2018年03月05日

女性専用車両問題 : 男性専用車両の設置を求めて。

                     ※ 題名を上記のように変更(3月6日)。

◆ 女性専用車両問題は、様々の微妙な問題を含み、私はこのブログで発言を控える傾向に
 あった。しかし最近の社会状況の中で、改めて自分のスタンスを整理し、明示する必要が
 あると考えるようになった。以下、それを明文化して記す。 

◆ なお、私は、2014年4月8日にブログ記事として掲載したように、同月、「女性専用車
 両に反対する会」に入会を申し込んだが、担当者とのトラブルが原因となって、入会を断
 わられている。
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【1】 鉄道会社が「痴漢対策」と称して女性専用車両を導入してから17年が過ぎました。
  この間、原田信助さんの自殺の問題も含め、男性の「痴漢冤罪被害」の深刻さが社会的
  にクローズアップアップされたにもかかわらず、鉄道会社は、女性だけへの配慮に終始
  し、痴漢冤罪被害対策を全く行ってきませんでした(注1)。これは、男性の危機には
  配慮しないという、人権を無視した男性差別であって、鉄道会社、特にその幹部は、社
  会的に糾弾されなければならないと考えます。鉄道会社は、「女性専用車両」という名
  の車両を存続させるのならば、早急に「男性専用車両」も設置しなければならないはず
  です。
    (注1)女性専用車両は痴漢冤罪被害の防止にもなるなどと、あきれた論理を振り
       かざす人がいるようですが、男女が共存すれば痴漢冤罪被害の可能性は常に
       あります。だからこそ、男性は両手を上げて乗車するのです。

【2】 利用料金と利用空間の平等性を考えれば、それだけでも、女性専用車両の不当性、
  男性に対する差別性は明らかです。男性は、女性と同じ料金を払っていながら、利用で
  きる車両が女性より少ないのです。このような主張に対して「男のくせに器が小さい」
  とか「男ならそれくらい我慢すべきだ」という論理が横行しますが、そういう性別観、
  性別役割の強要が、今の日本の社会の様々な男性差別の拡大(後述:項目【4】)に、
  非常に大きな役割を演じてきたと思います。概括的に言えば、かつての固定的な性別役
  割・性別観からの解放は、女性において顕著であって、男性は今も「男らしさの規範」
  に強く縛られ、不当な我慢を強いられる傾向が強く、それは、様々の社会事象の中に、
  男性差別の原因として広く根深く存在していると思います。
   利用空間の不平等に関わって、男性の不利益の一例をあげれば、一般車両の混雑時に、
  体調が悪くても着席できない男性は、女性専用車両がすいていて着席可能であっても、
  現実的には、そこに移動することができないのです。それは、男性に対する人権侵犯
  ではないでしょうか。

【3】 痴漢被害の回避とは別の、女性の我儘を是認して、「男性とは同じ車両に乗りたく
  ない女性のお客様もいらっしゃいますから」などと、平然と発言する駅員がいるようで
  すが、それならば、痴漢冤罪被害の回避とは別の理由で「女性とは同じ車両に乗りたく
  ない男性のお客様」への配慮もまた、なされなければならないはずです。例えば、近年、
  とみに顕著となった「女性の服装の性的挑発傾向」に翻弄され、強いストレスを感じる
  男性がいます。そういう男性は、女性と同じ車両には乗りたくないのです。そういう男
  性の避難所としての「男性専用車両」もまた、是認されなければならないはずです。

【4】 今の日本は、日々、男性差別が拡大する状況にあります。例えば、内閣府を発信基
  地とする男女共同参画運動は、「男女共同参画」という美名を使いながらも、その内実
  は、「初めに女性優遇の結論ありき」の自己中心的なフェミニズム運動であって、災害
  対応・健康支援・ポジティブアクション等、様々な場面で、男性差別を拡大させてきま
  した。また、消費の世界での、女性をターゲットとした優遇戦略は、例えば、レディー
  スデーのような女性限定サービスや、施設の女性優遇のような男性蔑視の施策によって、
  これもまた男性差別を拡大させてきました。そして、このような、いわば女性の特権階
  級化の流れの中で、「女性専用車両」は、「女性優遇社会」「女性専用化社会」を是認
  させる象徴的存在として、男性差別の拡大を助長してきたと思います。この17年間、痴
  漢冤罪被害対策としての「男性専用車両」は存在しなかったのです。このような女性専
  用車両の社会的影響力から、その罪性は非常に大きいと考えます。女性専用車両は、憲
  法第14条(法の下の平等)、そして男女共同参画社会基本法第3条(男女の人権の尊重)
  を、形骸化させる役割を果たしてきたと思います。

【5】 一般に、危機や困難に対する社会の配慮は、女性に対して手厚く、男性に対しては
  軽んじられる傾向があります。男性と女性の間には、与えられる配慮に「格差」つまり
  は「差別」が存在するのです。そして鉄道会社は、その「格差」を、「女性専用車両」
  として公共交通機関に持ち込み、男性への配慮(痴漢冤罪被害対策)を欠落させたまま
  に、「専用」という「偽りの言葉(注2)」を、あたかもそれが絶対であるかの如く、
  女性だけへの配慮として使い続けてきたのです。そして、このような状況の中にあって、
  「専用」の「偽り」を日常の中に顕在化させ、社会に周知させる役割を果してきたのが、
  「女性専用車両への任意確認乗車」であったと思います。そして、その活動の中で、女
  性専用車両にまつわる様々な問題点が炙り出されてきた。それが「差別ネットワーク」
  のブログや動画によって、社会に提示されてきたのだと思います。

    (注2) 女性専用車両に関わる裁判の判決文には、次のように記されている。
      ・・・「男性が女性専用車両に乗車しても、運送契約違反になることはなく、 
       一般車両に移動する義務もないうえ、何らの罰則もない。」

【6】 「痴漢対策」として導入された女性専用車両の効果は、はなはだ不分明です。  
  例えば、Wikipediaの「日本の女性専用車両」には、次のように記されています。  

   ◆ 痴漢行為の抑制を目的に導入された制度であるが、導入の前後で痴漢被害の 
    件数に変化があったのかどうか、多くの鉄道事業者では数値を発表していない。
    発表された一部の路線では、御堂筋線や埼京線のように犯罪の減少が報告され 
    た路線もあるが、中央線快速や京王線のように導入後も痴漢被害の件数が増加
    しているケースも見受けられる。

   実際、私も、この件について、JR東の「ご意見承りセンター」に問合せをしまし
  たが、数値を明らかにしませんでした。本来ならば鉄道会社は、実態を、数値として国
  民に提示し、施策の是非や問題点を問うべきと考えますが、恐らくは保身のための隠蔽
  工作として、数値を明らかにしないのだろうと推測します。このような対応は、国民と
  の信頼関係の放棄だと思います。私は、男性専用車両(痴漢冤罪被害対策)不存在の問
  題と相まって、鉄道会社、特にその幹部に、強い猜疑と憤りを感じています。

【7】 女性専用車両問題は、様々の問題が絡み合って複雑です。しかし、何を原点として
  対峙すべきかを改めて問われれば、それは「痴漢被害」と「痴漢冤罪被害」への対策だ
  と思います。なぜなら、どちらも、被害者に深刻な傷を与えるからです。「痴漢被害」
  で深い傷を負えば、それはトラウマ(心的外傷)として、被害者の生涯を呪縛するでし
  ょうし、「痴漢冤罪被害」は、原田信助さんの自殺のように「いのち」までもを奪う。
  仮に自殺に至らないとしても、職場を解雇され、経済基盤を失い、消えることのない忌
  まわしい噂に生涯苦しめられることになるのです。本人だけではない。子供も妻も父も
  母も、すべて「加害者の家族」として苦しみ続けるのです。
   「痴漢冤罪被害」を軽視する人が、その理由として、発生頻度が「痴漢被害」より低
  いことを挙げる場合があります。しかし、「冤罪被害」の深刻さを考えれば、たとえ1
  件であっても、それはあってはならないことに気付くはずです。もしもあなたが気付か
  ない人ならば、あなたが「痴漢冤罪被害」にあってみればよい。そしてあなたが発狂す
  るほどに苦しみ、死の淵をさまよい続ければよいのです。
   「痴漢被害」と「痴漢冤罪被害」の対策については、色々な意見がありますが、実効
  性が最も高いのは、言葉の選択に迷いつつも、やはり「女性専用車両」と「男性専用車
  両」の設置だと思います。「専用」という言葉の問題点については、「任意性の周知と協
  力依頼」を、様々の方法で拡散させることくらいしか思いつかない非力さが私にありま
  すが、まずは、被害対策として「男女両方の専用車両」を設置し、その後に、状況を踏
  まえて、問題点については新たな議論の場を設けることが良策ではないかと考えます。
   「男性専用車両」の設置は、「痴漢冤罪被害対策」として急務ですが、同時に、上記
  【4】の観点から、「女性優遇社会」「女性専用化社会」の抑止力としても、必須の事
  項であると考えます。近年の日本社会の男性差別については、このブログで多数の例を
  取り上げてきましたが、その異常な拡大、女性の特権階級化を阻止する端緒のためにも、
  「男性専用車両の設置」は、非常に重要な意義を持つと考えています。
                                    (以上)

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