2019年10月31日

神戸市立東須磨小学校事件 : 胸を打つ 被害男性教諭の言葉

このブログの差別問題と直接の関係はないが、
「日記・つぶやき・・・」カテゴリーの記事として、
神戸市立東須磨小学校事件の、
被害男性教諭(25歳)のメッセージを掲載する。

すでに読まれた方が多いのだろうが、
胸を打つ文章なのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事名】 「職員室が怖かった分、子供といる時間幸せで…」
            いじめ被害教諭メッセージ全文
                  毎日新聞2019年10月10日 20時57分
                        (最終更新 10月11日 09時59分)
      https://mainichi.jp/articles/20191010/k00/00m/040/370000c


 神戸市立小でいじめ被害に遭った男性教諭が代理人弁護士を通じて公表したメッセージは
以下の通り。(原文のまま掲載)

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【メッセージ全文】                

子供達へ

急に先生が変わってびっくりしたね。ごめんね。

私は3年連続して同じ子供達を担任してきた。初めは2年生から上がってきた小さい小さい
子供達。それが最後は6年生に向かう大きくなった子供達。とても素直な児童で、行事には
まっすぐ一生懸命、学年の仲が良くみんな前向きな児童であった。「そんな子達が大好きで
すよ」学級通信を通じて子供のいいところを発信していたが、ほんとに毎日が成長であった。
初めは小さな事で喧嘩もありながら、ちゃんと自分で反省し、仲間に優しくできる子達であ
る。職員室が怖かった分、毎日子供といる時間が幸せでたまらなかった。「ずっとこの子達
と一緒にいたい」そう思える子達だった。クラス全員で誕生日に手紙を本にしたプレゼント
を用意してくれる温かい心も持っている。失敗しても「ドンマイ」と声をかけられる思いや
りもある。どんな先生やお友達でも同じ目で、平等な目で見られる正義感のある子達である。
運動場で「めんどくさい」とも言わず、クラス全員で遊ぶ無邪気な一面もある。これからも
ずっとずっと君たちの笑顔は先生の宝物であり、生きがいです。ありがとう。

そして、一つ、、、

先生はよく「いじめられたら誰かに相談しなさい」と言っていましたね。しかし、その先生
が助けを求められずに、最後は体調まで崩してしまいました。「ごめんなさい」今の先生だ
からこそ、お願いです。辛い時、悲しい時自分一人で抱え込まずに、誰かに相談してくださ
い。必ず、誰かが手を差し伸べてくれます、助けてくれます。いつか、みんなの前でまた元
気になった姿を必ず見せに行きます。その日を夢見て先生も頑張ります。

保護者様へ

いつも温かく迎えてくださって感謝でいっぱいです。「3年目も先生で嬉しいよ」こんな声
をかけてくださった方もいて僕の支えとなる言葉です。「先生痩せられたんじゃないですか
?」と気にかけてくださる優しい保護者の方達に僕もたくさん支えてもらいました。僕が作
った学級通信や子供への手紙を宝物だと言ってくださった経験が今の僕の宝物です。最後に、
たくさんご心配やご迷惑をお掛けしてすみません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2019年10月28日

引きこもり問題

         記事更新連絡(10/29)
            昨日、この記事をアップした後で、
            同じ YAHOO! ニュースに、
            新しい返信コメントが投稿されていた。
            最近の私には見えなくなっているサービス残業の理不尽を含めて、
            男性が置かれている不当な状況について、
            具体的に指摘してくださっているそのコメントに心動かされ、
            ここに掲載させていただくことにした。
            その、「shi*****」さんという人の返信コメントを、
            この記事の末尾に追記する。

引きこもり問題について、
YAHOO! ニュース に掲載された下記の記事に、
ある人が、以下のようなコメントを投稿している。
日本の社会の中で、男性が置かれている状況を、
非常に良く表現していると思うので、
ここに紹介する。
危機への配慮、報道に関わって、
男性は、差別された存在なのである。

【記事名】 ひきこもり、40代が最多 支援先は若年層が中心
                   朝日新聞 DIGITAL  10/27(日) 19:53配信
   https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20191027-00000026-asahi-soci
                            (記事全文掲載は、略す)

【ある人の、コメント】

引きこもりは、圧倒的に男性の方が多いでしょう。ところが、今回の記事を見ると、本文
にも、グラフにも、性差のことが書いてない。このような傾向は、自殺問題も、癌死の問
題も、孤独死の問題も同じです。要するに、社会には、男性の危機を抑制的に表現する傾
向があるのです。もしもこれが女性に多ければ、「女性に多いから女性を救え」という表
現が、日本中に拡散するでしょう。しかし、男性に多い危機の場合は、「男性を救え」と
はならないのです。そこには、危機に耐えるべき存在としての男性の性別役割が、社会の
中の同調圧力として存在します。それが、この種の危機を改善するための、大きな障壁の
一つに、なっているのではないでしょうか。

【「ある人」への 返信コメント : shi*****さん 】

ごもっともです。
ブラック企業で、
深夜までサービス残業させられさせられたり、
パワハラを受けるのも男性。
でも、そこには触れないで、
一概に問題とされている現状が有る。
例えば、勤務時間8:30〜17:30とされていても、
女性は、18:00頃には退勤できるのに、
男性は、深夜までサービス残業だから、時給に換算すると、
高卒女性の方が大卒男性よりずっと上、
という会社も多いが、
「女性の管理職の割合が低い」
「女性は男性より低賃金」
といった現象ばかりが取りざたされる。
性被害についても同じ。
被害を訴える女性側の言い分ばかりが過度に守られ続けた末に、
男性は、ちょっとした事でも、セクハラ加害者とされたり、
すぐに不審者とされている。
日本では、男性は、
「ガタガタ言わない」のが美学とされているのに対し、
男に食ってかかる女性が「かっこいい女性」という、
変な社会風潮が蔓延している。

                         (以上)





posted by 翠流 at 08:30| Comment(0) | 人権擁護への思い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月16日

「脱男性の時代」 紹介文

もともとは、「女に生まれたかった男」さんから紹介された本であるが、
機会を得て、私が所属している、ある団体の広報誌に、
その紹介文を書くことになった。
私は、その団体に所属していながら、
アウトサイダーのような行動と発言をして、
末席をけがしている存在なのであるが、
だからこそ書けるような紹介文ではあって、
それが、それ故に団体の活動には寄与しないかというと、
必ずしもそうではないようなのである。

紹介文には字数制限があったが、
それ以前に、私の狭い問題意識からの紹介文であるから、
本全体に対する客観性という点でみれば、
脆弱さが、多々指摘されるのだろう。
しかし私の、大きくは二つの問題意識と、この本との共鳴部分については、
表現したような気もするし、
それは、はなはだ今日的な問題でもあるのだろう、とは思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

書籍紹介 書名:脱男性の時代 ・・・ アンドロジナスをめざす文明学
著者:渡辺恒夫。勁草(けいそう)書房。
インターネット通販。3,500円+税。
「脱男性の時代 オンデマンド出版」で検索。

紹介文:性的マイノリティーへの理解と、ジェンダーハラスメントからの解放のために。

 この本の著者、渡辺恒夫は、ボーボワールが示した定式に対抗して、「人は男として生
まれるのではない。男につくられるのだ。」という新たな定式を強調してきた。歴史を振
り返れば、戦前戦中の男性教育は、まさにその典型であっただろう。それは戦争の道具と
しての男たちをつくりあげる教育であって、多様性を内包するはずの男性集団への画一化
教育であった。勝つことから乖離する要素は男たちから剥奪されていった。それは例えば
「涙の剥奪」であり、「美しさを身に纏う権利の剥奪」でもあっただろう。そういう、い
わばジェンダーハラスメントとしての抑圧と、その結果としてつくられた男たちの暗部を
照明しながら、渡辺恒夫は「アンドロジナス(両性具有)」への道を模索する。

 「美しさを纏う権利の剥奪」であるならば、引用された横溝正史の「蔵の中」で、作中
の「私」は、姉の形見の振袖を身に着けながら、男に生まれた理不尽を嘆く。「私は何だ
って男などに生まれてきたのであろう。女に生まれていたら、毎日こうしてお化粧も出来、
色美しく肌触りのいい着物を着てくらせるのに・・・」と。

 この「蔵の中」が映画化されたのが1981年。そして「脱男性の時代」が刊行されたのが
1986年。以後、ある人の言葉を借りれば、日本の性同一性障害解放運動の「胎動期」を経
て、2002年に「人権教育、啓発に関する基本計画」が閣議決定される。法務省はこの決定
を受けて、「主な人権課題」に性的マイノリティーの人権擁護を入れた。国がLGBTの味方
になったのである。

 このような変化を含め、多様性という言葉が社会に拡散する時代となった今、しかし、
冒頭に記したような男性教育が仮に不存在であっても、社会には、その影響下でつくられ
た「男らしさの規範」が、今も根深い同調圧力として存在する。解放された若い女性に比
するなら、男たちは今もその圧力に呪縛され、不器用に生きているように見える。渡辺恒
夫はこの本の中で、21世紀は男性問題の世紀になると予見していた。見えやすい強さとし
ての体躯や筋力を自然から与えられ、前述の如き性別役割を背負わされてきた男たちの、
しかしその内部の、未だ暗部として存在する脆弱さに光を当て、渡辺恒夫は、男性解放へ
向かう選択肢の一つとして、アンドロジナスへの道を提起する。
                                    (以上)

2019年10月04日

近況報告・記事紹介(男の子への支援)

私は今、二つの私設医療機関の院長と、合法的にたたかっている。
理由は、患者のプライバシーに関わる配慮について、
二人の院長が、女性限定の優遇配慮を持ち込んだからである。

一人の院長は、
「今の社会は女性優遇で動いているから、うちの施設も女性優遇にした」などと言い、
もう一人の院長は、私への返信メールの冒頭に、表面を取り繕う文章を書きながら、
しかし、私の要望は完全に無視し、全く回答しないという形で私を拒否している。

私には法学的な知識はないので、そういう意味では脆弱な判断しかできないが、
院長に与えられている法的な権限であるとか、
私人(しじん)間関係に対する、憲法の拘束は弱いとか、
或いは、今までの私の、人権侵犯被害申告等の経験からして、
今の日本の社会状況では、私が求めているような、男性に対する人権上の配慮は、
院長が受け入れなければ得ることができないという、理不尽な男性差別を、
実感しながらの行動なのであるが、
しかしとにかく、声は、挙げなければ声にならないという思いと、
一つ一つの取組みに、「もしかすると・・・」という、
淡い期待も抱くからこその、行動なのである。

とりあえず、この件に関して綴った文章は、
実はもう、記事としては十分すぎるほどあるのだが、
自身の脆弱さが、言い訳のように、歩く道を阻んでいて、
掲載可になるまでの、推敲ができていない。

その内容について、簡単に紹介すれば、
既に11年間世話になってきたある医療機関が、施設に女性限定配慮を持ち込んだことが、
今年3月の検査時にわかり、
院長に、その是正を要求しつつも、要望叶わなければの転院先を探したところ、
そこにも、全く同質の女性限定優遇配慮があった、というような状況で、
結局それは、今の日本の社会状況から考えれば、
女性専用車両問題や、消費の世界での営業戦略等として拡大する女性優遇の、
医療の世界への浸潤であって、
人間の尊厳に平等に配慮すべきはずの医療機関にまで、
女性限定優遇配慮、つまりは男性に対する人権軽視が浸潤してしまったという状況が、
私には、非常に強いショックなのである。

とりあえずこの件に関しては、年内には記事の推敲を終え、
記事としてアップしたいと思っている。

ところで、前回の記事、「壊れてゆく男たち」に書いた男性問題にも関わって、
今はまだ遠い距離にあるとしても、
いつの日か、何らかの形で結びつくかもしれないという期待も抱きながら、
男の子に対する支援の記事を紹介する。
ハフィントンポストからの引用記事で、
Alyson Schafer という人の視点であるが、
これは既に、「女に生まれたかった男」さんが、彼のブログの中で、
今年の1月8日に紹介していたものであるから、
ご存知の方も、多いかもしれない。

概括的な傾向として言えば、男性は、
女性に比して強靭な体躯と筋力という、見えやすい強さを自然から与えられ、
守るべき性別役割、強くあるべき性別役割を背負わされてきたし今もそうであるが、
実はその内部には、配慮を必要とする弱さが存在すると、私は捉えている。
しかし男たちはその性別役割のゆえに、配慮を得るこができない。
そういう被差別の状況の中、しかもそれを、
被差別とは捉えさせない社会的価値規準の中で、
男性はたとえば、客観的データとして女性より顕著な、
自殺・癌死・孤独死・引きこもり・ホームレスというような危機を、
背負いながら生きている。
そういう事実、現実に、社会は光を当てなければならないはずであるし、
言い訳という批判を浴びるのかもしれないが、
もしかするとその、配慮の欠落が、
男性の犯罪にも結びつく場合が、あるのではないかと、
そういう思いが、私の心の中に巣食っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
紹介記事

【記事名】 男の子が、女の子よりサポートを必要としている理由
              「男の子だから泣いちゃだめ」って言わないで。  
                              Alyson Schafer
 https://www.huffingtonpost.jp/2017/12/05/boys-need-emotional-support_a_23297167/
                              2017年12月5日

【記事本文】

「男の子と女の子の脳は、発達のスピードが違う」ということが、最近の研究からわかっ
ている。

この違いが明らかになるにつれ「男の子は女の子より、精神的なサポートを必要としてい
る」ということも、わかってきた。

精神科医のセバスチャン・クレーマーは2000年、「男の子の赤ちゃんの脳は、女の子の
赤ちゃんより敏感でもろい」という研究結果を発表した。

研究によると、男の子の脳は胎内にいる時から、母親のうつ状態やストレスの影響を受け
やすい。そして誕生時には、女の子より発達が満6週間遅れているという。

また別の研究から、出産後に母親から引き離された、保護者が反応しない、といった心の
傷となるような経験をした男の子の赤ちゃんのコルチゾール(ストレスホルモン)レベル
が高くなることもわかっている。

男女の脳の発達の違いは子ども時代を通して続くという。

男の子の脳は女の子の脳に比べて発達が遅い。そして精神的なサポートが足りないと将来
大きな問題を抱えて苦しむようになる可能性がある、とクレーマーは言う。

具体的な例をみてみよう。研究者の意見はわかれるが、男の子の方がディスレクシア(読
み書き障害)の子どもが多く、文字を読んだり、学校にいったり、学んだりするのが難し
いといわれている。また、幼児期の行為障害やADHDも、男の子の方が女の子の2〜3倍
多いといわれている。

男女間の違いは、成人にもある。カナダの場合、成人男性の自死数は成人女性の3倍多い。
またうつ病のなりやすさは男女変わらないものの、男性の方がうつ病であることを伝えに
くく、周りから見逃されやすい。

一方で脳は、環境や経験にも大きな影響を受ける。

クレーマーの研究では、男の子は女の子より親から精神的なケアを受けられていないこと
も明らかになっている。

なぜだろう?理由の一つとしてクレーマーは、男の子の方がわがままであるケースが多く、
それが親との間に距離をつくってしまう結果になっていると考えている。

「男の子は興奮しやすいので、お母さんは彼らを落ち着かせようとすることに精一杯で精
神的なサポートにまで手がまわりにくいのです。

一般的に男の子の方が手がかかり、子育てが難しい。だから親は、十分なケアをする余裕
がないのです。

また、脳の大半は生まれた後に成長しますが、幼少時にストレスを感じると成長の妨げと
なります。

親がいない、親が子どもに関心をもたない、もしくは親がうつ状態にあるなど、愛着形成
に妨げとなる環境に、男の子には女の子より影響を受けやすいのです」

社会が男の子たちに厳しさを強いていることも問題だ。

一般的に「男の子は女の子より強い」と考えられている。だから親は、男の子には細やか
な精神的なケアは必要ないだろうと思ってしまいがちだ。

しかし、「男の子は強くなければいけない」という固定観念は、若い男性を危険な状況に
追いやる。

「『男は感情を表現するものではない』と言われがちですが、これは男性同士の関係にも、
女性との関係も長期的に悪影響を及ぼします」とハラスメント問題に取り組むNPO団体
「コレクティブ・アクション・フォー・セーフ・スペース」の最高責任者ジェシカ・レイ
ブンはハフポストカナダ版に話す。

つまり男の子たちは、繊細で影響を受けやすい脳を持って生まれ、さらに親からの精神的
なケアを受けにくいという二重の苦しみを負わされていることになる。

クレーマーは、この負担が男性が心の病を抱えやすいことに関係している、と考えている。
実際、社会が求める男性像の従いやすい男性は、心の病を抱えやすく、助けを求めにくい
という研究結果もある。

クレーマーの考えを支持する研究者のひとりが、UCLAのアラン・ショーラー博士だ。同
氏は2017年の研究で、親と子どもの関係は、子どもたちの情緒的な能力に影響すると示
唆している。

ショーラーの考えは次の通りだ。

親が子どもと親しい関係を築いて愛情を注ぎ、信頼し、子どもの変化に敏感に反応すると、
子どもはより自分の感情を理解したり、表現したり、もつれた気持ちを解きほどきやすく
なったりする。

それは、他人を理解し、愛し、協調するといったソーシャルスキルを育む上で助けとなる。
男の子は女の子に比べてその助けを必要としていることが多く、特に幼い時ほどそうだと
いえる。

だからショーラーは、赤ちゃんが保護者と長い時間を過ごせるよう、男性も女性も十分な
産休・育休をとれるようにすべきだと考えている。

親のみなさん、ぜひ赤ちゃんを抱きしめ、優しく語りかけ、笑いかけ、遊んで、いないい
ないばあをしてください。特に男の子の赤ちゃんを。

最後に、男の子にできる精神的なサポートを、まとめてみた。

・男の子は感情を表に出さないと考えないでください(それは間違いです)。男の子は感
情を出すのが得意ではありません。だから感情を表現するのを助けてあげてください。
『感情を表現してもいいんだよ』と伝え、話に耳を傾けましょう。

・男の子たちに、自分の気持ちと向き合うことの大切さを伝えましょう。そして、男の子
たちが、安心して感情を表現できる相手になりましょう。

・感情は恥ずかしいことではない、と感じさせるのも大切です。「男の子なんだから泣い
ちゃだめでしょ」「大げさに振る舞わないで」「女の子みたいなこと言わないで」「男の
子らしくしなさい」という言葉は使わないでください。

・何かあっても、親はできる限り冷静でいてください。親が冷静でいなければ、子どもも
冷静でいられません。子どもが泣いたり怒ったりしても、個人攻撃だと受け取らないよう
にしましょう。子どものちょっとした興奮を間違って捉えてしまうと、その場から逃げ出
したり、冷たい反応をしたりしてしまうことがあります。

・「男の子は女の子より多くを必要としている」ということを、いつも忘れないでくださ
い。

男の子が、幸せで健康な生き方をするためには、幼少期における情緒面の発達が欠かせま
せん。ギュッとだきしめて、たくさん話を聞いてあげてください。

ハフポストカナダ版の記事を翻訳しました。

(以上)

2019年08月15日

壊れてゆく男たち

情報が、瞬く間に拡散する時代にあって、
たとえば忌まわしい性犯罪の如く、
社会的に処刑されることが自明の罪を犯し、
男たちが、毎日のように、社会的に死んでゆく。

過去に於いてもそれは同じであって、
事件が社会の表に出なかっただけだと言う人もいるが、
昭和・平成・令和と生きてきた私の人生を振り返ると、
男たちの忌まわしい犯罪は、明らかに増えているように感じる。

罪を犯す人の中には、もしかすると、修復困難な病理を背負い、
再犯の道に踏み込む者もいるのかもしれないが、
むしろそれは稀であって、
多くの場合は、その成育や生活の過程で、
罪の回避への道が、あり得たのではないかと、
思ったりする。

犯罪という、他者への加害行為が、日夜報道される一方で、
自身への加害、或いは加害的な行為もまた、
男性に顕著なのであって、
いずれまた、具体的な数値と共に、記事にしたいと思っているが、
たとえば、自殺や、孤独死や、引きこもり、のような形をとって、
人生を、悲惨や孤独の裡に終える人たちもまた、
男性に多いのである。

しかしそれは、
それが「男性の」危機であるという理由によって、
社会から発せられる支援のメッセージは弱い。
危機は、女性より男性に顕著であるのに、
社会は、男性より女性に対して、手厚い配慮のメッセージを注ぐのである。
社会の上層部の男たちの多くは、女性に対する優遇配慮を好み、
ネットを通して発言可能な女性たちの中の、
和製フェミニズム運動家とでも括りたくなるような女たちは、
その自己中心性の故に、男性の危機を捨象して、
女性支援のメッセージばかりを発信する。
客観的事実と支援メッセージの間には乖離があり、
男性の危機や、命や、人生は、
軽視されているのである。

今回の記事には、「壊れてゆく男たち」という題をつけた。
その実例として男性犯罪の記事名を列挙しようと、
この1か月余りであろうか、
YAHOO! ニュースの対象記事を保存しておいたが、
既に、ネットから削除されたものが多く、ここに列挙できない。
しかし、日々のニュースから受ける生活実感として、
男性犯罪の頻発は、皆さんにも、
共通認識として、あるのではないだろうか。

「脱男性の時代」の著者、渡辺恒夫さんは、その著書の中で、
「21世紀は男性問題の世紀になる」と予見していた。
その彼の予見が見事に的中しているのが、今の日本と、
私は、今の男たちと、女たちを見ながら、感じている。
平均的には、筋力の強さや、大きい体躯を自然から与えられ、
強い存在、強くあるべき存在として、
守るべき性別役割、耐えるべき性別役割を担わされてきた男たちは、
実は、その強さとは裏腹の、脆さ、脆弱さを、
背負っているように、私は思う。

2019年06月11日

ある知人への送信メール

「change.org」で、様々の署名活動が展開されているが、
今回は、その中の2つに関わって、
知人に送信したメールを掲載する。
署名の1つは、「#KuToo 職場でのヒール・パンプスの強制をなくしたい!」。
もう1つの署名については、
題名は、違和感があるので書かないが、
男性差別の解消に関わる署名である。

送信した知人は2人。
メール本文は、以下の通り。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【知人Aへの送信メール】

「#KuToo 職場でのヒール・パンプスの強制をなくしたい!」
この署名活動、素晴らしい発信力と共感力ですね。
私は、次のメッセージに取り込まれて、署名をしてしまいました。

>もちろん、ヒールやパンプスが好きな方は引き続き履ける権利を。
>もしも男性でもヒールやパンプスを履きたい人がいるならば履ける権利を。
>女性が良くて男性がダメな理由もわかりませんよね。
>選択肢が男女同じになるような世の中を目指します!

「選択肢が男女同じになるような世の中」、なんて、
全く、涙してしまいますよね。

ところで、「Change.org」の別の場所に、
男性差別解消に関わって、次のようなコメントもありました。
「有光満人」さん、という人のコメントです。
これもまた教訓的で、
問題の本質を、良く捉えていると感じます。

> 女性は共感の質を持っています。すぐに同感することができます。しかし、男性 対
男性はライバルであり、敵対の関係が基本です。これが男性の生体の質なのです。なので、
男性に共感を期待するのは自然に反します。これは全世界共通です。弱い男性の救済のた
めには、男女を超えた深い愛によってのみ可能です。生まれ持った質を超えて、弱い男性
を救済しようという試みが成功するならば、間違いなく人類が次のステップに入ったとい
うことです。孤独な男性のための具体的なアクションを起こしてみてはどうでしょうか?
もちろん、女性の支援も得て。

「男女を超えた深い愛」って、たぶん、
フェミニズムでもなく、マスキュリズムでもない、と思うのですね。
しかし今の日本の状況を見ると、
当面は、(和製)フェミニズムの覇権主義的な拡大があって、
私が死んでから、フェミニズムとマスキュリズムの拮抗の時代があって、
       ( ・・・・・ もしかすると、そんなのないかもしれませんね。)
その間に現れる、様々な、滑稽な(いや、理不尽な)悲劇は、
「過渡期」という言葉によって、スルーされていくような気がしますね。

「男女を超えた深い愛」が実現する時代は、
来るのでしょうかね?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【知人Bへの送信メール】

この場をお借りしての紹介になりますが、「Change.org」の、ある場所に、有光満人さ
んという人の、次のようなコメントがありました。男性同士に見られる「関係」の特徴、
競争関係・敵対関係・共感力の弱さ・支援の脆弱さ・・・等、男性の危機・孤独・弱さの救
済に必要な「関係」が、男性間ではいかに脆弱であるかを、有光さんは、よく捉えている
と思います。「男女を超えた深い愛」の時代は、来るのですかね?

有光満人さんのコメント(上記コメントと同じ)

女性は共感の質を持っています。すぐに同感することができます。しかし、男性 対 男性
はライバルであり、敵対の関係が基本です。これが男性の生体の質なのです。なので、男
性に共感を期待するのは自然に反します。これは全世界共通です。弱い男性の救済のため
には、男女を超えた深い愛によってのみ可能です。生まれ持った質を超えて、弱い男性を
救済しようという試みが成功するならば、間違いなく人類が次のステップに入ったという
ことです。孤独な男性のための具体的なアクションを起こしてみてはどうでしょうか?も
ちろん、女性の支援も得て。

(以上)

2019年03月28日

いじめを半年以上放置  広島・呉の中3(男子) 下着脱がされ精神疾患 ・・・・・ まさか、被害者が男の子だから放置 ? ・・・・・

◆ 一昨日の YAHOO! ニュースに、次のような記事があった。

【記事ー@】 いじめを半年以上放置 広島・呉の中3 下着脱がされ精神疾患
              3/26(火) 5:00配信 毎日新聞
     https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190326-00000001-mai-soci

  人前で下着を脱がされるという、戦慄と屈辱と羞恥。
  しかも被害者は、思春期の・・・・・。
  教員は、まさか「被害者が男の子だから放置」したのではないでしょうね?
  もしもそうであったのならば、
  当該の教員には、その罪の責任を取らせなければならない。
  え・・・・・? 責任の取らせ方 ?
  それはまず、その教員に、
  被害者の少年と同じ苦しみを、いや、それ以上の苦しみを、
  味合わせることだよ。
  人前で下着を脱がされることの、戦慄と屈辱と羞恥。その苦しみを味わってみろ。
  そしておまえは懲戒免職。
  男の子であるがゆえに手を差し伸べられなかった中学生の、生涯残る傷を思え。
  そして果てしなく懺悔せよ。
  おまえの、残忍なジェンダーハラスメントを、
  許すわけにはいかない。

  この記事の本文は、後半に掲載するが、
  私は、このニュースを見て、次の事件を思い出した。

【記事ーA】 新潟県神林村男子中学生自殺事件(Wikipedia)
              2006年11月14日    
     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E7%A5%9E%E6%9E%97%E6%9D%91%E7%94%B7%E5%AD%90%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E7%94%9F%E8%87%AA%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

  この事件については、
  Wikipediaの本文を、@の本文に続けて掲載する。
  なお、同質と推測される以下のような記事も、ネットで配信されている。
  これらについても、同様に、続けて本文を掲載する。

【記事ーB】 自殺で息子を失った両親、校長研修で講演「子どもの声に耳を」/川崎
              2013年01月30日 15:54 神奈川新聞
     https://www.kanaloco.jp/article/entry-111739.html

【記事―C】 水かけられズボン脱がされても「いじめ」否定
       中3自殺、第三者委の判断に批判殺到
              2018/03/29 15:30 ニュースサイト しらべぇ
     https://news.nicovideo.jp/watch/nw3393938

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆ 該当記事本文◆

【記事ー@】 いじめを半年以上放置 広島・呉の中3 下着脱がされ精神疾患
                         3/26(火) 5:00配信 毎日新聞
                    (表:男子生徒へのいじめを巡る経過:略)

    広島県呉市の市立中学3年の男子生徒(15)が下着を脱がされるなどのいじめで
   不登校になり、精神疾患を発症したと訴えたのに、学校が半年以上「重大事態」と
   して扱わず第三者委員会の設置などの対応をしなかったことが分かった。国の指針
   では被害者が申し立てた場合、学校は重大事態を前提に報告・調査するよう規定。
   下着を脱がされる行為も重大事態として例示している。専門家は「対応が遅すぎる」
   と指摘している。
    男子生徒、保護者の祖父らや県教委によると、男子生徒は1年生の時から同級生
   にシャツやズボンを破られるなどのいじめを受けていた。2年生だった 2017年
   11月下旬、3回にわたり、昼休みに教室で同級生4〜6人に床に倒され、手足を押
   さえられてズボンと下着を脱がされた。昨年4月下旬から一時不登校になり、同6
   月には不安障害と睡眠障害の診断を受け、現在も治療を受けている。
    祖父らは「重大ないじめ被害」として17年11月のいじめの直後から、学校に調
   査を求めた。学校は同級生への聞き取り結果を男子生徒側に報告せず、「グループ
   内の罰ゲーム」などの説明を続けた。しかし、昨年11月に市教委から重大事態と
   して再検討すると連絡があり、今年2月には「重大事態に認定し、第三者委を設置
   したい」と伝達。これまで認定しなかった理由について校長らは「調査が被害生徒
   の負担になることなどを考慮した」と釈明したという。
    重大事態は、いじめ防止対策推進法に基づいて規定。国の指針では「いじめで子
   供の生命・心身・財産に重大な被害が生じ、または欠席を余儀なくされた疑いがあ
   る場合」と定義し、市教委への報告や調査を求めている。過去の事例として「多く
   の生徒の前でズボンと下着を脱がされ裸にされた」というケースも紹介。子供や保
   護者から申し立てがあれば、学校側の判断にかかわらず重大事態として対応するよ
   う明記している。
    市教委は毎日新聞の取材に対し、「個人情報保護と教育的配慮の観点から答えら
   れない」としている。【小山美砂】

  ◇「遊び」と学校説明

    「学校から(下着を脱がすのは)遊びと説明された。いじめを軽く見ていると思
   った」。男子生徒は涙を見せ、学校への不信感と今も続く苦しみを語った。
    服を破られるなど1年生の時から始まったいじめは、次第にエスカレート。2年
   生になって教室で無理やり下着を脱がされた。「眠れなくなり、同級生や先生の顔
   を見るのはつらかった」
    下着を脱がす行為は国の指針でも挙げられた深刻ないじめ。しかし、学校は男子
   生徒の訴えを否定した。祖父らに「シャツを破ったのはじゃれていただけ。下着を
   脱がしたのは当時のブームで、グループ内の罰ゲーム」などと説明したという。
    学校が子供のSOSを放置し、最悪の事態を招くケースが全国で相次ぐ。家族は
   情報を十分知らされず深く傷つく。2011年に大津市立中学校で起きたいじめ自殺
   の調査にも関わった渡部吉泰弁護士(兵庫県弁護士会)は「学校は真摯(しんし)
   に調査し、当事者に説明を果たす義務がある」と指摘する。
    男子生徒は今月の卒業式まで学校を休みがちだったが、今は高校で部活動に打ち
   込む目標が心の支えだ。「きちんと調査し、いじめがあったという事実を分かって
   ほしい」と声を振り絞った。【小山美砂】

  ◇「いじめに軽重ない」

    教育評論家の尾木直樹・法政大特任教授の話 不登校と精神疾患が出た時点で重
   大事態と認定し、早急に対応すべき事案だ。自殺など命に関わるいじめだけが「重
   い」のではない。服を脱がせるなど性的な嫌がらせは本人の尊厳を深く傷つける。
   学校や教育委員会はいじめに軽重はないという認識をもち、被害者のために動くべ
   きだ。

【記事ーA】 新潟県神林村男子中学生自殺事件 (Wikipediaより引用)

    新潟県神林(かみはやし)村 男子中学生自殺事件は、新潟県岩船郡神林村(現・
   村上市)の村立平林中学校において、ズボンを脱がされた男子生徒がその後自殺し
   た事件。
    だが、当時の文部科学省のいじめの定義である「自分より弱い者に対し、一方的
   に身体的あるいは心理的攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの」
   という定義においてはいじめだと認定するのが困難な事件であり、様々な問題点が
   浮上した事件であった。

  自殺まで[編集]

    同校では、ふざけてズボンを下げる遊びが流行っていた。2006年11月14日に
   は、同級生にズボンと下着を女子生徒がいる目の前で脱がされるといういじめの被
   害を受けていた少年がいた。男子生徒はズボンを下ろされた際、泣きながら同級生
   に「消えろ」と呟いていた。
    担任教諭が沈んでいる理由を尋ねても、「魚が釣れないから」などとはぐらかし、
   「大丈夫」と答えた。同級生は放課後、「僕がやりました」と名乗り出て謝った。
   一緒に下校した友人3人には別れ際「死にたい」と漏らす。午後9時半ごろ、夕食
   後行方不明となっていた同校に通う中学2年生の男子生徒が自殺しているのが発見
   された。遺書はなかった。

  自殺後[編集]

    学校側は15日午前に男子生徒の自宅を訪れたが、ズボンを下ろされたことにつ
   いては遺族に説明を行わなかった。校長は15日未明に記者会見し、そういった事
   情があった事を明かす。ただ、同時に「ズボンを下ろされたことを断定的にいじめ
   と結論付けるのは控えたい」とも話す。同校教頭は会見の中で「自殺した生徒は何
   度もいじめの被害を受けていた」ことは明らかにした。
    上越市頸城区では11月16日、市立中学校教頭を中心に「緊急いじめ防止危機管
   理研修会」(県教委、同市教委主催)が開かれた。そこでは教頭に感想や対応策を
   質問したが、会場は無言のままであった。現実の問題を前にしては、いじめ防止プ
   ログラムでは対処が困難である現状を表した。16日には泉田裕彦知事も定例記者
   会見で、いじめについて「何をやってるんだ」という感想を述べた。村長加藤全一
   もこの事件の責任をとり、2ヵ月分の給与約20%を返納した。

  調査委員会[編集]

    12月28日に自殺の原因などを調べる有識者の調査委員会は初会合を開いた。会
   長は閉会後、「現段階では、いじめによる自殺という判断はできないと感じた」と
   語る。報道陣に「生徒への集中的な嫌がらせなどがあったという資料は出ていない」
   と話す。
    そして、2007年3月22日に 調査委員会は「いじめ自殺には当たらない」とす
   る報告書を公表した。調査委員会は、同校では生徒間のズボン下ろしが流行してい
   た点などからいじめを否定した[1]。
    ズボンを脱がした点については、日常的なからかいだったとし、それを深刻に受
   け止めた事が原因で「衝動的」に自殺に至ったとした。

  補足[編集]
    2006年11月19日には神林村立小学校に通っていた当時小学6年の男児児童と
   その両親が学校側からの不十分な事故調査で児童が担任の女性教師や同級生からい
   じめられ転校を余儀なくされたとして同村に330万円の賠償を求める裁判を新潟
   地裁新発田支部に起こした。

  出典[編集]
   1.^“からかいで追い込まれた 新潟の中2自殺で調査委”. 共同通信. (2007年3
   月20日). オリジナルの2013年6月5日時点によるアーカイブ。


【記事ーB】 自殺で息子を失った両親、校長研修で講演「子どもの声に耳を」/川崎
              2013年01月30日 15:54 神奈川新聞

    2010年6月、川崎市立中学3年だった篠原真矢(まさや)さん=当時(14)=
   を自殺で失った父宏明さん(48)と母真紀さん(46)=ともに同市麻生区= が
   29日、同市中原区の市教育会館で開かれた校長研修の場で講演した。「先生の言葉
   一つで子どもの生死が分かれることを知ってほしい」。遺族が持つ切実な思いを、
   市立学校校長166人の前で語った。
    「息子の真矢は約2年半前の6月7日、『友だちをいじめから守れなかった』と
   遺書を残し、自宅のトイレで自ら命を絶ちました」
    黒いスーツとネクタイ姿で壇上に上がった宏明さんは、わが子が亡くなった経緯
   をゆっくりと話し始めた。
    真矢さん自身も2年生の時、殴られたり下着を脱がされたりする被害に遭ってい
   た。宏明さんは「自殺後にそれをいじめと認識する先生は皆無だった」と、いじめ
   への感度が極めて低かった当時の学校の状況を率直に打ち明けた。
    担任教諭や自分たち両親が真矢さんのSOSに気づけなかったことで、死に至っ
   てしまったと振り返った宏明さん。「いじめは私たち大人の問題。子どもの声に真
   剣に耳を傾け、命の危険にさらされている危機感を持つことが求められている」と
   訴えた。
    さらに「被害者責任論」について言及。「『いじめられている方にも落ち度があ
   る』『自殺する子は弱い』という人がいるが、いじめは加害者への指導が重要。絶
   望のふちで悩んでいる子の存在を決して忘れず、互いの違いを認め合うことの大切
   さを教えていってほしい」と呼び掛けた。
    市立向丘小の江間薫校長(58)は「子どもたちのSOSにいち早く気づけるよ
   う、篠原さんのお話をしっかりと教員たちに伝えたい」と話した。
    篠原さん夫妻は講演終了後、「大きくうなずいてくれるなど、校長先生たちがと
   ても真剣に聞いてくれた。感銘を受けました」と語った。
    この日は別室などで、市教育委員会の職員ら55人も講演を視聴した。


【記事―C】 水かけられズボン脱がされても「いじめ」否定
       中3自殺、第三者委の判断に批判殺到
              2018/03/29 15:30 ニュースサイト しらべぇ

    今もなお、学校の大きな問題として議論されている「いじめ」。中には、苦痛に
   耐えきれなくなってしまい、自殺を図ってしまう人もいる。
    東京都の中学校で、男子生徒が自殺した問題で「いじめではなかった」との判断
   が下されたことについて、ネット上では怒りの声が相次いでいる。

  ■ 遊びでふざけあっていたと判断

    2014年4月、東京都葛飾区立中学3年生の男子生徒(当時14歳)が、部活動の
   チーム決めの際に沈黙して動かなくなったため、周囲にいた部員らがピンポン玉を
   ぶつけたり、水をかけたり、ジャージを脱がせようとしたりといった行為におよん
   だ。
    その後、男子生徒は無言で学校を出て自殺してしまったという。これついて両親
   は、周囲の部員の行為が自殺の原因と主張し、区教委に調査を要望した。
    しかし、報道によれば区教委は「常日頃、お互いにふざけあっていた遊びの手法。
   社会通念上、いじめとは評価できない」とし、自殺の可能性が高いのはチーム決め
   だったとして、生徒たちの行為と自殺の因果関係を否定した。

  ■「いじめの定義」に疑問

    ピンポン玉をぶつけ、水をかけ、ジャージを脱がす行為はいじめではないと主張
   した区教委。では、この行為に対して男子生徒は何の苦痛も感じなかったというこ
   となのか。
    報道を受け、ツイッターや女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』ではこの
   判断に対して怒りの声があがっている。
   ・これを大人同士が公共の場所や会社でやったら犯罪でしょうが。どう見ても純粋
   な暴力行為。そもそも「いじめの定義」って、いったい何なのよ
   ・中学生が人前で水かけられたり服脱がされんのがふだんの遊びの域を超えないも
   のって鼻で笑うしかねぇわ
   ・あきれる。どんな感覚してんだ

  ■「社会通念上」に怒りの声

    また、「社会通念上」という言葉に疑問の声も。
   ・社会通念上のいじめってなによ…社会通念上だったらいじめは犯罪って置き換え
   れるやろ…
   ・社会通念上ってどこの社会のこと言ってるの。自分の子どもを亡くして出てきた
   報告書がこれで、納得する人間がどの社会にいるのよ
   ・「社会通念上のいじめにはあたらず」って……第三者委員会のメンバーはズボン
   を脱がされても平気な、よその星から来たエイリアンなんだろうな。ここは地球だ。
   地球人の一般的社会通念で判断しろ

  ■ 学生時代にいじめられた経験

    しらべぇ編集部が 全国20〜60代の男女1,365名に「学生時代にいじめられた
   経験」について調査すると、およそ4割が「経験アリ」と回答した。
    多くの人たちが経験し、そして苦しんでいる「いじめ」。亡くなった命はもう戻
   ってこない。だからこそ、しっかりと原因と責任を追及してほしい。

  ・合わせて読みたい→中1男子が学校トイレで首吊り 悲痛な死に「学校調査の無力」
  を嘆く声
                     (文/しらべぇ編集部・シマウマ姉さん)

  (記事中のグラフ、【年代別:学生時代、いじめられた経験がある割合】は略した。)
    【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
           調査期間:2016年4月22日〜2016年4月25日
          対象:全国20代〜60代の男女1,365名(有効回答数)

posted by 翠流 at 01:54| Comment(0) | 男性の羞恥心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月05日

某 スポーツセンターへの要望書 (2)

昨年の9月8日にアップした記事、
   男性トイレの中を見る女たち ・・・ 男性の性的羞恥に配慮を
   ・・・・・・【 某 スポーツセンターへの要望書(1) 】 ・・・・・・
のスポーツセンターが、
年度末の任意アンケート調査を行っている。
択一式の多い、単純な調査であるが、
その末尾に、若干の自由記載欄があり、
それに乗る形で、下記のように、別紙で要望を提出した。
内容は、9月に館長に会った時、
関連事項として、話題にしたことではあるが、
要望書としては未提出であった。

トイレに関わる要望に続いて、
廊下等での更衣禁止の徹底を加えたが、
この件は、ある特定団体の男性会員に見られることで、
辟易とする場面を度々目撃し、
その都度、目に余るものについては、
口頭で注意させていただいてきた。
人数の多い団体で、男性更衣室だけでは足りない状況はあるが、
代わりに、目に触れない倉庫で着替えをする男性がいる一方で、
人目に触れる廊下で平然と着替えている呆れた男がいて、
災害対応での男性更衣室欠落問題に取り組んできた私は、
そのたびに、強いストレスに悩まされてきた。
ある時は、見るに見かねて強い語調で注意をしてしまい、
あわてて、「少し言葉が強すぎたかもしれませんけど・・・」などと詫びの言葉を付け加えたら、
近くにいた二人の女性が、100%以上私の味方をしてくれて、
「そんなことありませんよ」と、援護してくれたのであった。
全く、どうしてそういう男が存在するのかと、
私はたいへん理解に苦しむのであるが、
その羞恥心の希薄さだけでなく、
それを目にしてしまう第三者の、当惑・嫌悪・羞恥の思いに、なぜ配慮しないのかと、
その二重の鈍感さに、戸惑うばかりなのである。

アンケートの別紙として、提出した要望は次の通り。
アンケート自体は無記名であるが、この回答には記名をした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アンケート回答【別紙】                        ( 翠 流 )
 
A:トイレ改修に関わる要望

   ◆ 実施予定年度はわらないが、トイレの改修が行われると聞いている。
    関わって、下記の3点を要望する。

 @ 男性トイレの、小用時のプライバシーへの配慮の観点から、小便器と小便器の間に、
  左右が見えなくなるような仕切りを設置してもらいたい。
   
   ◆ 県内では、私の知る範囲では、A市のB病院、C町のD病院の、一階男性トイレの
    小便器には、仕切りが設置されている。
   ◆ 私が10代の頃の男性用小便器には、仕切りがあったと記憶するが、いつの間にか、
    ないトイレが殆んどになってしまった。男性も人によって感受性が異なるが、プライ
    バシーへの配慮を強く望む男性にとっては、仕切りのない小便器は、非常に強いスト
    レスになっている。
   ◆ ちなみに、昨年の5月に、中国の習近平が全国にトイレ改修の指示を出したニュー
    スが流れたが、この時の「YAHOO!ニュース」のコメント欄に、次のような投稿が
    あり、私が見た段階で、「そう思う」が175人「思わない」が18人であった。「仕切り」
    を求める潜在的な二―ズは、かなり高いと思われる。

   【YAHOO!ニュースのコメント内容】
     日本の男性トイレは、女性トイレに比べ、余りにも、プライバシーに対する配慮が
    なさすぎます。小便器の間に、隣りが見えなくなる仕切りを作ってください。

 A トイレの全個室に、ウォシュレットを設置してもらいたい。

   ◆ このような要望は、男性が軽視される傾向があるが、男性に生理はなくても、疾患
    を持つ人の場合は、恒常的にウォシュレットを必要とする場合がある。また、一般家
    庭も、既に殆んどがウォシュレット付きのトイレを設置するようになっている。この
    ような状況を鑑み、「全個室」にウォシュレットを設置してもらいたい。

 B 全館の全トイレに「多目的トイレ」を併設してもらいたい。

   ◆ この件については、既に昨年、9月7日の日付で要望書を作成し、館長にお会いして、
    要望の理由・背景等について、お話をさせていただいた。詳細は、その要望書に記さ
    れている。実現をお願いしたい。

B:廊下等、他団体・個人の目に触れる場所での「更衣禁止の徹底」のについて。

   ◆ 若干の改善はみられるが、特に廊下での着替えを目にすることが多く、嫌悪、羞恥、
    当惑を感じる。基本的には、更衣は更衣室で行うよう、徹底を促してもらいたい。
    団体が大きすぎて更衣室が狭い場合は、別の空室を借り、更衣してもらいたい。
   ◆ 廊下等で着替えをする人には男性が多いが、そのような男性がいるために、震災等
    の災害時や、種々のスポーツ大会等に於いて、更衣室が女性だけに与えられ、男性に
    は与えられないことが、しばしば見られ、羞恥心の強い男性は、非常に強いストレス
    に晒される。この件については、9月に上記の件で館長にお会いしたとき、読売新聞
    に掲載された東京の中学生の投書を添えて、お話をさせていただいた。併せて、ご配
    慮をお願いしたい。
                                      (以上)


posted by 翠流 at 00:36| Comment(2) | トイレの男性差別 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月23日

配慮の2曲

先日、車を運転しながら、NHKのラジオ第一を聞いていたら、
珍しく、男性に心を傾けた歌がきこえてきた。
私は、この活動を始めて8年目になるが、
NHKの第一で、こういう経験をしたのは初めてなのである。
リスナーからのリクエストだったのかもしれないが、
そうではあっても、番組の担当者が、
多数の中からこの曲を、意識的に選んだ可能性もあるだろう、などと、
自嘲を含んだ期待を抱いてしまった。
男性にも、その辛さを受けとめる配慮の日が、
来なければならないはずなのである。

偶然かもしれないが、
配慮を感じさせた曲は、同日に二つ。
一つは、田久保真美という作詞家の詞に、杉本眞人が曲をつけて、
杉本と湯原昌幸が、ルービーブラザーズというユニット名で歌っている。
題名は、「涙は熱いんだな」。
私が何を言いたいのかは、曲を聴いていただければ、すぐにわかる。
動画のURLを、一つ紹介する。
   https://www.uta-net.com/movie/254112/
この動画の歌詞は一番だけであるが、
右側の関連動画の YBB182・・・・・ は全曲。

もう一つは、「さようなら」という曲。
谷川俊太郎の詩に、谷川賢作が曲をつけ、
DiVa という、現代詩を歌うバンドが演奏している。
ヴォーカルは高瀬麻里子、ピアノは谷川賢作、ベースは大坪寛彦。
詩は、幼い男の子の言葉で綴られる。
独りでは生きられない幼さなのに
男の子は、独りで行かなければならない
父母と別れ
桜並木の下を通り
いつも眺めている山を目印に
独りで行かなければならない
すぐに行かなければならない
なぜなのかは、わからないけれど・・・・・。

この曲の動画URLは次の通り。
   https://www.youtube.com/watch?v=PHSZ0kPQRRA
歌詞全文は、この記事の最後に記す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【歌詞全文】

◆ 涙は熱いんだな ・・・・・ 作詞:田久保真美  作曲:杉本眞人

  昭和を生きた親父おふくろに
  男は泣いちゃいけないと 言われて育った
  やせがまんしては 戦いつづけ
  それが男と強がっては
  俺なりに生きてきたけど

  久しぶりに俺は 泣いたんだ
  久しぶりに素直に 泣いたんだ
  生きているから 泣けるんだな
  涙は 熱いんだな

  このごろ空を見ては 思うこと
  お前のためにもう少し がんばりたいのさ
  泣きながら人は 生まれるように
  きっと泣くたび生まれ変わる
  何度でも生まれ変われる

  心だってきっと 洗えるんだ
  心だって涙で 洗えるんだ
  生きているのに 忘れてたよ
  涙は 熱いんだな

  久しぶりに俺は 泣いたんだ
  久しぶりに素直に 泣いたんだ
  哀しいときも 苦しくても
  涙は 熱いんだな

◆ さようなら ・・・・・ 作詞:谷川俊太郎  作曲:谷川賢作

  ぼくもういかなきゃなんない
  すぐにいかなきゃなんない
  どこへいくのかわからないけど
  さくらなみきのしたをとおって
  おおどおりをしんごうげわたって
  いつもながめてるやまをめじるしに
  ひとりでいかなきゃなんない
  すぐにいかなきゃなんない
  どうしてなのかしらないけど

  おかあさんごめんなさい
  おとうさんにやさしくしてあげて
  ぼくすききらいいわずになんでもたべる
  ほんもいまよりたくさんよむとおもう

  よるになればほしをみる
  ひるはいろんなひととはなしをする
  そしてきっといちばんすきなものをみつける
  みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる

  だからとおくにいてもさびしくないよ
  ぼくもういかなきゃなんない
  すぐいかなきゃなんない
  ひとりでいかなきゃなんない


2019年01月17日

「男らしさハラスメント」で病んでいく男たち

年が明ける前、昨年の12月に、
ネット上に、印象深い記事があった。
題は「“男らしさハラスメント”で病んでいく男たち」。

この、「男らしさハラスメント」という言葉は、
近年にしては珍しく男性への配慮を携えながら、
男性差別拡大の要因の一つを、顕在化させていると思う。

女たちは既に、かつての性別役割から解放され、
国を挙げての女性優遇の下で、女性限定配慮の幸せを享受する時代になった。
しかし男たちは今もなお、古くからの「男らしさの規範」に呪縛され、
鬱屈した思いを抱えながら、不器用に生きているように見える。

そういう日本の社会にあって、
男たちを不遇から解放するために、
「男らしさ」という言葉が内包する「男性に対するハラスメント」と対峙し、
たどるべき方途を吟味しなければならないと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【記事名】 「“男らしさハラスメント”で病んでいく男たち」

【記事本文】
  女性たちは、女性であるがゆえの生きにくさを声高に訴えるようになった。一方、男
 性は、男性特有の苦労はあれど押し黙ったままだ。その置かれた窮状と声を上げられな
 い理由に迫る。

 ◆ 誰にも弱音を吐けずに病んでいく男たち……

  「変身願望に男も女もない」そんなセリフとともに『美少女戦士セーラームーン』の
 戦士に扮したりゅうちぇるが登場した、「モンスターストライク」のCMが放映され、
 「ジェンダーレスの象徴」として一躍話題になった。また、白岩玄の小説『たてがみを
 捨てたライオンたち』では、専業主夫になるか悩む男や、強さを求めて弱音を吐けない
 男など“男らしさ”に苦しむ男たちの姿が描かれ、多くの男性から共感を呼んでいる。

  メディアのなかだけではなく、

  「男は強くあれ。一家の大黒柱であれ」との価値観に息苦しさを感じる人々は決して
 少なくない。
  
  「『男であることは、しんどい』。そんな言葉は、なかなか飲み会でも気軽に吐けな
 いです」と、苦笑いするのが大手通信会社に勤める田中正雄さん(仮名・46歳)だ。

  「昔から競争が苦手で、『出世にさほど興味はない』と同僚に呟けば、『男なのにそ
 れで終わっていいのか?』『ビジョンがない』と馬鹿にされる。腹は立ちますが言い返
 せないジレンマもあります」

  こうした悲鳴を上げるのは、決して田中さんだけではない。

  「子供が熱を出したときに、会社を早引けして僕が迎えに行ったら、『嫁に行かせれ
 ばいいのに。男のくせに妻が怖いのか』と同僚からの陰口が」(43歳・食品)とパタニ
 ティハラスメント(父性の侵害)を受けることもあれば、「出世コースを外れてはや数
 年。部下から『給料泥棒』『あのオッサンは使えない』と陰口がひどい。お局にはみん
 な気を使うのに、なぜ出世してない男は冷遇されるのか」(39歳・流通)と逆パワハラ
 に悩むケースも。

  それに対して「いかに多様性が叫ばれても、職場で男らしさを尊ぶ姿勢はまだ残る」
 と語るのは、人材育成企業代表の前川孝雄氏。

  「人手不足で仕事は増えているのに、社会保障費や税金負担の倍増で手取り給料は上
 がらない。多くの人が働く意欲を失うのは当然なのに、職場ではいまだ男性は家庭より
 仕事優先で、アグレッシブに働くべきとの風潮が強い。男性が育休を取ったり、出世に
 意欲的でないと『やる気がない』と評価を下げる企業もまだ多いです」

  問題が起こるのは家庭も同様だ。

  「『最近の男性はもっと家事に参加するものだ』と妻に言われ、帰宅後に洗い物をす
 れば『やり方が違う』と怒鳴られる。これは家事ハラでは」(43歳・IT)

  「会社の業績が悪化し、給料が激減。いまや上場企業で働く妻のほうが高年収で、家
 に帰れば『男のくせに稼ぎが悪い』となじられる。それでも、以前同様、家賃や外食費
 は全部僕持ち。文句を言ったら『男が出すのは当たり前。私が稼いだお金は私のもの』
 とキレられました。そこも男女平等では?」(45歳・SE)

 ◆ 世界一女性より不幸な日本の男性の実態

  会社でも家庭でも「男らしさ」を押しつけられたハラスメントに遭い、疲弊する男た
 ち。そんな日本の男性の「生きづらさ」は、データにも。男女の格差を表す「ジェンダ
 ーギャップ指数【下記★1】」によれば、’17年の時点で日本は世界144か国中114位。
 男性は女性より経済面や教育面などで圧倒的に優遇されている。だが、’14年に発表さ
 れた「世界価値観調査【下記★2】」によれば、日本は男性より女性の幸福度が上回り、
 男女の間の幸福度に世界一ギャップがある。つまり、恵まれているのに、幸福感を感じ
 られない男性が多いのだ。【下記★3】

    【★1】 ジェンダーギャップ指数(2017年)・・・私(翠流)は、この指数が、
       吟味不十分のままに「錦の御旗」の如く拡散している今の日本の状況に、
       強い危惧を感じている。

        1位:アイスランド  2位:ノルウェー   3位:フィンランド
        4位:ルワンダ    5位:スウェーデン ・・・・・(中略)・・・・・
        100位:中国    114位:日本    118位:韓国

    【★2】 幸福度格差(2014年)・・・「女性の幸福度」から「男性の幸福度」を
                    引いた数値:世界価値観調査(2014)
        1位:日本      2位:ヨルダン     3位:パレスチナ
        4位:リビア     5位:ジョージア    6位:韓国
        7位:シンガポール  8位:ニュージーランド 9位:エジプト
        10位:アルジェリア

    【★3】 この部分については、ある人が、次のようなコメントを投稿していた。
       それをを支持する意味で、ここに掲載する。

       >(上記該当部分):日本は男性より女性の幸福度が上回り、男女の間の
        幸福度に世界一ギャップがある。つまり、恵まれているのに、幸福感を
        感じられない男性が多いのだ。

      (コメント):逆でしょう。幸福感を感じられない男性が多いということは、
        恵まれてないということだよ。

  なぜこうも、生きづらさを感じる男性が多いのか。産業医である海原純子氏はこう分
 析する。

  「年功序列や終身雇用が崩壊した現代では、仕事に打ち込んでも収入は上がらない。
 共働きも多いので、以前のように一家の戸主としての威厳が保てません。でも、いまさ
 ら家庭人にもなりきれない。その中間で悩み、アイデンティティが崩壊する人が増えて
 います」

  教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏もこう指摘する。

  「取り巻く環境が変化しているのに、依然として男性は“男らしさ”を求められがち。
 特に家庭では、従来の男らしさに加えて、新たに女性の社会進出への理解や家事や育児
 の能力も求められる。非常に負担の多い状況です」

 ◆ 男らしさを失うことは「負け」ではない

  ダイバーシティが叫ばれ、女性らしさからの解放が進んだ’18年は、「#Metoo運
 動」を発端に男性から女性へのセクハラが暴露され、性の不平等が告発された。マッチ
 ョな男性像が否定される一方、なぜ男性らしさからの解放は進まないのか。

  これに対しておおた氏は、「経済力や強さなど、もともと男性のほうが持っているも
 のが多いからでしょう。『女性らしさの解放=権利の獲得』とポジティブな印象がある
 のに対し、『男性らしさの解放=何かを失う』とネガティブな印象が強い。だから手放
 せないんです」と続ける。

  実際、「毎日が辛いが、弱音を吐いたら『負け』だと思っている」(47歳・医療)な
 ど自分一人で不安を抱え込む男性も多い様子。

  「男性は『何事も黙って耐える』ことを美徳とするせいか、辛くてもギリギリまでた
 め込んでしまう。結果、うつ病や隠れアルコール依存症を発症する人も増えています」
 と海原氏は警鐘を鳴らす。だが一方で、変化も生まれつつある。

  「ここ最近、40代男性を中心に、ストレスチェックなどを通じて『疲れた』『心が辛
 い』と声を上げる人が増えてきました。事態の深刻さの表れではあるものの、多くの声
 が上がるほど社会も少しずつ変化していくはず」(海原氏)

 「男という性」から外れることは、決して負けではないのだ。
                            <取材・文/藤村はるな>

※ 脚注

 【前川孝雄】 
  FeelWorks代表取締役。400社以上で「人が育つ現場」創りを支援。青山学院大学
  兼任講師。著書に『一生働きたい職場のつくり方』(実業之日本社)など。
 【海原純子】
  心療内科医。日本医科大学特任教授。日本生活習慣病予防協会理事。
  著書に『男はなぜこんなに苦しいのか』(朝日新書)など。歌手としても活動する。
 【おおたとしまさ】
  教育ジャーナリスト。男性の育児や、子育て夫婦のパートナーシップ、受験など幅広
  いジャンルで活躍。近著に『中学受験「必笑法」』(中公新書ラクレ)など。


posted by 翠流 at 01:31| Comment(0) | 人権擁護への思い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする