2013年06月08日

防災・復興の取組指針・・・案から指針へ

しかし、明けない夜

 前回の記事で取り上げた「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針(案)」は、その、男性に対する差別性を、東京のある団体(注1)がブログ記事として取り上げてくださり、関係の方々が意見書も送ってくださった。その、全国からの意見募集の過程を経て、指針案は(奇跡のように)男女両方に配慮した内容に改善され、「指針」として5月31日に公開された。尤も、「解説・事例集」には、その改善は及び切らず、今も、指針の内容と乖離した男性差別が温存されているし(注2)、私自身もまだ斜読であるから、今後、新しく気づくこともあるだろう。私は、それらを含めて、今後の災害対応の記事を書きたいと思うが、当初の予測と異なり、指針にかなりの改善が見られたにもかかわらず、晴れない心の私がいる。それは、先日、上記の団体のブログ記事となった、横浜4高校の女性専用車両増設署名活動の件もあるが、それ以前に、今の日本で日々拡大する女性優遇、男性差別の風潮に、近い日の解決がないことを感じているからだと思う。その風潮は、決して女性差別解消の理想的な形ではなくて、差別撤廃運動の過程で現れる逆差別を伴いながら拡大していると、私は認識する。今回の「防災・復興の取組指針(案)」の件にしても、法の下の平等を定めた憲法の直下にあるはずの内閣府で、しかも、男女の人権の尊重を謳った男女共同参画社会基本法第3条を擁する男女局が、あのような、男性への配慮を軽んじた指針案を提示してくること自体が、私にとっては大変な衝撃だったのである。昨年の9月に行なわれた防災基本計画の修正(中央防災会議)にしても然り。私は、その「避難場所の運営管理」の内容について、中央防災会議に問い合わせをしたが、二人の職員が「男性に配慮しないとは書いてない」などと発言をした。その、したたかな不義の言葉、裏切りの詭弁に、私は今も、強い失望を感じているのである。

 前回の記事と重複しつつの加筆にはなるが、確定指針が公開されるまでの間、私は、もしも、指針案の男性への差別性が解消されなければ、内閣府男女局を提訴しようなどと、捨て身のような思いを抱えつつ、情報収集を始めていた、裁判のことなど右も左もわからない私は、地元弁護士会の無料電話相談や、東京弁護士会や、日弁連に、問い合わせの電話をしていた。「あなたがしようとしている訴訟は行政訴訟でしょう。行政訴訟は私にはできない。それを得意とする弁護士を探さなければ・・・」という、ある弁護士の言葉。或いは、「あなたのような訴訟をするためには、クリアしなければならない条件が二つあると思う。あなたの場合、果たしてそれを満たしているかどうか・・・」という、地方法務局のある職員の言葉。裁判に無知な私が、提訴の思いで右往左往する滑稽な姿、そういう姿が、日本国憲法14条、そして13条の直下にあるはずの部局が作った指針案によって、なぜ現れなければならなかったのか、私には今も理解できないのである。

(注1)記事「裏切りの男女共同参画」に記した「ある団体」に同じ。該当部分の引用は
   次の通り。・・・・・ ところで私は、この頃、男性の人権を守ろうとする人たちとの接
   触を求めて、東京のある団体にたどり着き、・・・・・
(注2)後日、記事「修正されなかった解説・事例集」で詳述する。


この記事へのコメント
>「男性に配慮しないとは書いてない」という発言を二人の職員からいただいた
 
 憲法14条1項の場合は、「人種、信条、性別、社会的身分又は門地」というのは(あくまで)「例示」であって他の差別も禁止されている、というのが通説です。と言うか、そうでなければおかしいわけですが、それでも、「例示されている差別は、例示されていない差別よりも重大な差別であり、より強く禁止されている」などと言う人もいます。

 まして、「男性差別」の場合は、「性差別」と言えば「女性差別」と捉える人が多く、軽視されがちなのは否めません。こういう状況では、私ら「選ばれし者たち」が結局、「男性差別は(女性差別と同様)重大な差別である」と言い続けなければいけないでしょう。
Posted by ドクター差別 at 2013年06月12日 04:22
ドクタ−差別様 コメントありがとうございました。私は「男性」に属する人間として、そして「翠流」としての個性を持つ人間として、「男性差別」の罪性について、たぶん死ぬまで、告発し、発言し続けると思います。来訪ありがとうございました、深夜にこのブログを開いて、心安らぐのを感じています。
Posted by 翠流 at 2013年06月13日 00:50
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