2015年09月02日

近況報告 (5) 第四次計画素案公聴会

8月31日(月)に、
先回の記事で紹介した「第四次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」
 http://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku_sakutei/yojikeikaku/ikenboshu.html
の公聴会に参加してきた。
東京の日本教育会館で行われた公聴会である。
 http://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku_sakutei/yojikeikaku/kouchoukai.html
発言は、できても一人一回限りだろうと予測したが、その通りで、
しかも3分という、あまりにも短い時間であった。
幸いになことに指名はされたから、
昨年12月の福島でのシンポジウムの時のように、発言の機会を求めて叫ぶことはなかったが、
今回は、叫んでいれば追い出されていたかもしれない。
短い時間の中で、私が要求できたのは、次の2点だけであった。

 (1) 「生涯を通じた女性の健康支援」を「生涯を通じた男女の健康支援」 に直すこと。
 (2) DV問題については、男性の被害も付け加えること。

現実を、憲法第14条や男女共同参画社会基本法第3条の精神に則って見つめれば、
こんなことはあたりまえ、というより必須のことなのであるが、
なぜか男性の困難には目を向けず、
「男女共同参画」とは乖離した施策を平然と行うのが、
美名の「男女共同参画局」なのである。

(1)については、要求の根拠として、厚労省発表のデータ(国民の死亡原因:昨年)と、警察庁発表の自殺データを使い、下記のように数値を引用した。(老衰は自然死であり、発言から除外した。老衰は女性が男性より36,078人多かった。@〜Bは厚労省のデータ、CDは警察庁のデータによる。なお、死亡原因に関する厚労省のデータの詳細は、後日、このブログで紹介する)。
(2)については、横浜市(市民活力推進局男女共同参画課・こども青少年局こども家庭課)の調査結果から、Eのように発言した。この発言をした段階で、既に制限時間の3分を超えており、Fで発言を打ち切らざるを得なかった。

@ 国民の死亡原因の第一位である悪性新生物による死亡は、男性が女性より 69,078人(約7万人)多
 い。
A 死亡者数の差が次に大きいのは心疾患で女性に多く、差は 13,833人である。
B 次は自殺で、男性が 10,253人多い。
C 自殺者数には、長期に渡り、明白な性差が存在する。警察庁発表の年間自殺者数を過去37年間に渡っ
 て整理したが、自殺は毎年明らかに男性に多く、女性が男性より多かったことなどただの一度もない。
D 警察庁は自殺の原因動機を52項目に分けているが、昨年の場合、女性のほうが多かったのは1項目
 だけで、他の51項目はすべて男性が多かった。一昨年は、女性が多かったのは2項目、男女同数が1
 項目、他の49項目は、全て男性が多かった。
E 横浜市の調査結果によれば、DVの被害経験者数に男女差はない。(時間不足を理由に説明できな
 かったことに後悔が残るが、「DV経験が何度もあった(A)」と「DV経験が1、2度あった(B)」
 を合わせると、女性が 42.6%、男性が 41.8%で、差はほとんどないが、A・Bを分ければ、女性が、  A:16.9%、B:25.7%、男性は、A:11.0%、B:30.8% となっている)
F 男性も苦労してきたんですよ。・・・・・ この言葉を発する時、思わず語気が強くなってしまった。

 参加者の発言が打ち切られた後、登壇者からコメントがあった。その中の一つ、恐らくは私の発言に
関わってのコメントだと思うが、ある人が、「『男女の人権』を考えると、女性に対する支援が薄まって
しまう。ジレンマがある」などと言った。つまり、彼女の頭の中は「女性支援センター」であって、「男
女共同参画局」ではないのである。そういう、自己本位の「女性優先・女性優遇の視点」が、内閣府男女
共同参画局、そして、全国の男女共同参画部局に、はびこっている。「かつて女性は差別されてきた」と
いう言葉の、粗雑、乱雑な使用、そして、男性の困難を顧みない女性の自己中心性、更には、「男性は我
慢すべきだ」、「女性優先・女性優遇を受け入れるべきだ」というような、男性に対する加害性、不当な
性別観、不当な性別役割意識を持つ男たちの存在。それらが、男性に対する人権無視、人権軽視、つま
りは、男性差別を作り出している。

(追伸) このブログを読んでくださっている皆様へ。
   冒頭のURLからわかりますように、パブリックコメントの締め切りは9月14日です。まだ時間
  があります。それぞれのお立場から、できるだけ多くの発言を、内閣府男女共同参画局に届けてほし
  いと思っています。よろしくお願いします。


posted by 翠流 at 03:54| Comment(2) | 近況報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。いつもブログを拝見させていただいております。
私も日本で拡大しつつある、あらゆる男性差別には、強い憤りを感じております。今の日本には、「差別」を正しく認識できない人が多すぎると思います。
>「『男女の人権』を考えると、女性に対する支援が薄まってしまう。
「男性、女性、両方を支援する」ことは基本中の基本であるにもかかわらず、なぜ「女性への支援が軽視される」なんて発想になるのか、まったく意味不明ですね。まるで、「女性のみが貴重な人間だ」とでも言ってるような発言だと思います。
翠流様の、日頃から男性差別にたたかっている「勇敢さ」、「正義感」はとても素晴らしいと思います。これからも頑張ってください。
Posted by TH at 2015年09月13日 18:29
TH様
コメントありがとうございます。
TH様に感謝いたします。

内閣府男女共同参画局の施策は、
このブログでも、くりかえし発言してきましたように、
男女共同参画という美名で本質を隠した、
自己本位のフェミニズム運動だと思います。
憲法第14条に抵触する施策を、
国が、国策としてやっている。
全く、話にならない話です。
まさに、「裏切りの男女共同参画」そのものだと思っています。
Posted by 翠流 at 2015年09月15日 01:03
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