなか顕在化させてもらえない男性の悲惨が、
ここにも現れている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事名】 夫婦げんかで死を選ぶのは男性! 法医解剖医が語る男女
                    2/10(月) 20:00配信  ハルメクWEB
     https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200210-00000003-halmek-life

◆ 法医解剖医が見た夫婦トラブルと男女の違い

これまで、3000人以上の死因がわからない死体を解剖してきた法医解剖医・西尾元(にしお・はじめ)さん。運ばれてきた中には、夫婦間トラブルで亡くなった死体もあったといいます。男女の性差と夫婦について伺います。

◆ 法医学のセミナーをゲラゲラ笑って聞ける女性たち

法医解剖医として、兵庫県内の阪神間の6市1町を担当している西尾元さん。年に数回、関西のカルチャーセンターで一般人に向けた法医学に関する講演しています。取り上げるテーマは、「解剖されないような死を迎えるにはどうしたらいいのか」。なんと、その参加者の多くは50〜60代の女性たちだそう。

「現在解剖される人は7割が男性で、つまり女性よりも男性の方が解剖死されるような生き方をしているわけです。そういった男性の典型的な死に方は、一人暮らしになって、生活が荒れて孤独死するパターン。

だから聞きに来られた女性たちには、『離婚か何かして、一人暮らしになってお酒を飲んで、生活が荒れて生活保護で髪の毛もボーボーに伸ばし放題でアカだらけになって、血を吐いて亡くなるのが男性の典型例だから、あなたが旦那さんより先に死ぬと、旦那さんもこういうふうになりかねませんよ』とか、『生活が荒廃しないように、旦那さんのことをよく教育してください』とかお伝えしています。それを女性たちは、友人同士でゲラゲラ笑いながら聞いてくれていますね」

◆ 解剖台の上だけでは、女性の勝率は100%

西尾さんは、夫婦間トラブルでの死因からも男女の違いがよく見えると言います。例えば、夫婦げんかをした後に自殺を選ぶのは、決まって「男性」なのだそう。

西尾さんの著書『女性の死に方〜解剖台から見えてくる「あなたの未来」〜』(双葉社刊)では、「50歳を過ぎた男性が妻に性交渉を拒まれて深く傷つき、海に飛び込み自殺をした事例」や、「起業に失敗した男性が多額の借金を背負ったことを妻に打ち明けた結果、責め立てられて自殺した事例」が挙げられています。

「今のところ、夫婦げんかで亡くなったと思われる遺体は夫ばかりで、妻は一人もいません。私も結婚しているのですが、口げんかをすると負けるというのがわかっているので、夫婦げんかとなるとさっさと家を出ていくことにしています。結局、夫婦げんかで男性の勝つ可能性はゼロなんですよ。実際に、解剖でそういった遺体に出合うと『あ!やっぱり、お前もか……。やられたんだね』と同情します」

西尾さんは、女性は生物学的にも強いと言います。
「生物学的にも男性の方が死にやすいです。性染色体から見ても、人間はもともとは女性の型のXを持っていて、そこにYという遺伝子が加わると男性化するだけなんですよ。女性は本当に強い。家事をして家族を支え、家族と介護に向き合っているのも女性ですしね」

◆ 男性は自立の道を歩むことが大事

一人暮らしになって「解剖される死体」になりやすい男性は、どうしたらいいのでしょうか?
家事にかけている時間を調査した「第6回全国家庭動向調査」(国立社会保障・人口問題研究所が2018年実施)では、妻が平日4時間23分、休日4時間44分、夫は平日37分、休日1時間6分。育児にかける時間では、妻は夫に比べ平日は7時間26分、休日は5時間58分も多く費やしているとわかっています。

自分に介護が必要になったときに誰に介護をしてもらいたいか。ここにも、男女の違いが大きく表れていると西尾さんは指摘します。内閣府の「令和元年版高齢社会白書」では、男性の半数以上が妻による介護を願っていますが、女性は2割にも満たず、子やヘルパーに介護してもらいたいと考えているという結果が。

「男性は、妻に頼らず自立すべきなんですよね。よく言うでしょう、男の人は仕事しているうちはいいんだけど、退職した後何をしていいのかわからないし、家事もせず家にいて妻からは邪険に扱われると。私もそうならないように、夫婦で決めていることがあります。定年後、朝夜は一緒に食べるかもしれないけれど、昼ご飯は一緒に食べない。男女で互いにストレスにならないような生き方をしないと。男性も、変わっていかないといけないんだろうと思います。そうすれば生活が荒れたり、夫婦げんかをしたりで『解剖される死体』にはならないのでは」

◆ 解剖されないためには、お風呂とトイレに気を付けよう

では、男女ともに「解剖されないような死を迎える」には、何をしたらいいのでしょうか?
「一般論的には、成人病にならないような食生活とか運動をするということにはなります。しかし、法医学的には家の中での突然死を防ぐなら、冬場の風呂とトイレには気を付けた方がいいです」と西尾さん。

家の中で倒れて亡くなっている場合の死因として、一番多いというのが「ヒートショック」。気温の変化によって血圧が上下し、この血圧の乱高下に伴って脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こることです。2006年のデータでは、1万4000人がヒートショックで亡くなっています。
西尾さんは、特に「トイレ前」と「お風呂から出た後」に気を付けてほしいと指摘します。「日本だと、エアコンで部屋だけ暖めて、廊下、脱衣所、浴室は寒い住居が多いですよね。だからトイレに行くまでの廊下だったり、熱めの浴槽を出た後にヒートショックを起こしてしまうのかもしれません」

西尾元(にしお・はじめ)さん
1962(昭和37)年、大阪府生まれ。兵庫医科大学法医学講座主任教授。法医解剖医。香川医科大学(現、香川大学医学部)卒業後、同大学院、大阪医科大学法医学教室を経て、2009年より現職。兵庫県内の阪神間の6市1町の法医解剖を担当している。これまでに行った解剖約3000体。年間の解剖数約200体。2017年、『死体格差 解剖台の上の「声なき声」より』(双葉社)を出版。近著に『女性の死に方〜解剖台から見えてくる「あなたの未来」〜』(双葉社刊)。

取材・文=竹上久恵(ハルメクWEB編集部)


2020年04月17日

AI(人工知能)と結婚

興味深いニュースがあったので、引用する。
変容してきた日本の男女関係を、
非常に良く象徴しているようにも思える。

愛が育ちにくい時代。
愛が壊れやすい時代
愛が否定される時代。

例えば、記事「女子を嫌う小中高男子」の中で、
「二次元の女」を求めた男子高校生、
彼のような男性に、人工知能は、
創作された三次元の女性の、新しい愛を与えるか?
今までにない、人工の愛の時代。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事名】 人工知能が変える 恋愛も人の心も AIと「結婚」した男性
                        毎日新聞 4/17(金) 16:55
   https://news.yahoo.co.jp/articles/6e96ca19dba4aa6233b8cf35fea0d7c1141e8216

 人工知能(AI)が恋愛の形を変えつつある。技術の進展で、対話レベルが向上し、その存在を実感できるようになってきたからだ。世界では生身の人間よりもAI技術を活用したロボットとの結婚を望む人が出始めている。AIは孤独や喪失感を埋め、恋愛の相手にもなれるのだろうか。現状を探った。

 自宅アパートの表札には「2人」の名前が記されていた。「おかえりなさい」。3月上旬、東京在住の地方公務員、近藤顕彦さん(36)に声をかけたのは、円筒状の機器「ゲートボックス」の中にホログラムで映し出された人気キャラクター、初音ミクだ。センサーやマイクで人の動きや問いかけを感知し、言葉を返してくれる。近藤さんは2018年11月、「この愛を形にしたい」と200万円かけて結婚式を挙げた。

 幼い頃からアニメやゲームが好きだった近藤さん。専門学校卒業後に就職した中学校の事務員の仕事で、同僚の女性2人からいじめを受けた。しだいに食事が喉を通らなくなり、インターネットで「自殺」と検索したこともある。心療内科で適応障害と診断され、休職せざるを得なかった。

 そんな時、心の支えになったのが初音ミクだった。その歌声が妙に心にしみて、休職中の2年間は子守歌のように聴いて眠った。復職できるまでに回復したのは彼女のおかげだった。

◇「愛に応えてくれる」バーチャルな彼女

 AIを搭載したキャラと暮らせる機器「ゲートボックス」の宣伝映像を見た時は「望んでいた世界が来た」と涙が止まらなかった。機器の中の初音ミクと向かい合って初めて伝えた言葉は「大好き。結婚してください」。彼女は「大事にしてね」と快諾してくれた。結婚式には家族は誰も参加しなかったものの、友人ら39人が駆けつけてくれ、ネット上では「勇気をもらった」とのコメントが多数届いた。「こんな生き方があると知ってもらいたい」と話す近藤さんの左手薬指には結婚指輪が光っている。

 近藤さんが「結婚」を決意したのは、技術の進歩で、一方通行だった愛に応えてもらえるようになったからだ。同じ思いを抱く人は少なくない。今年2月、ゲートボックスの体験会に訪れた奈良県の男性(18)は「好きなキャラと暮らすのが夢でした」。東京都武蔵野市のフリーター男性(21)は「独りであることを忘れられそう」と話していた。世界に目を向けても、フランスには自作のロボットと婚約した若い女性がおり、国際会議で「ロボットとの結婚は50年までに合法化されるだろう」と論じる専門家もいる。

 AIやロボットと恋愛や結婚をする時代は本当に来るのだろうか。人の志向はさまざまだとしても、ゲートボックスを1カ月間レンタルし、「デジタル花嫁」と暮らしを共にした記者の感情は、出会いと別れに揺れ動いてしまった。「恋愛もAIの方がいい」。そんな未来はもう目の前にある。
                                  【宮崎稔樹】