2014年01月29日

巷に拡がるトイレの男性差別

近年、私の居住県で、いや、全国どこでもそうであろうが、
Xコンビニエンスストアが展開している新店舗のトイレはすべて、
二つの個室のうちの一つが女性専用で、もう一つは男女兼用である。
つまり、女性には専用トイレがあるが、男性には専用トイレがなく、
女性はトイレを二つ使えるが、男性は一つしか使えない。

排泄の場であるトイレ、排泄の羞恥を伴うトイレ。
性別専用トイレの有無に関わって、
現実を明確に提示するために、はっきり書くが、
例えば個室で大便をした後で、ドアを開けて外に出ようとした時、
そこで順番を待っていた人が男性であっても私は嫌であるが、
もしもそれが女性であったらどうかと、
要するにそういう問題なのである。
人間の尊厳に関わる排泄の場で、
Xコンビニエンスストアは、男性には専用トイレを与えないという、
ジェンダーハラスメントの処遇を行なっている。

この件について私は、Xの本社に問合せをしたが、
本社は、新店舗に対して、
女性専用と男女兼用の表示プレ−トだけを送付しており、
男性専用は送付していないのである。
担当者は、「強制力はない」などと言っているが、
現実的には、あるのと同じである。
店舗は本社に忖度する。
私は、いくつかの店舗とは交渉して差別を解消したが、
店舗が多すぎて話しにならない。
実はこの件について、
Xとほぼ同じ時期から、
Xと同じタイプの女性優遇トイレを設置したコンビニエンスストアにYがあり、
私は、私の居住県の消費者センターを通じて、
Yの事務局に設置の理由を問い合わせたが、
Yは消費者センターに対して、次のように答えたのである。

   「コンビニエンスストアは、男性客が多く女性客が少ないので、
   女性を集客するために、女性優遇トイレを設置した。」

要するに、「男女どちらも来やすいように、両方の客に配慮する」ではなく、
「男性客が多いから男性客に配慮する」でもなく、
「男性客が多いから女性客に配慮する」という、
はなはだ興味深い発言であるが、
恐らくはこれが、女性優遇トイレ設置の本質であって、
女性への配慮をを男性より上位に置くことによって女性の集客を企図するという、
営業利益を人権上の配慮より上位に置いた女性優遇戦略である。(注1)
   (注1)後日掲載する記事「A書店レディースデー」で、再記、詳述する。

しかしこの本質は、やがて、
トイレ所要時間の性差を議論に持ち込むことによって隠蔽される。
例えば、私が、県の消費者センターから、Yの、上記の発言を聞いた数年後、
私がYの店舗の若い男性店員に、女性優遇トイレ設置の理由を聞いた時、
彼は、あたかも指導されていたかの如く、即座に答えたのである。
「女性の方がトイレに時間がかかるからだ」と。
そして、この論理が、
男性の羞恥への配慮を切り捨てたままに、
全国へ拡散していく。

この種の議論の背後には、
上記の営業戦略と、
恐らくは、女性への優遇配慮を是認するのが男としての義務であるかの如き性別役割の、
同調圧力的強要があり、
その意味で、議論の袋小路へ参入は、不毛な疲弊の招来と感じるが、
トイレ所要時間の件であれば、
コンビニエンスストアの狭い空間の中で、客の男女比は刻々と変化するであろうし、
男性客が多い時のトイレへの配慮は、
どのように考えればよいのか?

私は、冒頭に述べたように、羞恥への配慮を鑑み、
男女別トイレの設置を最優先と考えるが、
混雑時の、両性への配慮を加味するのならば
私の居住地にある、Cコンビニエンスストアの某店舗に倣えばよい。
その店舗は、二つのトイレのうちの一つには男性用の、
そしてもう一つには、女性用の表示プレ−トを貼っているが、
併せて両方のトイレに、男女共用のプレ−トも貼っている。
要するに、原則は男女別だが、緊急時にはどちらを使ってもよい、という表示である。
このような表示であれば、
緊急時に、店員に救いを求めなくても済む。
加えて書くが、
もしも、個室が一つしかない共用トイレに発想を倣うのならば、
二つの個室の両方を男女共用にすればよい。
羞恥に関わるストレスは、男女双方の痛み分けである。

しかし、個人的な経験をはっきり書かせてもらうが、私は、
個室トイレが一つしかない部屋で、かなり酷い目に遭ったことがある。
その日、私は、あるダンスショップの2階のスタジオで、
一人で、自分の舞台作品を創っていたのであるが、
個室トイレが一つしかないスタジオで、
小用だけでは済まない状態になり、その個室を使った。
ショップは1階であるから、
まさか、女性店員が2階に上がってくることはないだろうと、私は思っていた。
私はトイレの高窓を開けて、用を足し、
汚れが全くないことを確認して、手を洗い、
トイレから出て、スタジオの椅子に座った。
ところがその時、一人の女性店員が2階に上がってきたのである。
彼女は、私の前を通り、トイレに入り、小用を済ませ、トイレを出た。
そして、私の方を向き、
私を、嫌悪の目で見たのであった。


posted by 翠流 at 18:51| Comment(5) | 人権擁護への思い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>「うちは、男性客が多く女性客が少ないので、女性を集客するために、女性優遇トイレを設置した」

私が利用している駅の構内にあるショッピングモールでは女性客が多いので、女子トイレの方が多いです。差別ではあるのですが、あまり気にしていませんでした。
女性が多ければ女子トイレが多く、男性が多ければ男子トイレが多いのは効率が良いからです。
まあ、男子トイレの方が多いところなんてありませんけど。

しかし、この担当者は頭が大丈夫なのかと思いますね。
男性客が多いからこそ男子トイレが多くなければなりません。
それなのに逆に少ないって・・・。
男性は我慢をして精神的な苦痛を味まったり、膀胱炎などの病気になっても良いのでしょうか。
男性への敬意にかけていますね。
こんなゴミみたいな人間が経営しているコンビニなんて利用したくないですよ。

それにしても、女子トイレが男子トイレよりも多いことに対して優越感を感じる女ってどのくらいいるんでしょうね。そんな女はほんの一部しかいないと思うので、男性が不便であるだけですよね。

結局、女性客が多くても少なくても女優遇するというのは女性割引なんかと同じですね。

ところで、そのSコンビニの名前を出すことはできないのでしょうか?
今後利用しないためにもどこのコンビニかを知りたいのですが。
私が利用しているコンビニの中にはそのような差別的なコンビニはありませんが、店舗が違っても、ブランドが同じならば連帯責任として、もうそのコンビニの利用は辞めようと思います。
Posted by xavi at 2014年02月01日 22:33
xavi様
コメントありがとうございます。
コンビニエンスストアの名前は、すべて明らかにして問題はないと思っていますが、
Sが、現在、全国で展開している店舗のトイレは、すべて上記のようになっているのではないかと思います。
従って、xavi様の居住地でも同じではないかと思うのですが・・・・・。
Posted by 翠流 at 2014年02月03日 10:37
もしかしたら近くに無い若しくはあまり利用しないコンビニかもしれないです。
コンビニに行くときに特別トイレを気にはしてはいませんが、そのようなトイレは今のところ見たことはありません。
もしSが近くにあるのならば確認してみようかと思いますし、本社に苦情メールでも送ってみようかと思いまして。

現代社会はインターネットがあるので、以前よりも文句言ったもの勝ちの世の中になっている気がします。
男性は少しくらい気になってもあまり苦情を言わない傾向があるようなので、差別が拡大してしまっていると思います。
Posted by xavi at 2014年02月03日 19:36
憲法第13条、同第14条は国家に対する権利であり、病院やコンビニに対する権利ではありません。

従って、「第7条第1項第7号」
    ・・・・・「当該人権侵犯による被害が生じておらず、又は生ずるおそれが
      ないことが明らかであるとき」(救済手続きは開始できない。)

Posted by 東大平行線 at 2014年02月03日 20:05
今更ですが、こちらにコメントします。

>二つのうちの一つが女性専用で、もう一つは、男女兼用である。
つまり、女性には専用トイレがあるが、男性には専用トイレがない。

実は僕も先週、これを確認しました。勤務先に近い場所にある「S」店です。
該当店舗は翠流さんが書いているように、「男女兼用」と「女性専用」でした。
その為「S」店の従業員に尋ねたんですが、「分からない」「どこでも昔から」
と言う事でした。結果的には「聴くだけ無駄」でしたけどね。
後日、少し離れた「S」店を確認した所、こちらは「男女兼用」と「男性専用」
となっていました。
僕自身、ある団体に加入しているのでこれについても意見したいとは考えている
内容ですが、「S」店の「男女兼用」と「女性専用」割合が多いかリサーチ中で
す。
Posted by 市民権 at 2014年03月17日 19:44
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