2016年11月02日

「小池百合子」 という人

 初めに、内閣府自殺対策推進室の「平成27年中における自殺の状況」から、
一部の資料を引用する。

  【資料】「生活苦」・「失業」・「就職失敗」 を原因とする男女別自殺者数(2015年)

   (年齢階級)  〜19 〜29 〜39 〜49 〜59 〜69 〜79   80〜 不詳
    生活苦  男性  3  66  131  202  258  223  103  14   1
         女性  0   5  13  39   32  37   29  12  0
    失業   男性  1  21  52  103  109  37   6   1  0
         女性  0   6   9   8   6   1   0   0  0
    就職失敗 男性  2  81  37  39   41  6   0   0  0
         女性  2   7  11   3   1   0   0   0  0

このデータを踏まえ、本文に入る

 都政絡みで批判に晒されている関係者が全て男性であるという現実を前にして、私は、諦念のような自嘲的感情を抱きながら、小池百合子という人の施策を、感嘆と敬意を以って見てきたが、同時に、彼女の中に、まだ顕在化していない自己中心的な女性優遇の体質があるのではないかと、懸念する思いもあった。それを裏付けるような記述が、「希望の塾」という名の、小池百合子政経塾の募集要項にあった。

    受講料  一般男性           5万円
         女性応援特別価格       4万円
         学生応援特別価格(25歳以下) 3万円

 どのような狙いでこの受講料を設定したのかは知らないが、非正規・低所得に喘ぐ幾多の男性の存在が明らかな時代に、このような設定をした小池百合子という人の、倫理観を疑う。彼女には、男性が抱える困難な現実を顧みることなく女性優遇を推進しようとする、自己中心的な体質があるのではないかと感じる。もしかすると彼女は、女性優遇拡大を視野に、この、受講料の「女性優遇を受け入れる男性」を集めようとしたのかもしれない。女性優遇に引き付けられる女性たちと共に。

 やがて都政に、様々の女性優遇政策が登場するようになれば、小池塾に取り込まれた男たちは、女性優遇が義務あるいは美徳であるかのような性別役割意識を、自らの中に、そして男性同士の人間関係の中に強化させつつ、小池政策実現の推進者になっていくのではないだろうか。

 ある男性は、彼のブログの中で、「フェミニズムは国家権力を手に入れた」と書いていた。私はこの言葉に、内閣府男女共同参画局の施策と、それを政治の表舞台に登場させた安倍首相の施策を思う。やがてこの流れに、小池都政の、これもまた自己本位の女性優遇政策が合流して、日本の未来を決定づけていくとしたら・・・? それとも、このような推測は、私の、的外れの杞憂だろうか?                           

 ところで、小池百合子政経塾は追加募集を決定しているが、HPの「お問い合わせフォーム」の質問欄は、発言の場として使用してもよいとのことであった。私は、以下のような文章を小池塾に送信し、末尾には、上に引用した自殺対策推進室の【資料】をえた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【小池百合子政経塾への送信文】

◆ 初めに小池都政に賞賛を送り、続いて、批判と要望を記します。

 今までの都政の過ちを白日の下に曝し、断罪し、是正する小池都政を、私は、感嘆と敬意をもって見てきました。しかし、「希望の塾」の受講料の設定には、強い失望を感じています。非正規・低所得に喘ぐ男性が非常に多い今の日本にあって、「一般男性5万円」「女性応援特別価格4万円」という料金設定は、男性の置かれた状況を顧みない、ひどい男性差別ではないでしょうか? 小池さんも、結局は、男性の困難には目を向けない女性優遇の政治家であったのかと、裏切られた思いを強くしています。料金そのものの問題だけではありません。このような設定が、順風の中で支持を拡大する小池さんのメッセージとして社会に拡散し、女性優遇・男性差別を是認する風潮を、増幅・拡大させると思います。女性差別があってはならないのと同様に、男性差別もあってはならないはずです。このような料金設定は直ちに撤回して下さい。
 今の日本の社会状況の中で、男性が抱える経済的困難を示す一つの指標として、今年の3月に 内閣府自殺対策推進室が発表した自殺データの中から、「生活苦」・「失業」・「就職失敗」を原因とする自殺者数(性別・年齢別)を、【資料】としてこの文章の末尾に掲載します。このような現実も直視し、誰もが幸せになれる社会を目指して、真に「希望の塾」の名にふさわしい政治活動を展開してください。男性の非婚も増加しています。経済的基盤の脆弱化が男性を追い詰めているのです。                          
 今の日本は、「かつて女性は差別されてきた」という言葉の、粗雑な、乱雑な使用を伴いながら、女性差別解消の域を逸脱して、男性差別拡大の方向に進んでいます。内閣府男女共同参画局を発信基地とする様々な施策には、「男女の人権の尊重(男女共同参画社会基本法第3条)」と乖離した施策、「初めに女性優遇・女性優先の結論ありき」の施策が多数存在します。巷には、消費の世界の女性優遇戦略が溢れていますし、鉄道会社が設置してきた「痴漢対策としての女性専用車両」は、「痴漢冤罪対策としての男性専用車両の不存在」によって、日本の社会に、女性優遇是認、つまりは男性差別是認の風潮を、拡大・増幅させました。それは、「憲法第14条」そして「男女共同参画社会基本法第3条」からの乖離です。このような社会状況を是認するのではなくて、すべての人の人権が尊重され、誰もが幸福になれるような社会の実現を目指してください。多くの男性は、今も、「男性は我慢するべきだ。女性優遇を受け入れるべきだ」というような性別観、性別役割意識の中で生きています。それは、男性を、幸福追求から疎外します。そういう「生きづらさ」を抱える男性の現実にも目を向け、女性だけではなく、男性の人権にも配慮した施策を展開してください。
 以上、強く要望します。

(上記の【資料】を添付)


posted by 翠流 at 09:49| Comment(2) | レディースデー・女性割引 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
結局希望の党惨敗しそうで良かったですね。小池塾も中身が無いって散々批判されてるしもう終わりです。
2年程前にこのブログを見つけ、色々と勉強させて頂いています。
私自身も最近は女性候補者には絶対に入れない、女性割引がある施設は利用しないなど色々と身近な所で気をつけることができるようになりました。全てこのブログのおかげです、ありがとうございます。
Posted by at 2017年10月22日 18:45

「未入力」様。(勝手に、そう呼ばせていただきます)

コメントありがとうございました。
遅くなってしまいましたが、
返信を、先ほど記事としてアップいたしました。
お読みいただければ幸いです。
Posted by 翠流 at 2017年10月27日 16:29
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