2014年07月12日

被災地における、女性の悩み・暴力相談事業(3)

 今年この事業を担当している内閣府男女共同参画局のBさんとは、なかなか落ち着いて話ができない。今週の月曜日に電話をしたときには、水曜ならば時間がとれるとの話であったが、当日は別の会議が入ったようで、夕刻になっても不在であった。男女局は(まだこの頃は)開かれた部局という印象があって、職員の方も、一部を除けば話をしやすい人が多いのであるが、Bさんの予定を、同じ課の人は掌握しておらず、いつになったら話ができるかわからない。

 しかし、被災3県(岩手・宮城・福島)の男女共同参画部局の担当者とは、すでに連 絡がとれ、この相談事業に関する情報を収集した。それを、今回と次回の記事に分けて 漸次記すが、その内容には、昨年の12月、当時の担当者のAさんから得た情報とは異なる部分がある。Aさんが正直な悦明をしたとすれば、彼女の認識には誤りがあったようだ。

 今回得た情報によれば、内閣府男女局の「被災地における、女性の悩み・暴力相談事業」は、3県とも、県の男女局の相談事業とは別の事業として、次のように、NPO法人等の協力を得て行われている。対象者は、その名の通り女性だけであって、男性は、相談したくてもできない。(ただし、次回の記事に記すように、この事業とは別の、各県独自の相談事業は、男女双方を対象として行われている。法律相談は女性だけを対象としているという話もあったが、今回取り上げた相談事業とは、重複内容を持ちつつもやや異質と判断し、今回の記事の対象から外した。)

 岩手:NPO法人「参画プランニング岩手」が、女性だけを対象とした電話相談を担当。
    一般財団法人「大阪府男女共同参画推進財団」が、広報活動を行っている。  

 宮城:女性だけを対象とした予約制の面接相談が、下記6カ所を窓口として、それぞれ、
   月に1〜2回行われている。                        
        気仙沼男女局・石巻男女局・名取男女局              
        法テラス南三陸・法テラス東松島・法テラス山本          

 福島:NPO法人「ウイメンズスペ−ス福島」が、女性対象の電話相談を担当。(月〜金)

 この、女性だけを対象とした相談事業を「男女共同参画」局が行うことについて、私は、男女共同参画社会基本法第3条に謳われた「男女の人権の尊重」や、男性に明らかに多い自殺、そして、男性にも決して少なくはないDV被害の存在等の事実をふまえて批判してきたが、そういう論理が通用しないのが、現在の内閣府男女共同参画局なのである。
 自殺に関するならば、既述のように、毎年例外なく自殺は男性に多いという全国状況があるし、この事業が直接関わる被災者であるならば、これもまた既述の如く、その70%以上を男性が占めるという事実が、男女局自身が作成した平成24年版男女共同参画白書の全体版に記されているにもかかわらず(概要版では何故か自殺データは削除された)、男性を相談の対象から外すのである。男女局の担当幹部は、自殺対策の部局は別のところにあるなどど逃げるかもしれないが、その「別のところ」の部局が、成果を収めることの出来ていない問題として、自殺の性差の問題が存在するのである。

◆ 男性の自殺にも「積極的改善措置」を・・・・・

 ところで、男女共同参画社会基本法第2条2項には、「積極的改善措置」が記されている。その条文は、たとえば首相が、「光り輝く女性」発言の中で目標の一つとした国家公務員採用者女性割合30%の達成のような、女性優遇不正採用のポジティブアクションを正当化するために計画的戦略として導入されたものと私は捉えているが、この条文の「一方の性にとっての不利益」という視点で社会を客観的に見れば、警察庁のデータとして、この36年の間、毎年例外なく多かった男性の自殺は、「男性」という一方の性にとっての明らかな「不利益」であって、それは社会が「積極的改善措置」の対象とすべき明白な事象であると思うのである。しかし内閣府男女局は、そういう男性の危機には踏み込まず、今回取上げた相談事業のように、女性限定支援、女性優遇支援ばかりを行なってきたし、今もそうなのである。要するに内閣府男女局は、「男女の人権を尊重」する部局ではなく、初めに結論ありきの、自己中心的な「女性優遇配慮運動」の拠点である。


この記事へのコメント
頑張って活動されているようですね。
今回、私の方のブログでも、少しだけ男性の自殺問題に触れてみました。
自殺問題に関しましては、私も男女共同参画に幾度となく対策を求めてきたのですが、中には「自殺は男女の問題と言うよりも個人の問題なのでは?」「男性の自殺が多いのは男性の方が精神的に弱いからでは?」などとトンデモナイ回答をよこした女性担当者が居たように、男性の死(命)に対していかに無関心かを示すばかりでした。
私は、なかなか抗議活動の範囲が広げなれないのですが”被災地での男性差別”、”自殺問題”なども、時間を見て取り組んでみますね。
Posted by やぐるまの鏡 at 2014年07月13日 01:42
やぐるま様

 来訪ありがとうございます。コメントをいただき一層感謝です。
様々の場面で、女性本位のフェミニズム運動の嵐が吹き荒れる昨今、
男性評論家のネット上での発言も、なぜか最近、特に、そちら側の発言が多くなっているような気がします。
もしかすると、時流に乗ろうとする打算があるのかと、一層の危惧を感じたりして・・・・・。

「男女双方の人権の尊重」という言葉だけではなく、性的マイノリティ−の人たちの存在や、単純にカテゴライズできない人間の多様性を踏まえて、最大多数の最大幸福の、人権尊重の社会をめざしたいと思います。
Posted by 翠流 at 2014年07月14日 04:43
「プランニングいわて」の名前が出てきましたね。
この団体は迷惑そのものです。「全国男性復権を目指す会」に入会しているのでその他「プランニングいわて」の運営方針については同会会員の皆様にも協力をいただき、抗議していただきました。
もう震災から3年以上経ってるのに相変わらず「女性のみの相談」「女性のみの講座開催」です。無論、僕自身でも抗議は継続していますが。
岩手では「男性の自殺者が多い」という事には触れてすらいない。相変わらず「被災地での女性のDV被害」「女性の就職・起業・買物支援」その他「女性悩み相談」など。
以前にもお伝えしましたが、地元紙でも写真つきで「女性の○○○○」なんて記事で連日「プランニングいわて」のことばかり取り上げてますよ。
Posted by 市民権 at 2014年07月14日 07:48
市民権様

「復権」という言葉は私の主義主張とは相容れませんから、「目指す会」には入会できませんし、していませんが、会の代表のOさんにはお会いしたことがあり、そのお人柄には好感を持たせていただいております。Oさんは私のメ−ルアドレスをご存じなので、よろしかったら彼に聞いて、市民権さんから私のメ−ルアドレスに、アクセスいただけませんか?
Posted by 翠流 at 2014年07月15日 00:35
はじめまして。
私も男性差別に対して強い不満を持ってます。
今の日本は女性ばかり優遇して男性を冷遇してるのが許せないです。
男性差別に不満を持ってる仲間を集めてデモや暴動を起こしたいです。
自殺者の男女比は2.5:1なのですね。
男性のほうが自殺者が多いのは今の日本が男性の方が暮らしにくかったり女性ばかり優遇してるのもあると思います。
また女性の自殺ばかり問題に取り上げて男性の自殺は問題視にしないのも男性差別ですね。
また記事に記されてるように女性ばかり相談の対象にして男性は相談できないというのも大問題ですね。

Posted by 優 at 2014年07月16日 11:36

優 様

来訪ありがとうございます。
あなたとの、新しい出会いに感謝です。
あなたの言葉をすべて信じ、
安らぎの夜を過ごしたいと思います。

また、遊びに来てください。

Posted by 翠流 at 2014年07月17日 01:32
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