2015年08月11日

つぶやき ・ 男性問題の世紀

安全保障関連法案の紛糾が、
第四次男女共同参画基本計画の策定時期に影響を与えれば・・・・・などと、
自分の怠惰の救いを求める思いが実はあったが、
7月29日付で、パブリックコメントの募集が始まってしまった。

 【関連URL】
   第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」に係る意見募集について
     http://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku_sakutei/yojikeikaku/ikenboshu.html
   第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方についての公聴会の開催について
     http://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku_sakutei/yojikeikaku/kouchoukai.html

第四次基本計画を意識して3月29日に送った自殺対策要望書の中に、
健康支援の男性差別についても是正を求める要望を記したが、
主張の根拠となる厚労省のデータを添えた健康支援要望書の作成は、
あれから4か月もの間、遅々として進まなかった。

昔、ある労働組合の分会長になった知人が、
「一人でたたかう強さがなければ組合活動はできない」などと言っていたが、
どうやら私にはそういう強さは育たなかったようで、
今の私の遅々とした生活は、その証だと思う。
組合活動も、男性差別とたたかう運動も、基本的には同じだろう。
私にはむしろ、現実的な差別とのたたかいより、
たとえば主観的な美の世界の、僅かばかりの自己表現の舞台に、
埋没したほうが似合っているような気がする。
シュプランガーの分類に逃げれば、
私は審美型の人間なのである。

ところで、4月に参加した或る集会に都議会議員が何人か出席していたが、
その中の或る女性議員が、印象に残る発言をしていた。
彼女はこう言ったのである。
「今、電車に乗ると、女性はみんなきれいです。男性はみんな下を向いています・・・・・・」
私はこの言葉が、今の日本の男女の状況を、
的確に象徴しているように思われた。
女たちは既に、解放を越えた女性優遇、女権拡大の道を、
たとえば男女共同参画という、美名と乖離した施策によって与えられ、
消費の世界では、美に向かう営業戦略のターゲットとして、
膨張し続ける主役となった。
渡辺恒夫(注1)の言葉を借りれば、
「今日、女性は自らの性のアイデンティティを、男性に比べはるかに強固な自信と安定の上に築き上げている」のである。
      (注1) 先回および先々回の記事で取り上げた書籍、「脱男性の時代」の著者。

それに比すれば男たちは、
未来の見えない社会の中にあって、
過去からの性別観に縛られながら、
不器用に、脆弱に、下を向きながら生きているように見える。
それはたとえば、スーツを着るしか術のない男たち、
或いはまた、美を剥奪されたワイシャツを着るしか術のない男たち・・・・・。

渡辺恒夫は同書の中で言う。
「20世紀が女性問題の世紀であったとすれば、21世紀は男性問題の世紀になるだろう・・・・・」

就活失敗で自殺する20代の若者の8割から9割が男性であるという事実(注2)を挙げるまでもなく、
「男性問題の世紀」は、既に始まっている。
      (注2) 記事「男性の自殺(5)」参照・・・・・記事カテゴリは「自殺関連」


posted by 翠流 at 00:08| Comment(0) | 人権擁護への思い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。