2013年07月09日

全国の男女共同参画へ

意見書・要望書の送付

 すでに、別の記事に記したように、今年の3月28日に、内閣府男女共同参画局が公開した「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針(案)」は、その、男性に対する人権・プライバシ−の無視、軽視が修正されて、5月30日に「指針」として公開された。例を挙げれば、「3 避難所(1)避難所の開設」の記述は、次のように修正されている。

  指針(案)・・・避難所の開設当初から、男女別トイレ、女性専用の物干し場、更衣室、
        授乳室、女性専用スペ−スを設けること。
  指針・・・・・・・・・避難所の開設当初から、授乳室や男女別のトイレ、物干し場、更衣室、
        休養スペ−スを設けること。

 ところが、この部分に対応する、解説・事例集の「避難所チェックシ−ト」は、下記のようになっており、指針の考えに従った修正がなされていない。チェック項目の表現は変わっているが、題が「女性や子育て家庭に配慮した避難所の開設」のままであるから、最初のチェック項目の「異性」は「男性」を指すことになり、チェックは女性だけに対する配慮となる。男性に対する配慮は全く記されていない。もしも、「避難所」の直接の担当者が、このチェックシ−トを使えば、物干し場や更衣室や休養スペ−スは、女性だけに与えられて、男性には全く与えられないという、私にしてみれば、非常に深刻な、人権侵犯の避難所になる可能性を、危惧せざるを得ない。                     

  修正前・・・【女性や子育て家庭に配慮した避難所の開設】
         □ 男性の目線が気にならない更衣室、授乳室、女性専用スペ−ス等
         □ 外から見えない女性下着等の洗濯物干し場
  修正後・・・【女性や子育て家庭に配慮した避難所の開設】
         □ 異性の目線が気にならない物干し場、更衣室、休養スペ−ス等
         □ 授乳室

 この件について、ある人は「現実的な意味を持つのは、指針ではなく、チェックシ−トであって、その修正をこの程度にとどめたのは、内閣府男女局に下心があるからではないか」とおっしゃっていた。そう言われると、私は動揺を抑えられなくなるのであるが、できるなら、穿った見方はしたくはない。
 とりあえず私は、次のような文書を、内閣府の男女局に対しては「意見書」として、全国各都道府県と政令指定都市の男女共同参画に対しては「要望書」として郵送した。合計で68通の封筒、金も労力も必要であった。本来なら直ちに、内閣府の男女局が行うべき業務であるはずなのに・・・・・・。

(以下の文書は、政令指定都市に発送したものを示す。)

                                 平成25年7月1日
全国各政令指定都市
男女共同参画担当部局 様
防災危機管理担当部局 様             
(        )                      ( 翠 流 ) 
               要 望 書 (1)
    内閣府男女共同参画局により作成された、次の資料の扱いについて
     1.男女共同参画の視点からの、防災・復興の取組指針(概要)
     2.男女共同参画の視点からの、防災・復興の取組指針
     3.男女共同参画の視点からの、防災・復興の取組指針(解説・事例集)
                   記                     
 5月31日に公開された上記の資料につきましては、既に、内閣府男女共同参画局から政令
指定都市に向けて、その文書が発送されていることと存じますが、指針が「案」であった段
階で行われたの意見交換会(3月28日)と、その後の意見募集に、一国民として参加させて
いただいた者として、上記の資料の扱いにつきまして、要望書を送付させていただきます。
 私は主に、指針(案)に欠落していた、男性の人権・プライバシ−に対する配慮について
発言をさせていただきましたが、幸いなことに、それが付け加わる形で、指針(概要)と指
針が完成され、大変感謝しております。しかし、残念ながら、「解説・事例集」には「指針」
の精神が反映されていない部分があり、各自治体の担当者が、仮に「解説・事例集」しか読
まなかった場合は、被災地で、男性に対する、人権・プライバシ−の軽視あるいは無視の起
こる可能性が高いと思われ、この要望書を送らせていいただくことにいたしました。今回は
「解説・事例集 p.81避難所チェックシ−ト」及び「p.79 備蓄チェックシ−ト」を取り上げ
させていただきました。意見は下記の通りです。よろしくお願い申し上げます。

 【避難所チェックシ−ト 解説・事例集 p.81】
    女性や子育て家庭に配慮した避難所の開設
       □ 異性の目線が気にならない物干し場、更衣室、休養スペ−ス等
       □ 授乳室
       □ 間仕切り用パ−ティションの活用
       □ 乳幼児のいる家庭用エリア
       □ 単身女性や女性のみの世帯用エリア
       □ 安全で行きやすい場所の男女別トイレ(鍵を設置)・入浴設備の設置
       (仮説トイレは、女性用を多めにすることが望ましい)
       □ ユニバ−サルデザインのトイレ
       □ 女性トイレ・女性専用スペ−スへの女性用品の常備
   問題点・・・題が「女性や子育て家庭に配慮した避難所の開設」となっているため、
       最初のチェック項目の「異性」が「男性」を指すこととなる。従って、
       内容が、女性だけに対する配慮となり、男性に対する配慮が欠落する。
   意 見・・・題の「女性や子育て家庭に配慮した避難所の開設」を次のように変える。
     ・・・「男女の人権と子育て家庭に配慮した避難所の開設」

 【備蓄チェックシ−ト 解説・事例集 p.79】
   要 望・・・女性に対しては下着の備蓄が促されているが、男性に対しては記載がない。
       男性も清潔な下着がほしい。「男性についても下着を備蓄する」と付け加える。

  なお、上記以外の部分につきましても、追って、要望を追加させていただくことがある
 かもしれないことを、申し添えさせていただきます。
この記事へのコメント
「意見書」の提出、ご苦労様です。こういう地道な活動がなければ、差別はなくなりません。「どうせ、やってもやらなくても同じ」などと言う人がいますが、やらないで改善されることはありませんから(=「宝くじを買わなければ当たらない」のと同じ)、「やってもやらなくても同じ」は間違いですね。
Posted by ドクター差別 at 2013年07月09日 17:02
ドクタ−差別様。コメントありがとうございます。感謝です。差別ネットワ−クに支えられている自分を意識します。今日(正しくは昨日)、あるコンビニエンスストアの社員と、電話で、トイレの男性差別について長々と話をして、やや疲れておりましたので、ブログを開いてコメントに気づき、大変心が安らいだのでした。もう少したちましたら、昨年9月の中央防災会議決定の防災基本計画について、全国の防災危機管理部局に、要望書を送る予定です。発送の前に、私は部局に電話をします。しかし、なぜ、一国民の私がそんなことをしなければならないのか、全く、納得できないのです。国の担当者は、男性の人権を軽視しすぎる。その、担当者の「位置」を、私は理解できないのです。
Posted by 翠流 at 2013年07月10日 01:47
>なぜ、一国民の私がそんなことをしなければならないのか、全く、納得できない

これは、私も同じ思いです。「女性専用車両」にしろ、鉄道会社が、「任意です」、「男性も乗れます」と言えば、女性が暴挙に出て警察に突き出されることはありませんし、電車が遅延することもありません。ところが、鉄道会社が、それをしないがために、私らが、わざわざ、時間と労力とお金をかけて、「任意周知」を行っているのです。他の男性が「乗りたい車両に(自由に)乗れる」という当たり前のことが当たり前に行われるように、「任意周知」をしているのです。

要は、「割の合わないこと」をしているわけです。だからこそ、「選ばれし者」という自覚と誇りと使命感が不可欠なのです。「普通の人」には、こんなことはできません。他人のため、社会のために何かする、というのは、大変なことです。
Posted by ドクター差別 at 2013年07月10日 02:54
意見書の提出、素晴らしいことですね!見て見ぬふりをするのが一番楽なことだと思いますが、それでは
ただ逃げているだけだと僕は思って、京成電鉄に活動を仕掛けています。この活動はボランティアの究極の形態だと思っているので、できる人とできない人がいて当然だと思います。価値観は時代によって変わるものですから、今は男性差別を意識している人が少数かもしれないですが、近い将来に必ずおおきな流れがくると思っています。そのために今は、淡々と活動することも楽しんでみてはいかがでしょうか?他の人が気づくよりも気づくことができるのは、才能だとも思いますし、それこそが選ばれしものとも言われるゆえんだと思いますよ。また活動報告ぜひお願いしますね!!
Posted by 任意確認電話 at 2013年07月11日 21:48
ドクタ−差別様。任意確認電話様。
コメントいただき感謝です。「割の合わないこと」に、「今は、淡々と活動することを楽しみながら」、取り組めるようになりたいですね。理解できない理不尽さ、「男性差別」と、「楽観的に」たたかえるようになりたいと思います。今日は、今までの記事のいくつかをまとめて、地方の、ある小さな団体の、小さな機関誌に、投稿する準備をしたいと思います。暑すぎる夏、早すぎる夏に、ご自愛のほどを・・・・・。
Posted by 翠流 at 2013年07月12日 10:10
兵庫県への電話お疲れ様でした。最初は相手も頑固に反論してくると思いますが、繰り返し電話をすれば、仕事中の時間を奪われて冷静さも欠いてきますし、何より正しい主張をしているのはこちらなんで、「絶対に最後は伝わると思います」電話代もかかるでしょうから、FAXでやりとりをして、相手の主張を研究して潰していくのもいいと思いますよ。行政はFAXは無視できないので
Posted by 任意確認電話 at 2013年07月20日 10:10
翠流様

こちらの知恵袋で、翠流様の記事を使用しましたので、報告致します。

女性の方へ男子視点で言うと、男性の裸は女性の裸よりだいぶ軽く扱われてるよう... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14120819129
Posted by クスクス at 2014年02月10日 23:21
クスクス様
いつもありがとうございます。「拡散(でよいのでしょうか?)」に感謝いたします。
使用していただいた「Yahoo!知恵」、〆切まで、もう少し日があるようですので、
何日かたってから、私も発言させていただきたい思います。
発言者は今のところ二人のようで、
やや物足りなさを感じます。増えてほしいですね。
Posted by 翠流 at 2014年02月13日 09:29
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