2018年08月11日

男性更衣室(7) 板橋区教育委員会へ

 7月24日、東京都板橋区のU君という中学生の投書が、読売新聞の気流欄に掲載された。題は「男子着替え 見られていいのか」。全文は下に記すが、U君は、剣道大会に行った時、男子であるという理由で、観覧席で着替えさせられたのである。そういうことを平然とする人権侵犯教員は多い。あたかもそれが「男らしさの規範」であるかの如く、「不当な性的偏見」を省みずに、男子の人権を侵犯をするのである。私は、そういう対応を放置するわけにはいかず、板橋区の教育委員会に電話をかけ、約束を取り付けて、要望書と共に、二人の指導主事に会いに行った。

 東上線の大山駅で降り、徒歩15分ほどの板橋区役所の中に区教委はある。商店街を歩き始めたのは午後3時半頃であったが、途中から夏日差しが強くなり、汗を回避できなくなった。区役所に着いた私は、多目的トイレで汗を拭き、アイブローで眉を描き直し、髪を整えた。私は、男性用パウダールームが欲しかった。

 区教委は6階にある。私が会った二人の男性指導主事は、義務教育系の先生方のせいか、予想よりソフトな対応で、特に若い方からは受容的な印象を受けた。尤も、それが、私の要望書の扱いと相関するのかは全く不分明で、お二人には失礼な言い回しになるが、私は対応のソフトさに騙されているのかもしれない。話した時間は40分程度、ほとんど私が喋り、そのスタンスは、今までこのブログに書いてきた通りである。U君の投書の後半にある「女尊男卑」にも、具体的な事例と共に触れた。できるなら私は、後日、U君の中学の校長にも会い、抗議と要望を伝えたかったが、そこまでの個人情報を得るわけにはいかなかった。

 持参した要望書は、U君の投書全文の下に掲載する。要望の4は実現不可のようであるが、思いを伝える意味で、書かせていただいた。なお、U君の投書文には、読売新聞の担当者が、U君の了解のもとに手を入れているとのこと。

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【U君の投書】 ◆ 男子着替え 見られてもいいのか ◆
                           中学生 U(14歳:東京都板橋区)
 剣道大会に行った時のこと。男子は大会会場の観覧席で、女子は更衣室で着替えることになった。「男子は着替えを見られても構わない」のだろうか。
 日本はよく「男尊女卑」の社会だと言われる。しかし、男性が女性に年齢や電話番号を聞けばセクハラに認定されるのに、その逆はあまり聞かない。もちろん、女性に性的な発言をすることは慎むべきだ。だが、今のままの流れだと、やがて「女尊男卑」の社会につながってしまうのではないか。男女が同じ立場で扱われることを望みたい。

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【要望書】
                                 平成30年8月9日
板橋区教育委員会 事務局 指導室 様
                                  ( 翠 流 )
                 要 望 書

       全ての教育活動に於ける、男子生徒の更衣室の確保、及び、
      災害時に避難所となる学校施設の男性更衣室の確保、について。

 本年7月24日(火)、読売新聞朝刊の「気流」に掲載された、板橋区の中学生、U君の投書(別
添え資料)に記されているような、男子生徒に対する更衣室の欠落は、日本全国、至る所に見ら
れ、羞恥心の強い男子生徒は、「男性であるが故に与えられるジェンダーハラスメント」に、強い
ストレスを感じています。女子には必ず更衣室が与えられるのに、なぜ、男子には与えられない
のか・・・・と。その背景には、恐らくは、男性に対して歴史的に強要されてきた性別観、「羞恥心
は『男らしさの規範』に反する」、「男性の羞恥に配慮は不要である」というような、「男性に対
する不当な性的偏見」と、それに基づく「人権軽視の是認・強要」があり、それが、現在も、男
性に対する配慮の欠落として存続し続けていると思います。
 確かに男性の中には、羞恥心の弱い人もいます。しかし逆に、羞恥心の強い男性もいるのです。
羞恥心は人間の尊厳に関わる感情です。「あなたは更衣室のないところでズボンを脱げますか?」。
「あなたは、更衣室のないところで下着を脱げますか?」。要するに更衣室の有無は、そういう、
人間の尊厳に関わる問題なのです。更衣室は、女性の性犯罪被害の防止だけのために作られるも
のではありません。それ以前に、人間の尊厳を守るために作られるべきものなのです。そして配
慮されるべき「羞恥心の強い人」は、男女両方に存在するのです。
 プライバシーに対する配慮だけでなく、手厚い配慮が女性ばかりに傾斜する今の日本にあって、
U君の投書にあるような「女尊男卑」という言葉が、インターネットで拡散しています。それは、
男女関係の亀裂の、拡大の予兆です。口には出さなくても(出せなくても)、怨恨は、必ず心に
蓄積します。片方の性に限定された配慮は、男女間の信頼関係に傷をつけ、関係を崩壊に導きま
す。学校教育の場は、それに拮抗する配慮の場でなければならないはずです。
 以上の観点から、下記4項目を、強く要望します。

                    記

1.全ての教育活動の場に於いて、更衣の必要な場面では、女子更衣室だけではなく、男子更衣
 室も必ず設置するよう、板橋区の全ての小中学校に対して、指導を徹底すること。
2.学校の施設は、災害時に避難所として使用される。この件について、女性更衣室だけではな
 く、男性更衣室も、避難所設置計画に含まれているか否かを確認し、男女両方の更衣室を必ず
 設置するよう、板橋区の全ての小中学校に対して、指導を徹底すること。
3.併せて、トランスジェンダーの、生徒及び災害時の避難者への配慮として、男女共用の更衣
 室の設置についても、検討すること。
4.上記の要望があった旨を、東京都教育委員会、及び文部科学省の担当部署に伝え、東京都だ
 けでなく、日本全国すべての小中高等学校に、この要望が伝わるよう配慮すること。
                                       (以上)


posted by 翠流 at 01:03| Comment(0) | 男性更衣室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする