2014年09月24日

許せない男

◆ 「許せない男」とは、「女性経営者向け補助金創設」を計画している男、安倍晋三で
 ある。いや、「許せない」だけではすまないだろう。彼の計画は、憲法第14条、「法の
 下の平等」の破壊である。安倍晋三は憲法破壊の男である。加えて彼は、現在の日本の
 社会の中で男性が置かれている状況、それは、既載の記事「男性の自殺 (3)・(4)」(関
 連部分は、この記事の後半で再び取り上げる)に如実に反映されていると考えるが、安
 倍晋三の「女性経営者向け補助金創設」は、この、男性の深刻な状況を完全に無視した
 施策である。彼は、男性の生活といのちを無視した男性差別の男である。      

◆ この件について、まず、9/13(土) 12:37 配信の時事通信の記事を載せる。   

   「女性経営者向け補助金創設=安倍首相」                  
         http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140913-00000038-jij-pol

    安倍晋三首相は13日、東京都内で開かれたシンポジウムで、女性が経営する企
   業の事業拡大などを支援する補助金制度を創設する意向を明らかにした。安倍政権
   が重視する「女性の活躍」促進の一環。首相は「(女性の)企業家が伸びないのは
   根本的な問題があり、ここを変えていく。女性企業家への補助金について法的な裏
   付けも含め検討していきたい」と語った。                  
    政府の男女共同参画推進本部は8月、女性の社会進出を目的に、対象を女性に限
   定した補助金制度の指針を作成している。                  

◆ 実は、この計画に関連した情報は、既に8/6(水)に、「差別ネットワ−ク」のブログ
 で、「安倍政権は『ダメ上司』の典型」として取り上げられていた。その中で引用され
 ている秋元祥治氏の文中に、次のような、日本経済新聞からの引用がある。     
                       http://blogos.com/article/91840/

   女性限定の補助金検討 政府、起業支援で上乗せ

    政府は社会での女性の活躍を推進するため、対象を女性に絞った補助金を2015
   年度に創設する方針だ。女性限定の補助金は憲法の「法の下の平等」の原則に反す
   ると解釈してきたが、少子高齢化の進展を背景に、女性の活力を高める措置として
   必要と判断した。                             
    5日に開く政府の男女共同参画推進本部で決める指針に盛り込み、安倍晋三首相
   が閣僚懇談会で各省庁に具体策を検討するよう指示する。各省庁は15年度予算の
   概算要求に反映する見通しだ。                       
    既存のベンチャー企業支援の補助金制度で、申請者が女性の場合に補助金額の上
   乗せを想定。農業や医療、介護分野で女性が経営する企業の事業拡大などを支援す
   る新たな制度も検討している。(日本経済新聞8月3日)           

◆ 私は8月にこの記事を読んで、非常に強いショックを受けた。男性の自殺との関連性
 は後述するとして、憲法との関わりで言えば、私が常に、最後の拠り所としてきた憲法
 第14条を、日本の首相、安倍晋三が壊そうとしている。私は、これでもう男性差別と
 たたかうことはできないと感じ、暗澹たる思いであった。             

  今まで、このブログの様々の記事で、法的な根拠として取り上げてきた「男女共同参
 画社会基本法第3条」であるにしろ、「東京都男女平等参画基本条例第14条第1項」や、
 その「逐条解説」であるにしろ、要するに「男女の人権の尊重」「性別による差別的取
 り扱いの禁止」を謳ったそれらの条文は、「法の下の平等」を定めた憲法第14条の理念
 によって支えられている。だから私たちの、男性差別とのたたかいは、様々な女性優遇
 の、詭弁による正当化に翻弄されることはあっても、いつかは必ず勝てるはずだ。そう
 思いながら、自分は塵のような一個人でしかないと思いつつも、発言をしてきた。しか
 し、安倍晋三という男が、その、最後の拠り所の憲法第14条の理念を、強引に破壊し
 ようとしている。上の時事通信の記事には、「法的な裏付けも含め検討していきたいと
 語った」などと書いてある。そんな「法的な裏付け」などあるはずはない。しかし、恐
 らくは、詭弁が得意なブレインたちが、「女性経営者向け補助金創設は違法ではない」
 などという論理を持ち出してくるのだろう。そして、「政府の男女共同参画推進本部は
 8月、女性の社会進出を目的に、対象を女性に限定した補助金制度の指針を作成してい
 る」という記事。ふざけすぎた話だ、それは、「男女共同参画社会基本法第2条(積極
 的改善措置)」を悪用した男性差別正当化の詭弁、女性優遇・女権拡大のための、自己
 本位の策略ではないか。裏切りの男女共同参画推進本部、そして、裏切りの安倍晋三。
 その施策は、次にあげる「男性の自殺」の現実と併せ見れば、一層重大な罪性を持つと
 して、社会から、強く批判されなければならないはずと考える。          

◆ 「経済・生活問題」「勤務問題」を原因・動機とする自殺者数と男女比は、下記(A)
 (B)の通りである。男女間には非常に大きい差があり、男性が、いかに深刻な状況に
 置かれているかがわかる。この事実から考えても、補助金を女性限定にしてよいはずは
 ない。男性であるがゆえに補助金を受けられず、自殺した男性がいたら、安倍さん、あ
 なたはどうするの? 責任とって、腹、切れる?

 (A) 2008年から2013年までの自殺者数と男女比。
     ・・・ 記事「男性の自殺(3)(4)」から引用。(男女比は少数第二位四捨五入)

  (1) 「経済・生活問題」を原因・動機とする自殺
       年次別    自殺者総数   男性   女性   男性:女性  
     2008(H 20)   7,404   6,686   718    9.3:1  
     2009(H 21)   8,377   7,634   743    10.3:1  
     2010(H 22)   7,438   6,711   727    9.2:1  
     2011(H 23)   6,406   5,740   666    8.6:1  
     2012(H 24)   5,219   4,660   559    8.3:1  
     2013(H 25)   4,636   4,147   489    8.5:1  

  (2) 「勤務問題」を原因・動機とする自殺
       年次別    自殺者総数   男性   女性   男性:女性  
     2008(H 20)   2,412   2,120   292    7.3:1  
     2009(H 21)   2,528   2,270   258    8.8:1  
     2010(H 22)   2,590   2,325   265    8.8:1  
     2011(H 23)   2,689   2,347   342    6.9:1  
     2012(H 24)   2,472   2,182   290    7.5:1  
     2013(H 25)   2,323   2,069   254    8.1:1  

 (B) 2013年の、「経済・生活問題」「勤務問題」による自殺を、更に細分化した原
   因・動機別に整理し、男女差の大きい順に配列したデ−タ。         
     ・・・ 記事「男性の自殺(4)」から引用。(男女比は少数第二位四捨五入) 
       表中の項目末尾の K3 は「経済生活問題」、K4 は「勤務問題」を示す。

    (原因・動機)    (男性:女性)  (男性) (女性) (計) 
     倒産:K3         45.0:1    45    1    46  
     負債:連帯保証債務:K3  20.0:1    20    0    20  
     負債:多重債務:K3    15.8:1   647   41   688  
     事業不振:K3       15.8:1   568   27   438  
     失業:K3         14.7:1   411   28   439  
     職場環境の変化:K4    12.2:1   280   23   303  
     就職失敗:K3       10.9:1   251   23   247  
     仕事疲れ:K4        9.5:1   587   62   649 
     その他:K4         8.9:1   354   40   394 
     負債:その他:K3      8.5:1   773   91   864 
     借金の取り立て苦:K3    7.8:1   47    6    53 
     自殺による保険金支給:K3  6.7:1   60    9    69 
     生活苦:K3         5.5:1  1,081  196  1,277 
     職場の人間関係:K4     4.3:1   437  102   539  
     その他:K3         4.2:1   244   58   302 

◆ 付け加えるが、女性優遇政策は上記にとどまることなく、2014/8/16(土)の「差別
 ネットワ−ク」の記事、「『男性差別策』が続々」には、次のような毎日新聞の記事(8
 月14日)が引用されている。                         

<女性>「学び直し」拡充 再就職支援拡充へ 文科省(毎日新聞 8月14日)   
   URLは http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140814-00000004-mai-soci
   であるが、記事は、既に存在しない。                     

   >文部科学省は、来年度から、出産や子育てで退職した女性がキャリアアップする
  「学び直し」施策を大幅拡充する方針を決めた。                  
   >支援体制の核となる「女性の学び応援ネットワーク協議会」(仮称)を複数の市
  区町村でモデルとして設立する。同協議会は社会福祉協議会やNPO、企業、行政な
  どで構成。「子育てが一段落し社会で活躍したい」という女性のために、キャリアア
  ップ講座の開発や活動場所の情報集約・提供に携わる。             
   >各地域で学べるプログラムは今年度48だったが、来年度からは倍増を目指し、
  女性の力で地域を活性化する原動力にもつなげたい考えだ。           
   >政府の成長戦略「日本再興戦略」は、大学・専門学校などの社会人の受講者数を
  2018年までに現在の12万人から倍増させる計画で、女性の学び直し拡充策もこ
  の一環。・・・・・・ ★

 上記★については、「差別ネットワ−ク」のブログに、次のような見解が記されている。
   ・・・ 2018年までに現在の12万人から倍増させる計画? それでいい、それだけ
    でいいじゃないですか? 「女性」も、「出産や子育てで退職した女性」も、そ
    の対象者になっているはずですよね? なぜ、「女性だけ」に、さらに、施策が
    必要なのでしょう? まさに、「屋下に屋を架す」です。          

◆ 併せて、私のブログの記事「男性の自殺(4)」の中から、就職活動失敗で自殺をし
 た20代の若者のデ−タを引用する。女性限定の優遇措置ばかりを考えている安倍晋三
 を、私は全く理解できない。                         

  就職失敗による20歳代の自殺者数と男性の割合

      年次別     総数  男性  女性  男性の割合          
     2008(H 20)   86   69   17   80.2 %          
     2009(H 21)  122   98   24   80.3 %          
     2010(H 22)  153  138   15   90.1 %          
     2011(H 23)  141  119   22   84.3 %          
     2012(H 24)  149  130   19   87.2 %          
     2013(H 25)  104   95   9   91.3 %          

◆ 更に、私のブログの記事「xavi 様(1)・・・ 男性に対する不当な性別観」に コメント
 をくださった「ジョク」さんの文章を、ここにそのまま記す。
  コメント中には、紹介記事、「置き去りにされる、“40代非正規“の貧困と孤立“」の
 URLが記されている。

  ジョクさんのコメント                            

    真剣に答えて頂きありがとうございます。                
    実際昨今の男性は消耗品として扱われています。              

    >置き去りにされる、“40代非正規“の貧困と孤立“            
             http://www.asyura2.com/12/social9/msg/494.html       

    昨今産業が空洞化してどうしようもなくなった原因は、実は下支えしていた 
    男性を使い捨てにし過ぎて打ち止めになってしまい、グローバル化して仕事が 
    無くなってしまったのも原因です。          

  ジョクさん、コメントありがとうございました。

           
 
posted by 翠流 at 01:33| Comment(7) | ポジティブアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
高度なスキルを持つ男性労働者は、使い捨てにされて技能伝承が阻害されてしまったのです。

>この10年の建設不況のために、とび工、鉄筋工、溶接工、型枠大工といった職人の仕事がなくなってしまいました。若い人が建設業を敬遠した結果、職人が育ちませんでした。職人を育てるには、最低でも10年はかかります。結果として、技能継承ができなくなったのです

http://monma5376.blog120.fc2.com/blog-entry-23973.html

官僚の利権執着も甘く見ると痛い目に遭います。
憲法ですら捻じ曲げますし、憲法解釈なんていくらでも変えてしまいます。

>官僚常套手段 首相答弁に都合の良い文言盛り込み既成事実化

http://www.news-postseven.com/archives/20140408_246134.html
Posted by ジョク at 2014年09月24日 10:33
いつもブログ拝見しています。

他の男性差別のブログでこんなブログを見つけました。復活したとかで。

男性差別を許さない市民の会 ブログ
『男性差別を許さない市民の会』は、「男性差別撤廃」と「男性の復権」を目指しています。 私たちは、男性の人権を蔑ろにする人たちを絶対に許しません。
http://dansakai.blog.fc2.com/
Posted by 男性差別絶対反対 at 2014年09月30日 21:06
>03年から13年にかけて、男性は正規雇用労働者の割合が低下しているが、逆に女性の正規雇用の割合は高まっているのだ。

>25〜34歳の層に関しては特に顕著で、減少した男性正規社員分を女性の正規社員の増加で補っているという現象を読み解くことができる。

>ちなみに女性の正規雇用の割合は各年齢層で高い数字となっており、この10年ほどで女性の社会進出が進んだことを物語っている。

http://www.zaikei.co.jp/article/20140925/215267.html

女性の社会進出は優遇しなくてもしっかりとされてました。男性の非正規雇用者が増えて、男性の方が割を喰っているのが現実です。

>「ニート」の若者、じわり増加、固定化の傾向も

http://economic.jp/?p=40170

ニートにおける男女の定義の誤魔化しもありました。もはやあからさまにおかしいですね。
Posted by ジョク at 2014年09月30日 22:46
返信2通 ・・・・・ ジョク様・男性差別絶対反対様

男性差別絶対反対様
     ・・・・・ コメント、ありがとうございます。
       『男性差別を許さない市民の会』の存在は、以前から知っているのですが、
       何というか、色々、難しい、という感じですね。

ジョク様 ・・・・・ コメント、ありがとうございます。
       有益な資料を紹介いただき、感謝なのですが、
       わたくし、最近、学びの余裕を、やや失っているのです。
       きちんとした返信ができなくて、申し訳ありません。
       でも、また、いずれ ・・・・・ 。
  
Posted by 翠流 at 2014年10月03日 00:57
解散になったんですね・・・

http://dansakai.blog.fc2.com/blog-entry-52.html


【重要】『男性差別を許さない市民の会』の解散のお知らせ

この度、『男性差別を許さない市民の会』(以下、「男差会」)では、男性差別をなくすために度重なる活動を展開してまいりましたが、代表不在をはじめ、「男差会」を運営していくうえで人員体制的にも厳しい問題に直面し、大変残念ながら解散する形となってしまいましたことをご報告いたします。

 なお、解散後「男差会」のメンバーは、これまでに協力関係にあった団体に所属している者も多く、今後はそれらの団体に専念して活動していくことになりました。また、皆様からご支援いただいた寄付についても「男性差別」の活動や関連団体への贈与という形で「男性差別」の活動に有効活用させていただく所存です。

 ご支援、ご声援を頂いた皆様にはご期待に添えず、大変申し訳ございません。
Posted by 男性差別反対 at 2015年01月12日 20:17
男性差別反対 様

ご連絡、くださったことに感謝いたします。
返信は近日中に・・・・・・。
私の新しい記事は、本日中にアップします。
Posted by 翠流 at 2015年01月14日 01:39
男性差別反対 様

「男差会」の活動、ご苦労様でした。
私はまだこの世界に足を踏み入れて日が浅く、
様々の「男性差別とたたかう会」の内情はわからないのですが、
「女たち」がたいへん元気な今の日本にあって、
男性差別解消に、明るい見通しの立つ日が、
早く来ることを願うばかりです。
活動、ご苦労様でした。
これからも、よろしくお願いいたします。

Posted by 翠流 at 2015年01月17日 15:12
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