2016年03月25日

ある事件 (2)

ご記憶の方は多いかもしれない。
昨年の夏、8月の深夜、
愛知県大府市の駐車場に止めた車の中で、
従業員の男性が、経営者から暴行を受け、
脾臓破裂による出血性ショックで死亡した。
経営者の性別は、女。
私は、この事件が時代を象徴するように思えて、
読み流すことができず、記事を保存した。
ここに、この事件の、三つの記事からの引用文を掲載する。
Tは事件報道。UとVは判決関連。

【記事T】 腹部蹴られた男性の死因は出血性ショック 傷害致死容疑で女社長送検
                                 ・・・・・産経WEST 2015.8
    愛知県大府市で女性上司から暴行を受けた男性が死亡した事件で、東海署は、司法解剖
   の結果、死因は腹部を蹴られ脾臓が破裂したことによる出血性ショックと明らかにした。
   東海署は同日、男性の勤務先の会社社長、●●●●容疑者=傷害容疑で逮捕=を傷害致死
   容疑に切り替え、送検した。東海署によると「勤務態度が悪く、車内で指導していたら口
   論になった。金銭トラブルもあった」と容疑を認めている。●●容疑者が「蹴ったら意識、
   呼吸がなくなった」と119番した。送検容疑は、大府市の駐車場に止めた車の中で、同
   社のアルバイト●●●●さんの頭や腹を十数回蹴り、死亡させた疑い。

その半年後、今年の2月に、名古屋地裁でこの事件の判決が言い渡されたが、
私は、判決の内容に違和感を覚え、
これを、ブログの記事として取り上げることにした。
暴行を受けた男性が死亡したのに、
加害者には実刑がないのである。
判決は、懲役3年、執行猶予5年。

【記事U】 バイト男性暴行死の女に執行猶予判決
                             ・・・・・日本テレビ系(NNN)2016.2
    去年、愛知県大府市で、経営する会社のアルバイトの男性に暴行を加え、死亡させたと
   される女の裁判で、名古屋地裁は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。起訴
   状などによると●●●●被告は 去年8月、愛知県大府市の駐車場に止めた車の中で、自
   らが経営していた会社のアルバイト、●●●●さんに殴る蹴るなどの暴行を加え死亡させ
   た罪に問われている。これまでの裁判で●●被告は起訴内容を認め、弁護側は「真摯(し
   んし)に反省し、遺族との間で示談が成立している」などと主張していた。開かれた判決
   公判で名古屋地裁は「犯行は執拗(しつよう)で危険だが、できる限りの救命処置を行っ
   ている」などとして●●被告に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。

【記事V】 部下暴行死の経営者に執行猶予判決 名古屋地裁 
                                ・・・・・中日新聞 2016年2月
    従業員の男性を暴行して死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた愛知県元会社経営
   の●●●●被告の裁判員裁判で、名古屋地裁は、「社会で生活しながら罪を償わせる方が
   ふさわしい」として懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。裁判
   長は「犯行態様は執拗で危険。被害者に大きな苦痛を与えた」と指摘する一方、「異変に
   気付くと、直ちに一一九番して救命措置を取った。遺族と示談を成立させ、再犯の可能性
   もない」と執行猶予の理由を説明した。判決によると、被告は昨年8月、同県大府市の駐
   車場に止めた車内などで、●●●●さんの頭や体を殴る蹴るなどして脾臓を破裂させ、死
   亡させた。

事件の詳細は、記事だけでは分らないが、
被告は、●●さんの頭や腹を十数回蹴り、
脾臓破裂による出血性ショックで死亡させた。
その被告が、実刑のない、執行猶予判決を受けるなどということがあるのだろうか?
私は、判決への違和感を払拭できない。
そして疑念が心をよぎる。
もしかすると、被告が女であったから、判決が執行猶予になったのではないか?
もしも被告が男であれば、
実刑判決が言い渡されたのではないか・・・・・ と。


posted by 翠流 at 08:27| Comment(0) | DV・異性間暴力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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