2013年11月16日

男性の自殺(3)・・・ 原因・動機別自殺者数

原因・動機別自殺デ−タを紹介する前に、書いておきたいことがある。
私は、今のような活動に取り組むようになってから、
男性軽視の、自己中心的な女性優遇運動の存在を実感するようになったが、
だからといって、誠意ある人、男女双方の人権に配慮する人たちに、
出会ったことがないわけではない。

たとえば、
このブログの記事「裏切りの男女共同参画」に書いた、内閣府男女局のBさん。
或いは、「男性更衣室(2)」に書いたスポ−ツクラブの、2人の女性スタッフ。
そしてまた、やはり「裏切りの男女共同参画」の、眠られぬ夜に、
私の電話を受けとめてくれた、1人の「いのちの電話女性相談員」。
そして、内閣府と、ある地方の、男女共同参画部局に勤務する2人の女性。
私は、その人たちのとの出会いを忘れない。

しかし、内閣府男女共同参画局という、部局の方向性について言えば、
男女双方の人権に配慮する職員の誠意の声は、
男女局幹部の、女性優遇・男性軽視の、奔流のような施策に巻き込まれ、
消えてゆくと感じる。
男性への配慮は、仮にそれがある場合でも、
男性が置かれている現実との乖離を含みつつ、
女性への配慮に比すれば遙かに脆弱で、
つまりそこには、男性に対する差別が存在するということだ。
それが、この約2年半の間、災害対応や、自殺問題や、
健康支援や、ポジティブ・アクションの問題に引き込まれ、
情報収集を続けてきた私の、率直な感想である。

「第三次男女共同参画基本計画」や、
「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針(案)」の作成にあたって、
「初めに女性優遇の結論ありき」で関わってきた職員或いは活動家たち、
もしも、彼女や彼らに、
明らかに男性に多い自殺の問題について見解を聞けば、
どういう答えが返ってくるのだろう?
それは更なる裏切りの言葉か?
或いは仮に、想定外の、配慮の言葉を得たとしても、
不信感は、それだけで消えるものではない。
それは、あなたたちが行ってきた施策の帰結だ。
不信は、多岐に渡っている。

今回の記事には、平成20年以降5年間の、
原因・動機別自殺率(自殺死亡率)と、その男女比を記す。
警察庁は、自殺の「原因・動機」を、まず、「その他」を含めた7つの大項目に分類して数値を示し、
更に、それを細分化した52項目の、原因・動機別デ−タを示している。
今回は、その「大項目」について、デ−タの詳細をこの記事の最下表に記した。
それをもとに、男女比を中心とした、概括的な特徴を整理すると、次のようになる。

             年間自殺者数       男女比【男/女】
「健康問題」       13,629 〜15,867      1.28 〜 1.47
「経済・生活問題」    5,219 〜 8,377      8.33 〜 10.27
「家庭問題」       3,912 〜 4,547      1.69 〜 1.88
「勤務問題」       2,412 〜 2,689      6.86 〜 8.79
「男女問題」       1,035 〜 1,138      1.35 〜 1.78
「学校問題」        364 〜  429      2.87 〜 3.79
「その他」        1,535 〜 1,621      2.14 〜 2.68

  ・表から明らかなように、すべての項目で、自殺者数は男性が女性を上回っている。
  ・この傾向は「経済・生活問題」と「勤務問題」で特に強く、「学校問題」がそれに次ぐ。
  ・「経済・生活問題」では、男性の自殺者数は、女性の8〜10倍に達し、
  ・「勤務問題」では7〜9倍、「学校問題」では3〜4倍に達している。

◆ デ−タの詳細は以下の通り ◆

【表T】 自殺の「原因・動機特定者」と「原因・動機不特定者」
                (原因・動機が特定できない自殺者も、決して少なくはない。)

      年次別     総 数   原因・動機特定者  原因・動機不特定者
     2008(H 20)   32,249   23,490(72.8%)   8,759(27.2%)
     2009(H 21)   32,845   24,434(74.4%)   8,411(25.6%)
     2010(H 22)   31,690   23,572(74.4%)   8,118(25.6%)
     2011(H 23)   30,651   22,581(73.7%)   8,070(26.3%)
     2012(H 24)   27,858   20,615(74.0%)   7,243(26.0%)

【表U】 「原因・動機特定者」の「原因・動機別の自殺者数」と男女比。

        ・この5年間の原因・動機別の自殺者数を、「その他」を除いて比較すると、
        毎年、多い順に、「健康問題」「経済・生活問題」「家庭問題」「勤務問題」「男
        女問題」「学校問題」となっている。
        ・内閣府自殺対策室【特集:自殺統計の分析:図3:平成25年6月】によれば、
        「健康問題」は、昭和53年から平成19年までについても、常に1位を 占めて
        おり、「経済・生活問題」は、平成10年から顕著に増加した。

 「健康問題」 年次別    総 数   男    女   男女比【男/女】
       2008(H 20)  15,153  8,870  6,283   1.41
       2009(H 21)  15,867  9,460  6,407   1.47
       2010(H 22)  15,802  9,181  6,621   1.38
       2011(H 23)  14,621  8,214  6,407   1.28
       2012(H 24)  13,629  7,892  5,737   1.37

 「経済・生活問題」年次別   総 数   男   女   男女比【男/女】
       2008(H 20)   7,404  6,686   718    9.31
       2009(H 21)   8,377  7,634   743    10.27
       2010(H 22)   7,438  6,711   727    9.23
       2011(H 23)   6,406  5,740   666    8.61
       2012(H 24)   5,219  4,660   559    8.33

 「家庭問題」 年次別    総 数   男   女   男女比【男/女】
       2008(H 20)   3,912  2,503  1,409   1.77
       2009(H 21)   4,117  2,668  1,429   1.88
       2010(H 22)   4,497  2,854  1,643   1.73
       2011(H 23)   4,547  2,860  1,687   1.69
       2012(H 24)   4,089  2,591  1,498   1.72

 「勤務問題」 年次別    総 数   男    女   男女比【男/女】
       2008(H 20)   2,412  2,120   292    7.26
       2009(H 21)   2,528  2,270   258    8.79
       2010(H 22)   2,590  2,325   265    8.77
       2011(H 23)   2,689  2,347   342    6.86
       2012(H 24)   2,472  2,182   290    7.52

 「男女問題」 年次別    総 数   男    女   男女比【男/女】
       2008(H 20)   1,115   707   408    1.73
       2009(H 21)   1,121   712   409    1.74
       2010(H 22)   1,103   707   396    1.78
       2011(H 23)   1,138   645   484    1.35
       2012(H 24)   1,035   638   397    1.60

 「学校問題」 年次別    総 数   男   女   男女比【男/女】
       2008(H 20)   387   294   93    3.16
       2009(H 21)   364   270   94    2.87
       2010(H 22)   371   276   95    2.90
       2011(H 23)   429   320   109    2.93
       2012(H 24)   417   330   87    3.79

 「その他」  年次別    総 数   男   女   男女比【男/女】
       2008(H 20)   1,583  1.099  439    2.50
       2009(H 21)   1,613  1.131  482    2.34
       2010(H 22)   1,533  1.117  416    2.68
       2011(H 23)   1,621  1,106  515    2.14
       2012(H 24)   1,535  1,086  449    2.41

        【出典】 平成20・21・22年 ・・・(各年度における)自殺の概要資料
                         警察庁生活安全局生活安全企画課
             平成23・24年 ・・・・・・(各年度における)自殺の状況
                         内閣府自殺対策推進室
                         警察庁生活安全局生活安全企画課


posted by 翠流 at 13:32| Comment(0) | 自殺関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。