2014年05月02日

紀伊國屋レディ−スデ−(2) 申し立てまでの経過

先回は、申し立てをした理由、精神的な背景を書いた。               
今回は、申し立てまでの経過について、その概要を記す。              

(1) 私の居住地には、比較的新しいショッピングモ−ルがあり、その中に紀伊國屋が入っ
 ている。紀伊國屋は、県内の書店としては、恐らく最大で、歴史ある有名な「K書店」
 も客を取られ、業務を縮小せざるを得なくなっている。私も、今は、紀伊國屋ばかりを
 利用している。                                

(2) 4月の上旬、店内の掲示物でレディ−スデ−を知った。「毎週水曜日は、女性限定で
 ポイント2倍」という広告である。期間は後日確認したが、2012年の12月から、今年、
 2014年の11月までの2年間である。私は店長と話をしたかったが、不在であった。

(3) 翌日、私は、紀伊國屋新宿本店に、問い合わせの電話を入れた。電話は、目黒にある
 本社の「ブランド事業推進部」の部長、Mと言う人につながった。M氏は、私の質問に
 次のように答えた。                              
    ・ レディ−スデ−は、営業戦略としてやっている。始めた店舗は女性客   
     が多い。多く来店される女性のためにレディ−スデ−を始めた。      
  「ブランド事業推進部」の上には「販売促進本部」があり、その上に「店売総本部」
 があるのだそうだ。私が、「上の立場の人と話をしたい」と言ったら、M氏は「検討さ
 せてください」と言った。                          

(4) 同日、私は、この件を含めて、今の日本で横行する様々の女性優遇・男性差別につい
 て、弁護士会の無料電話相談に質問の電話を入れた。応対してくださった若い弁護士さ
 んは、明快な話し方をする人で、問題意識に私との共通性を感じ、学びのために(有料
 で)お会いしたいと言ったが、「弁護士の仕事は個別の事案への対応であるから」と、
 柔らかく断られてしまった。彼からアドバイスいただいた内容は、概ね次の2点である。

   @ (翠流)さんの問題意識は政策のレベルで、政治家に相談した方がよい。  
   A 憲法は国家に対してあるもので、私人に対する拘束性は弱い(ない?)。  

  @については、心当たりの政治家がいるわけではなく、腰は重い。また、人権に関わ
 る問題であるからして、法務省・法務局の人権擁護部局が、擁護の責任を果たすべきだ
 という思いもある。                              
  Aについては、「男性更衣室」の問題のとき、ある弁護士から得た情報と同じである
 が、違和感や疑問を捨てきれない。Aがもしも、現在の法解釈の「主流」であるのなら、
 今後「変わる可能性もある」と言うことなのか・・・・・ など、近くに、たずねることので
 きる専門家のいないことがストレスである。

(5) 私の居住地の紀伊國屋の店長はNという人で、彼とは2回話しをした。1度目は店舗
 に行って直接会い、2度目は電話であった。彼の言葉を疑わずにそのまま書けば、彼は、
 レディ−スデ−のような女性優遇には反対なのである。私が、今の日本は女性優遇の社
 会になっていると言ったら、彼はうなずきながら、「女性専用車両がある」と言った。
 その件に深入りはしていないが、私は、彼のような店長に会えて、ひととき、心安らぐ
 思いもあった。しかし、社員としての彼は、私のような、本音で行動することの多い不
 器用な世間知らずと違って、彼の言う「個人としての考え」と仕事を、大変スマ−トに
 使い分けていた。私が「反対ならなぜレディ−スデ−を導入したのか」と聞いたら、彼
 は、何のためらいもなく、自信を持って言ったのである。「そりゃあ(最初に導入した
 店で)営業実績が上がったからですよ。実績をとるのはあたりまえでしょう。反対は個
 人の考えですよ」。一字一句同じではないが、彼の自信を持った発言を前にして、私は
 また疲れてしまった。                             

  彼の場合、「保身」という言葉が適切かどうかは定かでないが、企業の女性優遇戦略
 に疑問を感じる社員の声は、たぶんどこでも声にはならない。女性優遇は憲法違反であ
 るとして、チェックや指導を行う第三者的な機関の必要性を感じる。法務省・法務局の
 人権擁護部局は、私の今までの経験から言えば、率直に言って信用できない。私が今ま
 で、法務局の人権擁護部局に申し立てをした案件は、今回を含めて6件、そのうち、ま
 だ結論が出ていないものが2件、このブログの中で話題にしたものが4件であるが、私
 が報われたと感じたのは、唯一、「男性更衣室(1)」や「投稿原稿:男女共同参画に翻
 弄される日々(1)」に書いた人権擁護課の課長の言葉、「(翠流)さんの言うことはよ
 くわかる。それは、あなたが男性であるが故に与えられた不当な性的偏見に基づく人権
 侵犯、ジェンダ−ハラスメントだ」という言葉だけなのである。そして、この、男性に
 対する人権尊重の範とも言える言葉も、記事に書いたように、法務省によって潰されて
 しまったのである。                               

  しかし、このような不信感を持ちつつも、私は、これからも、人権擁護部局に対して、
 人権救済の申し立てを続けるだろう。それは、たとえ一人であっても、また、裏切りが
 予測されても、とにかく声をあげなければという思いが自分にあるということ、そして、
 愚かといわれるかもしれないが、「もしかすると」という一抹の期待を捨てきれないと
 いうこと、そしてまた、人権擁護部局には、本来ならば、はなはだ基本的なことである
 はずなのだが、男性の人権についても、それを守るための人権啓発発言をすべき責務が
 あるはずなのに、それを、恐らくは、男性に対する不当な性的・社会的偏見のために、
 果たしていないということ、それに対する批判の一つの形として、申し立てを続けたい
 という思いが、私の中にあるからだろう。

  ところでもしも、男性の人権擁護に取り組む団体の全国組織ができたとして、全国一
 斉に、同一の案件について人権救済の申し立てをしたら、それは、運動上、効果のある
 ことなのだろうか?                 

(6) 今回のレディ−スデ−を最初に導入したのは、東京の二子玉川にある玉川高島屋店。
 2012年の6月からだそうだ。ネットによれば、現在これを導入している紀伊國屋は、
 全国33店舗に及ぶ。
  すでにこのブログで取り上げてきた事例だけではなく、まだ私が取り上げることがで
 きていない問題も含めて、今の日本には、様々の、不当な女性優遇が溢れている。男性
 に対する人権無視、人権軽視、枚挙にいとまのない女性優遇。男女平等を謳ったすばら
 しい憲法があるというのに、日を追うごとに女性の特権階級化が進む。


この記事へのコメント
お久しぶりです。
「許せない男性差別」改め「女に生まれたかった男」です。
既にご存知かもしれませんが、出版物は、「表現の自由」、「知る権利」という
重要な国民の権利に係る存在です。
その出版物へのアクセス料金が男女で異なるのは、著しく不当である旨、
抗議の際に加えてみてはいかがでしょう。
男女共同参画、紀伊国屋、どちらに対しても有効な論理かと思います。

それから、
「消費社会における男性差別構造を考える」という文章を書きましたので、
よろしかったらご覧ください。

http://danjyo.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-2c9f.html
Posted by 女に生まれたかった男 at 2014年09月03日 21:18

「許せない男性差別」改め「女に生まれたかった男」様

コメントをいただき、改めて感謝いたします。
教訓的なご意見、ありがとうございました。

ご案内いただきましたブログ、拝見させていただきました。
今はまだ、斜め読みの余裕しかないのですが、
知的レベルの高いマイノリティ−の方かと拝察いたします。
忘れられない存在になるように思います。

ところで、以前、一度だけなのですが、
Nikkohさんが、私のブログに遊びに来てくれたことがありました。
彼は私と異質ではありますが、
やはり、忘れられない存在です。

いずれ、「許せない男性差別」改め「女に生まれたかった男」様のブログに、
時間をとって、お邪魔したいと思っています。
そのときは、どうぞ宜しく・・・・・・・。
Posted by 翠流 at 2014年09月05日 11:59
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