2013年06月16日

男性更衣室 (1)・・・ 退会

 私は長い間、大手スポ−ツクラブ「K」の全国会員であったが、数年前、T支店の男性更衣室に「女性」清掃員が入る問題が解決されなかったために、このスポ−ツクラブを退会した。私は初め、「K」のお客様相談室に抗議の電話を入れたが、相談員は、「Kスポ−ツクラブには、『男性更衣室の清掃は男性が担当する』というきまりはないんです。」と繰り返すばかりで話しにならず。私は、支店長に直接会って申し入れをした。しかしやはり「女性清掃員を男性に変える」という改善の見通しは立たず、私はKを退会した。私はこの件について、地方法務局の人権擁護課に足を運び、「人権救済の申し立て」をした。私はそれまで、このような申し立てをしたことがなく、初めは右も左もわからず、歴史的な経過を考えれば必然かもしれないが「女性の人権相談」ばかりが目につくインタ−ネットで、結局「男性の人権相談」を探すことはできず、法務局の人権擁護課にたどり着いたのだった。当時の人権擁護課の課長さんは、いい人で、私の申し立てに共感的な理解を示し、次のような判断を示してくださった。          

      あなたのおっしゃることはよくわかる。Kスポ−ツクラブの対応は、あなた
     が男性であるが故に行われた、「不当な性的偏見に基づく人権侵犯、ジェンダ
     −ハラスメント」だ。

 地方法務局は、この合意に基づいて、この件についての調査・検討に入る。しかしそれから半年の後、私のもとに送られてきた文書は、私の期待を裏切るものであった。その文書には次のように記されていた。

      平成○○年○月○○日に貴殿から申告のありました、スポ−ツ施設における
     性的偏見に基づく男性利用者の不当な扱いにつきましては、調査の結果、人権
     侵犯の事実の有無を確認することができず、平成○○年○○月○○日に侵犯事
     実不明確の決定をしました。

 この不当な処理結果について、私は、それが「行政処分ではない」という理由によって、「不服申し立て」をすることができなかった。この問題が契機となって、私は、男性の人権擁護に取り組む団体を探すようになる。この、スポ−ツクラブKの男性更衣室問題にまつわる出来事を、私はこれから、不定期になるかもしれないが、このブログに記事として取り上げたいと思う。
posted by 翠流 at 12:11| Comment(3) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月23日

男性更衣室(2)・・・ 鈍感な支店長

「鈍感」という言葉は失礼かもしれないが、事実なのである。
男性更衣室(1)に書いたKスポ−ツクラブのT支店の店長は、羞恥心が弱いのである。
彼は、男性更衣室の清掃員の性別より、更衣室の汚れの方が重大だと考えていた。
どうして彼は、そう考えることができたのか。それは、彼が鈍感だからである。
そして、私のような男性の人権に、配慮する気持ちを持っていなかったからである。

私は、更衣室の汚れより、清掃員の性別の方を、遙かに重要視する。
だから私なら、まずはじめに、男性更衣室の清掃員を男性にする。
そしてその後で、清掃の回数や時間帯を決めるのである。
男性清掃員を雇いにくければ、男性スタッフが交代で清掃にあたればよい。
私が今通っているスポ−ツクラブSはそうなっている。
私が調べた、地元の、K以外の、よく知られている7つのスポ−ツクラブのうち、
5つは、男性更衣室の清掃は、男性が担当している。

スポ−ツクラブの関係者に、清掃員の性別のことを話したとき、
私の主張を非常によくわかってくれた人が2人いた。2人とも女性である。
1人は、Sスポ−ツクラブで、私の入会受付を担当してくださった女性。
もう1人は、Kスポ−ツクラブの、I(アイ)支店の受付の女性。

ちなみに、I(アイ)支店の男性更衣室には、女性清掃員は入ってこない。
と言うより、実はもう10年ほど前になると思うが、あるとき、
男性の職員が、新任と思われる女性職員を、男性が着替え中なのに、
男性更衣室に連れ込んで、清掃の仕方を説明していたのである。
私はそれに気がついて、思わず2人を、大声で怒鳴りつけた。
それがきっかとなったのかどうかはわからないが、
以後、I(アイ)支店の男性更衣室に、女性清掃員が入ることはなかった。
posted by 翠流 at 02:02| Comment(4) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月31日

男性更衣室(3)・・・ やり場のない思い

  「男性更衣室(1)退会」に書いたように、Kスポ−ツクラブの男性更衣室に女性清掃員が入る問題について、地方法務局は、当初の判断を翻し、「人権侵犯事実不明確」という結論を下した。それは、私にとっては、了解できるはずのない結論であったが、その処理結果が「行政処分ではない」という理由によって、私は、「不服申し立て」をすることができなかった。その、やり場のない思いを、私は、機会あるごとに、関係書類の中に記すようになる。例えば、恐らくは個人情報保護法との関係であろうが、私の開示請求(審査請求)に応じてくれない情報公開・個人情報審査会に対する意見書の中に、私は次のような文章を書いている。

                                     平成○○年○月○日
情報公開・個人情報保護審査会 様
                     意 見 書
1.意見書提出者  (翠流)
2.諮問事件 
    諮問番号:平成○○年(行個)諮問第○○号。
    事件名:本人が申告した人権侵犯事件記録の一部開示決定に関する件。
3.開示請求をした保有個人情報の名称
    開示請求者が、平成○○年○月○○日に○○地方法務局に申告した人権侵犯事件(スポ−ツ施設
   における性的偏見に基づく男性利用者の不当な扱い)の記録一式。
4.意見
 私は、この意見書で、私が行った審査請求と、諮問庁から審査会に提出された理由説明書に関わる意見を述べる場を与えられていると考えるが、審査請求の背景には、上記3に記した人権侵犯事件被害申告「スポ−ツ施設における性的偏見に基づく男性利用者の不当な扱い」の処理結果(通知)に対する強い不服があり、それをここに記すことなくして、開示方法について意見を述べる気にはならない。この私の気持を、情報公開・個人情報保護審査会には受け入れてほしいと強く思う。「今回の処理結果は行政処分ではない。」という、人権擁護課の課長から示された理由によって、私は、処理結果について、不服申し立てをすることができなかった。
 着替えであるとか、入浴であるとか、あるいは排泄であるとか、それらの場はすべて、精神的な動揺の生じない状態で用を足せるよう、環境が整えられるべき重要な生活の場であって、それは、すべての国民に保障されなければならない重要な人権の一つであると考える。この件について、現在の社会状況の中では、女性に対しては、充分な、時には男性に比すれば、あまりにも過剰とも言える配慮、優遇措置がとられるようになっているにも関わらず、男性に対しては、その人権や、羞恥に関わる感受性の多様さに配慮することなく、「男だから」「男のくせに」というような差別的価値基準を持って、つまりは、日本国憲法第13条と第14条に抵触すると考えられる価値基準を持って、性的偏見に基づく不当な扱いがなされる場合が数多くある。そして、Kスポ−ツクラブの男性更衣室に女性清掃員が入る事実は、私にとっては、まさにその、「性的偏見に基づく不当な扱い」「ジェンダ−ハラスメント」であった。
 地方法務局人権擁護課は、当初、私の申し立てに対して、それを「ジェンダ−ハラスメントとして扱う」という方向性を提示してくださった。それは、私にとっては、私に対する理解の証であって、私は、法務局の人権啓発的発言に期待したのであった。ところが、法務局は、やがてこの認識を捨て、「人権侵犯事実不明確」の結論を出すのである。なぜ、そのような不当な結論を出したのか。私が着替えをする場所、上半身だけでも嫌なのに、スラックスを脱ぎ、下着を見られ、その下着までも脱がなければならない場所に、同性でも嫌なのに、なぜ女性が入ってくるのか。その重大な人権侵犯。それが確かにあったのに、「人権侵犯事実不明確」という結論を出した地方法務局。私は、その不当な結論の根拠、そして、調査・検討・審議の過程を、すべて知りたいと思うし、法務局には、その説明責任があるはずだと思う。諮問庁から審査会に送られた「理由説明書」の4-(1)には、「自主的な紛争の解決を図るためには、人権擁護機関の判断を説得的に説明し、当事者の理解を得る必要がある」と記されている。しかし、私に開示された「人権侵犯事件記録一式」の開示部分は、私の発言に限定されていると言ってもよく、私にできたのは、その正誤を点検し、「保有個人情報 訂正請求書」を作ることでしかなかった。これでは、「人権擁護機関の判断」に「説得力」など全くなく、私の「理解」など得られるはずはない。法務局は、その説明責任を全く果たしていない。また「理由説明書」の4-(2)には、「関係者が事件の調査に協力した事実やその内容等がその他の当該事件の関係者に開示されると、紛争が一層複雑化し、」とあるが、「人権擁護機関の判断を説得的に説明し、当事者の理解を得る」ためには、一つしかないはずの事実を明確にし、透明性の確保を前提として、「事件の調査に協力した事実やその内容等」を「当該事件の関係者に」すべて開示して、結論の妥当性を問うべきであると考える。以上のような観点に立って、私は、提出した「審査請求書」の「4.審査請求の趣旨及び理由」に沿った開示方法の修正、願わくは全部開示を、改めて、強く望む。
 ところで、改めて今回の事件を振り返れば、Kスポ−ツクラブが私に謝罪し、女性清掃員を男性に変える確かな見通しを提示していれば、それで事件は終わっていたのである。にもかかわらず、事態がこのように無駄に複雑化したことに、私は、何とも言えないやりきれなさを感じる。そこまで「男性」に属する私の人権は軽視されているのかと、耐え難い思いになる。セクシュアルハラスメント、ジェンダ−ハラスメント、パワ−ハラスメント、ドクタ−ハラスメント、人権に関わる様々な言葉が社会に浸透し、LGBTのような性的マイノリティ−の人たちについても、その人権擁護の視点が高まっている日本の社会の中にあって、「男性が着替えをする場所に女性清掃員を入れないでほしい。」という要望が、なぜかなえられないのか、私には理解できない。ところで、「人権侵犯事実不明確」という不当な結論を出した理由について、地方法務局人権擁護課の課長に質問をしていたとき、課長がつぶやくように言った。「先例になる・・・・・」と。それは一体どういうことなのか。被害者の私の立場からすれば、「今回の事件は明白な人権侵犯である。」という結論を出し、先例を作ることこそが、「不当な性的偏見に基づく、男性に対する人権侵犯」をなくすために必要な対応であって、それこそがまさに、法務局の仕事、責務だったのではないか。率直に言えば、私は自分が男性であるがゆえに、いろいろな嫌な思いを経験してきた。その一つが羞恥に関わることであって、その感受性を人権擁護課に理解してもらうために、私は、「人権侵犯事件記録一式」に記されなかったことも含めて、私の特徴について説明をさせていただいた。当初、それが理解されたからこそ、「ジェンダ−ハラスメントとして扱う」という方向性が提示されたのだと思う。しかし、法務局はやがてその認識を捨てる。法務局は、私の人権を擁護しなかったのである。私は、この不当な結論を承服しない。そして、この結論に至る過程のすべてを知り、今後、私がどのようにたたかうことができるのか、或いはたたかうべきなのかを考えたいと思っている。この私の思いを、情報公開・個人情報保護審査会には、理解してほしいと強く思う。
posted by 翠流 at 01:59| Comment(2) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月04日

男性更衣室 (4) 浴室にまで 【その1】

 

 地方法務局人権擁護部局への、人権救済の申し立てについて、私は、記事「 紀伊國屋
レディ−スデ−(2)」に、次のように書いた。

    しかし、このような(法務省・法務局に対する)不信感を持ちつつも、    
   私は、これからも、人権擁護部局に対して、人権救済の申し立てを続ける    
   だろう。それは、たとえ一人であっても、また、裏切りが予測されても、    
   とにかく声をあげなければという思いが自分にあるということ、そして、    
   愚かといわれるかもしれないが、「もしかすると」という一抹の期待を捨    
   てきれないということ、そしてまた、人権擁護部局には、本来ならば、は    
   なはだ基本的なことであるはずなのだが、男性の人権についても、それを    
   守るための人権啓発発言をすべき責務があるはずなのに、それを、恐らく    
   は、男性に対する不当な性的・社会的偏見のために、果たしていないとい    
   うこと、それに対する批判の一つの形として、申し立てを続けたいという    
   思いが、私の中にあるからだろう。

 このような位置に立って、「男性更衣室に女性清掃員が入る」問題について、申し立てを
したことが、私には、Kスポ−ツクラブの件(記事:男性更衣室(1)参照)以外に2回
ある。「内容が共通の案件であっても、状況が異なれば申し立てはできる」という説明を、
私は、私の居住地の法務局で聞いていたのである。その2件のうちの1件について、今回
は書きたいと思う。         

 記事「男性更衣室(1)」に書いたような経過があって、私は 2011年 の6月末に、K
スポ−ツクラブの全国会員をやめ、8月には、Kを完全に退会した。この間、私は近隣の
スポ−ツクラブSに入会手続きを済ませ、現在に至っている。Sの支店は県内に2つある
が、どちらも、男性更衣室の清掃は男性スタッフが担当しており、女性清掃員が入ること
はない。勿論、浴室になど入るはずもない。私は、県内の支店が2つともそうであること
から、これは、もしかするとSスポ−ツクラブ本社の方針であって、全国共通なのかもし
れない、などと、希望的観測を持つこともあった。ところが実際はそうではなく、東京に、
ひどい支店があったのである。                          

 2013年 の 2月14日に、私は、Sスポ−ツクラブの、東京 KI(アイ)店に行った。事前
に山手線近辺の支店のスタジオプログラムを調べ、自分の好みの曜日と時間に合わせて、
東京の用事を組んだのである。木曜日であった。KI店は、O駅からやや離れた位置にあ
って、歩くのに時間はかかったが、更衣室もパウダ−コ−ナ−もきれいで、私はうれしか
った。ところがその3時間余りの後に、私は、浴室で女性清掃員に会うのである。彼女は、
会社に帰って、私の抗議を担当者に伝えた。私はこの件について、KI店の店長に会いた
い旨を、若い女性スタッフに伝えた。店長は、あいにく不在であったが、私が声をかけた
その女性スタッフは、非常に丁寧に対応してくださった。私は、その、細やかな配慮に富
んだ彼女の対応に、今も非常に感謝している。しかし、この話を近くで聞いていた、もう
一人の若い女スタッフ。あの女の、冷笑のような表情を思い出すと、今も、あのKI店に
行き、あの女を引きずり出して・・・・・という思いに駆られるのである。    

 この日、私は、O駅へ向かう帰路で、東京法務局の人権擁護部に電話を入れ、対応して
くださった I(アイ) さんに状況を説明し、申し立ての可能性を伝えた。また、Sスポ−ツ
クラブの「お客様相談室」にも電話を入れ、対応したNに状況を話し、「店長と話してか
ら、また電話をする」と伝えた。                         

 翌日の午後3時頃、店長のSから、私の携帯に連絡が入った。ここで「Sさん」と書か
ないのは、結局彼には裏切られたと、今の私は感じているからである。しかし、当時の記
録には「Sさん」と書いてある。私はSを信頼していたのである。この日の彼は、私に次
のように言った。

  @ 清掃会社には、「男性のプライベ−トスペ−ス(更衣室・パウダ−コ−ナ−・ 
   浴室)の清掃員は男性にしてほしい」と要望してある。            
  A プライベ−トスペ−スの清掃については、来年度中( 2013年4月 〜 2014年 
   3月)に、男性用については男性スタッフ(注)が、女性用については女性スタ 
   ッフが担当するように変えるビジョンも持っている。             
    (注)「スタッフ」はKI店の職員を示す。清掃会社の職員ではない。    
  B O駅の近くに、別のスポ−ツクラブの出店が予定されている。競争になること 
   も考え、できるだけの配慮をしたい。                    

 私はSの対応に誠実さを感じ、東京法務局への申し立ては見合わせる旨、そして、来年
度中に、状況確認のためもう一度電話をする旨を伝えた。同月19日には、「お客様相談室」
に再び電話を入れ、店長との会話についての報告も含め、本社に対する要望として「男性
用プライベ−トスペ−スの清掃は男性が行う」という規則を作ってほしい旨を伝えた。対
応したNは「関係部署に伝えます」と言ったが、「この件について返信がほしい」という
私の要望に対しては、彼女は、「約束できない」と言った。             

 S店長の言葉に期待を持ちながら、私は、1年経ったら、進捗状況確認のために、再び
KI店に電話を入れようと思っていた。私はこの思いを忘れたことはなかった。そして、
今年の1月16日に、再び、KI店に電話を入れたのである。            

 Sはすでに別の支店に異動しており、店長はKに変わっていた。そして、状況は全く改
善されていなかった。しかもこの件について、Kは、Sから、「要望があった」ことしか
聞いておらず、Sが具体的にどのような対応を行ってきたのか、なぜ実現できなかったの
か、そして、今後の対応についてどのように考えていたのか等については、全く申し送り
がなされていなかった。

 以後の経過については、次回の記事に記す。
              

 
posted by 翠流 at 23:49| Comment(1) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月13日

男性更衣室 (5) 浴室にまで 【その2】

 経過の続きを書く前に、改めて言っておきたいことがある。私は、男性更衣室に女性清
掃員が入る施設が現在もあるということを、どうしても理解できないのである。私たちの
暮らしの中の基本的なマナ−を振り返って、たとえば、更衣室ではない部屋に入ろうとし
てドアを開けたとき、中に着替え中の人がいれば、たとえそれが同性であっても、ためら
いや動揺を持って、まず、「あっ、すみません」とか「あっ、失礼しました」とか、謝り
の言葉を発するのが普通ではないかと思う。それは、形式的な礼儀ではない。私は、着替
え中の人が同性であって、着替えているのが上半身であれば、謝りの言葉と共に、たとえ
ば、ドアを少し閉めながら、相手が見えない位置に自分を置き、了解を得てから、「失礼
します」とか「すみません」とか言って中に入る。もしも彼が、スラックスであるとか、
下半身を着替えていれば、私はドアを閉め、着替えが終わるまで中へは入らない。もしも、
私が着替え中で、入室しようとする人が同性の場合、私は彼に、同じ配慮を要求する。そ
して、着替えが上半身であっても、肌や下着を見せなければなならない状態であれば、「あ
っ、ちょっと待って・・・」のように、いったん入室を断るだろう。着替えは、私にとって
はそういう性質のものである。異性間での性的刺激とか、そういうこととは全く無関係に、
それ以前に、たとえ同性であっても、人に着替えを見られるのは嫌なのである。それが、
着替えに関わる私の感受性であって、更衣室での着替えも、その延長線上にある。   

 実は私は、ある有名な消化器系の検査クリニックで、1〜2年に1回、検査を受けてい
るが、そこの男性更衣室は、プライバシ−への配慮が行き届いている。私が使ってきた更
衣室は、中に入ると、10数個程度だったと思うが、個人用ロッカ−が並んでいる。そして、
部屋の随所に、長いカ−テンが下がっているのである。この更衣室を同時に使う男性は、
多くても4〜5名であった。だから、カ−テンによって、人に全く見られない状態で着替
えができ、精神的に非常に楽なのである。私は、このクリニックにたいへん感謝している。
更衣室は、まわりに同性しかいなくても、このように配慮されるべきなのである。   

 スポ−ツクラブの更衣室も、本来、そうあるべきである。私は、退会したKスポ−ツク
ラブのI(アイ) 支店の男性更衣室で、目隠しの役割を果たしていた中央列のロッカ−がな
くなったとき、中央に仕切りをつくってほしいと要望したことがあった。この要望には、
結局返信もなく、私もそこまで期待するのは無理かもしれないと思い、我慢をしたが、あ
る時、この支店で、男性従業員が、男性が着替え中なのに、新任と思われる女性清掃員を
男性更衣室に連れ込んで、説明を始めたことがあった(記事「男性更衣室(2)」)。私にし
てみれば、全くの想定外の出来事で、今思い出しても言葉がないが、以前書いたように、
私は、この二人を大声で怒鳴りつけた。それが抑止力となったのかどうかは知らないが、
以後、この支店の男性更衣室に女性清掃員が入ることはなかった。                   

 ところが、こういう、私のような感受性を、理解できない人、理解しない人、受け入れ
ない人がたくさんいる。男性にも、女性にもいる。それは、彼ら彼女らの、鈍感さ、単純
さ、高慢さ、無知、配慮の欠如、人権無視、人権軽視、そして、不当な性的・社会的偏見
の存在の証である。(記事「男性更衣室(1)、「投稿原稿:男女共同参画に翻弄される日々
【1】」参照)。そして、Sスポ−ツクラブKI(アイ)店の昨年の店長Sも、結局そういう
男だったのではないかと思う。彼は、先回の記事に記した@〜Bのような発言はしたが、
感受性のレベルでは、記事「男性更衣室(2)」の店長ほどではないとしても、やはり鈍感
な部類に属していたのではないかと思う。振り返って改めてそう感じるのは、まず、20
13年2月15日の電話での、彼との会話の冒頭の部分である。私は前日、女性清掃員に、
浴室にも男性更衣室にも女性清掃員は入れないよう、会社に帰って責任者に伝えるように
言った。彼女が、どのような言葉を使ったのかは知らないが、道筋としてはその通りにし
たようで、清掃会社から、この一件が店長Sに伝わった。そして電話でのSは、初め、私
が女性清掃員に抗議をしたことに不満のような語調だったのである。それは、彼が、前述
の如き男であることの証である。私なら、まず、利用者に謝るだろう。「男性浴室に女性清
掃員を入れて、本当に申し訳なかった」と。                    

 しかし、不満そうな彼の語調はすぐに変わった。私の語調がそうさせたのだと思う。
それが私の位置である。そして彼は、先回の記事に書いた@〜Bの発言をしたのである。 

 しかし彼は、そう言いながらも、現実的には何一つ実現せずに、しかも、行なってきたは
ずの対応について、具体的な申し送りを全くせずに、転勤してしまった。彼が実現のため
にどのような対応をしたのか、或いはしなかったのか、また、実現できなかった理由はど
こにあるのか等について、私は、全く掌握できていない。私は新任の店長Kに、「Sさん
と直接話したい」と、くり返し伝えたが、Kは、頑として、Sの転勤先を教えなかった。
彼は、「この件(事実確認)については、私が責任を持ってSに聞きます」とくり返すば
かりであった。しかし、そんな言葉を信用できるはずはない、二人で都合のいいように口
裏合わせをするにきまっている、と私は思ってしまう。信頼関係は崩れたのである。  

 同日の電話で、私は店長Kに、「清掃員ではなく、クラブの男性スタッフが清掃を行う
よう配慮できないか」と聞いた。彼は「現在の人員では清掃まではできない。新しく採用
することもできない」と答えた。そこで私は、「清掃会社に、プライバシ−スペ−ス(浴
室・更衣室・パウダ−ル−ム)の清掃は同性が担当するよう要望してほしい」と伝えた。
この件について、彼は了解し、結果を私に伝えると言ったが、私は、スタッフの雇用や、
清掃会社への要望に、Sスポ−ツクラブの本社がどのように関わるのか、或いは関わるこ
とができるのかを知りたいと思い、私が改めて電話をするまで、清掃会社への連絡は待っ
てほしいと伝え、電話を切った。私はこの件について、翌々日、Sスポ−ツクラブの「お
客様相談室」に、問い合わせの電話を入れ入れた。                 
                               【その3】に続く。


posted by 翠流 at 17:26| Comment(1) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月20日

男性更衣室 (6) 浴室にまで 【その3】

 店長Kに要望を伝えたのは土曜日であった。週が明けて、1月20日、月曜日に、私は、
Sスポ−ツクラブのお客様相談室に電話を入れ、各店舗でのスタッフの雇用や清掃会社へ
の要望に、本社がどのように関わるのかを聞いた。電話対応は、1年前と同じNにお願い
した。彼女によれば、雇用については、「店舗の正社員数は本社が決めているが、アルバ
イトについては各店舗に裁量権がある」とのことであった。従って、アルバイトスタッフ
を増員して、男性用プライベ−トスペ−スの清掃を男性スタッフが担当するように手配す
ることは、店長の裁量で可能なはずである。また、清掃会社への要望については、「各店舗
が、それぞれの責任で行い、本社が清掃会社へ要望を出すことは、基本的に、ない」との
ことであった。これらの話を聞いて、私は、本社への働きかけをやめた。取り組みに弱さ
があったかもしれない。                             

 私は、この件に関わって、Nに、私の色々な思いを話している。日本の社会に、今も根
強く残る「男性に対するプライバシ−軽視・無視」の風潮、男性の感受性の、職場での実
例をふまえた多様性、そして、私が取り組んできたこと、Kスポ−ツクラブのこと、内閣
府男女共同参画局の災害対応の、男性無視・男性軽視のこと・・・。 初めからそういう話を
しようと思っていたわけではないが、いつの間にか話は、そういう方向に進んでいた。実
りの少ない活動の中にあって、どうにかして相手の共感を得たいという渇望のような思い
が、私にはある。その思いは苛立ちを生み、苛立ちは時として強い怒りを生む。実は先週、
今回とは全く別の件であるが、ある医療機関で、私は、ある男性検査技師の対応に、強い
憤りを顕わにした。この件について、検査技師と院長は、私に謝った。         

 お客様相談室への電話の後、私は、店長Kに電話をかけ、次のような申し入れを行った。

  ◆ 男性更衣室に女性清掃員が入る問題が解決しなければ、私はもう、そちらの  
   店舗には行かない。浴室は論外である。しかし、色々な感受性の男性がいるこ  
   とを考慮し、更衣室(パウダ−ル−ムを含む)と浴室の扱いを分け、改めて、  
   次のように要望する。
    1.再確認になるが、私は、男性用プライベ−トスペ−スは、すべて男性   
     が清掃をするよう、強く要望している。                 
    2.もしもそれができないのであれば、色々な感受性の男性がいることを   
     鑑み、少なくとも男性浴室の清掃は、男性が行うよう手配する。      

 Kは私に、今週の金曜までに検討して、連絡すると言った。            
翌々日、水曜の午後7時頃、Kから私に電話が入った。内容は次の通りであった。   

【T】 アルバイトスタッフの雇用など、調整を3月までに行い、遅くとも4月からは、
   男性用スパ(浴室)の整備は男性スタッフが行い、女性清掃員は入れないようにす
   る。この件について、清掃会社との話し合いは済んでいる。          
【U】 男性更衣室の清掃までも男性にするようなスタッフの雇用は、現状ではできない。
   清掃会社は、こちらが要請すれば対応するであろうが、清掃員の交通費等のコスト
   増を考えると、そこまでの要請はできない。                 
【V】 時代は、(翠流)さんが主張するような方向に進むことはあっても、逆はないだ
   ろうと思う。そういう社会状況も考えて、上記のような対応をとった。     

 私の思いからすれば、男性浴室に女性清掃員を入れないなどという当然すぎる配慮は、
男性更衣室の清掃も含めて、営業開始時点からなされるべき必須事項なのであるが、とり
あえず、浴室への配慮については感謝するなどと私は言い、しかし、解決されない男性更
衣室の問題は、「不当な性的偏見に基づく人権侵犯」であることを告げ、1月20日にNに
話したような自分の立脚点と共に、今回の件に関わる今後の私の行動は、これから考える
旨を伝え、電話を終わりにした。                                 

 2月6日、私は東京法務局に赴き、今回の件について、人権救済の申し立てをした。私
の思いをできるだけ伝えたいと思い、後日の送付にはなったが、ブログにも記事として掲
載した三つの文章、「投稿原稿:男女共同参画に翻弄される日々【T】」、及び「同【U】」、
そして「男性更衣室(3)」に掲載した【意見書】」を送付した。           

 申し立てから2ヶ月余りの後、私にしてみれば早すぎる感の決定であったが、4月16
日の日付で、東京法務局から次のような書類が送られてきた。人権侵犯事実不明確の決定
である。                                    

◆ (翠流)様から平成26年2月6日に人権救済の申立がありました件につきましては、
 調査の結果、人権侵犯の事実があったとまでは判断することができませんでしたので、
 平成26年4月16日に、侵犯事実不明確の決定をしました。

          
 
posted by 翠流 at 13:21| Comment(0) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする