2018年07月25日

西日本豪雨関連

 産経WESTに掲載された西日本豪雨関連の記事(下記)の女性限定配慮について、知人のTさんから情報を得て、私は23日に産経新聞社読者サービス(大阪:06-6633-9066)に抗議の電話を入れた。併せて、被災地での男性の人権に関わる私の思いを、Tさんへの返信の形でここに記事としてアップしたが、それと同じ内容の意見書を、私は産経新聞に送信しており、記事をその意見書と差し替えることにした。文章表現は意見書の形となっているが、内容はTさんへの返信と同じである。(2020/06/20 記)

【記事名】 [西日本豪雨] 
  長引く避難所生活 … プライベート空間少なく悩む女性 少しずつ改善も疲労ピーク
                  産経WEST : 2018.7.20 06:15更新
   http://www.sankei.com/west/news/180720/wst1807200007-n1.html
                      (全文は、この記事の末尾に掲載する)
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【産経新聞社への意見書】
                  読者サービス(大阪)
                      Eメール:o-dokusha@sankei.co.jp

産経新聞社 読者サービス(大阪) 様

次の記事について発言します。
   産経WEST:2018.7.20 06:15更新
     [西日本豪雨] 長引く避難所生活
        … プライベート空間少なく悩む女性 少しずつ改善も疲労ピーク
          http://www.sankei.com/west/news/180720/wst1807200007-n1.html

 東日本大震災や熊本地震等の災害対応について、様々の部局・団体等に、男性のプライバシーへの配慮を求める発言をくりかえしてきた(翠流)と申します。今回の西日本豪雨でも、貴社や山陽新聞の記事として、女性限定支援のメッセージばかりが拡散する中で、私のような男性は、ストレスと疲弊が強くなるばかりです。私は既に、被災より、男性への配慮のない避難所を恐れるようになっています。

 プライバシーへの配慮は、基本的には、性犯罪の防止だけではなく、それ以前に、人間の尊厳に関わる羞恥への配慮として、性別とは無関係に、全ての人に為されなければならないと考えますが、男性は、常に配慮から疎外されるのです。確かに男性の中には羞恥心の弱い人もいますが、逆に、羞恥心の強い男性もいるのです。しかし、そういう事実と乖離して、男性は、「男性である」という理由によって配慮から疎外される。それは、「男性であるが故に与えられる不当な性的偏見に基づくジェンダーハラスメント」です。そしてその男性差別は、災害対応に限らず、日本の社会の、あらゆる場面に存在するのです。

 男性に対する配慮の必要性について、具体的に発言します。私は、ある地方都市の住宅街に住んで26年になりますが、洗濯をして、ズボンの下に着けていた1枚の下着を、人に見える場所に干したことは唯の一度もありません。全て部屋干しです。私は、人に下着を見られるのが嫌なのです。ですから、もしも私が被災して避難所に行けば、パーティションで仕切られた私個人の空間に下着を干したいと思うし、それができなければ、少なくとも下着は、男性専用の物干し場に干したいのです。しかし、今まで、報道等で拡散してきたメッセージは、「女性専用物干し場」の設置ばかり。私のような男性のニーズは、完全に無視されています。着替え・更衣室の問題も全く同じです。避難所には、男性更衣室も必要なのです。

 今回取り上げた記事には、女性の生理用品のことが記されています。それは、今まで男女共同参画部局から拡散してきたメッセージと同じ内容ですが、関連して、男性に必要な衛生用品、具体的には尿失禁・便失禁等に対応する用品について書かせていただきます。男性への配慮がなされない理不尽を語るために、私はあえて自分のことを書きますが、私は、ある時期から残尿に悩まされるようになりました。通常の小用だけでは完全に排尿することができず、会陰部を押して残尿を排泄せざるを得なくなったのです。私はこの頃から、外出時に多目的トイレ(なければ個室)を常用するようになりましたが、実は、この半年余りは、会陰部を押しても排泄しきれない状態になっていました。完全に排尿したつもりでも、例えば、椅子に座って腹圧がかかると、本当に少量なのですが尿が漏れるのです。そして、本当に偶然の幸運だったと思うのですが、私は、あるスーパーマーケットの店頭で、ユニ・チャームが作った男性の尿失禁対応の「ライフリー・男性用さわやか超うすパッド」を知ったのです。私はその、最も小さい「微量用(10t)」を使っていますが、QOLは圧倒的に改善されました。ズボンは勿論のこと、下着も全く汚れないので、強い安心感を得られるのです。ただ、買う時が困る。他人に知られたくないのです。異性であっても、同性であってもです。ですから私は、いつも、セルフレジのある店で、他人に気付かれないように、この製品を買っています。ですから、今回の産経WESの記事に、「生理用品など女性用支援物資は、男性からは受け取りにくい」という一節がありますが、私には、その気持ちが、それ以上にわかるのです。なぜなら私は、「尿漏れパッド」を、女性から受け取るのも、男性から受け取るのも嫌ですから。

 関連して、熊本地震の時の、内閣府男女共同参画局(以下、男女局)の対応を紹介させていただきます。男女局の災害対応の窓口は、以前から、Aさんという女性が担当していましたが。熊本地震発災の年には、同じ部署にBさんという女性が着任していた。そのBさんが、熊本の被災地に赴いて女性専用トイレの写真を撮り、範として、男女局のHPに掲載したのです。その写真には、女性用品がきちんと整理されて置かれていました。しかし、同様の配慮は、男性に対しては皆無だったのです。身の回りに配慮する能力は、個人差は勿論ありますが、一般的には、男性より女性の方が優れていると思います。それは、力仕事の能力が、女性より男性の方に優れているのと同じだと思います。そして、男女局は、その、女性の「身の回りに配慮する優れた能力」を、女性だけのために使っている。「男女共同参画」という言葉は嘘です。男女共同参画部局の内実は、「初めに女性優遇・女性優先・女性限定の結論ありき」の女性支援センターです。そして、男性支援センターは、社会には存在しないのです。

 先日私は、男性衛生用品の普及、開発について、ユニ・チャームのお客様センターに電話をしました。そして、相談員の女性との会話の中で、私が知らなかった製品の話も聞いた。それは、男女共用の、少量の便失禁に対応するパッドです。ですから、このような、排泄障害に対応する製品を、避難所の、該当する男性被災者に渡すのではなく、あらかじめ、男性専用トイレに置くことが、既に可能な状況になっているのです。しかし、そのような配慮をしている災害対応部局は、まだどこにも存在しないのではないでしょうか?

 産経WESTの記事には、女性専用洗濯機の設置も取り上げられていました。しかし、男性専用洗濯機は、どこにも書いてありません。日常も非日常も、日本は女性専用ばかり。凄まじい「女性専用化社会」。どうして男性専用洗濯機を設置しないのでしょうか? せめて下着用だけでもいいから、男性専用洗濯機を設置してほしいと私は思う。男性は、鈍感な人ばかりではないのです。なぜ社会は、男性に対してそういう配慮をしてくれないのでしょうか? 避難所に必要なのは女性専用だけではないのです。「男性用トイレ」「男性用更衣室」「男性用休憩室」「男性用物干し場」「男性用洗濯機」。要するに、全て、「男女別」に、両方を作るべきなのです。女性用だけがあって男性用がないのは、「男性に対する不当な性的偏見に基づくジェンダーハラスメント」です。もしも男・女という二項対立的な視点で、それぞれの傾向から「女性専用だけ」を作るとすれば、それは、「男性に対する統計的差別」です。「統計的差別」の意味がわかりにくければ、たとえば就職試験で、「女性は結婚や出産で退職する場合が多いから採用しない」とすれば、それは区別ではなく、傾向を不当に使った女性に対する「統計的差別」です。それと同様の「男性差別」が、東日本大震災でも熊本地震でも行われ、今回の西日本豪雨災害でも行われているではありませんか。
 
 同じ「男性」であっても、感受性・心の在り方は様々です。「配慮を必要としている男性」「配慮を求めている男性・求めたい男性」はいるのです。しかし男性は、恐らくはその不器用さと、「男だから我慢しなければいけない」という性別観の呪縛のために、自分のニーズを表面に出せない、或いは出さない場合が多い。7年前、東日本大震災が起こった年の12月に、私は、私の居住県の男女共同参画部局のCという女性と、災害対応について話しをしました。その会話の中で彼女は「でも男性からは声があがってこない」と言った。現在も行われている女性限定相談の件も含め、彼女は、男性に対しては全く配慮をしない、視野狭窄の、自己中心的な女でした。この件について私は、同日、内閣府男女共同参画局の課長補佐を務めていたDさんと話しをしました。その時彼は、Cの発言を否定して言った。「そうではない。声があがってこなくても、それは、あるはずのニーズとして、配慮をしなければならない」と。しかし、彼の声は、男女共同参画局の中に届いたとしても、その一部でしかなかったと思います。それは、男女局の今日までの施策を見ればわかります。男女共同参画運動は、初めに女性優遇の結論ありきの、自己中心的なフェミニズム運動です。そして、それが拡大する社会状況の中で、女性優遇に忖度的に同調する男性差別のスタンスが、今回の産経WESTの記事にも強く表れていると思います。男性であれ女性であれ、人間は多様です。その多様性の認識と、それを踏まえた平等な人権尊重が、日常でも、非日常でも、為されなければならないと思います。それは、倫理的な意味だけでなく、憲法第13条、そして14条によって保障されているはずです。

 以上、今回取り上げた産経WESTの記事につきまして、人間の多様性の認識と、それを踏まえた平等な人権尊重を立脚点として、発言をしました。すべての人の人権が尊重され、人間同士が信頼関係で結ばれる社会をつくるために、今後の記事の作成にあたりましては、慎重なご配慮を、強く要望します。

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【該当記事全文】 [西日本豪雨] 
  長引く避難所生活 … プライベート空間少なく悩む女性 少しずつ改善も疲労ピーク

 西日本豪雨の被災地では2週間となる今もなお多くの人が避難生活を余儀なくされている。避難所にプライベートな空間は少なく、「着替え、トイレなど人目が気になる」といった悩みを抱える女性は多い。避難所に間仕切りや即席の更衣室を作ったり、女性警察官らが巡回して女性被災者の声を聞くなどしたりしているが、多くの女性が不安を抱えたまま先の見えない生活を続けている。(猿渡友希、小川原咲)

 着替え、気になる

 「一人でいられる時間がなく、寝られない。着替えも周りが気になって自由にできない」。19日、避難所となっている広島市安芸区の市立矢野南小学校の体育館で中学2年の女子生徒(14)が悩みを訴えた。

 約85人が身を寄せている同小。段ボールで間仕切りを作って世帯ごとに「個室」をつくり、最低限のプライベート空間は確保されているが十分ではない。

 女性被災者らの要望を受け、避難所には女性専用洗濯機を設置。ステージ奥に簡易の更衣室も作られたが、家族で避難生活を送るパート女性(42)は「避難所で洗濯後、下着などは自宅に持って行って干している」と打ち明ける。また、シャワーの後には翌日の服を着ることで、避難所で着替えずにすむよう工夫しているといい、「いろいろ気にしなければならず疲れる」とこぼした。

 この日は、避難住民の不安を解消するのを目的に女性警察官を中心に結成された広島県警特別生活安全部隊(通称「メイプル隊」)の3人が避難所を巡回。「夜になかなか寝付けない」「同じ悩みを持つ人たちで一緒に話せる場がほしい」といった被災者の訴えに耳を傾けた。

 女性警察官が巡回

 メイプル隊は平成26年の広島土砂災害で初めて結成。小早川歩美(あゆみ)巡査部長(34)は「女性同士、話しやすいこともあると思う。どんな不安でも話してほしい」と呼び掛ける。

 一方、地区の面積の約3割が浸水被害にあった岡山県倉敷市真備町(まびちょう)の市立岡田小学校では、約370人が避難生活を送る。

 今は紙製の筒と布のカーテンを組み合わせた間仕切りで「個室」を作っているが、同町の主婦(40)は「間仕切りができるまでは、トイレか体育館のカーテンに隠れて着替えていた」と振り返る。

 生理用品など女性用支援物資の取り扱いも重要な問題だ。「男性からは受け取りにくい」という声を受け、トイレにあらかじめ置くようになったという。

 「減災と男女共同参画研修推進センター」の浅野幸子共同代表は「避難所での集団生活や外灯がつかなくなるなど、被災時は女性や子供が犯罪に遭うリスクが高まる」と指摘。防犯ブザーの配布や、警察の巡回を増やすなどの対策を取った上で「女性が言いにくい悩みを相談したり、安全にくつろいだりできる女性専用スペースを避難所に作ることが必要だ」と話している。
                                       (以上)


この記事へのコメント
初めまして。翠流さん。

あなたのブログを見ました。
女権国家日本国の実態のブログですね。

頑張ってください。
応援します。
Posted by GS at 2018年07月25日 22:44
GS様

翠流です。
コメントをいただき、たいへん感謝しておりますが、
なにしろ今の日本の「女権」はすさまじくて、
疲弊を振り払うのに一苦労です。
ところで、GSさんは、どういう方なのでしょうか?

Posted by 翠流 at 2018年07月26日 02:05
返事ありがとうございました。

恥ずかしながらだけど、パ−ト(肉体労働)で働いています。
忙しいです。
Posted by GS at 2018年07月26日 07:40
GS様

返信が遅れ、申し訳ありません。
今回の私の返信、
記事としてアップさせていただきました。
Posted by 翠流 at 2018年07月29日 17:33
申し訳ございませんが、コメント内で翠流様のつもりが、翠流さんにコメントしましたので。

お詫びいたします。

本当に申し訳ございませんでした。
Posted by GS at 2018年11月03日 10:31
GS 様

2018年07月25日のコメントのことですか?
私、別に気にしてませんけど・・・・・

ご配慮ありがとうございました。
Posted by 翠流 at 2018年11月04日 18:43
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