2014年07月21日

ファミマ・レディ−スデ−(1) 拡大する男性差別の中で


6月に、ある人から、
ファミリ−マ−トがレディ−スデ−を実施する、という話しを聞いた。
抗議はいくつかあったようだが、
予定通り7月5日から実施されて、
毎週水曜日は、「女性限定」で「ポイント2倍」となっている。
1ポイントが1円分として還元されるそうだから、
価格に関わる、明白な男性差別。
女性集客のための女性優遇戦略が、
男女平等という倫理を破壊している。

個人の経済状況を比較して、女性は誰もが男性より低いのならば、
レディ−スデ−の批判にも、ためらいを覚えるが、
今の時代に、そんな単純なカテゴライズが通用するはずもなく、
旦那の収入も含め、いや、自分の収入だけでも、
男性より豊かな女性はたくさんいる。

関連して、男性が置かれている厳しい現実を再び書けば、
記事「男性の自殺(3)(4)」に記したように、
平成20年から25年までの6年間の、経済生活問題を原因とした自殺者数は、
男性が、女性の8倍から10倍に達している。
彼らは恐らく、男性であるが故に一層、心理的にも社会的にも追いつめられ、
頼る術なく、命を絶っていった。

レディ−スデ−の優遇額に対する評価は、
その人の経済状況や、コンビニエンスストアの利用状況や、
価値観によって異なるだろうが、
問題は、金額だけで終わるはずはなく、
ファミリ−マ−トの知名度を考えれば、
その社会的影響力によって、女性優遇是認の風潮が一層拡大する。
女性ならば優遇されて当たり前、
社会も個人も、女性を優遇するのが当たり前というような、
いわば女性の特権階級化に、
ファミリ−マ−トが拍車をかける。

今の日本の女性優遇を、国の政策について見れば、
私は既に、このブログの記事の中で、
内閣府男女共同参画局の、さまざまの施策に見られる女性優先・女性優遇・男性差別を、
事実を取り上げて批判してきた。
その中の一つ、数値目標達成を最優先としたポジティブアクションに関わって、
安倍晋三の「光り輝く女性」発言の一部を、ここで再び取り上げれば、
平成26年度国家公務員採用者女性割合30%を必ず達成するという彼の発言は、
恐らくは間違いなく、女性優遇不正採用に拍車をかける。

国家公務員採用試験の最終合格者名簿は、人事院に保管される。
その名簿に登録された人たちが、各個人の希望の部局に、
基本的には面接だと聞いたが、最後の試験を受けに行く。
そこで、つまりは、「面接で女性が優秀だったから」と答えれば済んでしまう場面で、
安倍晋三の発言が、男性差別の、女性優遇不正採用に拍車をかける。
学校教育の男女平等は完成したと言っても過言ではない日本の社会にあって、
その、到達点の一つとしての国家公務員採用試験で、
安倍晋三が、男性差別の、女性優遇不正採用を拡大する。

一般企業の営業戦略という点で言えば、
レディ−スデ−だけではなく、さまざまの女性優遇戦略が、
デパ−トや、ショッピングモ−ルや、道の駅や、高速道路のサ−ビスエリアで進んでいる。
施設は、女性ばかりに配慮して拡充が進み、
女性専用パウダ−ル−ムやフィッティングスペ−スのような、
女性だけに、幸せや、安らぎや、暮らしやすさを提供する空間ばかりが、
美しさと共に増えてゆく。
一部の地域だけではない。
私は、男性差別の問題でストレスの強い時、
全国の「いのちの電話」にアクセスしてきたが、
どの地域に電話をしても、女性相談員は、必ず同じ現象を答える。

先日、東京に行き、地下鉄のトイレに立ち寄った時、30代と思われる男性が、
トイレの鏡の前で、人から見える状態のまま、上半身を着替えていた。
彼は、素肌の上にワイシャツを着て、ネクタイを結ぼうとしていた。
もしも彼がスラックスを着替えるなら、
人に見えないだけではなく、不潔な床より一段高くなったスペ−スがなければならない。
フィッティングスペ−スが必要なのは、
ストッキングを履き替える女性だけではない。

個人的な話になるが、私は、アイブロ−で眉を描いている。
外出時には、決して整美されているとは言いがたい男性トイレの鏡の前で、
女性用パウダ−コ−ナ−を羨みながら眉を直す。
気になる時は、メイク落としのシ−トで拭いて、新しく、眉を描く。
髪の毛は、2年ほど前から、以前より伸ばすようになって、
長さはうなじにかかる程度にしてあるが、
後ろでまとめてヘアゴムで縛り、首に近接する位置で留めている。
形が気になることがよくあって、
トイレの鏡の前で、手鏡を使って確かめたりする。
今の私は、男性化粧品を使うことはなく、
エッセンスもロ−ションもクリ−ムも、すべて某エステサロンの製品であるが、
普通の男性でも、おしゃれな人は、パウダ−コ−ナ−がほしいだろうと思う。
スポ−ツクラブの男性用パウダ−コ−ナ−は、
たくさんの人が普通に使っている。

トイレの設置についても、男性差別が拡大している。
すべてのコンビニエンスストアで確認はしていないが、
少なくとも、ファミリ−マ−ト・セ−ブオン・セブンイレブンが、
私の居住地域で、近年展開している新店舗のトイレはすべて、
二つのうちの一つは女性専用で、もう一つは男女兼用なのである。
コンビニの利用者は明らかに男性に多いというのに、
女性だけに専用トイレが用意され、男性には専用トイレがない。
使用頻度の問題だけではない。男性は、プライバシ−までが完全に軽視されているのである。
敏感な男性の人権を著しく軽視した、女性集客のための、男性差別の女性優遇戦略。

改めて言うまでもなく、トイレは排泄の場なのであって、
羞恥を伴い、人間の尊厳に関わる場所である。
そういうことに無頓着な、鈍感な男性がどのくらいいるかは知らないが、
そういう人は、敏感な男性の存在に気づいてほしい、
そして、男性は我慢すべきだなどという、不当な、男性差別の性別観は捨ててほしい。
その性別観は、たとえば災害対応の如き場面でも、
敏感な男性に対して、顕著な人権侵犯を引き起こす。
女性に対しても、同じことを言いたい。
敏感な男性、羞恥心の強い男性の、存在に気づいてほしい。
そして、そういう男性の、人権を守ってほしいのである。

関連して、女性には生理があると、反論する人もいるが、
そういうことではない。
それ以前に、くり返し言うように、トイレは排泄の場なのである。
排泄の羞恥を伴うが故に、性別とは無関係に、
人間の尊厳に関わる場所なのである。
男性だからという不当な偏見によって、男性の人権を、軽視してはならない。
男性トイレの設置は、感受性の強い男性を基準にして、行われなければならない。

コンビニエンスストアで、男女両方の人権を尊重し、
時間の問題も解決するトイレの設置は、難しくない。
私の家の近くの、あるストアが行っているように、
二つのトイレの一方に男性用の、そしてもう一方に女性用の表示板を貼り、
さらに両方に、男女共用の表示板を貼ればよいのである。
二つのトイレは、基本的には男女別であるが、
緊急時にはどちらを使ってもよい、という表示になる。
こういう私の要望を聞いてくださった、あるファミリ−マ−トの店長さん。
私はあなたに、非常に感謝している。
しかし一方で、上層部に伝える形でファミリ−マ−トに出した要望は、
全く実現しなかった。

日本の社会の、男性に対する人権無視・人権軽視については、
語らずにはいられないもう一つの問題がある。
それは、男性の痴漢冤罪被害に対する対策が、完全に欠落した状態で、
あたかも、女性優遇是認の象徴であるかのように、日々走り続ける「女性専用車両」。
痴漢冤罪が原因となって自ら命を絶った原田さんのような男性がいるにもかかわらず、
鉄道会社は、痴漢冤罪対策を全く行っていない。
「男性専用車両」が存在しないのである。
この件については、
「差別ネットワ−ク」が指摘してくださっている「専用」という言葉の問題点等があるが、
私の思いについては、このブログの、4月8日の記事に詳しく書いた。
お読みいただければ幸いである。

ファミリ−マ−ト・レディ−スデ−の問題から始まって、
やや広範囲に渡って、男性差別の問題を取り上げることとなった。
それは、くり返し語らずにはいられない私の思いの証である。

ところで、この、レディ−スデ−の問題に関わって、私は、
「東京都男女平等参画基本条例・第14条・第1項」の存在を知った。
そして私は、徒労に終わることを予見しつつも、
この条文を足ががりとして、具体的な取り組みを始めている。
次回はそれについて、具体的に書きたいと思う。
仮にその取り組みが徒労に終わったとしても、
その記録は、事実として、何らかの役に立つはずだと思う。

 
この記事へのコメント
ファミマはレディースデーの呪いか?中国肉の問題で大打撃食らってますね(笑)
企業としては、夏休み(レジャーシーズン)に向けて厚かましくも売り上げを期待していたであろうに、そうは問屋が卸さないといったところでしょうか(笑)
更に、社長のお馬鹿発言で、世間の人々に「ファミマの社長はどうしようもない馬鹿(認定)」という事実を広める事もでき、こちらとしては「ファミマ勝手に自滅モード突入」という感じで、実にありがたい限りです。
こうして、我々の男女差別を憎む「正義のパワー」が力を変えてフェミ糞企業に大打撃を与えるのですね。
現在ファミマは苦情の電話も殺到しているらしく、レディースデーの際に強気だったババア担当者も今頃死に掛けていることでしょう。お気の毒に(笑)
Posted by やぐるまの鏡 at 2014年07月24日 02:25
やぐるま様

コメントありがとうございました。
中国肉の件をネットで検索していたら、
ファミマ社長の中山の写真が出てきました。
こいつが社長か、って感じでした。
私、正直言って、トイレの問題を含め、
ファミマを憎んでます。
Posted by 翠流 at 2014年07月24日 12:22
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