2014年06月20日

男性更衣室 (6) 浴室にまで 【その3】

 店長Kに要望を伝えたのは土曜日であった。週が明けて、1月20日、月曜日に、私は、
Sスポ−ツクラブのお客様相談室に電話を入れ、各店舗でのスタッフの雇用や清掃会社へ
の要望に、本社がどのように関わるのかを聞いた。電話対応は、1年前と同じNにお願い
した。彼女によれば、雇用については、「店舗の正社員数は本社が決めているが、アルバ
イトについては各店舗に裁量権がある」とのことであった。従って、アルバイトスタッフ
を増員して、男性用プライベ−トスペ−スの清掃を男性スタッフが担当するように手配す
ることは、店長の裁量で可能なはずである。また、清掃会社への要望については、「各店舗
が、それぞれの責任で行い、本社が清掃会社へ要望を出すことは、基本的に、ない」との
ことであった。これらの話を聞いて、私は、本社への働きかけをやめた。取り組みに弱さ
があったかもしれない。                             

 私は、この件に関わって、Nに、私の色々な思いを話している。日本の社会に、今も根
強く残る「男性に対するプライバシ−軽視・無視」の風潮、男性の感受性の、職場での実
例をふまえた多様性、そして、私が取り組んできたこと、Kスポ−ツクラブのこと、内閣
府男女共同参画局の災害対応の、男性無視・男性軽視のこと・・・。 初めからそういう話を
しようと思っていたわけではないが、いつの間にか話は、そういう方向に進んでいた。実
りの少ない活動の中にあって、どうにかして相手の共感を得たいという渇望のような思い
が、私にはある。その思いは苛立ちを生み、苛立ちは時として強い怒りを生む。実は先週、
今回とは全く別の件であるが、ある医療機関で、私は、ある男性検査技師の対応に、強い
憤りを顕わにした。この件について、検査技師と院長は、私に謝った。         

 お客様相談室への電話の後、私は、店長Kに電話をかけ、次のような申し入れを行った。

  ◆ 男性更衣室に女性清掃員が入る問題が解決しなければ、私はもう、そちらの  
   店舗には行かない。浴室は論外である。しかし、色々な感受性の男性がいるこ  
   とを考慮し、更衣室(パウダ−ル−ムを含む)と浴室の扱いを分け、改めて、  
   次のように要望する。
    1.再確認になるが、私は、男性用プライベ−トスペ−スは、すべて男性   
     が清掃をするよう、強く要望している。                 
    2.もしもそれができないのであれば、色々な感受性の男性がいることを   
     鑑み、少なくとも男性浴室の清掃は、男性が行うよう手配する。      

 Kは私に、今週の金曜までに検討して、連絡すると言った。            
翌々日、水曜の午後7時頃、Kから私に電話が入った。内容は次の通りであった。   

【T】 アルバイトスタッフの雇用など、調整を3月までに行い、遅くとも4月からは、
   男性用スパ(浴室)の整備は男性スタッフが行い、女性清掃員は入れないようにす
   る。この件について、清掃会社との話し合いは済んでいる。          
【U】 男性更衣室の清掃までも男性にするようなスタッフの雇用は、現状ではできない。
   清掃会社は、こちらが要請すれば対応するであろうが、清掃員の交通費等のコスト
   増を考えると、そこまでの要請はできない。                 
【V】 時代は、(翠流)さんが主張するような方向に進むことはあっても、逆はないだ
   ろうと思う。そういう社会状況も考えて、上記のような対応をとった。     

 私の思いからすれば、男性浴室に女性清掃員を入れないなどという当然すぎる配慮は、
男性更衣室の清掃も含めて、営業開始時点からなされるべき必須事項なのであるが、とり
あえず、浴室への配慮については感謝するなどと私は言い、しかし、解決されない男性更
衣室の問題は、「不当な性的偏見に基づく人権侵犯」であることを告げ、1月20日にNに
話したような自分の立脚点と共に、今回の件に関わる今後の私の行動は、これから考える
旨を伝え、電話を終わりにした。                                 

 2月6日、私は東京法務局に赴き、今回の件について、人権救済の申し立てをした。私
の思いをできるだけ伝えたいと思い、後日の送付にはなったが、ブログにも記事として掲
載した三つの文章、「投稿原稿:男女共同参画に翻弄される日々【T】」、及び「同【U】」、
そして「男性更衣室(3)」に掲載した【意見書】」を送付した。           

 申し立てから2ヶ月余りの後、私にしてみれば早すぎる感の決定であったが、4月16
日の日付で、東京法務局から次のような書類が送られてきた。人権侵犯事実不明確の決定
である。                                    

◆ (翠流)様から平成26年2月6日に人権救済の申立がありました件につきましては、
 調査の結果、人権侵犯の事実があったとまでは判断することができませんでしたので、
 平成26年4月16日に、侵犯事実不明確の決定をしました。

          
 
posted by 翠流 at 13:21| Comment(0) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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